50【サイエンス】

映画 ゴジラ

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1954年(昭和29年)公開、ゴジラ映画の記念すべき第一作

広島長崎の原爆投下からわずか9年、核兵器の放射能に対する強烈な嫌悪感があふれる、政治的メッセージの強い、極めて硬派な映画です

原爆を投下した米国への批判も含むので、GHQ(1952年廃止)がいる間は、公開が許可されなかったかもしれません

日本がまだ高度経済成長を成し遂げる前の、まだ貧しかった日本の街並みを、ゴジラがバリバリ破壊します

このときのゴジラは完全な悪役

ゴジラをやっつけるために、日本政府や自衛隊(1954年設置)が必死になって戦います

中国コロナ対策に必死になっている、現在の日本みたい

(^_^;)

 

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読書 レオナルド・ダ・ヴィンチの謎

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美術の天才と言えば、真っ先に思い浮かぶダヴィンチ

万能の天才と呼ばれ、美術以外にも、彫刻、建築、工学、音楽などにも驚くべき才能を発揮

特に音楽では即行演奏を得意とし、むしろ当時は画家よりも演奏家として有名だった

録音機の無い時代ですから、現在の我々がその演奏を鑑賞できないのが残念

そんなダヴィンチですが、私生児として差別されたり、学校教育を途中で辞めてラテン語が苦手だったり、いろいろコンプレックスをかかえて悩んでいたようです

それがために、その心理的補償として、人生の途中から自分を神格化することに非常に力を注ぎ、現代の我々がいだく彼のイメージの多くは、その神格化の結果でもあります

彼は意外にも怪獣マニアで、トカゲに羽根をつけて人を驚かしたりするのが大好きだった

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上の表紙の絵、ゴジラ映画に出てくるキングギドラ(→)に似ているような気がします

彼が現代に生きていたら、ゴジラ映画に狂喜したことでしょう

多才な人ですから、特撮映画の撮影に取り組んだかも

(^_^;)

 

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読書 そんなバカな!

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とても面白い本だとのウワサは以前から聞いていたが、諸般の事情により(ルネサンスとか、他のことに興味をひかれて)、今日まで読まなかった

そして今日読んでみて、もっと早く読めば良かったと後悔した

本当の偉大な発見とは、まったく新しいものを見つけることではなく、それまで日常的に見慣れていた光景が、まったく別の様相を帯びるようになる、そのような視点の発見であるとよく言われる

ソクラテス、コペルニクス、デカルト、ニーチェ、ニュートン、ダーウィン、フロイト、マルクス、アインシュタイン、みんな新しい画期的な視点を発見した

そして本書の遺伝子に関する生物学も、目からウロコが落ちるように、世界の見え方を一変させる

その世界の中には、自分自身もその重要な一部として含まれるので、本書の題名の通り「そんなバカな!」という叫びが生じる

実際に視点を発見したのは、本書の中に登場する生物学者たちだが、著者・竹内久美子は、それらの発見を非常に分かりやすく、かつ面白く、時には挑戦的に説明して、読者をワクワクドキドキさせる

人工物と生物が根本的に異なるのは、製造の元になる型(モデル)の違いだ

人工物は基本的に、一つの型からすべての製品を製造する

車のボディは、まず金型を作り、それをプレスして量産される

金型のようなハードな型もあれば、設計図のようなソフトな型もある

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ところが生物では、製品自体が次の製品を製造する際の金型の役割を果たす

伊勢神宮の式年遷宮は、生物に近い原理で建て替えられている、とも言える

車のボディだって、モデルチェンジは生物に似ている

多くの高等生物では、2種類の製品(♂と♀)の金型を組み合わせて、次の世代の製品(子)を製造する

そこに製品の間の微妙な違い(個性)が生じ、世代が進むにつれて、突然変異と自然淘汰を交えながら、摩訶不思議な変化を生じ、すでに見ている現在の世界が現れる

この摩訶不思議な変化(世代交代)のメカニズムを説明する視点が、遺伝子に関する生物学だ

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その一部はすでに常識化されて、浮気男仮説(男が浮気をするのは、その方が多くの子孫を残せるから)のように、浮気男の言い訳などに利用されている

遺伝子に関する生物学のごく一部は、動植物の観察と実験によって科学的に確認されているが、残る多くは単なる仮説

ただその仮説群が、浮気男仮説をさらに推し進め、常識をひっくり返すほど画期的で面白いので、ワクワクドキドキしてしまう

「美人の方が自然淘汰で有利なのに、なぜ世の中は美人ばかりにならないのか?」に関する説明には、深く納得してしまった

最近、芸能界を騒がせている不倫スキャンダルも、この説明を一部裏付けてるかも

(^_^;)

映画 電送人間

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1960年公開、ガス人間、液体人間と同じ東宝変身人間シリーズ

鶴田浩二など昭和の一流俳優が出て、本格的な作品になっていて、見ごたえアリ

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ヒロインは液体人間と同じ白川由美(→)で、同様に下着姿アリ

