52【スポーツ】

イチローの野球教室

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▲新宿高校のグラウンド

 

 私は野球に余り興味が無いのですが

  このイチロー選手には

 野球選手としてより

  一人の人間(天才、あるいは変人)として

 何か惹きつけられます

  (^_^;)

 

イチローは、2019年3月21日に現役引退した。

2019年12月には学生野球資格回復研修制度の研修を受講、2020年2月に学生野球資格を回復した。

引退直後から、日本の学生、生徒世代の野球に関与したいと言う意思を持っていたようだ。

2020年12月には智辯和歌山高校で高校生を指導、以後、毎年オフに高校生を指導している。

2021年11~12月には國學院大學久我山高校、千葉明徳高校、高松商業で野球教室を行った。

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2022年11月、東京の新宿高校と静岡県の富士高校で野球指導を行った。

イチローはマリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターなので、シーズン中はアメリカにいて、マリナーズ選手の指導やアドバイスを行っている。

日本で活動できるのは、オフの間だけだ。

この間に高校を回って野球指導を行っている。

その中身は、イチローが基本的なレクチャーを行った後に、打撃、守備の指導を行う。

自らノックバットを持つこともある。

また生徒の質問にも答えている。

 

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詳細はここをクリック

 

そっくりさん! 日本DF吉田麻也と、スペインMFセルヒオ・ブスケツ

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日本人とスペイン人ですから、

 生き別れ双子説は荒唐無稽ですが

確かに、よく似てますね~

 (^_^;)

 

サッカーW杯で、日本はグループリーグ(GL)を首位突破。

2大会連続の決勝トーナメント進出となった。

スペインに2-1で大金星を挙げたが、この試合で

日本DF吉田麻也と、スペイン主将MFセルヒオ・ブスケツが似ている

と話題になっている。

確かに輪郭、顔のパーツが似ているようにも見え、海外ファンからも反響が集まっていた。

1988年生まれ、身長189センチと共通点が多い2人。

気付いたツイッター上の日本のファンも様々な反応を示している。

「そっくりまじで」

「言われてみればよく似てるな」

生き別れだよな」

日本は決勝トーナメント1回戦で、前回大会準優勝のクロアチアと対戦する。

 

ボールはラインを割ったのか? そのスゴい瞬間 ボール内蔵チップ技術

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日本がスペインから奪った2点目で、

その直前のライン判定が超微妙でドキドキしました

あの判定がアウトなら、引き分けだったかもしれないし

スペイン再逆転の可能性もゼロではなかった

それほど重要な「イン・アウト判定」で用いられた

VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の最新技術が

ドイツ製というのも、何やら皮肉めいたものを感じます

それにしても上の写真、スゴい瞬間を、ズバリ記録してますねぇ

ちなみに、ボールの端が1ミリでもライン上にあれば「イン」です

キワドイけど、たしかに1ミリくらい、ライン上に残ってますね

  (^_^;)

 

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日本-スペイン戦の決勝ゴールにつながった三笘薫(←、ブライトン)の折り返し。

一見するとボールがラインを出たように見えた場面で、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)での確認が入った。

結果はボールがラインに触れていると判定され、「インゴール」。

田中碧(デュッセルドルフ)が押し込んだ得点は認められ、日本の勝利につながった。

今大会も、オフサイド判定も含めて戦況を左右してきたVAR。

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その技術を支える、公式球に埋め込まれたセンサーチップ機能を開発したのが、2012年にドイツで創業したキネクソン社だ。

日本独占ライセンスパートーナー契約を結ぶ株式会社スポヲタの家徳悠介代表取締役と、アドル・ビタラフ・セールスマネジャーに聞いた。

-日本の得点シーンでどのような技術が生かされたのが教えてください。

ビタラフ氏:2つの技術が使われています。1つがキネクソンが開発したチップを使ったトラッキングシステムです。公式球の中に埋め込まれており、正確にボールの位置を測定できます。もう1つは他社製の「ホークアイ」と呼ばれる技術で、テニスなどでも使用されています。会場に設置されたカメラによって、映像で判断するシステムですね。

