93【国内エリア】

神社騒動

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神道は、仏教やキリスト教などの他宗教とは異なり、お経や聖書のような明確な教義を持ちません

その分、宗教団体にありがちな教義論争(いわゆる「坊主のケンカ」)が起きにくい

それで今まで比較的まとまり良く、平穏に過ぎてきた訳ですが、ここに来て、俗臭と腐敗臭がただよう大スキャンダルが発生

神社界にも「宗教改革」が必要になっているようです  (^_^;)

 

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全国8万の神社を包括する宗教法人「神社本庁」(→、東京都渋谷区代々木)が激震している。

香川県の金刀比羅宮「こんぴらさん」が、神社本庁からの離脱を決めた。

背景には、不祥事や疑惑が続出する神社本庁への反発がある。

「明治神宮(東京都)が2004年に

 神社本庁を離脱したとき以来の衝撃だ」

と、神社本庁関係者は嘆く。

それもそのはず。

金刀比羅宮は全国各地におよそ600社ある金刀比羅神社(琴平神社、事比羅神社、金比羅神社)の総本宮。

海上安全の守り神として江戸時代にお伊勢参りと並んで「こんぴら参り」が盛んとなるなど、現代にいたるまで多くの信仰を集めている。

そんな讃岐の大神社が神社本庁からの離脱を決めた。

その理由は、神社本庁の不動産売買を巡る神社界上層部と業者の癒着疑惑を始め、神社本庁で相次いで発覚する不祥事への嫌悪感。

さらに、昨年の天皇陛下の即位に伴う大嘗祭当日祭にお供えする臨時の神社本庁幣帛(へいはく)料が、金刀比羅宮に届けられなかったことが決定的なダメ押しになった。

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金刀比羅宮は

「決して許されない無礼な行いであり、

 天皇陛下に対して不敬極まりない行為である!」

と憤りを隠さない。

金刀比羅宮は6/5付で神社本庁に離脱通知書を送付。

宗教法人法に基づく認証手続きを経て、早ければ今秋にも、離脱が認められる運びだ。

近年、金刀比羅宮と同じく神社本庁への反発から、離脱する大神社が続出している。

昨年、織田信長を主祭神とする京都市の別表神社、建勲神社が離脱。

また、2017年には富岡八幡宮(東京都)において、離脱を決めた女性宮司が、実弟から日本刀で惨殺されるというスキャンダラスな事件も起きた。

殺害された女性宮司は事件の直前、神社本庁の腐敗を訴え、

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田中恆清(→)が総長になったころから、

 神社本庁の組織が、急激におかしくなった」

ことなどが離脱の理由と明かしていた。

このほか、全国4万社という神社界の最大勢力、「八幡宮」の総本宮、宇佐神宮(大分県)でも、神社本庁執行部が送り込んだ子飼いの宮司と、地元神社関係者や住民らが対立し、18年には市民団体が宮司退任を求める署名活動を始めた。

さらにここにきて、各地の下部組織である各県神社庁からも、神社本庁への非難の声がにわかに高まっている。

今年3月、熱田神宮を抱く愛知県神社庁が

「神社本庁内における一連の疑惑は、

もはや看過できない!」

という決議書を神社本庁に提出した。

4月には神奈川県神社庁と福島県神社庁が、不動産売買疑惑や神社本庁幹部の不倫疑惑に対し、

「包括下の全国神社の名誉を著しく損ねる!」

とする決議書を出した。

九州地区の6県の神社庁が連名で、神社本庁の新型コロナ危機管理対応を激しく非難する緊急提案書を提出した。

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「現在の神社本庁執行部への不信感が強い

 熱田神宮出雲大社(→)

 が金刀比羅宮に続けば、

 神社本庁は、文字通り瓦解しかねない」

と前出の神社本庁関係者。

一方、神社本庁の教化広報部は、金刀比羅宮の離脱理由について

「分からない」

としている。

 

