ちょうど「洋らん展」をやっていました
(^_^;)
ちょうど「洋らん展」をやっていました
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高校のころ、教室の窓から毎日、御苑(ぎょえん)の森を見ていた
あのころは新宿御苑などとは呼ばず、御苑と呼んでいた
(^_^;)
▲御苑の日本庭園
今年の夏あたりから、
Gメールのメルアドにあてた
私からのメールが送達不能になる
という問題が発生していました
仕方ないので、LINEをしている人へはLINEで連絡したりして何とかしのいでいましたが、LINEをしていない人へは、ほとんどコミュニケーションが不可能な状態に陥っていました
昨日ネットでいろいろ調べたら、
この不具合(送達不能)が
世の中で広く発生している
ことが分かりました
特にPCメールソフトにサンダーバード(Mozilla Thunderbird)を使っていると、不具合になることが多いようです
私もメールソフトにサンダーバードを使っています
直接の原因は、Googleがセキュリティを高めるために、今年の夏あたりからGメールの機能変更をしたことにあるようです
さらにその原因には、セールスメールを何十万通も大量に送信するような悪質なスパム業者などがいて、Googleなどネットインフラの側でも、やむをえずセキュリティ機能を高めている事情があるようです
ただそのせいで多くのユーザーにとって、
メールがどんどん使いにくくなっている
のも事実
メールを使うための設定などがセキュリティ対応でドンドン複雑化して、多くのユーザーの手に余る状態になり、結果として
ネット・コミュニケーションの主流が、メールから
SNS(LINEなど)へと移りつつある
ようにも見えます
LINEなどのSNS業者が、メールを敵視して、メールを使いにくくさせるために、スパムをバラまいているんじゃないかと邪推したくもなります
* * * * * * *
■現在発生している問題と取り得る対応:
(Gメール以外のアドレス&サンダーバード)→(Gメールアドレス)
送信側がGメール以外のアドレスから、メールソフトのサンダーバードを使って、受信側のGメールアドレスにあててメール送信すると、送達不能になる
A)メール送信側が取り得る対応:
(A-1)メールソフトにサンダーバード以外を使って送信する
(A-2)Gメールアドレスを使って送信する
B)メール受信側が取り得る対応:
(B-1)Gメール以外のメールアドレスを使う
(B-2)SNS(LINEなど)を使う
受信側としては、必ず対応しなければならない状況ではありません
ただ、気が付かないうちに、一部の送信者からのメールが届かなくなっている可能性はあります
送達不能の場合、送信側には送達不能連絡がありますが、受信側には何の連絡もありませんからね(送達不能だから当然だけど)
■メール送信側としての私の対応:
(A-1)はいろいろ大変なので、とりあえず(A-2)で、
今までのメルアドから送達不能になった人には、
Gメールアドレスを使って再送信する
ことにしました
Gメール以外のアドレスと同じように、Gメールアドレスを使って、サンダーバードから送受信することは可能です
Gメールは非常に多機能ですし、他のGoogleサービスを使うにはGメールアドレスを取得する必要があるので、私もGメールアドレスを持っていますが、
Gメールは非常に多機能すぎて少々使い勝手が悪い
ところもあり、今のところ私はGメールアドレスをメインのメルアドにするのを躊躇(ちゅうちょ)しています
ただ今回のようなことがあったので、もしかすると今後は、メインのメルアドをGメールアドレスに変えるかもしれません
(Googleの策略に、まんまと乗せられているような気もしますが・・・)
(^_^;)
▲東工大 大岡山キャンパス 本館
東工大の入試で女性枠を設けることについて、男女差別とかの批判もあるようですが、私は良い取り組みだと思います
研究開発の世界では
「異種交配が創造力をかき立てる!」
と言われていますが、世の中の究極の異種交配が女と男であることは間違いありません
私が大学生のころ学科の教授が、
「今年の学部生は雰囲気が違うなぁ」
と言ったのを覚えています
