裁判

誰が密告したんだ!

職場で、内部告発者を突き止めようと必死になったBさん

「誰が密告したんだ?チクったんだ?」

「見つけたら徹底的に追い詰める!」

「辞めさせるまでやるぞ!」

とか息巻いて社内調査を進めたが、最終的には上司やコンプライアンス担当役員から厳しく叱責され、被害者たち(内部告発者としてBさんから追い詰められた人たち)に深く頭を下げる羽目になった

ところが、被害者たちはそれでも納得できず、Bさんを加害者として裁判所に提訴した

裁判所は

「Bさんの行為は行き過ぎだ、慰謝料を払え」

と命じた

という、笑い話のような事件(もちろん当事者には深刻な事件ですが)

日本人の大人なら誰でもご存じのように、日本の社会には江戸時代以前からある「村の論理」と、明治以降の「法の論理」があります

この二つの論理は、歴史的に言えば中世と近代という、かなり異なる考え方です

「論理」といいますが、ロジックというより、ルール(倫理、道徳、価値観)に近い概念

表面的には「法の論理」で動いているように見える「法治国家」日本ですが、ときどき「村の論理」が顔を出すことがあり、時には衝突することもあります

「村の論理」で処理しようとしたのに、「法の論理」の出番になったことを、少し前までの日本人は「裁判沙汰(ざた)」などと呼んでいました

特に、頭の中が「村の論理」一色というBさんみたいな人(昔の体育会系に多い)もたま~にいて、思わず笑っちゃうような珍事件を引き起こします

もちろん裁判所は「法の論理」の体現者ですから、原則として「村の論理」は通用しません

「村の論理」が成立したのは、おそらく室町時代の惣村」の形成と深く関係しているように思われます

警察も裁判所も無かった(ほとんど機能していなかった)時代に、農民が自分たちの生活を自分たちで守るために団結し、その結果生まれたのが「村の論理」

それから500年以上が経過していますが、「村の論理」は今も脈々と生きています

ちなみに、西部開拓時代のアメリカのフロンティアでも、警察も裁判所も無かった(ほとんど機能していなかった)時代がありますが、個人主義の強い白人社会でしたから、団結で身を守るよりも、個人個人が自分で自分の身を守るという方向へ進み、「銃の論理」(銃社会)になりました

それなりの歴史的な必然性でそうなっている訳ですから、急に「銃を廃止しろ!」とか叫んでも、急には変えられない

それは日本の「村の論理」が、急には変えられないのと同じ

(^_^;)~♪

事件の詳細へ

オープンマリッジ婚

ヒカル   進撃のノア

ヒカルは、9/14に更新したYouTubeで、今年5月に結婚した「進撃のノア」との夫婦関係について

「僕達はオープンマリッジで生きていきます」

「浮気オッケーになりました」

「夫婦がお互いの合意のもとで、配偶者以外の異性との性交渉や恋愛関係を認め合う結婚の形を目指します」

などと話した

これに対して、ホリエモン(堀江貴文)は

「俺もできるならオープンマリッジしたいわ。そこまで結婚したいなって思える人はいないなっていう。わざわざオープンマリッジ宣言をしてまでも、批判がくることが分かっていながらも結婚しちゃうっていうか…すげえなって」

「世の中どうなってるんですかね?」

と驚いてみせた(詳細はここをクリック

ホリエモンは、東大文学部(中退だけど)なのに、割と法学部みたいな常識人っぽいこと言うねー

この人、発言は過激だけど、割とマジメなんだよね

文学の世界で不倫なんて、一つの文学ジャンルを作っちゃうくらいポピュラーな世界だし、驚くような要素は少ない

不倫作家の渡辺淳一なんか

「現代において純愛と呼べるのは

 不倫だけである!」

なんて不倫をベタホメしていた

その昔、超ドMの変態文豪・谷崎潤一郎が、同じく作家の佐藤春夫に

「おれの妻を、君にゆずるよ」

などという提案を実行したり撤回したりして、世間を騒がした事件がありましたね(中年男の谷崎は、妻の妹15歳に本気でホレていた)

ゲーテ72歳が、17歳の少女に大真面目で激烈にホレていたのを思い出します

谷崎もホリエモンと同じ東大文学部中退だけど、谷崎に比べたらホリエモンは、男女関係では極めて健全な常識人

まあ、ホリエモンは文学者じゃないしね

てゆーか、谷崎が余りにも常軌を逸した異常(超アブノーマル・ド変態)なのかもしれません

ノーベル文学賞候補の常連だったんですけどね

もちろん、何となく流れで不倫に至ってしまうのと、最初から(婚姻契約時から)不倫を前提とするのは違うし、いま世間はそこに注目してる訳だ

そして多分この二人は、その注目されるのを目的にしてるのも見え見え(一種の炎上商法)

もともとこの二人は、売れっ子のイケメン&美女

別れたって、すぐ次が見つかるような余裕のある立場だし、最後はカネで解決する手段も持ってる

世間の普通の男女と、一緒には出来ないよね

これで将来、ヒカルが不倫して、進撃のノアがオープンマリッジ契約を無視して民事訴訟を起こした場合、裁判所はどう判断するかな?

