41【映画舞台】

バルタン星人からAIと人類の未来を考える

 

ネットで、ある歴史家が書いた、こんな記事を見つけました

バルタン星人の進化論的考察から始まり、AIと人類の未来についての記事です

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2015年5月17日、ミューザ川崎シンフォニーホールの帰りに、「怪獣酒場」で特撮分科会が開催されました

怪獣酒場の店長さんは、バルタン星人でした

(^_^;)~♪

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ゴジラ県

佐賀県が情報発信プロジェクト「サガプライズ!」の一環として、新たなプロジェクトとして「ゴジラ対(つい)サガ」を進め、ゴジラを「佐賀県かたち観光大使」に任命した

佐賀県と言えば、目立たない県、地味な県の代表で、東日本の人は佐賀県が九州のどこにあるのか、よく知らない人も多い

福岡県や長崎県という、何かと目立つ県に挟まれて、とにかくヒッソリ目立たない

早稲田を創った大隈重信の出身地なんだけどね

慶応を創った福沢諭吉が大分県出身で、どちらも九州人というのも面白い

そんな佐賀県が、「ゴジラと佐賀県はほぼ同じ”かたち”」と主張している

そう言われればそう見えなくもない、といった程度で、少し無理があるかなぁ

「ゴジラ対(つい)サガ」というキャッチフレーズも、語感にイマイチ破壊力が乏しい

ズバリ「ゴジラ県」と打ち出した方がいいのに!

佐賀県と言えば、有田焼 、伊万里焼、唐津焼、鍋島焼 などの焼き物が有名

幕末には聡明な藩主(鍋島直正)が出て開明的な政策を推進し、明治政府では薩長土の一角(前藩=佐賀藩)となったものの、薩長の影に隠れてイマイチ目立たなかった

佐賀藩(肥前藩)は江戸時代、近隣の藩との交流を長く絶ってきたので、二重鎖国などと呼ばれてきた

その藩風のせいか、九州の中でも孤立感があり、これが今でも「目立たない県、地味な県」という印象につながっているのかもしれない

11年前に佐賀長崎を旅しましたが、やはり長崎県中心で、佐賀県は観るところがやや少なかった印象です

佐賀県の県土のカタチがゴジラに似ているというところから始まった今回の「県おこし」プロジェクトですが、世の中には市とか県とか国のカタチが何かに似ているというのは少なくない

当ブログの11年前の記事「東京都イラ区」では、渋谷区とイラクが似ていることを取り上げた

神奈川県は、犬のようにも見えますね

(^_^;)~♪

 

 

老けない女 宮本信子

年齢が進むとハッキリ老ける白人女性に比べ、日本人女性にはビックリするほど「老けない女」がいるなぁと常々感じています

今日YouTubeを観ていたら、宮本信子さんが出ていて、ビックリするほど若い

てゆーか、「カワイイ」感じがしました

宮本信子さんと言えば、故伊丹十三監督の奥さまで女優

いまwikiで調べたら、3/27で80歳

いや-、ホントにお若い!

(^_^;)~♪

映画「グリーンブック」

私は映画が好きだけど、観るなら映画館より自宅で一人で観る方が好き、そして字幕より吹替が好き

昨日観たこの映画、2018年のアメリカ映画、とても良かったので少し書きます

1960年代の米国で、成功してカーネギーホールの中の豪華ルームに住む黒人ピアニストが、まだ黒人差別が根強い南部への公演ツアーを計画する(非常に勇気のいること)

▲ニューヨークにあるカーネギーホール

▲カーネギーホールの中にある、黒人ピアニストの住居スペース

▲現在の非白人比率マップ

「黒人は畑で肉体労働する奴隷」という意識の強い南部に、経済的に成功した黒人が行けば、現地の白人たちから激しい反感を買い、何をされるか分からない

そこでピアニストは運転手兼用心棒に、粗野でがさつ、少々ケンカっ早いイタリア系を雇い、2人でクルマに乗って危険な公演ツアーという珍道中をする

このイタリア系というところもポイントで、白人だがアングロサクソンなどから差別されがちなイタリア系

刑事コロンボも主人公が「安月給のさえない」イタリア系の刑事で、成功した富裕な犯人(多くはアングロサクソン)を追い詰めるという設定が、米国庶民に大ウケ(たぶん、成功者の転落を見る庶民の爽快感なんだろね)