桜島で爆発的噴火

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▲ミサイル落下地点のような落下痕

直径約6メートル、深さ約2メートル

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 活火山の噴火口のすぐ近く

  大量の人間が住んでいるのは

 世界中でここだけです  ((((;゚д゚))))

 

鹿児島地方気象台は6/8夜、桜島(鹿児島市)の南岳で4日午前3時ごろに発生した爆発的噴火で出たとみられる大きな噴石が、火口から約3キロ離れた地点で確認されたと発表した。

噴石の破片は、人家の100~150メートル近くまで届いていた。

人的被害は確認されていないという。

約20~30センチ以上の大きな噴石が火口から3キロを超えた地点で確認されたのは、1986年11月23日以来。

ただ、山体の隆起や膨張といった火山活動がさらに活発化する兆候は認められないとして、気象庁は噴火警戒レベルは3(入山規制)を維持している。

 

同気象台によると、「噴石が落ちている」との連絡を受け、8日午後に市職員や専門家らと現地を調査した。

その結果、火口から南南西約3キロの同市東桜島町で落下痕を確認し、近くで最大約30センチの複数の噴石の破片を見つけた。

4日の爆発による噴石とみられ、元の大きさは、直径50~70センチの可能性があるという。

 

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▲こんなところに住んでいれば、

命もいらないほど、度胸もつくでしょう  (^_^;)

 

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西郷隆盛「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るものなり。この始末に困る人ならでは、艱難(かんなん)を共にして国家の大業は成し得られぬなり」

 

▲これは昨年11月の噴火

 

ネコを大量毒殺

▲ここに写っているネコの多くが、今回殺された模様

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 トンデモないじいさんだなぁ

  殺されたネコが かわいそう  (T_T)

 

猫の島」として知られる北九州市小倉北区の離島・馬島(うましま)の猫が急減した問題。

毒餌をまいて猫を殺すなどしたとして、福岡県警小倉北署が同区の、80代の男を動物愛護法違反と鳥獣保護法違反の疑いで書類送検したことが県警への取材で判明した。

書類送検は5日付。

動物虐待防止に取り組む福岡市の特定NPO法人SCAT(スキャット)が2019年10月に刑事告発していた。

送検容疑は17年9月〜19年5月、馬島で毒餌をまいて、猫を殺傷したり、カラスを殺傷しようとしたりしたとしている。

馬島では14年から約90匹いた猫の大半に不妊手術を施し、島ぐるみで「地域猫」として守る活動が進んでいた。

しかし、最近は約30匹まで急減。

泡を吹いて倒れるなど不審な猫の死骸が40体以上見つかっており、スキャットが調査していた。

スキャットによると、島では農薬とみられる青い薬品のようなものが付いた魚の切り身などが見つかっていた。

犯人の男は19年8月、毎日新聞の取材に対して

「カラスを駆除か脅すつもりでまいていた。

 猫が来たかは知らない」

などと話していた。

スキャットの山崎祥恵代表理事は

「厳罰化された改正動物愛護法も6/1から施行されており、

 この結果が動物の虐待防止につながることを期待している」

と話した。

 

シュールな観音さま

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 いったい何をすれば

  こんな観音さまを建てられるほど

 儲かるの?  (^_^;)

 

仙台大観音は、真言宗智山派に属している大観密寺に建つ像で、仙台の実業家の方が、自身の事業が成功を収めたのは、日頃から信仰していた観音様のおかげであるとして建立を発願。

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1991年9月に開眼法要が営まれました。

高さは台座を含めると地上100メートルで、世界でも有数の高さを誇る像として知られています。

ちなみに、自由の女神(→)は93メートル。

この像は仙台駅から7キロメートルほどの場所にあるのですが、市内から像を撮影した写真が、非現実的過ぎるとして海外で話題に。

外国人から様々な声が寄せられていましたので、一部をご紹介します。

 

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砂漠の天使

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 ふつう猫は 一度に数匹生みますけど

  スナネコは 一匹なんでしょうか  (・_・?)

