季節の風物

朝散歩 ご近所の秋

ご近所にも紅葉が広がり、秋の深まりを感じます

(^_^;)~♪

もうすぐクリスマス

友部の森を歩く

そろそろ紅葉の見頃なのですが、熊が恐い!

という訳で、熊がいないらしい茨城県の「友部の森」を歩きました

この辺は旧友部町で、市町村合併で今は笠間市になってます

地域ブランド「魅力度ランキング」で常に46~47位(ほぼ最下位)を定位置としている茨城県

さらに、水戸のような観光要素(黄門さまとか)にも乏しい友部地区

インバウンド外人もおらず、それどころか地元民さえほとんど見かけない静けさ

お散歩には実に快適な穴場エリアです

まだ紅葉真っ盛りではありませんが、秋の気配を感じました

(^_^;)~♪

詳細はここをクリック

利根川を歩く

最近は自宅周辺を歩き尽くして飽きたので、電車に乗ってアチコチ散歩に出かけます

山之内すずちゃんと、散歩の趣味が一致

昨日は千葉県印西市の利根川堤防の上を歩きました

最近はクマが出没して恐いので、クマが出ないと言われている千葉県、茨城県が狙い目です

(^_^;)~♪

詳細はここをクリック

縄文時代には海面が現在より高く、千葉県はほぼ島だった

これが現在、千葉県にクマがいないことと関係してそう

漢詩を読む

▲李白

50歳を過ぎたころからだろうか、私は時々、漢詩の本を読みます

今週は久しぶりに3冊ほど読みました

1)村上「漢詩の名句・名吟」講談社現代新書

2)吉川三好「新唐詩選」岩波新書

3)「要説漢詩(唐代の詩ほか)」日栄社

どれも有名な漢詩を選んで集めた本(選集)ですから、長編小説のように1冊全体を読み通す必要はない

気に入った作品(漢詩)を選んで読むだけなので、さほど時間はかかりません

(1)(2)は新書なので読みやすい

(1)は、まさに超初心者向けの入門書で、解説の文章も味わいがある。手軽な座右の書で、読むのは何回目かな

(2)は、有名な文学者(吉川幸次郎)が書いているので、解説は重厚で奥深さがある。岩波新書の中でも超ロングセラーの1冊(初版1952年)

(3)は、高校生のころに買った受験参考書で、文法や語義の説明が詳しい。気に入った作品の背景などをもう少し知りたい時に便利

上記3冊はまったくの入門書で、もっと漢詩に突っ込むなら、「唐詩選」「三体詩」などの本格的な選集か、または好きな詩人の個人詩集へ進む訳ですが、今のところそこまで漢詩に入れ込むほどの熱意なし

漢詩と言えば、すなわち唐詩と言われるほど、唐の時代が漢詩の最盛期

当時、阿倍仲麻呂など多くの留学生が、遣唐使船に乗って唐へ渡りました(難破が多く命がけだった)

阿倍仲麻呂は、中国語を完璧にマスターしていましたから、漢詩もたくさん創っていますが、

天の原 ふりさけ見れば 春日なる

三笠の山に 出でし月かも

という和歌が有名で、これは故郷の奈良にある三笠山を思い出して詠んだ歌で、古今や百人一首にも入っている

電話もテレビもネットも無かった時代、誰かとのつながりを感じるには、

「離れてはいるが、同じ月を見ている!」

というような空間感覚が大切だったのでしょうね

彼は19歳で唐へ渡り、科挙に合格して、唐の高級官僚(大臣クラス)にまで出世

その才能に期待して、日本の朝廷が彼を帰国させるように唐の朝廷に働きかけます

唐の朝廷が彼の才能を手放すことに難をとなえ、50歳になってやっと、日本への「一時的な出張」という形で、なつかしい故郷の日本へ帰る手はずに

長安での別れの宴には、当時の大唐帝国のトップクラスの文化人が集まります

そのころに彼は故郷をなつかしんで、上の和歌を詠みました

ところが彼の乗った遣唐使船は、嵐(台風か?)に遭遇して安南(ベトナム)に漂着し、命からがら長安まで戻ります

結局、日本への帰国はお流れとなり、彼は大陸で人生を終えました

遣唐使船で大陸に渡った空海や最澄が、その後の日本に与えた影響の大きさを考えると、もし彼が嵐に遭遇せずに帰国していたら、日本の政治や文化にどれほど多大な影響を与えたことか、まことに悔やまれます