いつもの学年は男子学生ばかりだった学科に、その年は女子学生が一人含まれていたことを意識しての発言だったようです
日本は製造現場での品質管理と効率性を通じて、世界でも有数の豊かで自由な先進文明国になることができました
これからの先進文明国に必要なのは、何よりも科学技術分野での卓越した創造性(研究開発力)です
何か新しいことをすれば、日本の大手マスコミ(朝日→、毎日、TBS、NHK)みたいな
「自分は何もせんで、批判ばかりする連中」
というのが不可避的に必ず発生します
そんな社会のダニみたいな連中は無視して、新しい時代をドンドン切り開いてもらいたいものです
(^_^;)
* * * * * * *
女性アワード「WOMEN AWARD 2023」
Forbes JAPAN主催で、その個人部門で
東工大学長の益一哉が「HeForShe賞」(→)
を受賞しました。
HeForShe賞は、WOMEN AWARD個人部門の中で唯一の男性への賞です。
ジェンダー平等推進を呼びかけ、行動を起こした男性に贈られます。
東工大学長 益一哉(←)のあいさつ
このたびは「HeForShe賞」を賜り深く感謝申し上げます。
受賞の理由として、東工大が2024年度入学の入試から、これまでにない規模で「女子枠」というポジティブな取り組みに踏み切ったとあります。
東工大の女性学生の割合は、学部で13%程度です。
東工大は東京医歯大と統合し、2024年秋に「東京科学大学」となります。
今回の受賞を契機に、女性活躍を含む多様性をより尊重し、推進します。
皆様と共に成長し、より良い未来を築いてまいります。
私は野球に余り関心がないのですが
イチロー選手には野球選手としてより
一人の天才(あるいは変人)
として、何か惹きつけられます
思い出したくない過去は、誰にでもありますが
天才には、周囲に溶け込みにくい人が多い
ので、特にそうかもしれません
まあ、アサ芸情報ですけどね
(^_^;)
イチローが11/4-5の2日間、北海道立旭川東高校の硬式野球部員を指導した。
マスコミ嫌いでなかなか表に出ることが少ないイチローだが、球児を指導する時は別。
メディアにとっては、イチローを取材する数少ない場となっている。
球界関係者は
「引退してからテレビ番組やイベントに出演することはほとんどなく、
自らのブランディングに重きを置いているようです。
テレビ局はキャスティングするために
オファーを絶え間なく出していますが、あっさりと断られている。
侍ジャパンのニュース解説やバラエティー番組の対談など、
様々な交渉を持ち込んでも、
出演するのはCMや女子野球とのエキシビションマッチぐらい。
プライドが高く、イメージ戦略を非常に気にしているようですね」
と語る。
イチローは2020年に「学生野球資格回復制度」の認定を受け、高校生を指導するのは旭川東高校で7校目。
過去には、東京都立新宿高校、智弁和歌山高校、国学院久我山高校、千葉明徳高校、高松商業高校、富士高校)。
ところがこれまで、イチローの出身校である愛知工業大学名電高校には一度も足を運んでいない。
スポーツライターは
「イチローにとって、高校時代のことは思い出したくないようです。
当時はサボりグセがあり、無理やり練習をさせられていたといいます。
抑圧された寮生活を送り、3年最後の夏は甲子園にも行けませんでした。
あまりいい思い出がないことも関係があるんじゃないでしょうか。
とはいえ、オファーがあったのかどうかはわかりませんが…」
と語っている。
以上、「アサ芸プラス」が報じている。
▲新宿高校のグラウンドで、野球部を指導するイチロー
▲これちょっと古いマップなんで、新宿高校バイパスはまだ未表示
新宿高校出身こじのりさんのライブスケジュールです
情報提供ありがとうございます (^_^;)
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
フルートの小島のり子です。
11月のライブに追加があったので、メールで送信させてください。
8.9.10.11が4連ちゃんになりました。それぞれに素晴らしいメンバーとやります。
ライブへのお越しをお待ちしています。
小島のり子
kojinori★mac.com ★を@に
jazzkojinori★gmail.com ★を@に
Website:kojinori.com