たぶん裁判所は、オープンマリッジ契約が「公序良俗に反する」との理由で完全には認めず、進撃のノアの訴えを一応は認めるが、オープンマリッジ契約の主旨を多少は考慮して、賠償金額を減額するといった感じになりそう

とにかく、現代の日本における結婚は、夫婦関係の固定という基本機能だけでなく、税金や社会保険料の家族控除とか、実に細かい所まで影響が及ぶ

いざ離婚となれば、「結婚の10倍のエネルギーが必要」などと経験者が語る

こんな法的なメンドウを避けたいなら、最初から婚姻契約を結ばず(婚姻届を提出せず)、事実婚でいけばいい訳だ

この件で世界の先進国と言われているおフランスでは、事実婚が半数以上を占め、おフランス人の2人に1人以上が「婚外子」として生まれている

ただ、この「事実婚」「婚外子」という概念が、日本とおフランスでは相当に違っていて、単純に比較したり真似したりするのは危険が伴う(詳細はここをクリック

(^_^;)~♪

還暦を過ぎて一から板前になった人

 

定年退職などで仕事をリタイアした後に、まったく別な仕事に飛び込む人がいる

都内の自宅で「寿司かわの」を営む河野透さんは、66歳のときに自宅の一室で寿司屋を始めた

東京生まれの東京育ちで、1968年、大学新卒で広告代理店の東急エージェンシーに入社

社歴38年間のほとんどを、テレビ広告担当の広告マンとして活躍し、62歳で定年退職

寿司職人養成学校の東京すしアカデミーに入学して、板前の基礎を学ぶ

卒業後、インターネットで見習い募集のお店を探して応募した

上下関係が厳しいとされる職人の世界に、未経験の62歳が飛び込んだ

詳細はここをクリック

 

もっと変わり種としては、裁判官から板前になった人もいる

大阪高等裁判所の裁判官(部総括判事)だった岡本健さん

1994年、還暦で依願退官して板前に転身、裁判所の近くに居酒屋を開いた

「人を裁く(さばく)」から「食材をさばく」へ

当時かなり話題になり、下は日経新聞に載った記事

▲クリックすると拡大します

世の中には、板前になりたかったけど別の道に進んだという人が少なからずいる

でも、還暦を過ぎて一から板前修業を始めようとする人は少ない(だから話題になるんだけど)

何かを良いことを始めるのに、遅すぎることなんか無い!

などと昔から威勢良く言いますが、実行するにはとても勇気がいる

好きなことを今から始めるのは、遅すぎるか? 遅すぎないか?

という質問は、さほど重要な質問ではなく

好きなことを本当に今、始めたいのか? 始めたくないのか?

というシンプルな二択が、最も重要な質問のような気がします

(^_^;)~♪

追伸 裁判官から板前になった岡本さんは、この体験をに書いています

 

上級国民の高齢ドライバー暴走死傷事件

▲地裁の法廷(この事件のものではありません)

ここ数年で世間を騒がせた「上級国民の高齢ドライバー暴走死傷事件」と言うと、

池袋暴走事件の飯塚幸三さん 元工業技術院長(理系官僚の最高峰)

が有名ですが、これとほぼ同時期に

レクサス暴走事件の石川達紘さん 元東京地検の特捜部長

も暴走死傷事件に関与しています

今日は熊さんに誘われて、石川さんの民事裁判を、東京地裁606号法廷で傍聴しました

この事件の法廷傍聴は2回目で、前回11/28は証人尋問で盛り上がったのですが、今回は判決言い渡しだけで、開廷予定の10時に裁判官が登場すると

原告の請求を棄却する。理由は追って送達する」

とだけ言って、わずか1分足らずで閉廷(拍子抜けしました)

「原告の請求」とは、石川さんのトヨタ自動車に対する5000万円の損害賠償請求のことです

「棄却」ですから、トヨタ自動車に賠償責任無しとする判決です

憲法で裁判公開の原則が定められておりますが、民事裁判では効率化などのため

口頭陳述や判決理由などの「読み上げ」を書面で代用すること

が恒例化しており、証人尋問でもないと、傍聴者にとってはまったくあっけないものです

もちろん裁判資料は原則公開ですから、あとから判決全文を取り寄せれば、判決理由の詳細を知ることは可能だと思います

この暴走事件は刑事事件として、すでに石川さんの有罪が確定しています

それを民事裁判でひっくり返すのは極めて困難で、ほぼ結果が見えている裁判ということで世間も余り注目しておらず、法廷は傍聴券の発行もなく空いていました

一応、マスコミが数人来ていて、今日のニュースにはなっていました

私は以前(10年以上前かな)、裁判の傍聴にハマったことがあり(いわゆる裁判ウォッチャー)、熊さんの誘いもあったので、久しぶりに地裁法廷に入りました

前述のように民事裁判はあっけないので、裁判ウォッチャーは刑事法廷を傍聴することが多いのですが、今日は民事法廷です

法廷の隣にある待合室ですぐ近くから拝見した石川達紘さんは、さすが元東京地検の特捜部長だけあって、すでに年齢は85歳ですがお元気そうです

前回11/28は「矍鑠(かくしゃく)たる力強いオーラ」のようなものを感じましたが、今日は全面敗訴の直後だったせいか、少し元気がなく残念そうに見えました

百戦錬磨の特捜部長だった人ですし、「負けてもともと」みたいな裁判ですから、それほど落ち込んではいないと思いますが

暴走事故が起きたのは石川さんが「20歳台の美人の愛人」と一緒にクルマでゴルフに出かける際だったので、この辺に「85歳の若さの源泉」があるのではないか、などとするゴシップ風の報道もあります

