学校教師

ノーベル賞・山中教授

 

一夜明け会見 二人三脚夫婦で偉業

2012年10月9日 13時54分

 

人工多能性幹細胞(iPS細胞)の作製でノーベル医学生理学賞の受賞が決まった京都大教授の山中伸弥さん(50)は、一夜明けた九日午前、妻の知 佳さん(50)とともに京大で記者会見に臨んだ。

二人が結ばれて今年でちょうど二十五年。夫婦節目の年につかんだ偉業に、知佳さんは「ありがとうございま した」と涙ぐみ、支えてくれた人たちへの感謝を口にした。

この日の知佳さんはグレーのスーツ姿。山中さんにエスコートされながら、会見場に姿を見せた。山中さんが引いてくれた椅子に腰を下ろすと、ほほえみながら左側の夫の横顔に目を向けた。

 山中さんと知佳さんは大阪教育大付属天王寺校舎の中学、高校時代の同級生。高校時代から付き合い始めたといい、当時の同級生らは「山中さんが猛アタックしたはず」と話す。

同じ医師を志し、山中さんは神戸大医学部、知佳さんは関西医科大へそれぞれ進学した。卒業後の研修医時代の一九八七年四月に結婚。知佳さんは医師を続けながら、夫の研究生活を支えた。

数年後、山中さんは米国に研究のため留学。この時も知佳さんは当時、三歳と一歳の娘二人を連れて付き添った。

「アメリカに三年間行った時も妻は自分の(医師の)仕事を中断してついてきてくれた。家に帰って子どもの笑顔を見ることが安らぎだった」と山中さんが感謝を口にすると、知佳さんは表情を緩めた。二人の娘はいま、医学生として夫婦と同じ医師の道を歩んでいる。

知佳さんによると、受賞決定の知らせが来た時は「私が冬の布団にカバーをかけ、娘がソファでうとうとしていた」。山中さんが別の部屋で携帯に英語で「サン キュー」「サンキュー」と言っていたのを聞き「大変なことになったのではないかと、娘と顔見合わせた」という。「しばらくたってから『良かったね』と言葉 を掛けた」と話した。

山中さんの研究が忙しいときには、声をかけるのもはばかられる雰囲気に。「主人は愚痴は言わない」。どう声をかけていいのか分からなくても、ずっと山中さんを見守り、支えてきた。

山中さんは会見で「学生や仲間に恵まれたことが受賞につながった」とも話した。

 

朝陽27会にも同級生ご夫妻多いよね

誰かノーベル賞とらないかな (^_^;)

 

「風邪を引く」という世界観

 

宗教・集団編
道教:風邪を引く
儒教:子曰く「風邪を引く」
仏教:それは実は風邪ではない
禅:そもそも風邪を引くとは何ぞや
ヒンズー教:以前にも同じ風邪を引いているのを見た
イスラム教:風邪を引くのはアラーの思し召し
プロテスタント:隣人に風邪を引かせたまえ
カトリック:風邪を引けば、それは罪の報いである
ユダヤ教:どうして我々ばかり風邪を引くのだ!? 続きを読む

公平な選考

 

教育システム01

学校の教師らしき人物のセリフ。

「公平に選考するために、全員に同じ試験をします。そこにある木に登ってください」

 

 

サルコペニア「筋肉の衰えと加齢」

 

21日は東大本郷に今年4月オープン伊藤謝恩ホール(イトーヨカドー伊藤ご夫妻が
50億寄付)にて、「筋肉の衰えと加齢」サルコペニアについてのセミナーに行ってきました。

父はメタボで関係なさそうですが、母は認知症、かなり痩せています。統計によると
施設入所者9割以上はサルコペニアです。

予防・改善が必要ですが、高齢者の方々の意識が低く、教育が必要であると思いま
す。

サルコペニアは栄養と運動で改善、予防ができます。栄養→ヴィタミンD→魚に多く
含まれる、たんぱく室体重60kは60gの摂取、つくづく、寿司会の重要性を感じました。

おおの

▲伊藤謝恩ホール

 

高齢化社会における深刻な健康問題  (若林先生)

 サルコペニア(Sarcopenia)とは,骨格筋・筋肉(Sarco)が減少(penia)してい
ることです。狭い定義では加齢に伴う筋肉量の低下1
<http://www.igaku-shoin.co.jp:80/paperDetail.do?id=PA02920_02#bun1> ),つまり老年症候群のひとつです。

筋肉量は30 歳ごろがピークであり,その後は加齢とともに低下します。一方,広い定義では,すべての原因による筋肉量と筋力の低下を意味します2
<http://www.igaku-shoin.co.jp:80/paperDetail.do?id=PA02920_02#bun2> )。

