今回も知人が連れてきたスウェーデン人の話。
髪はブロンドで薄い緑色の瞳と生粋の北欧人である彼は、去年の冬に来日して、商社の日本支社で働き始めてから半年たつのだが、「日本はホントに生活しづらい…」とこぼしていた。
「どうして?」と聞くと、日本は「あらゆる物がまぶし過ぎる」かららしい。
会社が紹介してくれたマンションの部屋の電灯が、昼間の太陽と同じ昼光色の蛍光灯。
明るさも真昼間のようでくつろげない。
オフィスも、やはり昼光色の蛍光灯がズラーっと並んでいてまぶしすぎ。
デスクのパソコンも異常に明るくて、字が読めない。
調べものがあって行った図書館も本屋も、行き帰りの通勤電車も、日本人の同僚に連れて行かれた大衆酒場、コンビニ、スーパーも照明がまぶしくて、「何でこんなに明るくするのか?」と叫びたくなったという。
そんな光の洪水の中で生活して1カ月後、首筋が痛くなって、それが徐々に肩に広がって、人生で初めて肩こりを経験した。
高緯度地域に住む北欧人は、暗さに適応しないと生きていけなかった。
このため数千年の時間を掛けて、瞳の色素を薄くすることで暗さに順応したのだ。
北欧は、冬至と夏至で極端に昼の長さが違う。
冬場は昼間が数時間しかなく、後は薄明~夜。
結果、日本人の濃茶の瞳には普通に見える明るさが、緑や青の瞳にはまぶし過ぎるというわけだ。
逆に日本人には真っ暗と思える暗さでも彼らには平気らしい。
そういえば、欧米のホテルや夜の街中は、不安になるほど暗かった!
海外のホテルの部屋が 暗くて不満だったのですが
そんな事情があったのですね (^_^;)