六本木で違反タクシーの取り締まりという動画です
数日前の当ブログ記事「東洋英和女学院」で
都内では新宿歌舞伎町と並ぶ「危険エリア」六本木

と書きましたが、確かに深夜の六本木周辺は危険タップリの風俗歓楽街だし、そこでの「タクシー戦争」も激しい
新宿署、麻布署(六本木)、渋谷署
が事件発生件数の都内御三家です
私が以前いた会社が、地下鉄の神谷町(六本木の隣駅)にあって、それで夜の飲み会は六本木が多かった
バブルのころは世の中の景気が良かったので、遅くまで飲んで電車が終わったあと、帰りのタクシーがなかなかつかまらない
それである日、仕方なく六本木から当時の自宅(目黒区)までトボトボ歩いて帰った(2時間以上かかった)
まだ「歩くの大好き」を始める前だったから、久しぶりの長距離散歩

その途中(テレ朝通り沿い)に良さそうなマンションがあったので、その中の一室を最初は事務所として借り、やがて住みついてしまったという訳です
まさか30年も住むとは思わなかったけど
「タクシー戦争」というのは、タクシーの顧客争奪戦を意味する場合が多いようです
タクシーは、道路を「流し」で走って手を挙げたお客を乗せる場合と、タクシー乗り場などに停車してお客を乗せる場合があります
タクシー乗り場は、お客が並んでる場合とタクシーが並んでる場合があるけど、たぶんタクシーが並んでる方が多い
タクシーの運転手にすれば、乗り場に長時間並んだあと、乗ってきたお客が1000円以下みたいな短距離だと、ガッカリするのは当然
タクシー運転手は、出来高給の割合が高いので
1日5~6万円くらいの水揚げ(売上)が無いと苦しい
1000円以下のお客なんか相手にしていては、目標達成は難しい

夜の六本木だと、
キャバクラとかガールズバーで遊んだお客には、帰りに遠くまで乗ってくれる金回りのいい「上客」が多い(チップもくれたりね)
そんなお店の集まってる狭いエリアでは、時刻が午前になったあたりから、空車タクシーの場所取り合戦になります
駐停車禁止とかマジメに守ってたら食っていけないよぉ、というのがタクシードライバーのホンネではないかな?
よく交通量の少ない道路脇とかにクルマを止めて昼寝してるドライバーがいますけど、「夜のタクシー戦争」に備えているのかもしれません

タクシー会社が常時ドライバーを募集しているのは、水揚げ(売上)が上がらず食っていけないと思ったドライバーがドンドン辞めて、その補充をしているからです
出来高給で固定費比率が低いから、タクシー会社としては多めに採用しても財務リスクになりにくく、応募があれば気楽に採用します
その結果、タクシーは供給過剰で、お客の奪い合いが常態化
麻布署の警察官に駐停車違反を告げられた運転手が
「俺らの税金でメシ食いやがって、このやろう!」
と文句を言いたい気持ちも分かる

駐停車違反 反則金12000円 違反点数2点
12000円もキツイだろうけど、点数が上限に届けば、運転できなくなって即失業
取り締まってる警察官もドライバーの窮状を知ってるだろうから、仕事とはいえ、人の良い警察官ならツライはず
もちろん、交通違反しないマジメなドライバーの方が多数派だとは思いますけどね
交通違反とは違うけど、タクシーセンターというのがあって、乗客からの以下のような苦情を受け付けてます

乗車拒否
わざと遠回り
危険運転(神風タクシー、現在ではほぼ死語)
接客態度が悪い
タクシーセンターは、「タクシー業務適正化特別措置法」に基づく国土交通省の関連団体(公益財団法人、たぶん天下り先)で、ここで苦情の多いタクシー会社には、キツ~イ行政処分がある

最悪はタクシー会社への営業許可の停止とか取消だから、経営を揺るがしかねない
タクシーで苦情を言うなら、タクシー会社よりタクシーセンターへ通報した方が、比較にならないほど効力絶大です
実際、ここで苦情の多いドライバーは、タクシー会社から危険視されて、すぐクビになるらしい(そんな奴を置いといたら、会社の営業許可が危なくなる)
タクシードライバーが恐いのが警察だとしたら、タクシー会社の経営者が恐いのは、たぶんタクシーセンター(とその背後にいる国土交通省)です
タクシーセンターの活用方法
もう20年くらい昔ですが、タクシーに乗ったら893みたいな荒っぽいクチをきく(ほとんど脅迫)、ものすごくしょーもないドライバーにぶつかったことがあり、即座にカネを払って降り、ナンバープレートをメモしてセンターへ通報しました
電話に出たタクシーセンターの人が「締め上げてやります!」と勇ましく言っていたのが、今でも記憶に残ってます
そのとき「運賃の返還を求めますか?」と尋ねられたので、「あんな893みたいな人と関わり合いになりたくないので、返還は不要です」と答えておきました
それ以来、凶悪ドライバーにぶつかってないので、通報はしてません

ここはかつて「タクシー近代化センター」と呼ばれていて、「泣く子も黙る」と言われてました(2002年に改名)
タクシードライバーの間では、略称「近セン」と呼ばれて、恐れられていたそうです
「近代化」と言うことは、それまでタクシー業界は「中世」だったのかな?
最近のタクシードライバーは温厚な方ばかりなので、中世を脱したようです

まあ最近の私は急いで移動する必要も減り、「歩くの大好き」で数キロくらいなら気楽に歩くし、それ以上ならたいてい電車があるから、タクシーに乗ることは少なくなりましたねぇ
(^_^;)~♪