この事件の石川さんへの刑事判決が、実刑ではなく執行猶予が付いたことに、世間から

司法関係者の身内びいき

上級国民への忖度(そんたく)

などといった激しい批判がある訳ですが、上記のようなゴシップ風の報道もいくらか関係がありそうです

ちなみに、もう一人の「上級国民」である飯塚幸三さんは、禁固5年の実刑(執行猶予なし)で、刑務所収監中に亡くなっており、明暗が分かれています

とにかく、石川飯塚両事件の裁判における最大の争点は、

事故原因が、クルマの欠陥か? または運転者のミスか?

という点にあります

クルマの欠陥が機械的あるいは電気的なものなら、時間をかければ欠陥の完全究明は可能かもしれませんが、最近のクルマにはエンジンの制御や事故防止などのためのソフトウェアが搭載されています

これは実際には数千行とか、時には数万~数十万行に及ぶ膨大なコンピュータ・プログラムです

このプログラムの中に、1カ所でも1文字でもバグ(プログラム上のミス)があれば、クルマが誤作動(暴走など)するかもしれません

みずほ銀行のすべてのATMが長時間使えなくなるといった、巨大銀行の経営を揺るがすような重大事件がときどき発生していますが、原因はプログラム中のピリオド(.)ひとつの打ち忘れかもしれません

人間はミスを犯す生き物ですから、バグは必ず発生します

このようなバグを発見するのは、数十巻もあるような大百科事典の中から、あるいは日本全国のすべての電話帳から、わずか1文字の誤字を発見するような気の遠くなる作業で、完全にバグをゼロにすることは、現実にはほぼ不可能です

誤作動が常に発生するのなら対処は比較的簡単なのですが、何らかのめったにない条件下でのみ誤作動するようなバグがあると、事態はますます深刻です

簡単なバグはすぐに除去(デバッギング)されるので、深刻なバグだけが残ります

そんな深刻なバグが原因で誤作動した瞬間(めったにない極めてレアな瞬間)に、たまたまクルマを運転していたドライバーは悲劇です

石川さんや飯塚さんが、そんな悲劇の主人公である可能性を、完全にゼロであると言い切ることは困難です

裁判の判決では両事件とも「運転者のミス」とされましたが、何か割り切れないものが残ります

さらに恐ろしいことに、今回の暴走事故は運転者が「上級国民」ということで社会の注目を集めていますが、これは氷山の一角で、じつははるかに多い数の交通事故で、バグによる暴走事故が「運転ミス」として処理されている可能性も有ります(えん罪)

運転者だけでなく、道を歩く歩行者も、常に周辺のクルマが突然暴走する可能性を考え、エンジンのかかったクルマのすぐ前や後ろを歩くことは極力避けるといった注意が必要になりそうです

これからクルマの自動運転が実用化されていくと、このバグ問題はますます社会の重大問題になっていくでしょう

最近注目されているAIの深層学習(deep learning)が、バグの除去に活用されて、デバッギングの自動化が広く実現すれば、将来への光明になるかもしれません

 

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石川飯塚両事件の経過比較(主にwikiより)

 

    • 石川達紘クサス暴走事件
      • 1939年4月4日生まれ、85歳、中大卒、元検事
      • 2018年2月18日に男性1人を車(レクサス)ではねて死亡させる
      • 2021年2月15日、東京地裁から禁錮3年執行猶予5年の判決
        • 自動車運転処罰法違反(過失致死)などの罪
        • 判決は、アクセルペダルの裏面にペダルが踏み込まれたまま衝突事故が起きた際に生じる傷痕が残っていたことに着目し、「車の不具合のみで事故が起きたなら傷痕が生じた理由の説明が困難」として、被告がアクセルを踏み込んだと認定
        • アクセルやブレーキがどう操作されたかを記録するレコーダーのデータが、事故発生前後にアクセルが強く踏まれたことを示していることも踏まえ、車の不具合はなかったと結論付けた
      • 2023年5月(事故発生から5年3か月)最高裁は石川の上告を棄却、禁錮3年、執行猶予5年の有罪判決が確定
        • これにより石川は弁護士法の規定に基づき弁護士資格を失った
        • 同年8月8日付で瑞宝重光章返上
      • 2023年、石川は、暴走は車の欠陥が原因だったとして、製造元のトヨタ自動車と販売会社に5千万円の損害賠償を求める民事訴訟を東京地裁に提起

 

