80【ヒストリー】

映画 キングコング対ゴジラ

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1954年「ゴジラ」、1955年「ゴジラの逆襲」に続く、東宝ゴジラシリーズ第3作で、観客動員1125万人という超大ヒット映画

1962年公開、前作から7年、戦後17年、映像もカラー(総天然色!)になった

経済成長で平和ボケしてきたせいか、原爆反対の政治的メッセージやシリアスな雰囲気が消えて、有島一郎(←)を中心にギャグ満載の娯楽映画っぽくなってる

CGとか無い、完全手作り模型時代の特撮なので、模型感丸出しの場面も多いが、それが逆に妙な面白さになってる

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ゴジラシリーズに登場する俳優の平田昭彦(→)って、理知的な雰囲気がスゴイなぁと思って経歴を調べたら、

陸軍幼年学校 → 陸軍士官学校 → 旧制一高 → 東大法学部

というエリートコース、本当に理知的な経歴でした

演技ではなく、地だったのね

東大時代は演劇部に所属し、東宝で助監督のアルバイト

卒業後は三菱商事に入ったが、映画の味が忘れられずに東宝に入社

ご存命なら92歳だが、52歳で早世、若い時の写真しかありません

奥さんは女優の久我美子で、こちらは本物の伯爵ご令嬢、89歳でご存命

(^_^;)

 

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映画 ゴジラの逆襲

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前作「ゴジラ」大ヒット(観客動員数は961万人)を受けて製作されたシリーズ第2作

怪獣ブームに乗せようとして、3か月で急いで作ったが、観客動員数は834万人で、これも興行大成功!

ちなみに最近の「シン・ゴジラ」は560万人だから、いかにスゴイ大ヒットかが分かる

日本人ってホントに、どんだけ怪獣が好きなんだか

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ゴジラと戦う最初の怪獣アンギラス(→)も登場

四つ足で歩くので、シン・ゴジラの第二形態(通称「蒲田くん」)に少し似ている

ゴジラ登場の舞台、今回は大阪で、アンギラスと格闘しながら、大阪城はハデにぶっ壊す

さらにゴジラは北海道に移動するが、どうやって移動したかは不明

社内飲み会の和気あいあい宴会場面まであって、森繁の社長シリーズを思い出す

(^_^;)

 

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映画 ゴジラ

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1954年(昭和29年)公開、ゴジラ映画の記念すべき第一作

広島長崎の原爆投下からわずか9年、核兵器の放射能に対する強烈な嫌悪感があふれる、政治的メッセージの強い、極めて硬派な映画です

原爆を投下した米国への批判も含むので、GHQ(1952年廃止)がいる間は、公開が許可されなかったかもしれません

日本がまだ高度経済成長を成し遂げる前の、まだ貧しかった日本の街並みを、ゴジラがバリバリ破壊します

このときのゴジラは完全な悪役

ゴジラをやっつけるために、日本政府や自衛隊(1954年設置)が必死になって戦います

中国コロナ対策に必死になっている、現在の日本みたい

(^_^;)

 

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読書 レオナルド・ダ・ヴィンチの謎

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美術の天才と言えば、真っ先に思い浮かぶダヴィンチ

万能の天才と呼ばれ、美術以外にも、彫刻、建築、工学、音楽などにも驚くべき才能を発揮

特に音楽では即行演奏を得意とし、むしろ当時は画家よりも演奏家として有名だった

録音機の無い時代ですから、現在の我々がその演奏を鑑賞できないのが残念

そんなダヴィンチですが、私生児として差別されたり、学校教育を途中で辞めてラテン語が苦手だったり、いろいろコンプレックスをかかえて悩んでいたようです

それがために、その心理的補償として、人生の途中から自分を神格化することに非常に力を注ぎ、現代の我々がいだく彼のイメージの多くは、その神格化の結果でもあります

彼は意外にも怪獣マニアで、トカゲに羽根をつけて人を驚かしたりするのが大好きだった

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上の表紙の絵、ゴジラ映画に出てくるキングギドラ(→)に似ているような気がします