「安月給のさえない」を強調するツールが、ヨレヨレのコート、そしてボロボロのクルマ

黒人差別という重苦しくなりがちなテーマだが、ユーモラスに描いていて、時々泣かせる場面もある

経済力と弱点の両方を持つ少し気難しい男が、まったく異なる育ち境遇のがさつな男を助っ人として雇い、やがてふたりの間に友情が芽生えるというストーリーは、先日観た「最強のふたり」に通じる

「グリーンブック」とは、黒人でも泊まれるホテルをリストアップした旅行ガイド本

当時、米国の多くのホテルは白人専用で、黒人の泊まれるホテルはごく限られており、ゴキブリが這い回るような劣悪な環境だった

ピアニストはそれを覚悟で、南部への公演ツアーに出る

それから現在までの60年余り、公民権運動などによる差別撤廃が時代の流れとなるが、その裏で米国の貧しい白人たちは白人としての特権を次々に奪われ、経済的にも追い詰められて不満が鬱積していく

その貧しい白人の鬱積した不満に着目して(利用して)大統領になったのがトランプ

副大統領バンスの著書「ヒルビリー・エレジー」の副題は

アメリカの繁栄から取り残された白人たち

元大統領オバマが、このピアニストに重なって見えた

人種別の出生率の違いや移民の流入などによって、米国の白人比率は下がり続けている

白人が米国の少数民族になる日は、そんなに遠くない

現在のトランプ政権の政策は、白人層の「最後の抵抗」にも見えてくる

この映画には実話が背景にあり、「最強のふたり」と同様、二人は生涯親友でありつづけた

(^_^;)~♪

漫画訳・雨月物語「白峰」

「漫画訳・雨月物語」という本を読みました

元になっている「雨月物語」は、江戸時代の作家、上田秋成の作品で、日本の中世を背景にしたホラー(怪談)話を9話ほど集めています

私は映画でも小説でも、ホラー系ダイスキ!なので、ついつい引き込まれます

つい最近も、春日武彦という精神科医の書いたホラー系の本にのめりこんだばかり

「雨月物語」は、石川淳が現代語に訳してますし、映画にもなってるので、その名前をご存じの方も多いかと思います

マンガですからスグ読めたんですが、その9つあるホラー話の冒頭に「白峯」という話があり、崇徳院と歌人の西行が、あの世とこの世の壁を越えて語り合うというオカルトっぽい内容です

崇徳院は、日本の三大怨霊(おんりょう)として有名な崇徳(すとく)天皇で、歴代の天皇の中でも最も不幸な死に方をした人

この世に未練と恨みを残して死んだために成仏できず、いろいろと厄介な「祟り(たたり)」を巻き起こして生者を苦しめる、と信じられてきました

能の「松山天狗」も、これを題材にしています

この祟りという考え方は、日本人の心性の非常に深いところにあって、日本の歴史に大きな影響を与えているだけでなく、実は我々現代日本人のメンタリティにも大きな影響を及ぼしています

祟りと似たようなものに「言霊(ことだま)」があり、

何かの悪い言葉を口にすると、それが現実化する

という一種の信仰

今でも、誰かが悪い(ネガティブな)言葉を発すると

「そんな縁起でもないこと言うな!」

などとたしなめる人がよくいますよね

自己啓発系の成功哲学には

「常に前向き、建設的な言葉を発していれば

 それはいずれ現実化して成功できる!」

というプラス思考(ポジティブ・シンキング)の考え方がありますが、それのネガティブ・バージョンでしょうか?