 

砂漠に生息し、愛らしい見た目から「砂漠の天使」と呼ばれるスナネコの赤ちゃん1匹が、栃木県那須町の「那須どうぶつ王国」で4/27に誕生した。

スナネコの誕生は国内初となります。

スナネコはアフリカなどの岩砂漠などに生息する世界最小級の野生ネコです。

その愛らしい容姿から「砂漠の天使」と言われています。

国内の飼育例がなく、日本動物園水族館加盟園館としては初の展示、繁殖です。

産まれてすぐに衰弱状態とななったため、人工保育で育てております。

日本でのスナネコ飼育園は当園と姉妹園の神戸どうぶつ王国の2か所です。

※展示公開は未定です

スナネコ赤ちゃん誕生
誕生日:2020年4月27日 メス1頭
父親:シャリフ / 母親:ジャミール
誕生時の体重/体長: 約59g / 約13㎝ 尻尾は約3㎝
現在の体重/体長: 約242g / 約15㎝ 尻尾は約5㎝ (5月18日現在)

スナネコとは
分類:食肉目ネコ科
分布:アフリカ北部、西アジア、中央アジア
体長:39㎝~57㎝
尾長:約20㎝
体重:約2~3㎏
食性:小型哺乳類・爬虫類・昆虫類など
寿命:約10~12年
生態:砂漠などに生息するため毛の色は砂漠に溶け込む色をして、灼熱の砂から足裏を守るため肉球を覆うようにけがある

 

▼親猫 父親:シャリフ / 母親:ジャミール

 

 

枯れた温泉が復活

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 温泉の復活は歓迎ですけど

  火山大噴火の前兆なら

 怖いですね  ((((;゚д゚))))

 

岐阜県高山市で19日午後、震度4を観測する地震がありました。

岐阜県と長野県の県境では、4月から地震が相次います。

19日午後1時13分。岐阜県飛騨地方を震源とする、マグニチュード5.3の地震が発生。

高山市で震度4、飛騨市で震度3などを観測しました。

気象庁によりますと、この地震を含め19日だけで午後5時半までに、岐阜県飛騨地方や長野県中部を震源とする地震が32回相次いでいます。

今回の地震について、専門家に話を聞きました。

名古屋大学 山岡耕春教授:
群発地震というパターンの地震で、比較的小さな地震から始まって、規模が大きくなって、その後、大きくなったり小さくなったりしながら、やがて収まる」

今年は4月22日以降、岐阜と長野の県境付近を震源とする地震が130回以上起きています。

一体なぜ、この地域で相次ぐのでしょうか?

山岡教授:
「飛騨山脈が今でも隆起しているところですが、飛騨山脈(=北アルプス)が、成長することに伴って起きている地震」

飛騨山脈。つまり、北アルプスが隆起する過程で揺れたと指摘しています。

震源地にほど近い、高山市の新平湯温泉では…。

奥飛騨ガーデンホテル焼岳 石田純也常務:
「ゴゴゴゴゴゴって、かなり大きい揺れを感じました」

相次ぐ地震の影響からか、こちらの温泉では気になる現象が起きています。

地面から湧き出ているのは、70度を超える熱湯。

30年以上前に枯れた温泉の源泉が、先週以降、再び湧き出たといいます。

石田常務:
「30年、止まっていた温泉が出てきて、びっくりした」

山岡教授:
「地震が起きると、地下水の流れが変わる例が、あちこちで報告されている。そういうもの(群発地震)で、出てきたということかもしれません」

気象庁によりますと、震源近くの活火山「焼岳」の活動に異常はみられないということです。

今後、地震は続くのでしょうか?

山岡教授:
「(今回の地震は)飛騨山脈地域で起きた、最大クラスの地震ということですので、このような(M5以上の)地震が、ひょっとしたら、もう一回くらい起きるかもしれませんし、もうしばらく小さい地震を含めて警戒していく必要がある」

 

地裁「押し紙」認定

20141109-00040601-roupeiro-000-2-view▲誰も読まずに廃棄される「押し紙」は、地球資源の無駄づかい!