彼が現代に生きていたら、ゴジラ映画に狂喜したことでしょう

多才な人ですから、特撮映画の撮影に取り組んだかも

(^_^;)

 

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風と共に去りぬ 配信見直し

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 私はこの映画を過去に十数回は見ているし

  世界の映画史上に輝く超名作だと思うので

 人類が後世に残すべき偉大な芸術作品として

  大切に扱ってもらいたいです  (^_^;)

 

米国をはじめとする各国で人種差別と警察の暴力に抗議するデモが拡大し、放送業界が配信内容の見直しを進める中、動画配信サービスHBOマックスは9日、

映画『風と共に去りぬ(Gone with the Wind)』

をストリーミング配信のコンテンツから削除した。

南北戦争を舞台にした1939年公開の同作はアカデミー賞9部門を受賞し、インフレを考慮した興行収益で歴代トップに君臨する歴史大作だが、奴隷が不満を言わず、また奴隷所有者が英雄のように描かれているという部分は批判の的にもなっている。

HBOマックスはコメントで、

「『風と共に去りぬ』には残念なことに、

 現在の米国社会でも当たり前となっている

 民族・人種差別的な表現がみられる」

「このような人種差別的な表現は

 当時も間違っていたし、現在でも間違っている。

 これらの表現について説明も非難もせず、

 作品を配信し続けることは無責任だと考えた」

と説明した。

アフリカ系米国人のジョージ・フロイド(George Floyd)さんが警察の拘束下で死亡した5月25日以降、反人種差別デモは全米に拡大している。

また、市民の間には警察の改革を要求する動きや、奴隷制を敷いた南部連合国に関する像など、人種差別の歴史の象徴を排除する動きも出ている。

『それでも夜は明ける(12 Years A Slave)』の脚本を担当したジョン・リドリー(John Ridley)氏は8日付のロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)の論説に寄稿し、『風と共に去りぬ』について「表現において基準を満たしていない」だけでなく、奴隷制の恐ろしさを無視し、「有色人種への最も痛ましい偏見」を永遠のものとしていると指摘し、排除されるべきだと主張した。

HBOマックスは歴史的背景に関する議論や説明を追加して配信を再開する予定だが、「差別は存在しなかった」と主張することになりかねないとの理由で編集は行わない意向を示している。

 

▼映画の冒頭 「古き良き南部の物語」

こんなスゴイ映画を戦前(1939年)に作っちゃうアメリカのパワー

公開されてから、すでに80年近く過ぎています

個人的感想ですが、これを超える映画は、まだ無いように思います

それにしても、その2年後に真珠湾攻撃した、日本の超無茶っぷり  (T_T)

 

▼主人と黒人奴隷の日常 「これから園遊会よ!」

園遊会にお呼ばれした主人公スカーレット(ヴィヴィアンリー)が

大好きなアシュレイに会えるかも! と期待に胸を膨らませて準備しています

この黒人奴隷のおばさん「マミー」(ハティ・マクダニエル)は

準主役と言ってよい重要な役どころ

黒人で初めて、オスカー(アカデミー助演女優賞)を受賞しました  (^_^;)

 

▼スカーレットの誓い 「運命になんか、負けるもんか!

大富豪のお嬢が、南北戦争の敗戦と混乱で、畑の大根をかじるまで落ちぶれます

そこでこの映画最大の盛り上がり、スカーレットの魂の叫びです

人間は、けして生存環境(運命)のあやつり人形ではない!

