50【サイエンス】

読書 量子コンピューターの教本

いちばんやさしい量子コンピューターの教本 _01その昔「化学精義」という、大学受験のやや高級な参考書があって、不思議なことが書いてあった

原子を構成する素粒子(陽子、電子、中性子など)には、「位置と運動量を同時には確定できない」という不思議な性質があり、この性質に着目した場合、「量子」と呼ぶという

量子力学における不確定性原理のことだが、日常生活(ニュートン力学の世界)からは想像も出来ない、摩訶不思議な世界観である

あの天才のアインシュタインも、「神はサイコロを振らない」と言って、この原理を認めなかったそうだが、現在では科学者の常識になっている

この原理は「人間に自由意志はあるのか」という哲学の議論にも影響を及ぼしている

「位置と運動量を同時には確定できない」ということは、科学にとって困ったことのようにも感じられるが、今では量子の持つそのような不思議な特性を逆利用して、量子コンピュータの開発が進められているという

まったく世の中には、驚くような大胆な発想をする天才がいるもんだ

しかし現在の我々が使っているコンピュータが初めて登場した時、すべての情報を0と1、つまり電子ビットに還元するという大胆な発想に驚いたはずだ

10進法には、指の数以外の、何の必然性も無いことを知らされた

このときの天才は、チューリングとか、フォン・ノイマンだった

チューリングの開発した原始的なコンピュータは、ナチスのもっと原始的な軍事暗号を破り、第二次大戦における連合国の勝利に多大な貢献をした

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すべての情報を電子ビット(0と1)に還元可能なら、すべての情報を量子的不確定状態(量子ビット)に還元するという発想も有り得る

その長所は、信じられないような高速演算であり、従来型コンピュータが何年もかかる計算を、わずか数秒で終えることも可能になるらしい

広く実用化されれば、世界を一変させる可能性がある

現在のコンピュータでは、時間がかかりすぎて計算できない問題が、世の中にはたくさんあるのだ

特に既存の暗証番号による機密性保持メカニズムは、量子コンピュータなら簡単に破ってしまうというから、セキュリティの大問題となりかねない

まだまだ開発途上の技術であり、正確な未来予測は難しいが、これ以外にも、新しい薬品や工業材料の開発など、幅広い応用が期待されている

量子コンピュータの実物は、極低温による超電導を利用するので、巨大なハードウェアなのだが、現在ではそれをクラウド上に設置して、誰でもアクセス可能になりつつある

基本的な原理(量子ビット)は、電子ビット(0と1)よりは複雑だが、それほど難しいものではなさそうだ

量子コンピュータに与える演算指示(プログラムのようなもの)が、音楽の楽譜によく似ているのは面白い

(^_^;)

 

読書 不老の探求

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著者は1927年生まれの現在93歳

海軍兵学校→三高→東大医学部というコースで、京都大学霊長類研究所で脳生理学を研究

50代後半から一般向けの本を書くようになり、いまでは「長生き先生」といった立ち位置になって、日本全国の高齢者団体などから講演に招かれたりして飛び回っている

秦の始皇帝が全てを手に入れて、最後に望んだものが不老長寿

そのためのポイントは「かきくけこ」、つまり

  感動・興味・工夫・健康・恋

ということになるのだとする

本書はそんな著者の日常生活をエッセイ風に語りながら、上記の5要素を軸に、不老には何が良いかを説いている

そのライフスタイルを貫く好奇心と楽天性は、確かに不老の決め手になるように思える

(^_^;)

 

日本刀はなぜ曲がっているのか?

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 「武士の魂」とか言われてますけど

  戦場で実際に使う武器としては

 刀→長ヤリ→弓矢→鉄砲→大砲

  などといろいろ進化していったので

 床の間の飾りだった時代の方が長いはず

  (^_^;)

 

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以下、海外の反応

海外の名無しさん

差別焼入れしたあとに真っ直ぐに戻すのが手間だからだと思ってる。
特に大量に作る場合は。
だからカーブのままにして、それが定番になったんでしょ。

海外の名無しさん

↑そうは思わない。
適当にカーブさせてるわけじゃないから。
焼入れをしたあとでもカーブを整える工程がある。
作業量としては同じだよ。

海外の名無しさん

騎乗で使用されたのは同田貫と言って普通の刀よりも長いから地上の敵にも届くんだよ。

海外の名無しさん

カーブさせるために別の素材が使われてるよ。
カーブさせないこともできるけど、そうする意味はあまりない。
騎乗ではカーブしてたほうが有利だし、綺麗だしね。
刀は有用だけど、主に芸術作品だから。
日本人と西洋人の作り方の違いを見ることをおすすめするよ。
タイムラプスで見ると素敵だよ。

