昨日今日と連日35度を超える猛暑ですが、そろそろ夏祭りの季節ですね
私はお祭りダイスキで、日本全国の主なお祭りはほとんど見に行ってるんですが、そんな数ある日本の夏祭りの筆頭は、やはり阿波踊りだと思います
世の中が不安定になり、
庶民にストレスが鬱積すると、日本人は集団で踊り出す
と言われています
日本中の老若男女が突然、仕事も家も放り出して踊りの列に加わり、伊勢神宮をめざしたりする(おかげまいり)
明和のおかげまいり(1771年)では、300~400万人が伊勢に殺到した(当時の人口は約2200万人)
そんな集団乱舞の最後が、幕末に大流行した「ええじゃないか踊り」
民衆のストレスが爆発した狂気という側面もあるのですが、旅支度も無しで急に伊勢をめざしたりする踊り衆に対して沿道の住民は概ね好意的で、食事や寝る場所を提供したり、けっこう牧歌的なほのぼのとした側面もあったようです
「ええじゃないか踊り」の雰囲気を最も良く伝えているのが阿波踊り
だと言われています
集団のシンクロナイズが重要な女踊りに比べると、男踊りは個人芸の世界
子供の頃から阿波踊りの世界にどっぷり浸かって生きてきた地元徳島の老人には、上の動画のような、まさに芸術の域に達したような阿波踊りの達人がいっぱいいるようです
私は直接見たことは無いのですが、かつて東京など大都会に花街が隆盛を誇ったころ、その料亭でお客さんたちをもてなすお座敷衆の中に、芸者さんとは別に
幇間(ほうかん)と呼ばれる男性の職業
がありました
この幇間という職業は、「たいこもち」とか「男芸者」「太夫衆(たゆうしゅう)」などとも呼ばれますが、世の中で最も極めることが難しい職業
女性の芸者さんは、若くて美人ならそのお色気だけでもお客は満足しますが、男芸者である幇間は色気なしでお客をもてなし満足させる訳ですから、並大抵ではない
そんな幇間さんたちが、お座敷でどんな芸を披露したのか?
私は見たことないので良くは知りませんが、きっと上の動画のような粋な踊りも披露していたのではないかと想像します
花街の衰退とともに、幇間という職業もほぼ絶滅してしまったのが非常に残念です
咲き誇りし花街文化、風と共に去りぬ
谷崎潤一郎に「幇間」という短編小説があります
(^_^;)~♪
▲ええじゃないか踊り
▲映画「ええじゃないか」予告編
追伸
じいさんの年季の入った踊りもいいけど
やっぱキレイな女性の踊りは最高ですね
(^_^;)