人間には自由意志があるのだ! という叫びです

長い映画(4時間)なので、この後に休憩(intermission)が入ります  (^_^;)

 

読書 イタリア・ルネサンスの文化

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中公「世界の名著」のブルクハルトの巻は、

イタリア・ルネサンスの文化」だけで占められています

彼はこれとは別に、未完の「イタリア・ルネサンスの歴史」を書き、こちらで美術や建築を扱っているので、本書には主に文芸作品が扱われている

ルネサンス研究の歴史的名著であり、定番文献なのですが、膨大な固有名詞と脚注の山に圧倒されます

とても一回読んだくらいで歯がたつ相手ではないので、長生きしたら、また後日読み返すかもしれません

本書の柴田訳のあと、新訳として新井訳が出ていて、後者の方が読み易いそうなので、また読むなら新井訳かな

(^_^;)

映画 電送人間

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1960年公開、ガス人間、液体人間と同じ東宝変身人間シリーズ

鶴田浩二など昭和の一流俳優が出て、本格的な作品になっていて、見ごたえアリ

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ヒロインは液体人間と同じ白川由美(→)で、同様に下着姿アリ

情報やエネルギーは電送できるが、物質電送は現在でも無理

その架空の技術を登場させたSFミステリーで、「ハエ男の恐怖」の類型

14年前の戦後混乱期に起きた犯罪に端を発して、シリアスに復讐ストーリーが進む

今では高層マンション街となった芝浦も、当時は倉庫が並び、夜は不気味な場所

このころは当たり前のように、蒸気機関車が走っていたんだねぇ

軍事キャバレー「大本営」は笑える

(^_^;)

 

映画 美女と液体人間

1958年公開、東宝変身人間シリーズ第1弾で、ガス人間より古い

警視庁の中が、いかにもこの時代のお役所の中という感じ

平田昭彦が、いかにもキャリア警察官僚っぽくて、いい味出してる

キャバレーの雰囲気は、最近営業を終えた銀座「白いばら」を彷彿とさせる

ヒロインは白川由美(夫は俳優の二谷英明、長女は元女優の二谷友里恵)、題名の「美女」という看板に偽りなし

彼女に、下着姿で下水道の中を歩かせるのはスゴい

確かに液体が人を殺すのだが、液体人間というより液体生物で、ばい菌やウイルスに近い

生物の専門家と警察や行政が協力している姿は、中国コロナ対策によく似ている

(^_^;)

訃報 ジョージ秋山

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浮浪雲(はぐれぐも)」「銭ゲバ」「アシュラ」などで知られる漫画家のジョージ秋山(じょーじ・あきやま、本名・秋山勇二=あきやま・ゆうじ)さんが5月12日に死去していたことがわかった。

77歳だった。

死因は公表していない。告別式は近親者で済ませた。

東京都生まれ。栃木県足利市育ち。漫画家の森田拳次さんのアシスタントを経て、1966年「ガイコツくん」でデビュー。

ほのぼのギャグ漫画「パットマンX」を経て、70年から週刊少年サンデーで「銭ゲバ」、週刊少年マガジンで「アシュラ」と、悪をテーマにした問題作を発表した。

過激な描写が議論を呼び、高度成長期の世相に衝撃を与えた。

73年からは青年漫画誌「ビッグコミックオリジナル」で自然体で生きる幕末の男を描く「浮浪雲」を始め、同作は2017年まで44年続く長期連載となった。

「パットマンX」で講談社児童まんが賞、「浮浪雲」で小学館漫画賞を受賞した。

映画『フィレンツェ、メディチ家の至宝 ウフィツィ美術館』

 

イタリア・ルネサンス芸術とフィレンツェの魅力を堪能できるドキュメンタリー映画

今すぐフィレンツェへ行きたくなりましたよ

でも、イタリアの中国コロナは、だいぶ収束してきましたけど、まだ少し怖い

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下の絵は、ボッティチェッリの「誹謗

女子プロレスラーの自殺で「誹謗中傷」が話題となり、言論統制的な動きも始まっているようですが、この絵の一番左にいるのが「真実」の女神

本当に彼女は誹謗中傷だけで自殺したのか?

何か別の重大な悩みがあって、誹謗中傷は原因の一つに過ぎないのではないか?

遺書に真実が書いてあるとは限りません

(T_T)

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