43【文学読書】

読書 ザ・エージェント

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日本でほぼ最初に(2001年)出版エージェントを始めた男の本

野茂選手で有名になったスポーツ選手エージェントの、本の作者バージョン

出版というのは、ほとんどバクチのようなビジネスで、いかに著者が心血を注いで書いた本でも、売れなければ返品の山

逆に一発大ベストセラーを当てると、ビルの一室ワンルームの弱小出版社が、いきなり自社ビルを建てたりする

この本が書かれた時点(2005年)で、欧米では出版にエージェントが関わるのは常識だが、日本ではウサン臭そうに「何をする仕事ですか?」と尋ねられる状態だった

その後の出版界は、業界の存続が危ぶまれるような長期出版不況が続いているが、今どうなっているのかは、これから調べてみようと思っている

(^_^;)

読書 人間、この未知なるもの

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著者は1873年生まれ、フランスの医学者

1912年、血管縫合および血管と臓器の移植に関する研究でノーベル生理学・医学賞を受賞

前半は生理学をベースに、人間という存在を「総合的に」記述している

総合的にという意味は、人間という複雑きわまりない存在を、各分野の専門家が部分的に詳細に分析し、「群盲が象をなでる」状態になっていることへのアンチテーゼとして、人間存在の全体的なスケッチを描こうとするもの

前半の淡々とした科学的記述に対して、後半は、人間の未来の進歩のために、実に大胆な提言を行っている

人間は厳しい環境と闘ってこそ進歩するという考えに基づき、安全で便利で快適な人工的環境に囲まれて生活する現代人は愚劣化しつつあると主張する

動物の子どもは、生まれるとすぐに母乳の奪い合いなど、自然淘汰の闘いに投げ込まれる

弱者は死に、強い子どもだけが生き残る

人間だけが保育器などによって、この自然淘汰のメカニズムを阻害していると著者は主張する

環境適応できない弱者を文明の力で生き永らえさせるのは、人間の脆弱化、愚劣化につながるという主張は、現代の価値観から見ると、かなり過激に感じられるが、自然淘汰プロセスが生物の種の強靭さや活力を維持する上で欠かせないという厳然たる事実は、簡単には否定できない重みがある

いまからおよそ100年前の、時代精神の一端が感じられる

著者は1944年に71歳で亡くなっている

自然淘汰プロセスの一種とも言える中国コロナ騒動を考えるうえでも、貴重な視点を与えてくれる

(^_^;)

映画 ダ・ヴィンチ・コード

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期待したほど面白くはなかった

カトリック教会の正統性とか、キリストは神か人間かとか言われても、日本人である私にはいま一つピンと来ない

古代史ミステリーなら、諸星大二郎のマンガの方が面白い

日本で言えば、天皇家の正統性を揺るがす大秘密、といったところでしょうか?

(^_^;)

 

読書 細川侯五代逸話集

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細川幽斎の逸話を期待したのですが、分量的には二代目忠興以降が多く、幽斎の分はわずかでした

江戸時代初期、まだ戦国の血なまぐさい気風がうかがえる逸話も多く、ちょっとしたことで斬り合いになったり、首をはねたり、腹を切ったりしています

武士道の二要素(勇と忠)のうち、勇の比重が圧倒的に高く、「腰抜け」と見られることを極端に嫌った戦国武士の気風が、二代目忠興(とその妻ガラシャ)の逸話に濃厚に表れています

大名も3~4代つづくと、いわゆる「バカ殿」が出るのが普通ですが、細川家では5代つづけて「名君」が出て、藩の基礎を固めたようです

和歌の名人である幽斎は、風雅な歌のほかに、儒教的な「教訓歌」も多く残しました

これが細川家の次の殿様の教育に代々生かされたのではないかと思います

(^_^;)

 

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細川幽斎

 

読書 天才の心理学

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約百年前に書かれた天才論の古典です

彼の3気質説(いわゆるヤセ・デブ・筋肉)を駆使して天才を分析し尽くしています

著者自身が天才と言ってよいので、非常に洞察が深い

天才は社会適応能力を犠牲にして、限定された領域において、その才能を開花させる

その非常に極端な形が、サヴァン症候群でしょうか

特に天才の典型としてのゲーテ、その家系における精神病の惨状には戦慄を覚えます

(^_^;)

