41【映画舞台】

読書 ダンウィッチの怪

クトゥルフの血族 ダンウィッチの怪 クラシックCOMIC_01

インスマウスと並ぶラブクラフトの代表作

文章ではアイマイに表現できる不気味な怪物も、マンガとなると具象的に表現するしかないので、漫画家の苦労は並大抵ではない

漫画とは別にラブクラフトに関する文章説明が詳しく、ポーからスティーブン・キングに至る米国ホラーの伝統の中に、ラブクラフトを位置付けている

日本でラブクラフトを最初に紹介したのは江戸川乱歩のようだが、妖怪マンガの水木しげる、特撮映画の「ウルトラQ」との関連が興味深い

小泉八雲の「怪談」をラブクラフトが読んでいた可能性もあり、日本怪談の影響があったとすると、浮世絵が印象派に与えた影響のようで面白い

(^_^;)

映画 湖畔のひと月

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1937年(昭和12年)の初夏、場所はイタリア北部、コモ湖畔の高級リゾートホテル

イギリス人中年男女(50代後半くらい)が繰り広げる、ひと夏の淡い大人の恋の物語

ドイツにナチス、イタリアにもファシスト党が台頭し始めている戦争前夜だが、コモ湖の周囲はまだのんびりとした雰囲気を保っている

派手なアクションが好きな人には退屈な映画かもしれないが、時間が止まったようなホンワカしたムードが心地よい

二人の間に割って入る若い女(ユマ・サーマン)が、ちょっと満島ひかりに似ている

(^_^;)

 

 

 

読書 蛭子能収コレクション

蛭子能収コレクション 地獄を見た男~地獄編~_01

蛭子能収コレクション第1集(全7冊)を一気に読んだ

数ページの作品が1冊に十数作品、計100作品ほど

つげ義春の「ねじ式」から影響を受け、シュールな作品ばかり

「ねじ式」のパロディ(↓)も書いている

編集者から「面白いんだけど、絵がねぇ~」と絵の下手さを指摘され、画力よりもストーリーで勝負しようと考えた

確かに余り上手な絵ではないが、独特の味があり、デビュー当時の「へたうま」ブームに乗った

ぼぉーっとしてるように見えるが、意外と機を見るに敏だ

(^_^;)

蛭子能収コレクション パチンコ屋はインテリを嫌う ~ギャンブル編~_01

蛭子能収コレクション パチンコ屋はインテリを嫌う ~ギャンブル編~_02

蛭子能収コレクション パチンコ屋はインテリを嫌う ~ギャンブル編~_03

蛭子能収コレクション パチンコ屋はインテリを嫌う ~ギャンブル編~_04

 

▼競艇と映画が大好きな、脱力系のおじさん (^_^;)

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読書 ユダヤ人の「考える力」

ユダヤ人の「考える力」 _01

著者は京大を出て、東レの海外営業に長く携わっていた人

本書から受ける印象は、商社マンのそれに近く、内容に余り深みは無いが、商売でユダヤ人と付き合った経験から学んだことや教訓が豊富に並べてある

確かに自国というものを持たず、2000年も異民族に迫害されながら身を小さくして生きて来たユダヤ人だけに、実にしぶといと言うか、抜け目が無いというか、とにかくトコトン合理的な知恵に満ちている

経済学の前提となる経済人仮説(人間は損得だけで動くとする仮説)は、ユダヤ人をモデルにしたのではないかとさえ思えてくる

それがややもすると、相手の無知につけこんで儲けようとするエゲつない姿勢や、選民意識による傲慢さに転化する場合もあり、これでは他民族から嫌われるだろうなぁという感じもする

いわゆるユダヤ・ジョークがふんだんに盛り込まれていて、ちょっと毒が強いが、これはこれで面白い

例えば、コーヒーにハエが入っていた場合、東アジア・ジョークでは

日本人:コーヒーを飲まずに静かに会計をし、店を出てその店には二度と行かない

韓国人:ハエが入っていたことに大声で文句を言い、謝罪と賠償をしつこく要求する

中国人:珍味珍味と言ってハエを食う

となっているのだが、ユダヤ・ジョークでは

中国人:珍味珍味と言ってハエを食う(中国人のこのイメージは世界共通か?)

