高校高校が28点を奪う圧勝で、2回戦へ駒を進めた。
初回に先制点を失うも、2回裏に先頭の主将・中川翔太捕手(3年)の右前打から一挙6点。さらに3回裏には17点を奪い試合を決めた。
中川主将は初回に先制されたことを切り出すと「先制されたが、自分たちの野球はここから。点を取られても地に足つけて攻撃していこう」と檄をとばし、後の大量得点へつなげた。
長井正徳監督も「いつも通りの雰囲気が出せれば結果はともなってくる」と選手への信頼を見せた。
新宿は2年前の11月下旬に、米大リーグのマリナーズなどで活躍したイチローさんから2日間指導を受けた。
その時教わった練習の一つとして、イチローさんの背番号にちなんだ“51ドリル”がある。
「目の前からトスされたボールを逆方向に強く打つメニュー。最初は難しく、右にこするような打球が行ってしまうこともあった。(51ドリルを)やってからは右に強くライナーで返すのを習得した」(中川)。
この試合でもコンパクトにライナーを放つ打球が多くあり、“51ドリル”の成果が現れていた。イチローさんの金言を胸に2回戦も大量得点を狙う。
▲新宿高校のグラウンドで指導するイチロー