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一般企業が独禁法に違反すると、上から目線で激しく非難する新聞社ですが、自分のところはもっとひどい商売をしています

読者に届いていない(誰も読んでいない)新聞の部数を上乗せ公表し、それに基づいて広告代金を計算して請求しているのですから、広告主からすれば悪質なサギ犯罪です

今回はたまたま地方紙(佐賀新聞)でしたが、

「押し紙と言えば朝日新聞

と言われるくらい、朝日新聞の押し紙は業界でも有名です

少々下品な表現ですが

「アカが書き、ヤクザが売って、バカが読む」

などと言われているだけのことはあります

それでなくても、紙の新聞の実売部数は激減していますから、この判決が確定したら、新聞社の経営の屋台骨を揺るがすことになるかもしれません  (^_^;)

 


 

5月15日、注目していた地裁判決が言い渡されました。

新聞業界のタブーに切り込んだ歴史的な判決です。

【押し紙】とは新聞社の販売部数水増し問題です。

新聞社の広告料金や折込料金は実際に何人に読まれるかによって変動することから、販売部数を偽ることは問題となります。

今回の判決の重要な点は、司法が「原告販売店の予備紙率は2%であったと認められる」つまり予備紙は実配部数の2%程度であると初めて認定した点です。

予備紙率2%を越える部数については「被告(佐賀新聞)の原告(販売店)に対する新聞の供給行為には、独禁法違反(押し紙)があったと認められる」とはっきり結論を下しました。

そして、その【押し紙】について、

「被告(佐賀新聞)の行為は、原告を含む販売店の経済的利益を犠牲にして、自身の売り上げを増加させるとともに、ABCの部数を増加させることによって広告収入を増加させることを意図したものと認められる。これは社会通念上許されない行為であり、原告の権利を侵害するものであるから、不法行為に該当する。」

と断定しています。

※「一般社団法人 日本ABC協会」発行社の自称ではない、第三者としてデータを監査し、信頼出来る販売部数を認定する団体。このABC部数が広告料金等の基準となる。

例えば、販売店の仕入部数=注文部数+20%だったとします。

20%から予備紙2%を引いた18%分は「年間販売目標」つまりノルマとして、販売店は引き受けることを強要され、残紙として毎日廃棄してきた【押し紙】になるのです。

新聞社は20%分も含めて販売部数として公表し、広告料金収入を不当に得ていた事になります。

佐賀新聞は控訴するとのことで、まだ最終決着には至りません。

しかし、今回の判決によって、地方紙とはいえ【押し紙】が表面化したことで、日々の残紙に苦しんでいる新聞販売店や、不当な広告料金・折込料金を払わされてきた広告主が声を上げるきっかけになると思います。

全国紙を含めた全ての新聞社が正しい販売部数を公表する日も近いのではないでしょうか。

 


 

佐賀県の新聞販売店の元店主が、購読者の数を大幅に超える部数の買い取りを求められる、いわゆる「押し紙」によって廃業したとして佐賀新聞社を訴えた裁判。

裁判所は「押し紙」を認め、新聞社に1000万円余りの支払いを命じる判決を言い渡しました。

佐賀県吉野ヶ里町で新聞販売店を営んでいた男性は、購読者数を大幅に超える部数の買い取りを求められる「押し紙」によって廃業に追い込まれたとして、佐賀新聞社に1億円余りの賠償を求めていました。

裁判で佐賀新聞社は「合意のうえで販売目標を設定していて、部数を減らす具体的な申し出もなかった」などと主張していました。

15日の判決で、佐賀地方裁判所の達野ゆき裁判長は

「独占禁止法に違反し、購読料を得られない数百部を仕入れさせた」

として「押し紙」にあたると指摘し、佐賀新聞社に1000万円余りの賠償を命じました。

一方、男性が販売店を引き継いだ際にすでに負債があったとして、廃業についての佐賀新聞社の責任は認めませんでした。

男性の弁護士によりますと、裁判所が「押し紙」を認めるのは珍しいということで、男性は

「主張が認められてうれしい。

 苦しんでいる販売店はほかにもたくさんいるので、

 希望になれたと思う」

と話していました。

佐賀新聞社は「判決には事実誤認があり、一部とはいえ賠償が認められたのは非常に遺憾で容認できない。判決を精査したうえで控訴する」とコメントしています。

 