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海外の名無しさん

カーブしてたほうが切ったときに長持ちするんだよ。

海外の名無しさん

意味に言われる前から、差別焼入れのせいだと思ってた。
ずっと刀好きだったらしい。

海外の名無しさん

カーブしてたほうが、重心を中心にして回転させるだけで力を加えずに切れるからだよ。

海外の名無しさん

日本刀は片刃だからどちらかわかりやすくするためだと思ってた。

海外の名無しさん

カーブやストレートの片刃は同じ鉄で作られてる。
カーブしてたほうがより頑丈で折れにくくなる。

海外の名無しさん

刀のカーブが振るのを早くしてると考えたことはない?
最速降下曲線という数学的カーブがあって、AからBに移動させるときに加速する。
だから誰かが思いっきり刀を振ったときに戦闘で数秒が違いを生む。
刀のカーブは最速降下曲線とは正確には違うけど、ふと思った。

海外の名無しさん

↑抜くのが早いからというのはよくある主張だよ。
総意ではないけどね。
抜くのが早いというのは説明がつくけど、早さは同じだと主張する専門家も居る。

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海外の名無しさん

カーブしてたほうがカッコよかったからかもね。

海外の名無しさん

西洋の鍛冶が気にすることのなかったことだよ。
西洋刀は太いから重力と運動エネルギー以外は気にしてない。
誤解しないでね。
素晴らしい西洋刀もあるけど、あまり洗練はされてないよね。

海外の名無しさん

日本の鎧は西洋鎧ほどじゃないから、刀でも切ることが出来たというのも考慮したほうがいいと思う。
もちろんアニメとは違うけど、切ることは出来たよ。

海外の名無しさん

簡単に言えば金属工学だよ。
日本人は金属工学が確立される前にすでに知ってたんだね。
剣好きが講じて学位を持ってるから知ってる。
特に日本刀が好きで。

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海外の名無しさん

探すのがめんどいけど、カーブしてたほうが騎乗で振るのが早いというビデオがあるよ。
ちょっと考えてみなよ。
騎乗の高さは有利だけどリーチが足りないから、必然的に切る必要があるんだよ。

海外の名無しさん

なんで中国刀は人気がないんだろう。
アクション映画によく出てくるのに。

海外の名無しさん

↑中国より日本文化のほうが広範囲に広がってるからじゃないかな。

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海外の名無しさん

エネルギーやリソースが関係するんだろうか。
カーブしたほうが鉄が少なくて熱も低くて済むとか。
資源の少ない国だから、そこに重点を置きそうだし。

海外の名無しさん

カーブしてたほうが切ったときに引っかかりにくいんだよ。
騎士がストレートソードを使うときは突くほうを好んでるのが分かるよ。

海外の名無しさん

単にファッショナブルだったからかも。
Mount&Blade下剋上modでの経験から、騎乗から薙刀を相手にするのは良いアイデアじゃない。
だから騎乗から切るというのはあまり有効だとは思えない。

海外の名無しさん

熱すると硬くなるのは鉄の特性ではなくて、炭素鋼の特性なんだよ。

海外の名無しさん

俺が抱いてた日本刀の疑問にほぼ答えてくれた。

 

藤井聡太二冠のPC

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 藤井聡太二冠の年収はすでに数千万円

  そのうち億単位で稼ぐようになったら

 個人専用スーパーコンピュータを持つかもね

  (^_^;)

 