70歳以下の高齢者の13-24%,80歳以上では50%以上に,サルコペニアを認めるという報告があります1
<http://www.igaku-shoin.co.jp:80/paperDetail.do?id=PA02920_02#bun1> )。

 サルコペニアは高齢化が進む日本で,深刻な健康問題となり得ます。例えば四肢体幹の筋肉,嚥下筋,呼吸筋のサルコペニアが進めば,それぞれ寝たきり,嚥下障害,呼吸障害となります。いずれもリハビリテーションの重要な対象です。

寝たきりと嚥下障害の原因疾患の第1位は脳卒中ですが,第2位はサルコペニアだという仮説もあります。海外ではサルコペニアへの関心が高まり,『Journal of Cachexia,
Sarcopenia and Muscle <http://www.springerlink.com/content/2190-5991> 』とい
う雑誌も創刊されましたが,日本での関心は低いのが現状です。

 

大野さん レポートありがとー

筋肉の衰え、ヒシヒシと感じています。

町で危なげにヨロヨロ歩いているおじいさんなど見ると
明日は我が身という感じがします。

せめてもの抵抗で、エレベーター、エスカレーターを使わず
なるべく階段を使ってます。

階段を上るとき、時々ヒザに軽い痛みが走るのですが
グルコサミンを飲むと治るので、効くような気がします。

だんじり見物2日間歩き回って大丈夫でしたから
まだしばらくはOKかな?

小杉(^_^;)~♪

 

時の余白に 芥川喜好さん(19回)

 

芥川喜好さん(19回)の新著「時の余白に」が5/10にみすず書房より出版されました。

佐藤喜一さん(1回・旧師)の紹介文も合わせてご覧ください。

 

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芥川喜好君は1948年生まれ。新宿高校第19回生(1967年卒)です。早大文学部美術史学科
を卒業後、読売新聞社に入社。主として文化部で美術担当記者として健筆をふるわれました。現在、
同社編集委員。

 美術記者としての成果は、「画家たちの四季」(読売新聞社)・「名画再読美術館」(小学館)・「バ
ラックの神たちへ」(深夜叢書社)などに結実しています。

 この芥川君、2006年4月以降、同新聞の<時の余白に>というタイトルのコラムに毎月1回(最終
土曜日)執筆しました。この連載は現在も継続中ですが、今回、2011年9月までの文章66篇をまと
めたのが、この一冊です。

 美術担当記者としての芥川君ですが、ここでは美術をも含めた世の中の諸現象を、「素人として言わせてもらうという[立場]に徹」して書く、という態度を貫き通そうとしていて、それが実に説得力のあるいい文章になっています。

 一篇約2000字少々。ページ数にして千ページ。計66篇。どこから読んでもいい。そして「ウム。ナ
ルホド」と思っていただければ、よろしい。そして、筆者が「あとがき」で述べている、「結局、自分が書いてきたことは一つだった」ということばの内実は何だろうか、考えてみてください。佐藤喜一(1回・旧 国語科教師)

 

2ちゃんねる新宿高校

新宿高校

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■1 :実名攻撃大好きKITTY:2012/02/02(木) 18:42:46.72 ID:XMEkF+M10

なんか消えてた

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■2 :実名攻撃大好きKITTY:2012/02/02(木) 19:38:59.94 ID:Hj8A9w8i0

渋谷区にあるのに新宿高校

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■3 :http://www.koyamadai-h.metro.tokyo.jp/ :2012/02/02(木) 22:44:11.74 ID:toTRYGnW0

256 ぱくぱく名無しさん 2009/08/16(水) 02:48:22 ID:XO80bkTIO

こどもが作れるレシピ教えてください。
家族が楽しめる料理もお願いします。

257 ぱくぱく名無しさん 2009/08/16(水) 02:51:46 ID:GYlSU0xJ0

>>256
1 愛の言葉
2 セクシーな下着
3 旦那とセクロス

258 ぱくぱく名無しさん 2009/08/16(水) 02:59:45 ID:xy3Ld+Ae0

>>257
子供を作ってどうする www

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■4 :実名攻撃大好きKITTY:2012/02/03(金) 10:11:41.84 ID:sqzraH8x0

>>2

旧校舎が渋谷区だったが、
現校舎竣工により新宿区に復帰しているよ。

——————– 続きを読む

新宿2丁目の入学式

 

八洲学園グループの学校運営会社、Educated(東京都新宿区)による通信高校サポート校「School of  H.e.e.T(スクールオブヒート)高等部」の開校式・入学式が15日、新宿2丁目の同校で開かれた。