私は「歴史にイフは禁物」などとは思わないので

・もしも阿倍仲麻呂が無事に日本へ帰国していたら

・もしも織田信長が本能寺で殺されずに生きていたら

・もしも吉田松陰が処刑されずに明治まで生きていたら

など、いろいろ勝手な想像をめぐらせることがあります(大して深くは考えないけど)

▲杜甫と李白

さて、漢詩の最盛期に登場した詩人で有名なのが、杜甫、李白、白楽天(白居易)の3人

杜甫と李白は、唐詩を代表する二大詩人ですが、性格は正反対

生真面目で悩み深い杜甫と、酒豪で豪放磊落な李白、ネクラとネアカなどとも言われます

杜甫にも酒の歌はありますが、やはり酒と言えば李白で、毎日一斗(10升=18L)飲んだと言われています

「白髪三千丈」で、何でも大げさに言う国ですから言葉通りとは限りませんが、とにかく大変な大酒飲みだったのは間違いない

李白は62歳、杜甫は58歳で亡くなっています

李白は、大酒飲み(今ならアルコール依存症?)でしたが、当時としてはそこそこの長さの天寿を全うしました

船上で月見酒をしていて、水面に映った月を取ろうとして水に落ちて死んだという逸話があって、いかにも酒豪の李白らしい最期ですが、これはどうも作り話(ウソ)らしい

悩み多き杜甫は、ストレスで早死にしたのかな?

そう言えば、新宿高校で漢文を習った豊原先生、いつも歌舞伎町で飲み歩いているとのウワサでしたが、李白を気取っていたのかな?

あのころ仕方なく勉強していた漢文

だいたい漢詩の良さなんて、ふつうの高校生に分かる訳がない(と今は思う)

それにしても当時の「国語の先生」たちは、一癖も二癖もありそうな面構えですねぇ

列まんの先生なんか、歌舞伎町の893かと間違えそう(私は彼から習ったことがないと思うので、どんな人か実態は知りませんよ)

割と最近(11年前)の有元先生

同じ新宿高校の先生でも、マジメな学者タイプに見える「理科の先生」たちとは大違い

やっぱり文学部系と理学部系のキャラの違いか(あるいは、李白派と杜甫派?)

▲「理科の先生」たち

たぶん当時の新宿高校の屋上で、奥に高層ビル群が見える

当ブログで以前「中秋の名月 そして満月」を書いたとき、李白の「月下独酌」を取り上げましたが、酒飲みの心を歌った、まことにシビレるような素晴らしい作品!

酒を歌わせたら、やっぱり李白

3大スター3人目の白楽天(白居易)は、今では杜甫李白ほど有名ではありませんが、平安時代の日本で漢詩と言えば白楽天で決まり

杜甫李白が日本で有名になったのは江戸時代になってから

平安時代に、数百もの有名な和歌や漢詩を集めてつくられた「和漢朗詠集」には、白楽天の137作品が採用されていて、もちろんダントツ1位(2位は40作品)

生きた時代は杜甫李白の方が古いのですが、採用はそれぞれわずか1作品ずつ

平安時代の宮廷では、枕草子の「香炉峰の雪」の逸話のように、和歌や漢詩の教養が絶対必要条件でした

平安貴族にとって、和歌や漢詩の教養が乏しければ、宮廷での仕事や出世に差し支えるだけでなく、恋する人に手紙ひとつ書くことも出来なかった時代です(当時のラブレターは、基本的に和歌だった)

平安時代に漢詩が読めるほど教養があったのは、ほぼ貴族に限られていたのに対して、江戸時代ともなると庶民の識字率が向上し、大河ドラマ「べらぼう」みたいに出版活動が活発化して、漢詩を読む人が増えたことが関係していそうです

