世田谷区は保育園の「激戦区」であり、待機児童数も全国ワーストとなっている。
世田谷区では積極的に保育園を整備しているが、土地や建物が不足しているのが現状だ。
そんな中で、世田谷区は独自の取り組みをしている。
新宿高校中退(我々より1年上のようです)の保坂展人区長(61)に聞いた。
増え続けている年少人口
←2011年から区長を務めている現在2期目の保坂区長
――世田谷区は待機児童が多いと言われていますが、現状をどう認識していますか?
保坂 待機児童の数え方を統一することを4年前から国に対して要望してきました。
横浜市が「待機児童ゼロ宣言」をしたときに、育児休業中の親の子どもは含めないとしました。
それに右に倣えで、多くの政令市がその基準にしました。
すると見た目上の待機児童の発表数が劇的に減りました。
でも、実情は変わっていません。
私たちには「意図的に待機児童数を少なく見せてはいけない」という信念があり、定義をいじりませんでした。
国が「待機児童ゼロ」を言うならば、定義をはっきり示すべきと言ってきました。
今年は国の新しい基準が示されました。
もちろん、世田谷区に待機児童が多い現状は変わっていません。 続きを読む