同校は、仕事をしながら自分自身の目標実現を目指し ている人を応援し、高校卒業資格も取得できるというのが特徴で、今回7人が入学した。

開校式であいさつした石井太朗学長は「日本で初めての試みのサポートとして、優れた才能を持つ人に集まっていただいた」と話し、専門教育や分野に特化した新しいタイプの学校運営に自信をみせた。

通信高校サポート校とは通信制高校に在籍する生徒に3年間で卒業できる単位取得や進級などに必要とされる支援を行う。

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先週、新宿2丁目でおこなわれた入学式に行ってきた。

なんてことを周囲に言うと、ゲイっぽい風貌のせいか、「カミングアウトの隠語かな」などと誤解されそうだが、そういうことではない。

「School of H.e.e.T(スクールオブヒート)高等部」(以下、H.e.e.T)という「学校法人八洲学園グループ」の「通信高校サポート校」の開校・入学式のことだ。

多くの人にとってあまり馴染みがないと思われるが、「通信高校サポート校」とは、通信制高校に在籍する生徒に、3年間で卒業できる単位取得や進級などに必要とされる支援を行うところだ。さまざまな事情で高校に通うことができない者でも、定時制高校のように時間の制約がない分、通いやすいというメリットがある。

例えば、「H.e.e.T」で「高校卒業ワンデーコース」を選択すれば、週1日4授業のスクーリングと、年間5日程度の集中スクーリングを組み合わせ 、年間120時間の授業が受講できる。これで授業料は50万円以下(年間、入学金などは別途)だ。

さらに、ほかにも「独立・起業」「飲食ファッション業」に関する専門知識を学ぶことができ、希望者には海外現地提携講師との「外国語会話」など将来の目的に応じたカリキュラムが選べるそうだ。

そんなユニークな学校だけに、その開校式・入学式もかなり「型破り」。この日に入学した「特待生」というのも、高校を中退したギャル系雑誌のモデルや、元カリスマホスト、有名ショップの経営者、オラオラ系ストリートファッション誌の人気モデルなど。最終学歴が中卒というだけで、すでに実力主義の世界に生きる面々が集った。

クロームハーツを腰からぶらさげた若者や、ミニスカートのギャルが入学式で、参列者から祝辞を受けている光景は、まるでドラマかバラエティ番組を見ているかのようだった。

 

▲入学式の記念写真

学長の石井太朗氏(着席している左)と副学長の岩橋健一郎氏(右)

▼朝陽27の入学式

さっさと生計をたてたい

事実、そんな「新宿2丁目の学校」の話をすると、多くの人は「バラエティの企画か何かですか」なんて尋ねられてしまうが、個人的にはこの「通信高校サポート校」にかなり可能性を感じている。

その理由は、高校をドロップアウトする子どもたちの「変化」にある。

漫画『ビーバップハイスクール』や『湘南爆走族』を読んでいた世代からすると、高校中退といえばボンタンに剃りこみというビジュアルで、「学業不振」や「問題行動」などで学校からやんわりとお払い箱にされるというのがお約束だが、今やそんな理由で、高校を去る子どものほうが珍しい。

文科省の調べによると「学業不振」は7.3%、「問題行動」は4.9%。私が15歳の頃の統計に比べるとおよそ半分に減っている。

では、今の子どもたちはなぜ高校を辞めるのかというと、「もともと高校生活に熱意がない」(15.8%)がダントツで、次いで「就職を希望」(12.5%)と続く。

早い話が、つまんない高校なんか行かず、さっさと好きなことでもやって、生計を立てたいという子どもが増えているわけだ。

「型破り」な学校も必要

高校を年間60日以上サボって、親にバレないように通信簿の出席日数を修正液で直していた身からすると、なんとなくよく分かる。やりたいことがある子どもからすれば、高校ほど退屈な場所はない。

個人的には、職人や商売人として道が定まっているのなら、無理に高校に通う必要などまったくないと感じているが、日本社会では「最低でも高校ぐらいはでておけ」という価値観が大多数なのは紛れもない事実だ。

だが、定時制高校に行くというのは、日本式の偏差値教育に嫌気がさしている子どもからすると、苦痛以外の何者でもない。

職場で嫌な上司にこきつかわれ、ヘトヘトになったところで、自分の人生にまったくいかせない勉強やテストをやらされる。自分に置き換えたら、ストレスでそれこそ不登校になる。