フランス人:ハエを取り除いてコーヒーを飲む(フランス人は、あまり清潔好きではないと見られている)

ユダヤ人:ハエを中国人に、コーヒーをフランス人に売って儲ける

となっている

(^_^;)

 

映画 悲しみよ こんにちは

原作(小説)ではイメージしにくい南仏の享楽的な雰囲気が、映画だとよく分かる

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原作のストーリーの不自然さはそのまま

プレイボーイで40歳の父を演じているのが、撮影時47歳のデヴィッド・ニーヴン(→)というのは、年齢的にも少々無理がある

この人は粋な英国紳士なら似合うが、フランスの遊び人役は、ミスキャストだと思う

残りの3人は、適材適所

(^_^;)

 

映画 肉体の悪魔

ラディゲ「肉体の悪魔」の映画化

第一次大戦下であることが、原作よりもはっきりと示されている

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夫が戦場へ行っている19歳の新妻マルト(ミシュリーヌ・プレール、←)と不倫する15歳の高校生フランソワ・ジャベール(ジェラール・フィリップ)

マルトはジャベールの子を身ごもる

戦争が終わって周囲は歓喜に満ちているが、やがて夫は戦場から帰って来る

恋の終末の予感に苦しむ二人

モノクロで画質も悪いが、原作に負けない素晴らしい映画だ

主演した二人はともに撮影時25歳なので、幼い恋の雰囲気は弱まっている

背徳の恋を周囲に余り隠そうとしない二人に、日仏の文化と社会の違い(個人主義)を感じる

(^_^;)

 

役者・奥野瑛太

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革命や敗戦などで体制がひっくり返ると、旧体制の上層部も路頭に迷う

明治維新では旧幕臣の多くが、単なる失業者に転落した

江戸時代初期には、多くの藩が「お取りつぶし」になって、藩士は禄を失った

何か武士以外の特殊技能を持つことは、本物の武士にとって恥とされていたから、ツブシが効かない人も多くいたことだろう

映画「一命」では、失業した武士の一家が内職をしながら、極貧の中で細々と暮らしていて涙を誘う

(T_T)

 

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朝ドラ『エール』の「智彦さん」(奥野瑛太(←)は、当時のふつうの人である。