江戸時代も中期以降になると俳句が大流行で、多くの句会が開かれましたが、俳句ひとつ詠むにも関連する漢詩を踏まえて詠むのが俳句の達人

芭蕉「奥の細道」冒頭「月日は百代の過客にして」は、李白の詩「春夜宴桃李園序」の冒頭にある

夫れ天地は万物の逆旅にして、光陰は百代の過客なり

を踏まえているのは有名

とにかく江戸中期以降の日本では、杜甫李白の人気が白楽天(白居易)を圧倒していきます

平安貴族と江戸庶民では、社会階級がまったく違うし、数百年の時代のズレもあって、漢詩の好みが違って当然でしょうね

杜甫李白と白楽天、どっちが優れているかというような議論にはさほど意味がなく、長い歴史と伝統のある漢詩の世界にも、ゆっくりとした流行のようなものがあり、選集をつくるときの編集方針にそれが反映するということでしょうか

さて本日のブログの冒頭に「50歳を過ぎたころからだろうか」と書きましたが、年齢を重ねるにしたがって人の心境には大きな変化が訪れるもののようで、私もその例外ではないようです

特に60歳を過ぎた頃から、漢詩の描き出す世界観と自分の心境の適合度が上昇してきているように感じています

漢詩作者のほとんどが男性で、年齢の持つ意味合いは男女で異なるでしょうから、女性が漢詩をどう受け止めるか、私は男ですのでよくわかりません

漢詩と和歌で言えば、おそらく女性には、和歌(またはその変形としての俳句)に心引かれる人の方が多いかな

ただ少なくとも私のように「60歳を過ぎた日本人男性」にとって、漢詩の世界をまったく知らずに歳を取っていくというのは、ひどくもったいないことのように思われるのです

▲サントリーのCM

マーラー「大地の歌」が李白の詩に着想を得ているのは有名

 

▲マーラー「大地の歌」 カラヤン ベルリンフィル

 

▲1時間は長いと感じたらこちらをどうぞ ワルター NYフィル

10分たったあたりから下の詩が対応

 

春日醉起言志 李白

處世若大夢 この世に処ることが若し大きな夢のようであるなら
胡為勞其生 どうして其の生を労することがあるものか
所以終日醉 だから終日酔っぱらい
頹然臥前楹 頽然として柱の前に臥してしまう
覺來盼庭前 目が覚めて来て庭前を眺めると
一鳥花間鳴 一羽の鳥が花の間で鳴いている
借問此何時 おたずねしますよ、今は何の時候ですか
春風語流鶯 春風が流れる如く飛ぶ鶯と語る時ですよ
感之欲歎息 之に感じ入って嘆息したくなり
對酒還自傾 酒に対してまた自ら傾いていく
浩歌待明月 のびやかに歌って明月を待ち
曲盡已忘情 曲が尽きたときには心情を忘れていた

※スマホで詩の右が切れるときは、スマホを横にして観て下さい

 

中国には孔孟(儒教)と老荘(道教)という二つの大きな思想の流れがあり

昼は孔孟にしたがい、夜は老荘に遊ぶ

などと言われます

老荘に遊ぶのに、李白はまさにピッタリな詩人で、酒のCMにもピッタリ

(^_^;)~♪

紅葉の季節ですが熊が恐い

春の桜と秋の紅葉、四季の変化が鮮やかな日本の、季節感二大イベント

私も例年、歩くの大好きであちこち歩き回っているのですが、今年は異常事態!

とにかく熊の出没が多すぎる! ((((;゚д゚))))

山奥だけでなく、最近は市街地でも出没していて恐ろしい

そんな訳で「今年の紅葉は諦めようかなぁ」と考えている今日このごろ

奥多摩の紅葉(鳩ノ巣渓谷御嶽渓谷など青梅線沿線)が好きなんですけど、東京(たぶん奥多摩)にもけっこう出没してますね

まあ、近所でも紅葉の名所はありますし、千葉県に熊はいないらしい

下の図を見ると、茨城県もゼロだね

(^_^;)~♪

▲奥多摩の紅葉

▲これは11年前の11月に奥多摩の紅葉を見に行った時の写真です

 

皆既月食とAI判決

今日の深夜(9/8の03時ころ)、皆既月食です

ちなみに今日は二十四節気の「白露

夜間の気温が下がり、草花や木々に朝露が宿り始める頃を指すそうです

夏の暑さが和らぎ、秋の気配が深まる時期とのことですが、まだまだ暑いなぁ

白露(はくろ)は、秋の季語

与謝蕪村も作品を残しています

白露や 茨の刺に ひとつづつ

(しらつゆや いばらのはりに ひとつづつ)

秋も深くなり、あたり一面に露が降りている。いばらに近づいてみれば、その鋭い刺(とげ)の先の一つ一つに露の玉がくっついて輝いている

話は飛びますが、アメリカでこんな判決が出ました

生成AI学習に「著書を無断利用」と訴えられた米新興企業

2200億円支払い和解 著作権侵害で最大額か

詳細はここをクリック

これだけの金額をポンと払えるくらい、いまAI企業は儲かってるのかな?