そういうことを考えれば、高卒資格を得つつも、自分の専門分野にあった「学び」ができる、これまでにない「型破り」な学校も必要ではないか。

日本の労働人口、つまり、「働き手」は総人口に対して48.7%。これは若年世代の労働人口が減っているためだという。

大学まで出ても、働かない若者は多い。彼らは、なまじ勉強ばかりをしてきたので、「不況が」「やり甲斐が」などとなにかと論理武装をしている。

これを説き伏せるのはかなり難しい。ならば、「高校なんか行くより、バリバリ稼いだほうがいいぜ」なんて言うぐらい威勢のいい若者たちを有効活用したほうが、よほど現実的な景気対策だ。

映画『三丁目の夕日』ではないが、日本の高度成長期を支えたのは「金の卵」と呼ばれた若年労働者だ。この層が減れば当然、技術は継承されず、経済発展も停滞する。

「新宿2丁目の学校」はたしかに型破りだ。だが、型にとらわれないからこそ、「金の卵」を生み出す可能性があるのではないか。

人生いろいろ 学校もいろいろ (^_^;)

 

出典:http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1205/22/news018.html

 

新宿高校の公開講座

 

平成24年度 新宿高校 公開講座

 

受付期間:

実験で学ぶバイオ技術    平成24年4月   5日(木)~5月11日(金)締切

中国語で自己紹介    平成24年7月23日(月)~8月22日(水)締切

初級フランス語     平成24年7月23日(月)~8月22日(水)締切

いずれも締切日までに、はがき必着

 申込方法:

「往復はがき」または東京都教育委員会HPの「学校開放事業」公開講座

電子申請により「電子申込」

実験で学ぶバイオ技術は中学生2年生以上の方ならどなたでも参加いただけます。

中国語で自己紹介は中国語を未習の方ならどなたでも参加できます。

初級フランス語は初心者の方を対象としています。

詳細は要項をご覧ください。またはお問い合わせください。

新宿高校 経営企画室 03-3354-7411

① 平成24年度公開講座要項()
② 往復ハガキの書き方()

 

(^_^;) 母校に「経営企画室」があるのが驚き! ライバル企業は代ゼミか、駿台か?

 

 

東京随一の面倒見の良さ

 

東京都立新宿高校

東京随一の面倒見の良さで大躍進の注目校(^o^)

所在地…新宿区内藤町

最寄駅…新宿駅・新宿三丁目駅

どんな高校?

新宿駅から徒歩4分の交通至便な学校。

1921年(大正11年)に府立第六中学校としての創立が起源の伝統校。

質実剛健の校風で、創立以来80年以上続く臨海教室は、同窓会の支援により続く名物行事。

戸山高校と戦う戸山戦も有名。

戦艦三笠の鐘が校内に眠っているという伝説がある。

予備校いらずの面倒見主義」で進学実績を大きく伸ばし、多くの雑誌等で取り上げられている注目校。

進学指導重視型単位制高校としてきめ細かい教育を徹底。

高3になっても予備校通いは少数派。

夏期講習等の講習は校内で2000時間を超える。

自習室を夜8時まで開放。

主要教科は全てが学力別授業編成で、自分の学力に合った授業を受け、テスト毎に入れ替わる。

特進クラスである国公立クラスⅡを設置。

教員は公募制によって質の高い教員のみを選抜・配置している。

入試概要

東京一面倒見が良い学校との呼び声も高く、進学実績も年々上昇と好材料揃い。

私立高校のように行事や部活動を大幅に制限・縮小していない点も好感材料。

一般入試倍率でも2倍を超える。

自校作成校なので、応用力をつける必要がある。

新宿生の声

・大学受験で予備校に通う必要はまったくない。

・主要教科全てが学力別授業なので、苦手教科は克服できて、得意教科はどんどん伸ばせる。

・ライバル校の戸山高校と球技で戦う戸山戦は燃える!

・OBやOGが多く駆け付ける館山の臨海教室は感動もの!

 

復権目指す  都立新宿高校

予備校講師に学べ

復権目指す

都立新宿高校

授業診断受け助言仰ぐ

首都圏など私立高校の人気が高い地域で、難関大の合格者を増やして公立高校の“復権”を目指す取り組みが広がっている。東京都では都立高校の教師が受験のプロでもある予備校講師に授業を見てもらい、アドバイスを仰ぐ事業も始まった。

◆解説は効率優先で

東京都新宿区の都立新宿高校。6月29日、2年生の教室で教壇に立つ数学科主任、霧生智信教諭(46)の授業を、教育関連大手のベネッセコーポレーションの社員と、同社が運営する「お茶の水ゼミナール」の講師の計3人が見学した。