  • 飯塚幸三池袋暴走事件
    • 1931年6月1日生まれ、2024年10月26日93歳没、東大卒、元研究者
    • 2018年に足を痛めて杖をつくようになった
      • 2018年ころ、通院先の医師はパーキンソン症候群と似た症状があると診断し、飯塚本人に「運転は許可できない」と伝えていた
      • 2019年の年明けには車の車庫入れも手こずるようになった
    • 2019年4月19日12時25分ごろ、池袋で乗用車の運転中に多重衝突事故
      • 豊島区東池袋四丁目の都道、東京メトロ東池袋駅付近の交差点
      • 2008年式トヨタ・プリウス (DAA-NHW20) が暴走
      • 暴走の原因は、ブレーキとアクセルを踏み間違えたこと
      • 母子2人が死亡し、運転していた飯塚と妻を含む10人(飯塚を除くと9人)が負傷
    • 東京地方裁判所における刑事裁判の争点
      • 被告人は「車に電子系統の異常が起き、ブレーキが効かなくなった」として無罪を主張
      • 検察官は「事故の原因は、被告人がブレーキとアクセルを踏み間違えたことだ」として、禁錮7年(法定刑の上限)を求刑
    • 2021年9月(事故発生から2年5か月)に禁錮5年の実刑が確定
      • 自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷罪)
      • 2021年9月17日付で瑞宝重光章を褫奪(ちだつ)
      • 高齢ドライバー事故への社会の関心を高め、自主返納が増加
    • 2024年5月時点で、関東地方の刑務所に収監中(詳細非公表)
    • 2024年10月26日に刑務所内で老衰により93歳没
      • 同年11月25日に報道された

 

松沢病院を歩く

今日は大田くんを囲む会で、世田谷区の日帰り温泉「SPA成城」へ

ここは1年前の今頃にも同じ仲間で来ている

渋谷と明大前を経由して、京王線八幡山駅で降り、都立松沢病院の中を歩く

私は心理学とか精神医学関係の本を読むことが多いので、この病院の名前はよく知っていたが、中を歩くのは今日が初めて

実に広大な敷地で、大学のキャンパスみたい

中には農園もある

「なんで病院に畑?」

と思ったら、そうゆう精神療法だった

自然作業療法というのだそうだ

周辺の地価を考えると、とんでもなく高コストな療法だね

まあ、土いじりが心の安らぎにつながるのは何となく分かる

私もプランター(角形の植木鉢)でベランダ農園を少しやっているが、多少の癒やしにはなっているような気がする

上の院内マップに「医療観察法病棟」というのがあるが、これがいわゆる重症患者の入る病棟で、主に重大な他害行為を行った者が入ることになっている

重症の精神病患者に精神医療を施して社会復帰を目指すということになっているが、周囲の人に危険(他害行為)を及ぼしかねない者を、場合によっては強制入院(措置入院など)させて「社会から隔離する」機能があることは否定できない

殺人、傷害、暴行、放火、強姦などの重大犯罪(他害行為)を犯した者が、裁判の過程で心神喪失を認められると、刑罰(死刑や刑務所収監)を免除される替わりに強制入院させられたりする

今日は八幡山駅から松沢病院の中へ散歩して、この医療観察法病棟のすぐ脇も歩いたんだけど、途中に何のチェックもなくて誰でも自由に来れちゃう!

もちろん本当に危険な患者は、ちゃんと鉄格子のある隔離空間に入ってるとは思うけどね

なんか、大ヒット映画「羊たちの沈黙」のレクター博士を思い出してしまうよ

 

いま春日武彦さんという精神科医の書いた一般向けの本を読んでいるんだけど、そんな精神科病棟のやや不気味な、時には面白い修羅場がいっぱい出てくる(すでに十数冊読んだ)

春日さんは、松沢病院で精神科医として勤務していたこともある

この春日さんと、ホラー作家の平山夢明さんが組んで書いた対談本「狂いの構造」シリーズは、メチャ面白くてハマっています

精神医療とホラー(恐怖)小説は、親和性が高い

この春日さん、本の中で自分の心の異常さを、正直にドンドン書いちゃうんだよね

例えば、彼は甲殻類恐怖症で、海老とかカニを食べられない

美味しそうな海老の天ぷらも、彼は食べることが出来ない

それどころか、触れたり近寄ったりすることも出来ないし、考えただけで虫酸が走る

普通の人がゴキブリに感じるような嫌悪感を、甲殻類に対して感じるらしい

しかもその恐怖の原因が、春日さん本人にもよく分からない

恐怖は人間の最も根源的な感情(脳の最下層レイヤーに位置している)なので、その奥は計り知れないほど深く、精神科医の知力をもってしても、自分の恐怖の中身を極め尽くすことは出来ないようだ

精神科医が、自分は高いところに立って患者を見下ろしながら解説するんじゃなくて、自分もかなり狂ってるという立場で解説するから、春日さんの本は面白いのかもしれない

私の勝手な感想だが、精神科医とか心理学者には、高知能だが少々アブナイ人が多いような気がする

人間という生き物は、みんな多かれ少なかれどこか心に狂ったところを持っているのが普通なので、その典型例(極端例)としての精神病について知ることは、自分観察(内省や内観)も含めて、人間観察の深みを増すためにとても有益だと思っています