日本人が幕末明治以降、西欧文明に接してほぼ2世紀

表面的には「自由」「権利」「進歩」みたいな西欧型の合理的概念に慣れています

でも日本人の心の深いところには、祟りや怨霊、言霊のような心性を脈々と残している

それは時には、スピリチュアルなものに引き込まれる動機にもなったりして(若い女性に多い)、メンタル面を重視した企業のマーケティング戦略にも影響を及ぼしたりする

崇徳院はこの世に恨みを残して死にますが、その元になった政治的事件が保元の乱

日本史上の有名な事件で、大学受験の受験科目に日本史を選んだ方はよくご存じだと思いますが、私は理系だったので今回改めて保元の乱について調べました

この事件(乱)は、天皇家の跡継ぎ問題から始まっていて、現代の愛子さまと秋篠宮の関係を思い起こしてしまいます

結局、後白河天皇方が勝ち、崇徳上皇(崇徳院)は破れて讃岐(現代の香川県)へ流され、二度と京(みやこ)を見ることなく亡くなります

このとき、両軍の戦略立案を担ったのが

崇徳方の藤原頼長(敗者)

後白河方の藤原通憲(信西)(勝者)

両者ともスゴい切れ者で、現代の官僚なんかによくいる秀才タイプ

ただし、頼長は藤原氏の中でも主流派(嫡流)に生まれたエートコのボンボン

信西はそうではなかったので、自分も藤原氏でありながら藤原氏主流派に恨みを持ち、保元の乱に勝利すると着々と藤原氏主流派つぶしを始めます

その信西も、数年後の平治の乱に破れて死に、首はさらしものに

保元の乱は後白河天皇方が勝ったとは言いながら、実は本当の勝者は武士でした

乱の勝敗を決したのは武士の軍事力だったので、当然と言えば当然です

この事件からのち、政治の実権は徐々に武士へ移り、天皇家と摂関家(藤原氏主流)はパワーを失って「飾り物」になっていきます

その意味で保元の乱は、時代が古代から中世へ移り変わる画期的な事件でした

少し大ざっぱな言い方をすると、世界に多くの国家や民族がある中で、歴史的に中世という時代をきちんと経ているのは西欧と日本だけで、ほぼ現代の先進国と一致します

これを偶然と見るか、歴史の必然と見るか、なかなか面白いところです

(^_^;)~♪

「漫画訳・雨月物語」白峰へ(PDF・19MB)

映画 海辺のポーリーヌ~♫

この映画音楽がすごくいい

昨日の「最強のふたり」につづき、今日もまた超ステキなフランス映画を観ました

「最強のふたり」は少しアメリカ映画っぽかったけど、この「海辺のポーリーヌ」は、まさにフランス映画ど真ん中という感じ

モンサンミッシェルに近いビーチに、15歳のポーリーヌ♀と25歳くらいのマリアン♀(二人はいとこ)がパリからバカンスにやって来る

マリアンはこのビーチが初めてじゃなくて、現地に昔の恋人もいて、男女数人が入り乱れてビーチで短い夏を過ごします

ストーリーだけ見るとドタバタ痴話げんかっぽいんだけど、それがさすがフランス人で、オシャレ、セクシー、哲学的なんだよね

ストーリーは単純で、雰囲気(ムード)を楽しむ映画です

こんなムードは、フランス映画じゃないと味わえないなぁ

中のひとり、アタマが少しハゲかかった中年男(と言っても40歳くらいかな)のアンリは、いい女とみると見境がなくて、次々に引っかけようとする浮気性の強い奴なんだけど、これがけっこうモテるんだ

欧米では「ハゲの男はモテる」って聞くけど、こんな感じなのかな?

マリアンは、まさにフランス女って感じで、コケティッシュな魅力を思い切り振りまいている

中年男アンリはマリアンと関係しながらも、「彼女は完璧すぎる」とかなんとか難癖を付けている(たぶん、浮気の言い訳)

映画の題名にもなってるポーリーヌは、まだ15歳で子供っぽいんだけど、周囲の大人たちの恋愛に混じりながらボーイフレンドを作ったりして、しかも自分なりの恋愛観を持って毅然としてるのはかっこいい

マリアンがポーリーヌを預かって二人でビーチに来たという設定だから、ポーリーヌの母親とかが出て来ないのもいいんだろうね

フランスの女の子って、こうやって「大人の女」になっていくのかなぁって感じ

フランスには女性の年代層の中に、しっかり「大人の女」という区分があって、これが質量ともに存在感がスゴいなぁと思う(主にフランス映画からの印象だけどね)