学習内容は「ベクトルの和と差」。数学が苦手な生徒にとってつまずきやすい分野の一つだ。霧生教諭は丁寧に板書し、問題を解く時間もゆっくりと与えた。

授業後、学校幹部をまじえた反省会。「予備校では今の内容をどのくらいの時間でこなしますか」。篠田直樹校長の質問に、お茶の水ゼミナールの松田聡平さん(31)が「僕ならば半分くらいですね」と答えた。

松田さんが気になったのは、問題を解く際に霧生教諭が2通りの解法を教えたことだ。「二つあると生徒たちは『どっちがいいんだよ?』となる。一つの方が混乱しない」。

効率を求める予備校流の指摘は続く。「生徒は板書の時間が長いのを嫌う。僕ならば多少乱暴でも問題文を短くします」

東京都教育委員会は今年度、ベネッセ、河合塾、駿台予備学校、代々木ゼミナールの大手予備校4社と契約し、都立新宿高校など10校の授業内容を「診断」してもらう「都立高校学力向上開拓推進事業」を始めた。予備校側は国数英など4教科の授業を年間4回ずつ診断。

これとは別に校長らを対象に進学実績を上げるためのアドバイスもする。予備校による派遣授業は珍しくないが、教諭の授業方法や学校経営に対する指導まで仰ぐのは異例だ。

◆対象校追加で拍車

東京都は47都道府県で唯一、公立高校よりも私立に通う生徒が多い。

危機感を抱いた都教委は、01年にかつての名門、日比谷高校など4校を東大などの最難関大を目指す「進学指導重点校」に指定。進学指導に実績がある教員を公募制で集め、教員に対する進学指導研修を行うなど優遇した。

03年に3校増やし、07年には2番手グループの「進学指導特別推進校」を追加、都立新宿高校など5校を指定した。各校は夏休みの補習や実力テストなどを実施し、競い合ってきた。今年から始まった予備校による「診断」もこうした流れの延長にある。

都立新宿高校の篠田校長は「大学入試問題を念頭に置いた授業の組み立て方などは予備校の方が一枚上手。どこを手厚く指導すれば良いかなど、学べる部分は学びたい。予備校から教わることに抵抗はない」と話した。

◇難関大への合格者増やせ 先駆け広島、首都圏で次々--重点校指定

◇私立に負けるな 成果基準より厳しく

県立高校の一部をエリート化する動きの先駆けとなったのは、有名大学への進学実績で私立や国立に後れを取っていた広島県だ。00年度に県立89校のうち 13校を「学力向上対策重点校」に指定。1校当たり200万円程度(当時)を補助し、学力向上に向けた独自の取り組みを促した。

同様の動きは私立が強い首都圏で一気に広がった。埼玉県は東京都と同じ01年度から、千葉県が04年度から、神奈川県も07年度から、それぞれ「学力向 上進学重点校」(神奈川)などの名称で、難関大への合格者数増加を目標に掲げた公立校を指定。首都圏以外では大阪府が府立10校を「進学指導特色校」に指 定し、来年度からエリート教育を始める。

もっとも、こうした取り組みが必ずしも結果につながるとは限らない。東京都は進学指導重点校7校の成果指標を、国立の最難関4大学(東大、東京工大、一 橋大、京都大)と国公立医学部への現役合格者数としているが、04年度入試の6人から10年度に41人に増やした日比谷高校以外は伸び悩んでいる。

このため、都教委は今月8日、12年度に重点校を選定し直すことを決定。新たに難関国立4大学と医学部への現役合格者数15人以上などの基準を設定し、クリアできなければ原則として重点校から外すことにした。

都教委は「重点校に入学してくる生徒の潜在能力からすれば、合格実績のさらなる向上は可能」としているが、これまで以上に学校同士の競争をあおる手法には批判も予想される。

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【私立高校に通う生徒の都道府県別割合】

50%台 東京(58.9%)

40%台 京都

30%台 福岡 大阪 神奈川 千葉 静岡 愛知 埼玉 広島 熊本

20%台 栃木 岡山 長崎 宮崎 山形 山口 高知 奈良 鹿児島 兵庫

宮城 茨城 福井 群馬 青森 大分 香川 石川 山梨 北海道

佐賀 三重 富山 岐阜 愛媛

10%台 島根 鳥取 新潟 岩手 福島 長野 滋賀 和歌山 秋田

1けた  沖縄 徳島

(※09年度学校基本調査より。全日制。左から割合が高い順)

毎日新聞 2010年7月17日 東京朝刊

さしのぼる 朝日のごとく さわやかに

復権して欲し~ (^_^;)