読書 細川幽斎

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 佐藤『幽斎玄旨』に続いて細川幽斎ものを2冊読みました

 江戸時代の改易や明治維新で没落した大名が多い中

 室町時代から現代まで 延々と続く稀有な名門細川家

  その秘密の一端は

 幽斎が残した家訓和歌にあるようです  (^_^;)

 


 

【死ぬ前のひと言】

織田信長「是非に及ばず」

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豊臣秀吉「秀頼を宜しくお頼み申す」

細川幽斎「思い残すことはない」

一休宗純「死にとうない」 

大石内蔵助「お先に」

葛飾北斎「あと10年生きたいが、せめてあと5年の命があったら、本当の絵師になれるのだが」

吉田松陰「身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留め置かまし大和魂」

ゲーテ「窓を開けてくれ。明りがもっと入るように」

カール・マルクス「最後の言葉なぞ、充分思いを伝えきれなかった愚か者が言うことだ」

不明「カネは生きてるうちに使え」

 

映画 フライト・ゲーム

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主役は「シンドラーのリスト」のリーアム・ニーソン。ストーリー展開には無理あり過ぎなんだけど、映画は最後までハラハラドキドキ、飽きずに見ました。原作は読んでないけど、たぶん「原作三流・映画一流」の典型かな (^_^;)

 

 

読書 幽斎玄旨

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熊本の大名細川家を建てた細川幽斎(藤孝)

いま放映中の大河ドラマにも登場します

戦国武将として命がけで戦場を駆けつつ、一方では和歌の権威として古今集の奥義を直伝する

信長、秀吉、家康、そして天皇からも厚遇を受け、肥後の大大名として細川家は明治維新まで続き、最近では熊本県知事まで生み出しました(あっ、首相もやってたね)

出処進退の鮮やかさ、その不思議な才能に、興味が尽きません

(^_^;)

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夜の堤防でイカを釣った話

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 ネットの掲示板に載ってた話

  なかなか文章が上手で引き込まれる

 コメント欄が盛り上がってた  (^_^;)

 

今30の俺が小学生だった頃の話。
夏休みの夜はしょっちゅう親父とイカ釣りに行っていた。

夜8時ぐらいから釣りを始めて、夜11時ごろには家に帰って、
釣果のイカを砂糖醤油で甘辛く焼いて食べるのだ。
俺は親父とイカ釣りに行くのが大好きだった。

釣り場は近所の港にある、沖に向かって伸びる堤防だった。

子供の体感的には長さ500mぐらいあったと思うが、今見たらもっと短いかもしれない。
堤防の途中には『進入禁止』と書かれたフェンスがあったけど、
フェンスはちょうど堤防分の幅しかなかったから、横から簡単に越えられた。
その先が俺らの釣り場だった。

夜まで起きていて良い&ほんとは入っちゃいけないところに入れるという非日常感に、
当時の俺はワクワクしてしょうがなかった。
親父は『お前を連れてくると良く釣れるんだ』と言って笑ってくれた。
何の根拠もないけど、子供ながらに誇らしく嬉しいもんだった。

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欠陥機「737MAX」

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 業界内部の悪いウワサというのは

  たいてい真実ですからねぇ

 ちなみにお医者さんはジェネリックを

  飲まない人が多いそうです  ((((;゚д゚))))

 

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日本のマスコミは、昨年の暮れからずっと「ゴーン」「ゴーン」「ゴーン」と、年が明けても除夜の鐘が鳴りやまないバカ報道を続けていますが、1月9日、アメリカのボーイング社が、とても重要な発表をしました。

と書き出すと、ほとんどの人は、イラン政府が撃墜を認めたボーイング737-800の問題だと思うでしょうが、そうではありません。

737は737ですが、ミサイルでも発射されなければ墜落しない優秀な「737-800」ではなく、

欠陥機「737MAX」の話です。

皆さんご存知のように、ボーイング737MAXは、2017年の就航から1年半後の2018年10月29日に、ライオンエア610便が離陸後約10分で墜落し、乗客乗員189名全員が死亡しました。

そして、その半年後の2019年3月10日、今度はエチオピア航空302便が離陸後約6分で墜落し、乗客乗員157名全員が死亡しました。

どちらの事故も状況が酷似していた上、エンジントラブルなどのメカニカルな原因ではなく、どうやらセンサーなどのシステムに原因があるのではないかとの疑惑が濃厚になりました。

そして、ボーイング737MAXは世界各地で運航停止となり、ボーイング社は2020年1月から生産中止を発表しました。

ここまでは、少しでも航空機に興味がある人なら、知っている話だと思います。

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