秋葉原にある日本最大規模のパソコンショップ「ツクモ」の店員は驚きを隠さない。

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「大学などの研究機関や、

 動画編集を業務とする企業が使うようなパーツです。

 一般の家電量販店ではまず取り扱っておらず、

 ウチのような専門店じゃないと手に入らない。

 ましてや藤井聡太さんのように

 将棋ソフトのために購入した人は見たことがない」

将棋界で快進撃を続ける藤井聡太二冠は、棋譜の分析のためのパソコンを自作することで知られているが、インタビューで、

「最新のはCPUに「ライゼンスレッドリッパー3990X」を使っています」

と明かした。

CPUはコンピュータの頭脳にあたるパーツだが、藤井二冠が名前を挙げたのは今年2月に発売された最新モデルで、お値段なんと約50万円。

通常の家庭用パソコンのCPUであれば、価格はせいぜい2万~3万円程度。

この超高級品が「将棋の分析に最適」と評するのは、今年の世界コンピュータ将棋選手権で優勝した将棋AI「水匠」の開発者である杉村達也氏。

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「CPUの性能で読みの速さが変わります。

 家庭用パソコンのCPUが1秒間に約200万手読むのに対し

 藤井二冠のCPUでは30倍の6000万手読めます。

 短時間でより多くの局面を検討できるので、

 効率よく研究できます」

6月の棋聖戦第二局では、藤井二冠の妙手「3一銀」が、

将棋ソフトが4億手読んだ段階では悪手なのに、6億手読むと最善手になる

ことが話題となった。

「普通のCPUなら10分以上かかるが、

 藤井二冠と同じものなら10秒で導き出せます」(同前)

将棋ライター・松本博文氏はこういう。

「高性能コンピュータが膨大な分析結果をはじき出しても、

 咀嚼して自分の力にできるかは別問題。

 超ハイスペックのCPUを使いこなせる藤井二冠の棋力こそ規格外です」

天才棋士だからこそ活かせる“手駒”なのだ。

※週刊ポスト2020年10月2日号

 

虫が飛び交う田舎に移住

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移住に比べるべくもないが、今回1週間ほど道東道北(北海道の東や北)をドライブして、いろいろ感じるところがあり、この記事が気になりました

道東道北がクルマ社会なのは当然です

道路が整備されていて空いているので、移住してもクルマさえあれば、大自然を満喫しながら快適ライフが送れそうです(ただし、未成年の子どもがいると話は別)

道路が立派すぎて、地元ドライバーは一般道でも80~100キロくらい平気で出します

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片側一車線の一般道(制限速度50キロ)を60~70キロくらいで走っていても、反対車線を使って追い抜かれるのはしょっちゅうでした

これに慣れるには、1週間ではまったく無理でした

北海道ですから、冬の厳しさは想像を超えるものがあるかもしれません

私も東京育ちの「虫を怖がる青年」だったし、今でも怖いです

(^_^;)

 

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東京都港区育ちの筆者は、かつて虫を怖がる青年であった。

中年となったタイミングで、都心近郊の虫が飛び交う田舎に家族で移り住み、そのあたりのレポートは過去記事

都会育ちアラフォーが、妻子と猫を連れて始めた『田舎暮らし』の現実

恐怖のGも出現!田舎暮らしを始めたアラフォーが苦悩する『虫との闘い』

に詳しく書いたが、移住から約1年がたった現在、住んでみて気づいたことが多々あったので、今回はそれをまとめて紹介したい。

元都会人の視点から、リアルな田舎暮らしの実態を伝えるべく努めたい。

まず、おさらいとして、引っ越しから4、5カ月経過時点に書いた上記記事では、

・一軒家はメンテナンスが大変
・古い木造は立て付けに難あり
・熱帯夜はあまりなく夜風が気持ちいい(たまに肥料の香りが運ばれてくる)
・買い物に不便はしない
・治安は悪くない
・虫が多いので少しずつ慣れてくるが、ゴキブリへの殺意は育つ

といったことを取り上げた。

感じたこと・気づいたことの方向性はここからさほど変わらないが、ストレスを感じていた部分は良い方向に修正されてきている。

端的に言って、慣れが寄与する部分は大きい。

詳細はここをクリック

 

暑さに強い

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 電子機器って

  意外と高温に弱いです

 (;×_×;;)

 

猛暑が続く中、ヤマハ製ルーターを評価する声がネットで高まっている。

果たしてその理由とはいかに?