-ひと言で「VAR」と言っても、技術が補完し合っているわけですね。

ビタラフ氏:そうです。前回大会は「ホークアイ」だけでしたが、今大会はキネクソンが開発した技術が使われています。

-具体的にどのようにチップで測定していますか。

ビタラフ氏:チップは「IMU=慣性計測ユニット」と言います。加速度センサー、角速度(ジャイロ)センサーを搭載し、3次元の慣性運動、並進運動、回転運動を検出できます。他競技ではバスケットボール、ハンドボールなどでも活用されており、さまざまな運動データから選手の競技パフォーマンスや身体負荷のモニタリングが可能となっています。

今回のゴールラインの判定に関しては、観客席の最前列前の外周に張り巡らせたアンテナとの連動で計測をしています。フィールドをマッピングしていることで、(直系約22センチの)ボールが(最大12センチの)ラインを割ったかどうか、割ってない場合はコンマ何ミリの単位でラインにかかっているかを測定できます。あの場面でも、ミリ単位での数字が出ているでしょう。

-三笘選手は「1ミリでも」とコメントしていましたが、実際に1ミリ以下で計れるのですね。

家徳氏:その通りです。今大会はキネクソンのチップとホークアイの技術が融合されたことにより、より正確に、より早くVARの判定が行えます。前回大会は映像を見る時間、どうしても人為的になってしまう部分が課題として残りました。今大会ではキネクソンの技術を使用したことで、映像だけでは判断に時間を要するような場面でも、迅速に対応できるようになりました。

-もしキネクソンの技術がなければ、ボールが出たと判断されていた可能性もありますか。

家徳氏:一概には言えませんが、可能性はあったと思います。欧州ではすでにブンデスリーガなどでこの技術が導入されています。スペインのルイス・エンリケ監督が「VARを信頼している」と言っていました。欧州ではすでに技術的な浸透が進んでいる事も影響しているのかなと思います。

-チップを内蔵することで球の変化などに影響はでませんか。

ビタラフ氏:FIFAのパートナーに選ばれてからテストを行ってきました。ブラインドテスト、チップが内蔵されているかどうかを知らせないで選手にプレーしてもらうなど、何度も演習をしてきました。「どっちに入っているかわからない」という意見があるなど、有無による違いはないと考えています。

-試合前にチップが充電されている写真も話題となりました。

ビタラフ氏:そうですね。チップはワイヤレス充電されます。1試合ではボールの入れ替えも考えて、最低20個以上はチップ内蔵球を用意しています。

-あらためて今回注目が集まったことについて教えてください。

家徳氏:扱ってきた技術が日本の勝利に貢献出来たと思うと本当にありがたいです。日本の勝利に、一切の疑問を挟むことなく喜べるのは、本当にうれしいです。

ビタラフ氏:この技術はデータを可視化することによって、選手のパフォーマンス向上や身体的な健康を保つこともビジョンとして持っています。日本代表の活躍とともに、広くみなさんに知って頂けたら本望です。

 

旭日旗の大躍進! ドイツとスペインを撃破して決勝T進出

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 それにしてもW杯の最強豪である

  ドイツとスペインを撃破した

 旭日旗の大躍進には

  世界中が衝撃を受けています

自国の勝ちより日本の負けを「お祝います。」する韓国は

 今日は国を挙げてお葬式モードでしょうか?