YouTube:youtube.com/@jazzkojinori
ちょこちょこアップしています。ショート動画も。
おかげさまでツアー中にチャンネル登録者数が、990人を越えました。
よろしければ、チャンネル登録おねがいします。
配信ライブは年内はありません。11/4アワデラ2フルートの配信アーカイブが購入できます。
1週間、何度でも視聴できます。Websiteの11月スケジュールからどうぞ。
諸々どうぞ、よろしくお願いいたします。
★ 続きを読む
▲品川駅中央通路
東京の品川駅周辺が、さらに大きく変貌しつつあります
もともと品川駅の港南口には東京湾に面した倉庫が多くて、そこで働く港湾労働者や運送トラックの街、つまり肉体労働者の街でした
25年くらい前から品川インターシティなどの再開発が始まり、港南口にはソニー本社(→)、NTTデータ、キヤノン、ニコンなど、大企業のオフィスビルが次々に出来ました
今では、ちょっとした丸の内や大手町のようなオフィス街が形成されています
多くの倉庫跡地には高層マンションが林立して、現在ではタワマン街になっています
そしてごく最近、さらに大規模な再開発が品川駅周辺で進んでいます
リニア中央新幹線の始発駅建設(静岡県知事→が必死になって邪魔してますけどね)
JR品川駅と駅ビルの大改造(今までの高輪口駅ビルがショボ過ぎました)
高輪ゲートウェイ駅(↓)周辺の再開発(大型駅ビル、いくつも建設中)
高輪口の旧ホテルパシフィック跡地再開発(トヨタの東京本社などが出来ます)
京急とJRのホーム平面化工事(京急がJRと同じ1階へ下がってホームが1本増えますが、品川駅を出て横浜方面へ向かう京急線は、スグに急坂を登ることになります)
京急八ッ山橋跨線橋の掛替工事(「開かずの踏切」と言われていた京急八ッ山橋踏切が、立体交差で便利になりそう)
北品川駅周辺の再開発(★下の記事がこれです)
などが並行して進行中で、あと数年で品川駅周辺は、さらに大きく変貌します
▲高輪ゲートウェイ駅
ほとんど「品川駅の中にある」と言っていいほど品川駅に近い
なお品川駅の南側に「北品川駅」があったり、「品川駅」なのに品川区ではなく港区にあったりとか、いろいろ歴史的な事情があって面白いですよ
下の地図にある「くら寿司」は、我が家から近いので、ときどき食べに行きます
この北品川駅の近くを旧東海道が走っていて、江戸時代を感じさせるレトロな商店街になってます
(^_^;)
* * * * * * *
東京都品川区の「品川浦周辺地区再開発協議会」は、JR品川駅南側周辺で三つの再開発準備組合を2023年10月下旬に設立しました。
約13ヘクタールの敷地を三つの街区に分けて、再開発ビルなどの建設を検討します。
対象区域は北品川一丁目と東品川一丁目にまたがるエリアです。
屋形船(→)や釣り船が停泊する品川浦を囲むように南、西、北の3街区に分かれ、うち西街区は京急本線の北品川駅が立地します。
北側はJR品川駅や同駅東口地区の再開発で整備した品川インターシティなどの高層ビル群が近接しています。
南街区
面積-約40,000㎡
準備組合-品川浦周辺南地区市街地再開発準備組合
準備組合設立-2023年10月28日
事業協力者-旭化成不レジデンス、東京建物、日鉄興和不動産、三菱地所グループ、五洋建設、大林組、東急不動産
北街区
面積-約60,000㎡
準備組合-品川浦周辺北地区市街地再開発準備組合
準備組合設立-2023年10月30日
事業協力者-旭化成不レジデンス、日鉄興和不動産、三菱地所グループ、清水建設、大林組、京浜急行電鉄、住友不動産、中央日本土地建物、東急不動産、長谷工不動産
西街区
面積-約35,000㎡
準備組合-品川浦周辺西地区市街地再開発準備組合
準備組合設立-2023年10月31日
事業協力者-旭化成不レジデンス、日鉄興和不動産、三菱地所グループ、五洋建設、清水建設、京浜急行電鉄
私は展覧会などへ行っても有料のパンフレット(その展覧会の展示内容をまとめた1000円くらいのパンフレット)はめったに買わない
でも今回の「林芙美子展」(→)のパンフレットは、内容が充実していたので買った
新宿歴史博物館のスタッフの水準は、かなり高いのかもしれない
その中に、芙美子の恩師についてのページがあった