今年は静岡県浜松市で国内統計史上最高記録と並ぶ41.1℃を観測するなど、これまでにない猛暑となっている。

そんな中でヤマハ製ルーターが高く評価されているのは、動作環境温度の範囲の広さ。

現在、国内で流通している有線・無線のルーターはそのほとんどが動作環境温度が「0~40℃」と、先の最高記録の範囲をカバーできていない。

対して、同社製ルーターは一部機種を除き周囲温度「0~50℃」と、余裕を持って対応しているのだ。

大手価格比較サイト「価格.com」で無線・有線ルーターそれぞれの売れ筋ランキング上位20位に入っている各社のフラッグシップモデルを見ても、40℃を超える周囲温度をカバーできているのはヤマハの製品だけ。

気温と利用環境温度とは厳密には異なるとはいえ、セールスポイントとしては破壊力があるだけに、ヤマハ以外のメーカーは今後、仕様の見直しを迫られる可能性もありそうだ。

ちなみに同社の本社所在地が最高気温を記録した浜松市であることは、今回の件とは特に関係はなさそうだ。

 

読書 実見・江戸の暮らし

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いやぁ、グイグイ引き込まれるほど面白かった!

歴史の本にはなかなか出て来ない庶民の生活を、実にリアルに分かりやすく描いている

著者は江戸時代の生活を描いた絵を数千枚も所有していて、その絵の中に現れた庶民生活をこまめに拾っているので、文献資料だけに頼った歴史家よりずっと現実感のある描写が可能になっている

歴史書の面白さは、説明力より描写力にあるように思う

著者は江戸時代をテーマにした小説家で、1933年生まれの86歳

いな吉ファンの皆さんはご存じかもしれませんが、著者の小説『大江戸神仙伝』に登場する深川芸者のおねえさんの名前が「いな吉」なんですよね

著者の子どものころの庶民の生活は、現在よりも江戸時代に近かったようなところもあり、最近80年ほどで、日本人の生活スタイルが激変したことがよく分かる

特に面白かったのは、江戸時代の旧暦(太陰太陽暦)と、明治以降の新暦(グレゴリオ暦)の違いで、これほど分かりやすい説明は他に無さそう

歴史の本を読む楽しさというものは、現在とは異なる時代精神に触れることだと思い、そのために最近は中世史関係を多く読んでいるのだが、わずか200~300年ほど前の日本でも、これだけ違う生活があって、それなりに合理的に動いていたことが分かって、非常に楽しむことが出来た

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そんな訳で、いな吉ねえさんの登場する小説も、読みたくなりました!

(^_^;)

 

読書 ハーメルンの笛吹き男

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1284年6月28日の朝、ドイツ北部ハーメルンの街に異様な服装の男が現れて、笛を吹いた

すると街の中の子どもたちが、家々から出てきて男の周りに集まり、そのまま男に連れられて街の外に出て、130人が姿を消した

これが有名なハーメルンの子ども失踪事件

悲嘆に暮れた親たちは、街の重大事件として記録に残した

やがて話に尾ひれが付いて、ドイツを代表する伝説となってゆく

本書は、この伝説の背後にある事実関係を探ることで、推理小説のように興味を引きながら、中世の都市における人々の社会、生活、楽しみ、苦悩、時代精神を探っていく

社会の最底辺で呻吟しながら生きた人々が、どのような気持ちで毎日を生きていたのかが、少しずつ伝わって来る

ドイツ中世史を探る著者が、ドイツの資料館で、歴史文書をコツコツと探る姿

そこには、歴史が紡ぎ出される作業というものが実感できる

(^_^;)

 

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▲現在のハーメルン 奥の尖塔がマルクト教会

 

リニアを掘る

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  どんな岩盤でも切り崩して進む

   トンネル掘削機シールドマシンですが

 「静岡県」という非常に硬い岩盤

   には歯が立たないようです  (^_^;)

 

東京の地下およそ80mの地点で、「ドリル新幹線」の組み立てが始まりました。

品川駅の南側にいま、直径およそ30m、深さ約80mという巨大な穴が開いています。

JR東海が進めているリニア中央新幹線の建設拠点のひとつで、その開業後は非常口などになる「北品川非常口」です。

リニア中央新幹線は、起点の品川駅から、橋本駅(神奈川県相模原市)付近に建設される次の神奈川県駅(仮称)まで、全区間が地下深くを行く長さ36.9kmもの「第一首都圏トンネル」になっています。

この「第一首都圏トンネル」を掘削すべく、JR東海は現在、北品川の深く巨大な穴の底でトンネル掘削機「シールドマシン」を組み立て中。

7/21には、マシン先端に装備されるパーツ、無数の刃で岩盤を削っていく「カッターヘッド」が、穴の底へ降ろされました。

この地下深くで組み立てられたシールドマシンが、カッターヘッドをドリルのように回転させ、地中を水平方向に掘っていくことで、第一首都圏トンネルが造られていきます。

なお、分かりやすいよう「ドリルのように」と表現しましたが、カッターヘッドは尖っておらず、直径14mの巨大な円盤状で、約300トンもの重量があります。

巨大なため、穴の底には4分割して降ろされました。

この北品川非常口(北品川工区)で組み立てられているシールドマシンは、36.9kmある第一首都圏トンネルの全区間を掘削するわけではなく、まず北品川非常口から等々力非常口(川崎市中原区)までの8.2km、続いて北品川非常口から品川駅までの1.0kmが掘削担当区間です。