もし、まったくどこも狂っていない人がいたとしたら、その人は超少数派という意味で「異常な人」かもしれない

もともと人間に対して「異常」という言葉をつかう場合

1)少数派(社会の多数派とは、何かが異なっている)

2)社会不適合(正常な社会生活が送れない、送りにくい)

という二つの意味が含まれている

前者は単なる多い少ないの単純かつ広い概念だが、後者には周囲や本人に実害が伴うという意味で範囲の狭い概念だ

ただ、社会のルールや慣習は多数派に合わせて作られたものがほとんどだから、少数派は社会不適合を起こして、狭い意味での「異常」にもされやすい

たとえば、毎日バスタブ入浴する習慣が無い国(日本以外のほとんどの国がそうだ)に留学した日本人学生は、「水を大量に浪費する」として、寄宿舎の管理人から文句を言われることがある

毎日風呂に入った方が清潔だとか気持ちがいいとか主張しても通用せず、実害が有っても無くても、少数派は異端視や攻撃の対象になり、「一つ目村に迷い込んだ、目が二つある化け物」と見なされやすい

 

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帰りに大好きな回転寿司「元祖寿司」へ行こうと思って渋谷へ寄る

元祖寿司は川崎店や蒲田店によく行くんだけど、渋谷店は100円台の安い皿がほとんど廻ってなくて、高い皿ばかり (T_T)

渋谷はインバウンド外人が多いので、観光地価格になっている

帰りの渋谷駅ハチ公改札が超大混雑で、並ばないと駅に入れない

「他の改札へまわってくださーい!」

と駅員が必死になって叫んでいた

で、西口改札にまわったら、ここだけ旧駅舎ビルの一部が残っていて、何とも異様な感じ

なんだか東日本大震災の津波に襲われて、残ったビルの残骸といった風情

周囲は渋谷駅大改造で、工事現場の中に駅があるみたいだ

今日は、あちこち歩いて、合計1.8万歩

少し疲れたなぁ~

うっかり、大田くんを囲む会の集合写真を撮るのを忘れてしまった

(^_^;)~♪

ラーメン二郎が客の勝手駐車のせいで15時前に閉店した

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▲「ラーメン二郎」のラーメン

 

八王子にある「ラーメン二郎」のお店で、客が店の近くの動物病院の駐車場に勝手に駐車した(以下、これを「勝手駐車」と呼ぶ)ため、店は15時前に営業を終了したらしい

それまでも駐車場の苦情が多発して、警察が店に注意したこともあったそうで

「裏の駐車場は、ラーメン二郎の駐車場ではありません」

と客に呼びかけていたようだ

ということで、関係者以外にはどうでもいいような話なのだが、気になる点もある

1)「ラーメン二郎」の責任ではないのに、なぜ15時で閉店したのか?

悪いのは勝手に駐車した客であって、「ラーメン二郎」ではない

突然15時で店を閉めれば、並んでいた関係ない客には迷惑だろう

何か「道義的責任」みたいなものを、変に拡大解釈しているような感じがする

もちろん突然15時で店を閉めることで、警察に対する店の顔を立て、勝手駐車するなという客への警告にもなる、という意味で、やや荒っぽいけど賢いやり方なのかもしれません

こうやって15時閉店がニュースになって、一定の宣伝効果を発揮してますし

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2)駐車場の苦情に対して、なぜ警察は店に注意したのか?

「裏の駐車場は、ラーメン二郎の駐車場ではありません」と店が客に呼びかけていれば、店としての責任は十分に果たしていると言えるだろう

警察が勝手駐車した客に注意するのならともかく、店に注意するのはお門違いではないだろうか?

勝手駐車が継続的かつ悪質(つまり威力業務妨害か何かの刑事事件になりうる)ならともかく、そうでなければ現行の法規制では、勝手駐車した客と勝手駐車された駐車場管理者の間の単なる民事事件になる訳で、店には関係ないし、そもそも警察が介入すべき事件だろうか?(民事不介入

・・・という訳で、日本は法治国家なのですが、

A)日本の民法(特に財産法)とか刑法などの明文化された法律は、明治維新で新たに作られたもので、ローマ帝国以来の西欧型の価値観に、かなりの基礎を置いている

のに対して、

B)普通の日本人の法規範意識には、明治維新より前の日本的共同体価値観に基礎を置いているものも、かなり残存している

という違いが、この事案では露呈しているなぁ、という感じがします

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政治家とか企業が社会的不祥事(スキャンダル)を起こしたとき

「世間をお騒がせして申し訳ありません」(→)

などと謝罪する場面がよくありますが、私は違和感を感じます

「なぜお騒がせしてはいけないのか?」

という違和感です

「お騒がせしてはいけない」などという法律は無いと思います

毎日の生活に退屈している大衆は、ホンネではスキャンダル(お騒がせ事案)大歓迎

スキャンダル(お騒がせ事案)のニュースを、大衆はみんな喜んで見ています

本来なら、当該政治家や企業が謝罪すべきなのは、お騒がせしたことではなく、その元にある社会的不正そのもののはずですが、それにはまったく知らん顔で、「お騒がせしたこと」だけを謝罪しているように見えます

こうやって本来の責任を回避して、知らん顔を決め込むのが「大人の知恵」なのは私も承知していますが、やはり「なんだかなぁ」という気分が残ります

日本語で、名詞「大人(おとな)」の形容詞形が

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「大人しい(おとなしい)」

なのも、伊達じゃない

日本では「大人になる」ということは、「大人しくなる」(自己主張しなくなる)ことと同意語?