(^_^;)

 

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▲東日本大震災のあとのサッカー日韓試合で

「日本の大地震を、お祝います。」

する、韓国チームサポーターの皆さま方

 

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サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で日本が強豪スペインを破ったことについて、米紙ニューヨーク・タイムズは12月1日

「日本が大会に衝撃を与えた!」

との見出しで逆転劇を詳報した。

ドイツに続いてスペインも下したことは

「大会前にほとんどの人が

 予想できなかった驚くべき結果!」

だと伝えた。

CNNテレビも

「信じられない試合だった!」

と振り返り、スペインが後半に逆転されてから反撃することができなかったと報じた。

 

野球小僧イチロー 新宿高校野球部を指導

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ちょっと顔出しイベントじゃなくて、2日間みっちり指導

  新宿高校の野球部員には、大変な経験ですね

「オレはこれ(野球)が大好きだからやってるんだ!」

  という人からは、輝くようなオーラが出てると思います

(^_^;)

 

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▲新宿高校の目の前にある、新宿高島屋デパートとドコモタワー

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高層ビルがそびえ立つ大都会・新宿に、大レジェンドの大声がこだました。

マリナーズのイチローが11月26、27の両日、都立新宿高校をサプライズで訪れて野球部員たちを指導。

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新宿高校野球部監督の田久保裕之(→)が目の当たりにしたのは、誰よりも

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の姿だった。

新宿高校はJR新宿駅から歩いて5分くらい、地下鉄・新宿三丁目駅の駅前

グラウンドからは新宿高島屋(↑)や、新宿のシンボルにもなっているドコモタワー(↑)が見える、東京の超繁華街にある。

左翼から中堅方向にかけては、外野フェンスの奥に新宿御苑の豊かな森が広がっている。

「この新宿のビルと御苑の森の中に

 響きましたよね、『さあ、来い!』の声が」

田久保監督は、高校生たち以上にはつらつな49歳の姿に目を奪われた。

「うちに一番、足りないのが、野球小僧だと思うんですよ。

 勉強も文武両道って言っている弊害かもしれないですけど、

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 もっと野球に打ち込んでみよう、

 という物足りなさを感じる時がある。

 あれだけ頂点を極めた人が、

 野球小僧の顔をしていますよね」

まじりっけない野球への思い。

「うちの子たちにないものを、

 身をもって、見せてくれた気がします」

とつぶやいた。

2日間の指導では、積極的にコミュニケーションを取り、時には実演も。

170本のノックを放ち、高校生たちと白球を通じて向き合った。

田久保監督は

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「私、ああいう練習が一番好きなんですけど、

 どーしても最近は精神論とか怪我がとか。

 なんか頭でっかちな理由がついてきて。

 こっちが時代に遠慮してしまっている。

 イチローさんがああいうことを率先して

 やってくれると説得力が5000倍ですね」

と感謝していた。

 

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坂タモリ港区編

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ブラタモリで、地理や地学への造詣の深さを見せつけたタモリ氏が、18年ぶりの著書を出版しました

今回のテーマは港区で、私の現在の地元でもあるので、慣れ親しんだ坂がいっぱい登場して、超ウレシイです

実は港区は、都内でも有数の「坂の多い区」です

東京の地形は、山の手と下町に分かれてますが、その境目は地形的にかなりハッキリしていて、その境目には急な坂が多いのです

港区に住んでいるだけで、かなり足腰が強くなるような気がします

(^_^;)

 

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タモリ氏、18年ぶりの著書!

日本坂道学会」再結成を記念して、会長の山野勝氏も監修者としてお江戸と東京の坂を徹底ガイド。

今回は、江戸の坂道の二大双璧の一角、「港区」の不朽の名坂87坂を味わい尽くす。

前著「タモリのTOKYO坂道美学入門」から18年。

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なんと、港区の名坂が再開発によって消失したり、高層ビルができたり、江戸の坂道を取り巻く風景はずいぶん変わった。

坂道写真家」タモリ氏は、坂の写真を自ら歩いて改めて撮影。

今の東京と江戸の坂道がせめぎあう2022年の東京を、見事にカメラに収めている。

併せて自身のさまざまなエピソードもまじえて、坂めぐり、歴史めぐりのお散歩コースも14コース紹介する。

新発見&再発見満載の1冊に!

