▲アルゼンチンで3月2日に撮影されたパンスターズ彗星
六本木でもパンスターズ彗星見えた
パンスターズ彗星(すいせい)の観察会が12日、東京都港区の六本木ヒルズ屋上で開かれ、集まった天文ファンら50人が、夕暮れ時の空で繰り広げられた天体ショーを楽しんだ。
午後6時ごろ、西の空にかすかに尾を引く彗星が望遠鏡で捉えられた。あいにく肉眼では見えなかったが、集まった人たちは交代で望遠鏡をのぞき込みながら、雲の間に見え隠れする光に「見えた、見えた」「本当だ」と歓声を上げた。彗星はゆっくりと沈み、30分ほどで見えなくなった。
港区から参加した小沢敦子さん(51)は「東京の都心で夜景と彗星が同時に楽しめ、とても感動した」と笑顔で話した。
国立天文台によると、彗星は当初の予測ほど明るくない。現在は日の入り後の西の空に見えるほか、3月下旬から4月上旬は日の出前の東の空でも見ることができるという。