「どうする家康」で北川景子演じる茶々(→)のセリフ

「つまらぬ国、やさしくて、卑屈な、かよわき者の国」

そのまんまにも見えます

まあ最初に書いたように、「どうでもいいような話」ですけどね

「ラーメン二郎」は、統一した本部があるチェーン組織ではないようで、ある店で修行した店員さんが独立して新しい店を出すときに「ラーメン二郎」を名乗ったりして、ゆるやかなラーメン店舗の共同体を構成しています

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そして熱烈な「ラーメン二郎」のファン(「ジロリアン」と呼ばれている人たち)がいて、いつも店の前に行列を作っています

そして、一番上の写真を見れば分かるように、「大盛り」を頼まなくても大盛りのような盛りつけでラーメンが提供されるので有名です

私は小食で食べるのが遅いので、「ラーメン二郎」には恐怖感があり、まだ食べに行ったことがありません

死ぬまでに一回くらいは行ってみたいなぁ、とは思っています

ますます「どうでもいいような話」ですね

(^_^;)

 

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追伸 よく駐車場に「勝手に駐車したら罰金5万円」みたいな表示がしてあったりしますが、これに法的根拠は無く、従う義務はありません

もちろん、勝手駐車は民事上の不法行為ですから、駐車場管理者から損害賠償請求される可能性はありますが、その賠償額が5万円になるかどうかは裁判所が決めることです

表示している側も、本気で5万円取ろうと言うより、こうしておけば勝手駐車が減る、くらいの気分だろうとは思いますけど

罰金や迷惑料ではなく「駐車料金1時間1万円」みたいな表示だと、それを見て駐車したら、その金額で駐車場利用契約が成立したと主張される可能性はありますね

どっちにしても刑事事件ではないので、争いになったら民事裁判(賠償請求)です

ただ、他人の家に勝手に人が入ったら即座に刑事事件(不法侵入)になって警察が動くのに対して、他人の土地に勝手に駐車してもすぐには刑事事件にならない(警察は動かない)という現在の法規制は、それはそれで、これでいいのかなぁという気分にはなります

 

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死について モンテーニュ「エセー」

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▲ミシェル・エケム・ド・モンテーニュ(Michel Eyquem de Montaigne)

 

昨日ジョブズの最後の言葉から死について書いたので、そのつづきを書く

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大学受験のころ、英文解釈の英文に下のような文章があった

我々の多くは、100年前にはこの世に存在していなかった

我々の多くは、100年後にはこの世に存在していないだろう

ではなぜ、前半を悲しまず、後半だけを悲しむのか?

当たり前じゃないかと感じる人も多いかもしれないが、私にはなぜか心に刺さり、記憶に残って長く気になっていたが、その時は誰の文章なのか分からなかった

それから20年以上たったある日、読書をしていたら、その文章にぶつかった

16世紀ルネサンス期のフランスの哲学者モンテーニュの言葉で、彼の代表作「エセー」の中の文章だった

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彼はワインの産地で有名なフランス南西部の中心都市ボルドーの近くの、モンテーニュ村の貴族の息子だった

彼の家が支配している村なので、彼の名前と同じ村名になっている

さほど大貴族と言うほどではなかったようだが、フランス革命より2世紀以上も前のフランス貴族の生活は、非常にぜいたくなものだった

彼がまだ幼いころ、専門の目覚まし楽団がいて、目覚めの音楽を毎朝演奏していた

目覚ましベルのような荒々しい音で目覚めると、脳の発育に良くないと親が考えたようだ

最初はごく静かな音楽から始め、彼が目覚めるまで少しずつ音量を上げ、彼が目覚めてからもしばらく演奏を続ける

まさにアンシャンレジーム期の、貴族の優雅さの極致のような生活だ

現在の超高級ホテルで、このようなサービスを提供したら面白いと思うのだが、まだ眠っている部屋に楽団が入って来るのを嫌がる人も多かろう

彼の父親(ボルドー市長を務めたこともある)は息子の教育に熱心な教育パパだったようで、家庭教師をやとって彼に当時の学問教養を広く身につけさせた

当時すでにラテン語は日常語ではなかったが、彼の父は家庭教師にフランス語の使用を禁じ、ラテン語だけで彼を教育した

当時の学問教養は、ほぼすべてラテン語で書かれていたので、そのための配慮だった

おかげで彼は、ラテン語をフランス語と同様に、母国語としてあやつれるようになった

彼は成長して裁判官になり、ボルドー高等裁判所(パルルマン)で働いた

しかし彼は裁判官の仕事に飽き(貴族は飽き易い)、37歳の時に退職して故郷のモンテーニュ村に帰り、屋敷の中に書庫を兼ねた読書室(librairieを設けて読書生活に入った