芙美子は極貧の家庭環境で育ち、当時の常識から言えば小学校卒業と同時に女中奉公か何かで社会に出るのが普通だったと思うが、芙美子の文学的才能に気付いた小学校教師のすすめで女学校に進学した
親からの経済的援助は期待できず、昼は学校で夜は学費稼ぎのバイトという生活を送り、しかも周囲は富裕な家庭のお嬢さまばかりという、かなりキツイ女学校生活だったはず
それなのに芙美子が女学校生活を余りツライと感じていない、むしろ良き思い出の時代らしいのは、この先生がいたことが非常に大きいのだろう
まさに「恩師」と呼ぶにふさわしい、芙美子にとってとても重要な存在で、この人が芙美子の才能を開花させたのかもしれない
性犯罪ばかり起こしている昨今の学校教師どもに比べたら別世界
さらに言えば、芙美子にとってもっと重要な人物は、いち早く芙美子の才能に気付いて進学をすすめた小学校の先生かもしれない
この人がいなければ、今井先生に出会うことも無かったのだ
(^_^;)
▲女学校を卒業して2年21歳、東京での極貧生活の中から送ったはがき
下足番、女工、事務員、カフェーの女給などでギリギリの極貧生活
原稿を雑誌社・出版社に売り込んで回り、ときには拾われた
当時の原稿料は、現金書留や為替で送られてきたので
郵便配達が「林さん、書留でーす」と来ると、芙美子の胸は高鳴った
このころに芙美子がつけていた日記が「放浪記」の原形
▲昭和4年26歳、今井先生へのはがき
前年(昭和3年)に雑誌「女人芸術」掲載の「放浪記」が好評
翌年(昭和5年)に「放浪記」の単行本が出てベストセラー化
芙美子は超売れっ子作家になった
▲林芙美子展
10/22~24に原作「放浪記」を読む
10/26に新宿区落合の旧林芙美子邸(現記念館)見学
林芙美子の書斎(→)
そして今日10/29,映画「放浪記」を観る
まさに「放浪記」漬けの一週間 (^_^;)
原作は日記の抜粋なので、やや断片的でストーリー性が弱かったのだが、映画はちゃんと脚本で筋立てられている
しかもすでに原作を読んでいるので分かりやすかった
まず最大の印象は、主演・高峰秀子の秀逸な演技力
高峰秀子(→)と言えば超美人女優だが、その美人度をぐっと抑えて地味な(ややブサイクな)化粧で登場
貧しさから来る卑屈さや悔しさを、表情や姿勢、歩き方など全身を使って見事に表現していてホレボレした
私がこれまでに観た日本映画が何百本になるか数えていないけど、間違いなくベストテンに入る素晴らしい作品
原作だけでは勝手に想像するしかなかった、大正末期から昭和初期にかけてのカフェーがどんな雰囲気だったのか、かなり具体的に感じ取るができる
以前に永井荷風原作の映画「墨東奇譚」(→)を観て、カフェーの場面があった
この映画も実にいい作品で、「ベストテン」に入れたい映画
だからカフェーのそれなりのイメージはあったのだが、「墨東奇譚」で登場するカフェーは銀座にあった「タイガー」という当時の一流カフェー
今で言えば銀座の高級クラブのような、超豪華な内装や雰囲気
永井荷風は親が金持ちで、しかも小説が売れてますます金持ちになったので、そんな高級カフェーに出入りしていた
今日の映画「放浪記」の中のカフェーは、いかにも貧しい時代の場末のカフェーといったうらぶれた感じ
カフェーの客も接待する女性(女給)も、いかにも貧しげで、非常にリアリティがあった
この映画は1962年公開なので、制作に携わった人たちの頭の中には、少し前の時代のカフェーの記憶が生々しく残っていたはず
だから、かなりリアリティの高い再現かと思われる
貧しさに辛苦しながら大成した作家と言うと松本清張(→)がいて、林芙美子と年代も近い(清張は芙美子より6歳下)
私は清張の大ファンで、彼の作品の大半は読んでいるのだが、彼の作品の背景にも、極度の貧しさがある
清張には軍隊経験(運良く戦死は免れた)があるのだが、その自伝作品「半生の記」によると、彼は軍隊生活を余り苦にせず、むしろ楽しいと感じていたようだ
なぜかと言えば
「軍隊は毎日3回メシが食えるし、学歴差別が無い!」
というもので、清張の若き日の貧しさや学歴差別への反発が想像できる
とにかく貧しさのせいか、清張の作品は暗い、徹底的に暗い、底なしに暗い
私は清張作品、特に推理小説を読んでいると、いつも気分がトコトン暗くなり、何か背筋がゾクゾク寒くなるような恐怖感に襲われて、いい年して自宅のトイレに行くのも怖くなる