がちがちに真面目で、家でも威厳を保つ主人である。

外で起こったことを、家内では話題にしない、というタイプだった。

これは軍人にかぎらず、昭和前半の家庭風景としては、ふつうのことだったとおもう。

ふつうの血の通った人として描かれていた。

軍人だったから、戦争が終わると路頭に迷う。

軍人は「政府の役人」でもあり「戦争という特殊技術の人」でもあった。

でも戦争が終わり、軍は解体されて再軍備は禁止されたので、それまでのキャリアがまったく使えない。

過去のキャリアが何も役に立たない、ただの無職である。

職を探して苦労している姿が見られた。

すべてをもてあましてる感じが出ていて、その姿を見せる役者・奥野瑛太が見事だった。

この人は、とても身体性を強く感じさせる役者だとおもう。

セリフを言う前の存在感がきちんとしていて、その佇まいだけで見入ってしまう。

再就職のときに彼の出した履歴書が映しだされていたが、それには赫々たる履歴が並んでいた。

陸軍幼学校から士官学校に進んだエリートで(幼学校は当時の中等学校にあたる)、卒業後、騎兵隊第十九連隊の少尉に任官。

最後は中佐まで昇進している。すごいエリートである。

最後の昇進はいわゆる「ポツダム昇進」、つまり敗戦が決まってからの昇進ではないかとおもわれるが、それまででも少佐である。

すごく偉い。なんか、軍人さんの位で偉さを測るのは裸の大将をおもいだしてしまうのだが、でもそういうしかない。

履歴書が映し出されたあとに、工場の鉄屑拾いの仕事があるといわれ、そんなものができるかと、憤然と席を立つシーンがあったが、たしかにそうだろう。

陸軍中佐は、ふつう鉄屑拾いをやらない。

プライドがあまりに高い。

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デヴィ夫人が大炎上

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▲若いころのデヴィ夫人

タレントのデヴィ夫人が10/24、情報バラエティー番組『胸いっぱいサミット!』(関西テレビ)の生放送に出演。

「不妊の原因は、九割九分堕胎です!」

とトンデモ発言を繰り出し、大炎上している。

デヴィ夫人は、高額である不妊治療を補助する取り組みに賛成しつつも

「それよりも前に、日本の女性たちに

 掻爬(ソウハ)をさせないことが一番良い」

と切り出し、

「(堕胎を)絶対に禁じりゃいいんですよ。

 皆さん知らないけれど、不妊になるのはあの堕胎が原因です。

 (中略)掻爬されると絶対に着床しないんですよ」

と、もの凄い剣幕で人工妊娠中絶に否定的な意見を述べる。

あまりの暴論に、アナウンサーが

「一部そういった考え方もありますよね」

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と流すも、デヴィ夫人(→)は

「わたくし絶対正しいです!

 絶対正しいです!」

と主張していた。

また、共演者から

「堕胎をしていなくても不妊になっている人は多い」

と訂正されると、

「それは嘘です。前に付き合っていた男の人とそういうことにあって、

 堕胎しましたということを言えないじゃないですか。

 女性は隠してますよ。全員が!」

「本当に不妊の方いるかもしれないけど、

 九割九分は堕胎です。全員堕胎です」

と一歩も引きさがることなく、トンデモ主張を続けるのだった。

この発言は、放送中からネット上で大炎上を招いた。

デヴィ夫人、ひいては番組側に正式な謝罪を求める声があがる中、女性と思しきネットユーザーからは、

《この番組を見た姑から、子どもが居ない私に「あなた中絶経験があったの?」と凄い剣幕で電話がきました デヴィ夫人の問題発言、本当に迷惑です!》

《姑から「堕胎をしたのは結婚前? それとも後?」と夫に連絡がありました》

《私の不妊原因も中絶が原因なんですね(失笑) 知識もないのに発言するのは控えるべきだと思いますよ。 面白いおばあちゃんで好きだったのに、ただの糞婆に降格したわ。 全世界の不妊患者に失礼極まりない》

《何寝ぼけたこと言ってんだ 不妊についてロクに知らないのに テレビでその偏見発言はまずいよね…》

《不妊関係の問題発言の中でも最悪最低の発言だよね。これ一発で芸能界から干されても全くおかしくない》

などと、怒りの声が殺到している。

 

【続報】

デヴィ夫人ことタレントのデヴィ・スカルノ氏が28日、自身のブログを更新。

生放送のテレビ番組で「不妊の一番の理由は堕胎」などの発言で物議を醸している件について、説明するとともに謝罪した。

デヴィ夫人は

「去る10月24日に放送された関西テレビ『胸いっぱいサミット』における私の発言によって、不妊治療に当たっている方々、中絶せざるをえなかった方々等を心ならずも傷づけてしまったり、不快な思いをさせてしまったことは残念であり大変申し訳なく思っております」

と謝罪した。

統計でウソをつく方法

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 上のグラフを見て 違和感を感じない人は

  今すぐ病院へ行って

 脳か目の検査を 受けた方がいいです

  ((((;゚д゚))))

 

上のグラフは、9月17日放送のテレビニュース番組「テレポートプラス」で用いられた。

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番組では、三浦麻子・大阪大教授や平石界・慶應義塾大准教授らの研究グループが今年3月~4月にかけて、日本、アメリカ、イギリス、中国、イタリアの5か国を対象にした新型コロナの意識調査を、フリップで取り上げた。

フリップでは、「新型コロナウイルスに感染した人がいたとしたら、それは本人のせいだと思う」との項目への各国の回答結果を横棒グラフで示している。

日本は「そう思う」(「非常にそう思う」「ややそう思う」「どちらかといえばそう思う」の合計)が15.25%と、「欧米の3~4倍」との吹き出しをつけた。

一方、そう思わない(「まったくそう思わない」「あまりそう思わない」「どちらかといえばそう思わない」の合計)は84.75%だった。

しかし、グラフの目盛りは80%~100%の間のみ示し、棒の面積の大半を占める「そう思う」が多数派だと錯覚しやすい見た目になっていた。

もちろん、マスコミお得意の「印象操作」なのは間違いない。