 

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▲モンテーニュの読書室(librairie)

天井の梁(はり)に、古典文献からとった格言名言が書かれている

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彼の読書室はモンテーニュ村に現存している

一度尋ねてみたいと思っているのだが、コロナのせいで延び延びになっている

右の写真(→)は、モンテーニュの屋敷の片隅にある塔で、この3階に彼の読書室がある

彼が生きた時代は16世紀の後半で、日本で言えば戦国時代、織田信長の生きた時代と重なる

今より平均寿命が短かったとはいえ、37歳でご隠居さんのような生活に入るのは、かなり早かったはずだ

ただ、当時の貴族は生まれてから死ぬまでずっとご隠居さんみたいな生活の人もいたので、特に問題はなかったようだ

それからの彼は、モンテーニュ村の領地管理という必要最低限の雑務(ビジネス)以外は、この読書室にこもってギリシャ、ローマの古典を広く渉猟(しょうりょう)し、その合間に「エセー」という本を書いた

当時のフランスは宗教戦争のまっただ中で、カトリック勢力とプロテスタント勢力が、血で血を洗うような抗争を続けていた

時には彼の屋敷に暴徒がなだれこむような事件も発生しているが、彼は穏健な思想だったので、カトリックとプロテスタントの両派から信頼されており、のちに一時ボルドー市長をつとめて両派の調整もしている

彼はそんな両派の抗争からは距離を置いて、読書室での静かな読書と執筆の生活を続けた

まあ、働く必要のない貴族だからできた生活と言えばその通り

だが現在の平和で自由で豊かな日本で「適度なレベルのお金(some money)」があったら、誰でもその気になれば実現可能な生活かもしれない

彼はカトリック教徒だったが、「エセー」には宗教的記述が乏しく、この時代の人としては驚くほど合理精神に貫かれている

武人と文人という違いはあるが、合理精神のカタマリのような信長とモンテーニュが出会っていたら面白かったのではないかと思う(モンテーニュは信長より1歳年上)

彼はラテン語の達人だったが、「エセー」は日常語のフランス語で書いた

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そのせいか広く読まれて、ちょっとしたベストセラーになった

当時のフランス国王とも親しく、国王が彼の屋敷に泊まりに来て夜遅くまで語り明かしたり、彼がパリまで遊びに行って国王と会ったりもしていた

フランス国王アンリ3世→   

モンテーニュは、国王アンリ3世の「侍従」という立場だったが、常に近くにいて臣従していた訳ではない

国王のアドバイザーやコンサルタントのような立場だったと思われる

書名の「エセー」は、エッセイ(随筆)の語源となっており、もともとは「試み」や「企て」という意味

彼は自分という実験台を通して、散文形式で率直に思いつくままに、人間という存在を描写してみようと「試み」た

「エセー」は現在、日本語訳されて岩波文庫にも入っており、全6巻2224頁という大部の作品だが、体系もストーリーもなく、思いつくままのバラバラなテーマで書かれた本なので最初から通して読む必要はなく、好きな所から読み始めても楽しめる

だから夜眠る前に「エセー」を開き、適当なページから眠くなるまで読むというのを習慣にしている人も多く、私もその一人だ

冒頭に「ではなぜ、前半を悲しまず、後半だけを悲しむのか?」と書いたが、これだけを読むと唐突な感じで納得できる人は少ないと思う

だが、彼の「エセー」に読み親しんでいると、この考え方(哲学)が心に染み込んできて、死が余り怖くなくなるような気がするのだ

(^_^;)

 

追って沙汰いたす、ひったてい!

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奉行所のお白州(江戸時代の裁判所)で

お奉行さま(江戸時代の裁判官、遠山の金さん)が入れ墨を見せている

もちろん時代劇(歴史小説)の創作で、史実ではない

現代の裁判所で裁判長がこんなことしたら、最高に面白いんだけどね

ただそれに近い、超面白い裁判官は実在するんだよ

しかも裁判官としては非常に優秀だから、目が離せないなぁ  (^_^;)

 

日本語には「沙汰(さた)」という言葉があります

裁判沙汰(さいばんざた)、警察沙汰(けいさつざた) ・・・(1)

のように「××沙汰」という熟語として使われる場合が多いようですが

「追って沙汰いたす、ひったてい!」 ・・・(2)

(後日、判決公判を開く。それまで被告人を拘置所へ戻せ!)