それくらい読む人を独特の小説世界に引き込むパワーがあり、読み始めるとやめられなくなるのが清張作品だ
清張原作の映画というと「砂の器」(→)が有名で、名作映画とし名高い
「放浪記」と似たような絶望的に貧しい場面もある
ただ私は、映画の出来として「砂の器」はさほどいい映画とは思えず、「放浪記」の方がはるかにいい
私は幸いにも余り実体験していないが、とにかく高度成長期(1960年~)より前の日本には、まるで空気のように「貧しさと空腹感」が充満していたようだ
そんな貧しい日本が、わずか20~30年で、世界でも有数の豊かな先進文明国に駆け上がった
だから私の子どものころの日本は、今ほど豊かではなかったが、去年より今年、今年より来年が飛躍的に良くなるという時代
一人一人にはそれなりの悩みや苦労があったかもしれないが、日本社会全体としては「未来への希望」が充ち満ちていた
だから、今の若い人たちを見ると、私は少し気の毒な気分になる
貧しさと空腹感 → 未来への希望
これは世界史的に見ると、大変な「事件」だ
それより半世紀以上も前を生きた二人、時代も貧しさもよく似た清張と芙美子
だが、清張の底なしの暗さに比べると、芙美子の世界は妙に明るい
「お金が無い無い」と常にピーピーしているのだが、読んでいて気分が落ち込んで暗くなるようなことは少ない
これはもう、清張と芙美子の「気質の違い」のようなものなのだろうか
芙美子が割と社交的で、いつも近くに男(貧しいけど)がいたのに対して、若い頃の清張の周囲には女気や友人が乏しく、いつも孤独で古代史や文学の本を読んでいたようだ
芙美子が天性の文学的才能で突っ走った感じがするのに対して、清張は才能もさることながら、とにかく「努力の人」という感じがする
最近知ったのだが、清張は英語が得意だった
大作家になってしょっちゅう海外へ取材旅行へ出かけるとき、出版社が現地通訳を用意してくれるのだが、清張は余り通訳には頼らず、自分で英語を話して取材していたらしい
清張は小学校しか出ていないので、英語が得意と知って意外だったが、小説が売れてお金が自由になってから、英語の家庭教師(もちろん外国人)を雇って、英会話の訓練を欠かさなかったそうだ
清張は晩年に自分の人生を振り返って
「とにかく、努力だけはした」
と語っているのだが、実に清張らしい、重みのある発言だと思う
芙美子はイケメン好みで、しかも「カネと力は無かりけり」のイケメンばかりにホレて、いつも貧乏生活で苦労している
その一方で、近所に住んでいる、イケメンではないが芙美子にお金を貸してくれたりするスゴく「いい人」の印刷工・松田さん(映画では安岡さん、加東大介が好演)が芙美子にホレて「一緒に所帯を持ちませんか?」などと接近するのだが、芙美子は拒絶する
もちろん、芙美子(→)のイケメン好みもあるのだが、
やはり女は「安心感のあるいい人」よりも
「少し危険な雰囲気の男」に魅力を感じるのかなぁ
などと思ったりもする
すごくいい女がヤクザにホレて、親をハラハラさせたりするケースが世間にはよくあるように感じるが、この辺が関係しているのか?
(でもそんな雰囲気の男は、たいてい浮気するんだけどね)
この2種類の男が芙美子の前で取っ組み合う場面もある
芙美子を取り巻く男たちには作家志望などの文学関係者が多く、性格的にはかなり危ないゆがんだ性格の男が多い(だから文学など目指す訳だが)
その中ではこの松田さん(安岡さん)と、芙美子の晩年の伴侶となった画家の手塚緑敏は、珍しくマトモな人物と言える(印刷工と画家で、二人とも文学には関係ないからね)
芸術の三大ジャンルとして、音楽、美術、文学があるが、文学が一番アブナイ人間が多いように思う(私の偏見かもしれないが)
自殺者が多いのも文学だ
もちろん、芙美子自身も相当にアブナイ女で、最近は薄れたとはいえ、かつて林芙美子と言えば「悪女」のイメージだった(だから魅力的なんだけど)
林芙美子原作「放浪記」は、これまでに3回映画化されていて、成瀬巳喜男監督の当作品が一番評判がいいようだ
そんな訳で、他の2作品も観てみたい気もする
まあ、その前に森光子(→)の舞台「放浪記」かな
成瀬巳喜男監督による林芙美子原作映画には、他にも1951~1955年公開の「めし」「稲妻」「妻」「晩菊」「浮雲」などの名作があり、これから観るのが楽しみだ
(^_^;)