さらに本書は、江戸時代の古地図と現代MAPを同じエリアで徹底比較し、江戸の面白い文化の話も満載。

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▲港区の古地図 芝増上寺付近

 

まさに「お江戸&東京 坂道バラエテイ」第1回、「港区の名坂編」である。

[本書で取り上げた主な「江戸の名坂」87坂14コース]

[三田の坂]  「幽霊坂」~「魚籃坂」~「聖坂」
[三田の坂] 「綱坂」~「神明坂」~「日向坂」
[赤坂の坂] 「薬研坂」~「九郎九坂」~「三分坂」~「丹後坂」
[赤坂の坂]  「南部坂」~「檜坂」~「氷川坂」
[赤坂の坂]  「本氷川坂」~「寄席坂」~「丹波谷坂」~「閻魔坂」

[虎ノ門の坂]  「江戸見坂」~「霊南坂」
[六本木の坂]  「雁木坂」~「道源寺坂」~「御組坂」
[六本木の坂]  「於多福坂」~「鳥居坂」~「芋洗坂」
[麻布台の坂]  「狸穴坂」~「植木坂」~「鼠坂」
[麻布十番の坂] 「暗闇坂」~「一本松坂」~「大黒坂」

[西麻布の坂] 「牛坂」~「狐坂」~「狸坂」
[南麻布の坂] 「釣堀坂」~「奴坂」~「青木坂」
[白金台の坂] 「蜀江坂]~「三光坂」~「明治坂」
[高輪の坂] 「洞坂」~「柘榴坂」~「桂坂」~「天神坂」

 

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著者:森田一義

1945年福岡生まれ。早稲田大学中退後、芸能活動を開始。「ブラタモリ」「タモリ倶楽部」「ミュージックステーション」「タモリステーション」「世にも奇妙な物語」など人気番組で活躍中。博覧強記で多趣味で知られ、「日本坂道学会」副会長にして「坂道写真家」。著書に「タモリのTOKYO坂道美学入門」(講談社刊がある。

 

 

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監修:山野勝

1943年広島県呉市生まれ。早稲田大学政経学部新聞学科卒業。講談社常務取締役を経て退職後、「坂道研究家」として活躍中。「朝日カルチャーセンター」「NHK文化センター」などで17年間「坂道講座」の講師を務める「日本坂道学会」会長で、著書に「大江戸坂道探訪」(朝日新聞出版)。「日本坂道学会」のオンライン講座も今年9月に開設。

 

「お江戸・東京 坂タモリ 港区編」
発行:(株)ARTNEXT
発売:日販アイ・ピー・エス
価格:1650円(税込み)
ISBNコード:978-4-910825-05-2

 

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逮捕 KADOKAWAの角川歴彦会長

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▲次男で常識人の角川歴彦さん

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角川歴彦さん(↑)には、個人的に思い出があります

もうかなり以前になりますが、出版流通の将来についてのお考えを伺うためにKADOKAWA(当時の角川書店)を訪問し、一対一で2時間ほどインタビューさせていただいたことがあります。

当時の角川書店は、角川歴彦さんの兄である天才肌の角川春樹さんがトップで、かなり思い切った(やや破天荒な)出版経営や社会活動をなさっていました

当時の角川歴彦さんは、どちらかというと目立たない脇役で、角川春樹さんの補佐役という感じでした

事前に、どんな感じの人なのか調べたら

「兄のハルキと違って、常識人だよ」

という評判でした

その通りインタビューは順調に進み、ふと角川歴彦さんのデスクの上を見たら、当時のパソコン、富士通「FM7が置いてありました

「いま、パソコンの勉強を始めたところなんだよ」

とのこと

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その後、兄の角川春樹さんが事件を起こして経営から退かれ、弟の角川歴彦さんが会社のトップになった訳です

あのとき経営者自ら勉強したパソコンやネットの知識が、その後の出版の枠を超えた事業展開に、大いに役立ったのかもしれません

(^_^;)