日本では下手をすると、「少女」「若い女」からいきなり「主婦」とか「中年女」に跳んでしまって、「大人の女」の幅や存在感が薄いような気がする

「大人の女」という存在が、「主婦」や「中年女」と何が違うのか、と問われたら、まず「恋愛の現役感」でしょうかねぇ

フランス映画の強みを3つ選ぶとしたら(日本人の男である私の目から見て)

フランス女 フランスの風景(特にパリ) フランス語

かなぁと思う

イタリア人もそうだけど、ラテン系の女はカワイイし、自由奔放で魅力的だ

フランスは階級社会だから、上流と下流では違うだろうけどね

同じ白人でも、ゲルマン系は生真面目で固い感じがするし、デカくてゴツい

パリの街並みを背景にして映画を撮れば、下手な監督でもいい映画を撮れそう

恋愛映画でフランス語の話し言葉としての上品さは強力で、英語やドイツ語はかなり不利だ

フランス語:愛をささやく言葉

英語:部下に用事を言いつける言葉

ドイツ語:家畜をののしる言葉

そして、愛をささやきながら、哲学っぽい会話をする

フランスの高校卒業試験であるバカロレアでは、「哲学」が必須科目で、非常に重みのある科目だ

日本の高校の「国語」に近いんだけど、日本の国語の教科書には情感(ハート)に比重のある文学作品が多いのに対して、フランスの「哲学」は徹頭徹尾、自分のアタマで考え抜く論理(ブレイン)の世界

結局、フランス人をフランス人たらしめているのは、この高校時代にたたき込まれる「哲学」なのではないかと思う

私は基本的に外国映画は、字幕を読むのがメンドウなので吹替で観るのが好きだけど、フランス映画は字幕もいいなぁと思います

とにかく「海辺のポーリーヌ」、各シーンが長く記憶に残りそうで、何年も経って再び観ると懐かしさを感じそうな映画

1983年の映画だから、もう40年以上も前なんだけど、まったく古さを感じない

むしろ、最近のフランスは移民が増えすぎて荒廃しちゃってるから、古き良き時代のフランスが描かれたステキな映画と言えそう

パリ五輪の演出は、世界中から叩かれて「フランスも落ちたもんだ」と言われたし、フランス人はプライドが高くて周辺国を見下してるから、何かと嫌われがち(日本で言えば京都に似ている)

だけど過去には、いい映画をいっぱいつくってますね

(^_^;)~♪

 

映画 最強のふたり

久しぶりにいい映画だったので、感想を少し書きますね

映画評で評価の高い映画を観ると、期待が高くなる分がっかりすることもあるんだけど、本作は期待を裏切らなかった

ハングライダーの事故で、首から下がマヒした富豪の中年フィリップ

貧しいスラム街の出身だが陽気な黒人の若者ドリス

フィリップは、住み込みで身の回りの世話をする人を募集し、採用面接に多くの人が並ぶ

真面目そうな応募者が多い中で、気むずかしいフィリップは、ズバズバものを言うドリスが気に入る

ドリスは介護役に採用され、何もかも正反対の二人に友情が芽生えていく

階級差 パリの街並み 冒険 孤独と愛 不機嫌と愉快

寝たきりや、首から下がマヒでも、人生はそれなりに楽しめる

暗く湿っぽくなりがちな身体障害者の世界を、明るく愉快に描く

まあ、余り暗くならないのは、身体障害者でも大富豪だからかもしれないけどね

上流階級的な気取った世界を、痛烈に笑い飛ばしているところも痛快だ

2011年のフランス映画だから近作ではないが、この映画には実在のモデルがいて、ふたりともたぶん今も健在(もちろん一人は体が不自由)

黒人が主人公だからアメリカ映画っぽいけど、やはりフランス映画っぽさはよく出ている

(^_^;)~♪

表情芸

tiktokで大人気 澤村光彩(きらり)ちゃん

この表情芸、桂枝雀さんに通じる

(^_^;)~♪