 

読書 細川侯五代逸話集

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細川幽斎の逸話を期待したのですが、分量的には二代目忠興以降が多く、幽斎の分はわずかでした

江戸時代初期、まだ戦国の血なまぐさい気風がうかがえる逸話も多く、ちょっとしたことで斬り合いになったり、首をはねたり、腹を切ったりしています

武士道の二要素(勇と忠)のうち、勇の比重が圧倒的に高く、「腰抜け」と見られることを極端に嫌った戦国武士の気風が、二代目忠興(とその妻ガラシャ)の逸話に濃厚に表れています

大名も3~4代つづくと、いわゆる「バカ殿」が出るのが普通ですが、細川家では5代つづけて「名君」が出て、藩の基礎を固めたようです

和歌の名人である幽斎は、風雅な歌のほかに、儒教的な「教訓歌」も多く残しました

これが細川家の次の殿様の教育に代々生かされたのではないかと思います

(^_^;)

 

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田村宏幸 猫に矢を刺して逮捕

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▲ボーガン

 

  なんて奴だ

   けしからーん!  ヽ(`Д´)ノ

 

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ネコにボーガンの矢を刺した田村宏幸(54)が逮捕されました。

ことし3月9日、滋賀県甲賀市水口町の住宅街で、お尻のあたりに長さおよそ30センチの矢が刺さったネコが見つかりました。

警察は、現場周辺の聞き込みなどの捜査を進めた結果、近くに住む会社員、田村宏幸(54)がボーガンの矢をネコに刺し傷つけた疑いがあるとして、動物愛護法違反の疑いで逮捕しました。

警察は、今後の捜査に支障があるとして、田村宏幸が容疑を認めているかどうか明らかにしていません。

 

読書 戦国の城

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 これは非常に面白い!

  旅のテーマに「城歩き」を入れたくなりました

 近世の城が 姫路城や大阪城など

  見られることを意識した様式美だとしたら

 戦国の城は 命がけ 機能一点ばりです  (^_^;)

 

本書は、城の地形と立地に注目して、戦国時代の城の種類と変化、役割と意義、実用性などに迫った1冊です。

キーワードを挙げて章立てし、訪れやすい城を例としながら、なぜその地形と立地が選ばれたのか、どのようにしてその地形と立地を生かし、いかにして戦ったのかを解説しています。

ひとつひとつの城について多面的に追求するものではなく、縄張を読み解き軍事的な工夫や実用性を検証する本でもありません。

歴史的解説も、城の見どころも思い切って省きました。

ですからガイドブックとしての実用性はありませんが、城を実際に訪れたとき、地形と立地という見地からその城の本質に深く迫り戦略に思いを馳せられるよう、端的にまとめています。

第一章の「城の分類と戦国の城の基礎知識」は序章として、「立地条件による城の分類」をテーマに、城が築かれる場所による呼称の違いと特徴、山城の誕生と平山城への移行、山城の構造について簡単に解説しています。

第二章は「戦国の城を読み解くキーワード」がテーマ。「地形」「地質」「街道」「国境」「支城網」「付城・陣城」「変遷」「改造」という8つのキーワードを取り上げ、戦国時代の城と戦いを具体的に読み解いていきます。実例として、それぞれのキーワードがカギとなる有名な戦いも紹介しています。

第三章では「戦いの城を歩く」と題し、第一章と第二章を踏まえた実際の城歩きを紹介しました。鳥取城攻め、韮山城包囲戦、小田原攻め、関ヶ原合戦と、いずれも現地を歩いてこその醍醐味が実感できる城を取り上げ、著者自身が感じる山城歩きの楽しみ方を綴っています。