 

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▲本体とキーボードが一体化した、富士通「FM7

 

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東京オリンピック・パラリンピックのスポンサー契約をめぐる贈収賄事件で、東京地検特捜部は、出版大手、KADOKAWAの角川歴彦会長(79)が、大会組織委員会の高橋治之元理事(←)に、総額6900万円の賄賂を提供していたとして、新たに贈賄の疑いで逮捕しました。

東京地検特捜部の調べによりますと、角川歴彦会長は大会のスポンサー選定などで便宜を受けたことへの謝礼などとして、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)に去年までの3年間に総額6900万円の賄賂を提供したとして、贈賄の疑いが持たれています。

KADOKAWAは、2019年に国内で3番目のランクの「オフィシャルサポーター」として、組織委員会とスポンサー契約を結び、大会の公式プログラムやガイドブックなどの出版を手がけました。

角川歴彦会長は「角川書店」創業者の角川源義氏の次男(長男は角川春樹氏)で、数多くの映画製作に関わり、日本アカデミー賞の協会特別賞を受賞したほか、日本雑誌協会の理事長なども歴任しました。

 

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▲長男で天才肌の角川春樹さん

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新宿高校の野球部

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▲部長の役職を担う左翼手・岩佐と田久保監督

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新宿高校は東京府立第六中学校として1921(大正10)年に創立。

50年に現校名となり、2022年には創立100周年記念行事が予定される都立高校屈指の伝統校である。

1946年に創部された野球部には、チームを束ねる「主将」とは別に「部長」という役職がある。縁の下の力持ち。

7/17、淵江高との東東京大会3回戦。

4対1の8回表に貴重な一打を放ったのが、九番・左翼の部長・岩佐和樹(3年)だった。

二死一、二塁。岩佐は右打席から強振し、ライト後方への打球を放った。

相手右翼手がグラブを差し出すも、わずかに届かず(記録は失策)、二塁走者が生還した。

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5対1。新宿高は23年ぶりの4回戦進出を決めた。

新宿高・田久保裕之監督は試合後

「良い打球だった。絶対に打つと信じていました。

 チームで一番、練習してきたのが岩佐。

 最後のもうひと伸びがあったのも、努力の賜物。

 野球の神様が運んでくれた一打です」

と喜んだ。

 

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▲田久保裕之監督と一村幸主将

 

田久保監督も新宿高時代は部長だったからこそ、岩佐の苦労を誰よりも知る。

「主将の一村(幸、3年)を影ながら支え、

 いつもチームのために献身的です」

指揮官が3年生で5回戦に進出した1999年以来の32強である。

「あえて、生徒たちには言わないようにしてきました。

 背負わせるのもどうか、と……。

 目の前の試合に集中してほしかった」

試合後に始めて「23年ぶり」と聞かされた岩佐は

「そんなに勝っていなかったんですね(苦笑)」

と目を丸くさせた。

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わずか1安打での勝利であり、したたかな野球を展開した。

1回表、制球に苦しむ相手の先発投手を攻め立て、無死満塁から四番・本村忠勝(3年)のスクイズで先制。

次打者が死球で、一死満塁から押し出し四球の後、スクイズで3点目を挙げた。

この2つのスクイズは、いずれもフルカウントからだった。

「ふだんは、あまりやらないんですけど……。

 雨が多く、打撃練習ができなかったんです。

 ただ、打てなくても点を取る練習はしてきました。

 あの場面はストライクを投げるしかないですから、

 ストライクをしっかり転がす、と。

 夏は重たい試合になることは分かっています。

 結果的に初回の3点は大きかったです」

エース右腕・青柳光祐(3年)が安定感のある投球を披露し、試合巧者ぶりを見せた。

新宿高は昨秋、東京都一次予選を突破し、23年ぶりの本大会進出。

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今春は本大会で9年ぶりの勝利を挙げ、東海大高輪台高との2回戦では逆転勝利で、3回戦まで駒を進めた。