などと時代劇の中で、お奉行さまがお白州で言ったりもしますね

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元々は、「沙」はすな、「汰」はえらび分けるの意で

水の中で砂をゆすって、砂金などをえらび分けること(→)

から来ていて

精粗を区別すること、理非曲直を明らかにすること

など、「区別や判断」へ意味が転じていきました

さらにそのような判断を伴う「事件や問題(matter)」をも意味するようになったようです

上の例では、(1)は事件、(2)は判断ですね

もっと大きな辞典で調べると、非常に多くの語義を持つと同時に、時代と共に意味が多様に変化していった言葉であることが分かります

「沙汰」が現代の日本語で使われるのは(1)の「裁判沙汰」あたりが多く、しかも

「裁判などという大げさなことになってしまった事件」

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という、ややネガティブなニュアンスを伴っていました

しかしそれも少し前までで、最近は何事も法律によってスッキリ解決しようとする風潮が強くなってきたせいか、裁判が以前より身近なものとなり、「裁判沙汰」という言葉も死語化しつつあるように感じます

それでも、高校で模擬裁判までやっている米国などに比べれば、日常生活に法律が登場する場面が少ない日本では、いい年した大人になっても驚くほど法律に無知な人というのも存在します

その中でも、お笑いネタになる典型的ケースとしては

借りたお金を返さないと、刑務所に入れられると思っている ・・・(3)

妻の不倫による離婚でも、妻が夫から慰謝料をもらえると思っている ・・・(4)

というのがあって、周囲を爆笑の渦に巻き込んだりしています

(3)は民事と刑事の区別が付いていない人

(4)は離婚したら男が女にカネを払うものという「変な常識」を持っている人

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もちろん離婚の慰謝料というものは、有責配偶者(不倫した側)が払うもので、男女性別は無関係

たまたま有責配偶者が子供の親権を取った場合、不倫された側がお金(養育費)を払う場合もありますが、それは本来、有責配偶者ではなく子供に対して払うお金です

夫婦の共同財産があれば、有責配偶者にも財産分与される場合はありますが、財産分与は慰謝料ではありません

私はYouTubeが好きでよく観ていて、ちょうどいま(4)のケースを観ました

この種の動画は2ちゃんねる(5ちゃんねる)などの匿名ネット掲示板が元になっていて、それを編集してYouTube動画にまとめています

この種のYouTube不倫動画への関心は非常に高く、多くのYouTubeチャンネル登録者を獲得しているようです

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動画の元になった掲示板では、不倫の当事者(多くは配偶者に不倫された夫や妻)が相談を持ちこみ、掲示板を閲覧している第三者からの意見や質問、アドバイス、ツッコミなどが入ります

マジメに相談に乗ってアドバイスしている人もいますが、対岸の火事」(→)を楽しんでいる人の方が圧倒的多数です

そのまとめ動画を観ている私も、楽しんでいる一人ですね

動画の中に独特の用語が出て来ますが、分からない方はここを見てね

(^_^;)

 

 

保坂展人 世田谷区長

世田谷区長選挙が4/23投開票の日程で実施されます。

今回の世田谷区長選挙には届け出順に自民党と日本維新の会が推薦する新人の内藤勇耶(29)、現職の保坂展人(67)の無所属2名が立候補しました。

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保坂展人

1955年宮城県仙台市生まれ、東京都立新宿高校中退

教育問題を取り上げるジャーナリストとして活動後、衆議院議員を3期、世田谷区長を3期務める。

中学校卒業時の「内申書」をめぐり16年にわたる内申書裁判の原告となった。

1996年から衆議院議員を3期11年務め、2011年の世田谷区長選挙で初当選。

以降3期連続当選し、今回は4期目を目指しての立候補。

保坂展人にインタビュー

 

つまらない男 会社に勝訴する フランス

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フランスと言えば、個人主義の本場ですが、こんなことやってる会社もあるんですね

楽しくないのに楽しんでるフリをする、気分が落ち込んでるのに「明るい」フリをする

そうしなければならない集団圧力(同調圧力)というものが、程度の差はあれど、どこの職場(集団)にも存在します

日本なんか、それが強そう

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会社の募集案内に「和気あいあいとした職場です」なんて書いてる会社は、そうかもしれません

もちろん飲み会が好きな社員には、天国ですけどね

集団主義には、欠点ばかりでなく、長所もあります

最高裁判所を破毀院(破棄院)と呼ぶのは、そのものズバリな感じがします

  (^_^;)

 

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職場で「つまらない人間」でいる権利を、フランス人の男性が裁判で勝ち取った。

この男性は、会社側の求める「同僚と飲みに行く」のを断り、非公式な交流時間が少なかった。

「Cubik Partners」社は、「明るい」チーム構築アプローチを採用して、勤務時間後に同僚とパブに行くことを奨励している。

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しかし社員の1人が、この会社方針に従わず、飲み会に顔を出さなかった。

同社は2015年、役職に不適合との理由で、男性を解雇した。

男性は「つまらない人間」であると非難された。

会社幹部は、この男性が人の話を聞くのが下手で、一緒に仕事をしにくいと判断した。

「つまらない人間」であるとされた男性は、会社側を相手取り裁判を起こして勝訴した。

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パリ破毀院(最高裁判所)は、男性には飲み会を拒否する権利があるとの判決を下し、企業に対し男性へ2900ユーロ(約42万円)の支払いを命じた。

裁判所の決定によると、男性はプライベートな生活の尊重と尊厳に対する基本的権利を 持っており、企業行事に参加しないという表現の自由を実現したことになる。