今回の判決で

約50万冊に1冊あたり3000ドル(44万円)

というのがスゴい!と思うんです

1000冊とか2000冊じゃない、50万冊ですよ

50万冊はだいたい、都内の区立図書館1館の蔵書数です

広尾にある都立中央図書館が240万冊、永田町の国立国会図書館が4600万冊、アメリカ議会図書館(世界最大)が1億7000万点(写真や動画を含む)

日本では年間に7万冊(7万タイトル=毎日200タイトル)くらいの新刊書が出版されてますから、50万冊というと新刊の7年分以上で、それだけの本をAIが読んで学習した訳です

いま日本だと、新刊本の初版は4000部くらいで、売れなくて初版で終わる本も多い

仮に1冊1500円として、せいぜい売上600万(1500×4000)で、著者に入る印税は10%くらいだから60万円

英語圏はもう少し高いかもしれないけど、該当する50万冊の著者には、44万円はウレシイ臨時ボーナスかもしれませんね

(^_^;)~♪

 

じゃんがら念仏踊り

いま、お盆なんですねー

曜日とか祝日に余り関係なく生きてる私ですが、お正月とお盆には1年の区切りを感じます

江戸時代までの日本には「1週間」という概念が無く、丁稚(でっち)奉公とか女中奉公といった最下層で働く人たちの休日は、お正月とお盆だけだった

まさに「おしん」の世界、きっと休みが待ち遠しかったでしょうね

「おしんの動画」を観ると、涙腺がゆるみます(T_T)

年間休日がお正月とお盆の合計でせいぜい2週間くらいですから、現在の週休2日制とはエラい違い

まあ最近は、ブラック企業とかもあって、丁稚奉公みたいにコキ使われている人たちもいるらしい

この「奉公」という言葉には、歴史性や宗教性を強く感じます

お盆は、仏教が入って来る前からあった先祖供養の行事で、仏教の方が後から盂蘭盆会(うらぼんえ)と名付けて仏教行事に含めたみたい

キリスト教のハロウィンも、キリスト教以前からあった素朴な習俗で、よく似ています

念仏踊りと聞くと一遍上人の時宗ですけど、リズムに乗って体を動かすという意味での踊りは、仏教よりずっと前から、たぶん縄文時代からあって、何千年もつづいていたはず

キャンプファイアーみたいに焚き火を囲んで楽しく、時には熱狂的に、踊っていたんじゃないかなぁ

踊りの上手な人は、集落の中でスター的な存在になったりしてたかな?

太鼓を叩いたり歌ったり、音楽の原点かもしれません

盆踊りも江戸時代までは、一種の乱交パーティーのような様相を帯びていて、いまの我々から見たら「やりたい放題」みたいな雰囲気だったらしい

何しろ電気の無い時代ですから、焚き火や提灯の近くの踊りの輪から外れれば、周囲は完全な暗闇

夜這いの習慣とかもあって、江戸時代までの日本は、性に対して非常に大らかでした

世界史的(人類史的)に見たら、キリスト教の性道徳の方がかなり異常なんじゃないかなぁ?

(^_^;)~♪

▲時宗の念仏踊り(踊躍念仏・ゆやくねんぶつ)

もう梅雨明け?

上の図は直近の東京のお天気です

気象庁はまだ梅雨明け宣言してませんが(平年7/19ころ)、雨が降りませんねぇ

参院選が7/20だから、当日に雨が降るかどうか、候補者は気になることでしょう

とにかく今は雨こそ降らないけど、湿度が高くて超蒸し暑い!

室内はエアコン天国だけど、外は地獄

(;^_^;;;) アツイヨー

▲猫はエアコンの上が大好き