現在の3年生である「75回生」は、実績において、輝かしい足跡を残してきた。

だが、5月末、チーム状態は停滞。

最上級生として、後輩たちに何が残せるのか、明確な「答え」が見つからなかったという。

女子マネジャー1人を含めて3年生7人。

あまりに高い理想を掲げ、責任感が強い主将・一村に、周りがついていけていなかった。

部長・岩佐は一村の「孤立」を察知。

つなぎ役として水面下で動き、同期に理解を求めた。

主将・一村も仲間に対して聞く耳を持ち、歩み寄る姿勢も見せ、3年生は一枚岩となった。

「日本一の文武同道の達成」

がモットーである進学校・新宿高の平日の練習時間はわずか45分。

勝負しているのは練習量ではないと、部長・岩佐は力を込める。

「万事練習という部訓がありますが、ウチの練習は24時間。

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 勉強、食事、寝ることも練習。

 グラウンド以外の私生活をしっかりすることが、

 試合におけるあと一歩、あと一球につながる。

 7人で話し合った6月以降

 『3年生が何でもNo.1』をやり続けてきました。

 自分がこだわるのはグラウンドの環境整備。

 ここは、率先して取り組んできたつもりです」

常日ごろからの地道な積み重ねが、田久保監督が言う

「最後のもうひと伸び」

となったのだ。

指揮官は75回生の「背中」について言う。

「野球は完成していませんが、チームワーク、ゲーム運びは、

 今までの新宿にはなかったものを発揮している。

 よくまとまった7人です」

23年ぶりの5回戦進出をかけた4回戦は共栄学園高と対戦する。

田久保監督は言う。

「(初戦の2回戦から)先行して勝つのが2試合、続きました。

 劣勢の場面を、跳ね除けられるか。

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 そういう練習も積んできましたので、

 食らいついていきたいと思います」

2022年のチームスローガンは「継勝」。

部長・岩佐は

「一戦一戦、戦った先に甲子園がある。

 でも、今日、勝ったことは忘れて、

 次への準備を進めていきたいです」

と謙虚に語った。

背伸びすることなくワンプレー、ワンプレーを全員で確実にこなす。

やってきたことを信じて出すだけ。

新宿高に怖いものはない。

 

新宿高校サッカー部

▲広大な芝生の風景式庭園の先にある整形式庭園

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新宿御苑に隣接する東京都立新宿高校では、年間を通して庭園管理や植物栽培のボランティア活動を行っています。

6月の休園日である6月13日(月)および6月20日(月)の2週にわたって、新宿高校サッカー部の生徒のみなさんがプラタナス並木の手入れ作業を行いました。

約160本のプラタナスを植栽した長さ200mの並木道は、ヨーロッパのようなロマンチックな雰囲気。

涼やかな風の流れる緑陰のベンチは、御苑の避暑スポットとしても人気があります。

 

 

砂利敷きの園路は雑草が繁茂しやすいため、夏場は除草作業が欠かせません。

あっという間に緑色のじゅうたんが広がってしまいます。

6月13日(月)は、新宿高校サッカー部の2年生17人、6月20日(月)は1年生21人が参加し、手取り除草作業を行いました。

 

 

はじめは慣れない作業に苦戦しつつも、だんだんと要領をつかんでペースアップ。

誰が一番多く草を抜くか競い合って、作業を進めました。

1時間半でしたが、みるみるうちに元通りのきれいな砂利道になりました。

 

 

暑い中の作業でしたが、新宿高校サッカー部のチームワークで、美しい庭園がよみがえりました。

明治の皇室庭園時代に完成した新宿御苑は、多くの人々の手によって庭園景観が維持されてきました。

これからも地域のみなさんとともに、歴史ある庭園を守ってまいりたいと思いますので、引き続きご協力をお願いいたします。