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リニア中央新幹線の建設では複数のシールドマシンが稼働し、トンネルを掘削していきます。

なお、この工区の建設は静岡県を通らないので、何の問題もなく、予定通りに進んでいるとのこと。

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デザインも、このシールドマシンのポイントです。

白色のボディ、青色のカッターヘッド、新幹線車両をイメージしたそうです。

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▲新幹線車両がイメージされた北品川工区のシールドマシン

このシールドマシンの掘削速度は、1日で在来線車両1両分の20m、日によっては新幹線車両1両分の25mを考えているとのこと。

月あたりでは、16両編成の東海道新幹線の長さに相当する400mの掘削を計画しているといいます。

なお、この北品川非常口があるのは、初の新幹線である「東海道新幹線」と、初の在来線である「東海道線」、そして「日本の鉄道の父」と呼ばれる井上 勝(1843~1910)が眠る東海寺大山墓地に囲まれた場所。

そこから2021年度初頭、この「ドリル新幹線」が、初の超電導リニア路線「中央新幹線」のトンネルを掘り始める予定です。

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ダムが嫌いな男

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▲ダムが嫌いな男 蒲島郁夫

民主党(現在の立憲民主党)系の熊本県知事

ダム建設に反対して、善良な熊本県民を大量に死なせた

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 熊本県知事の蒲島郁夫にとって

  熊本県民なんて虫けら!

 なのかもしれません  (T_T)

 

熊本県南部を襲った豪雨では、死者64など大きな被害が出た。

氾濫した球磨(くま)川の支流では、民主党(現在の立憲民主党)政権によって「川辺川ダム」の建設計画が中止され、今回の被害を拡大させた。

“暴れ川”と呼ばれる球磨川では、11カ所が氾濫、多数の被害が出た特別養護老人ホーム「千寿園」のある球磨村や、温泉地として知られる人吉市など流域で約6100戸が浸水した。

国は1966年、洪水防止のため川辺川ダム建設計画を発表したが、ダム反対派(民主党=現在の立憲民主党)が徹底的にダム建設に抵抗した

2008年に、民主党(現在の立憲民主党)系の蒲島郁夫知事が、「川辺川ダム」の建設反対を表明。

さらに2009年に民主党(現在の立憲民主党)政権が、「川辺川ダム」の計画を中止した。

関東学院大学名誉教授(河川工学)の宮村忠氏は

「今回の氾濫で『ダムさえあれば』と考えた人は

 当時の反対派(民主党=現在の立憲民主党)にも多いはず。

 問題は記録的な豪雨ではなく、豪雨に備える治水体制にあった」

と指摘する。

立憲民主党系の蒲島郁夫知事は7/5、川辺川ダム中止の決断は熊本県民の意向だったとして、

すべての責任を熊本県民に押し付けた上で、今でもダム反対の方針に変わりがないなどと強調した。

今回の大きな被害に、立憲民主党系の熊本県知事、蒲島郁夫

「大変なショックを受けた」

「ダムによらない治水を目指してきたが、費用が多額でできなかった」

「ダムによらない治水を極限まで検討する」

「それをさらに考える機会を与えられた」

とも話したが、観念的な抽象論に終始し、具体的な洪水対策は何一つ示さなかった。

関東学院大学名誉教授(河川工学)の宮村忠氏は、

「人吉周辺は以前は人も少なく、ある程度の氾濫を受け入れて立ち上がることができた。

 しかし、現在は、交通インフラも整い、施設も増え、氾濫を受け入れる選択肢はない。

 だとすれば、ダムによる治水が絶対に必要だった

 それぞれの時代に合った技術を適用すべきだということだ」

と指摘した。

群馬県の八ッ場(やんば)ダムも民主党(現在の立憲民主党)政権で工事を中断したが、その後再開。

試験貯水中だった昨年10月の台風19号で、ダムによる治水効果を発揮した。