情報やエネルギーは電送できるが、物質電送は現在でも無理

その架空の技術を登場させたSFミステリーで、「ハエ男の恐怖」の類型

14年前の戦後混乱期に起きた犯罪に端を発して、シリアスに復讐ストーリーが進む

今では高層マンション街となった芝浦も、当時は倉庫が並び、夜は不気味な場所

このころは当たり前のように、蒸気機関車が走っていたんだねぇ

軍事キャバレー「大本営」は笑える

(^_^;)

 

映画 美女と液体人間

1958年公開、東宝変身人間シリーズ第1弾で、ガス人間より古い

警視庁の中が、いかにもこの時代のお役所の中という感じ

平田昭彦が、いかにもキャリア警察官僚っぽくて、いい味出してる

キャバレーの雰囲気は、最近営業を終えた銀座「白いばら」を彷彿とさせる

ヒロインは白川由美(夫は俳優の二谷英明、長女は元女優の二谷友里恵)、題名の「美女」という看板に偽りなし

彼女に、下着姿で下水道の中を歩かせるのはスゴい

確かに液体が人を殺すのだが、液体人間というより液体生物で、ばい菌やウイルスに近い

生物の専門家と警察や行政が協力している姿は、中国コロナ対策によく似ている

(^_^;)

読書 唯脳論

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脳と心は、ほとんど同義語かもしれないが、心にはモノとしての側面が捨象されているのに対して、脳は頭蓋骨の中にモノとして厳然と存在する

そのモノとしての脳や人体を分解して研究するのが解剖学で、著者はその専門家

岸田秀の唯幻論との類似も感じるし、本書の中でも多少触れられている

雑誌「現代思想」の連載をベースにまとめられている

こんな雑誌を読む人に合わせたのか、かなり入り組んだ議論もあって、はなはだ理解するのに骨が折れる

最初に読むには「バカの壁」の方が良かったかな

(^_^;)

 

太陽光を変換する技術

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 地味なニュースですが

  話半分としても

 人類の歴史を変えるような

  革命的な技術だと思います

 ちなみに太陽電池の変換効率は

  14~20%です  (^_^;)

 

光を100%近い効率で使い、水を水素と酸素に分解する光触媒を開発したと、信州大や東京大などの研究チームが発表した。

これほどの効率になるのはまだ紫外線の一部だけだが、似た原理で可視光でも効率を高くできる可能性がある。

太陽光と水から、エネルギー源となる水素を大量につくれるようになるのではと期待されている。

水を分解する光触媒が、光を反応に利用する効率(量子収率)は、これまで多くが10%以下で、50%を超す例もわずかだった。

信大の高田剛特任教授と堂免一成特別特任教授らのグループは、半導体のチタン酸ストロンチウム粒子にアルミニウムを加えて光触媒をつくり、表面に水素や酸素ができやすくする助触媒をつけるなどの工夫をした。

波長350~360ナノメートル(ナノは10億分の1)の紫外線で、ほぼ100%の量子収率を達成した。

 

映画 血を吸う薔薇

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「血を吸う」シリーズ3作目(最終話)

詰まらなかったらすぐ見るのをやめよう、と思いつつ、3作最後まで見ちゃいました

日本の田舎に吸血鬼が登場するという、かなり無理のある設定ですが、それなりにうまく出来てる

キリスト教色を前面に出さず、ジャパン・テイストに仕上がってます

岸田森さんの吸血鬼、前作でよほど評判が良かったのか、また怪演(熱演)してますよ

ジャズ・シンガー阿川泰子さんの、若き女優時代が見れます

(^_^;)

 

2つの顔を持つ猫 3日後に死ぬ

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 2つの顔を持つ男(女)なら

  そこらじゅうにいっぱい

 いるんですけどね  (T_T)

 

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米オレゴン州の農場で2つの顔を持って生まれ、世界中の動物好きの心をとらえた子猫が息を引き取った。

「ビスケッツ&グレイビー」と名付けられた子猫は今月20日に生まれ、生後わずか3日後に死んだ。

オレゴン州で農家を営むキングさん一家の飼い猫「キーンリー」から生まれた子猫6匹のうちの1匹だった。

ビスケッツ&グレイビーは2つの鼻と4つの目、2つの小さな口を持っていた。

脳幹は1つだったが、それぞれの顔で食べたり吸ったりミャオと鳴いたりすることができた。

かかりつけの獣医師によると、最初は非常に元気な様子だったという。

キングさん一家はビスケッツ&グレイビーの様子について、

「たくさん食べて、オシッコとウンチもたくさんした。

 ただ、成長できなかった。 こんな小さな子にとって、

 2つの顔が付いた大きな頭を支えるのは重労働だった」

とフェイスブックに記した。

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2つの顔をもつ猫は、ローマ神話のヤヌス神にちなんでヤヌス猫と呼ばれる。

1日以上生き延びることは極めてまれだが、「フランク&ルイ」という猫は15歳まで生きて、2006年の「ギネス・ワールド・レコーズ」に記録された。

キングさん一家はビスケッツ&グレイビーの母親代わりとなって、定期的な給餌や保温などの世話をしていた。

死の直前には「ビスケッツ&グレイビーは間違いなく贈り物です。神は何か理由があって、この小さな奇跡を私たちの人生にもたらしました」と記した。

一緒に生まれた元気な兄弟猫たちは手放しても、この子猫だけは手元に残すことにしていた。

しかしビスケッツ&グレイビーは、23日に息を引き取った。