11【新宿高校】

新宿高校64回生の卒業式

 

 「新宿折々」 新宿高校校長 戸田弘美

 

3月10日(土)卒業式 

 

 卒業式当日、午後からは雨もあがり、穏やかな春の風が心地よく感じられました。ご来賓の方々、たくさんの保護者の皆様にご参列いただき、心に残る卒業式を挙行することができました。当日の校長式辞を紹介させていただきます(冒頭の挨拶部分はここでは割愛いたします)。



 

昨年は、三月十一日に東日本大震災が起こり、現在なお復興が続いています。大震災、原発事故等によって、自然災害や放射能の脅威を実感しただけ でなく、防災の重要性、地域・仲間や家族の絆、そして生きることの意味について、深く考えさせられた年でした。明日、震災から1年を迎える今、被災地への 想いと、復興への願いを、あらためて胸に刻みたいと思います。

 

さて、ただいま卒業証書を授与しました、323名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。皆さんは、本校を卒業し、新しい世界へ旅立ちま す。高校時代の三年間は、様々な学習やホームルーム活動、学校行事や、部活動に、全力をあげて取り組んできたことと思います。

 

皆さんの学校生活を思い起こ すと、まず印象に残っているのは、今年の運動会と文化祭です。運動会では、競技での力強い活躍はもちろんですが、三年生のリードを中心に運営・進行がてき ぱきと進み、体育委員会を中心とした生徒の動きは、今までで一番、と先生方から賞賛されました。

 

9月の朝陽祭でも、食品、ダンスといった皆さんのクラスの 出し物や、文化部の発表・展示は、どれも質の高いものでした。本校の学校行事は、その準備も、勉強との両立を第一とし、限られた時間の中で行っています。 3年間をとおして、計画性、協調性、創造性、といったすべてが、磨かれ、高められた成果といえるものです。

 

一方で、学習面を振り返ると、印象に残っている、自習室の風景があります。6月2日の、戸山戦が終わり、数日後の放課後、皆の自習室に行くと、 ドアを開けた瞬間、しんと静まり返った緊張感に、驚きました。戸山戦が終わると、受験モードに突入、このことは、皆さんが、無言で示してくれました。私に とっても忘れられない、嬉しい瞬間でした。

 

そして、多くの皆さんは、受験の準備で、夏、秋、冬の日々を駆け抜け、今日を迎えました。
卒業後、皆さんは、自分の力で、あらゆることに立ち向かっていかなくてはなりません。そのようなときに必要な、三つの力について、次に話しておきたいと思います。今から話すことは、PTA会報にも書いたことです。

 

私には、自分の恩師から繰り返し言われた言葉があります。「あらゆることに立ち向かうときに大切な力は三つだ。継続力、集中力、競争力である。」と、いつも言われていました。

 

皆さん、どこかで聞いたことがありませんか。予習・復習や文武両道の日々継続、本校の、合言葉である、集中と切り替え、そして学校行事や部活動 での協力と競争。新宿生として、皆さんが三年間毎日実行してきたことと全く一致しています。大切なことは不変なのです。卒業すると、学校で学んだとおりに 通用しないことは山ほどあります。しかし、新宿高校で培った精神は不滅です。

 

友と声をかけあって励ましあった日々、肩を並べて黙々と勉学した日々の記憶と 共に、培った精神はしっかりと皆さんの体内に刻まれているのです。三つの力を今後は皆さんにも、皆さんの体験と共に心の中でくり返し、思い起こして欲しい と思います。

 

さて、卒業生の皆さんに、もう一つ別の話をします。今年は辰年です。龍といえば、葛飾北斎、その、北斎の描く迫力有る「龍」の図が、様々に、取り上げられています。信州小布施の北斎館に保存されている、祭り屋台の天井絵が最も有名でしょう。

 

北斎は、江戸時代後期、江戸町中に居を構えていた浮世絵師です。北斎の「富嶽三十六景」などの作品は、ゴッホやマネ、モネなどの印象派の画家 や、交響詩「海」を作曲したドビュッシー等に、影響を与えました。北斎は天才であり、あまりの破天荒ゆえ、範としての偉人とはならないでしょう。しかし、 その八方破れな生き方は、痛快この上なく、作品群はどれも時代を超えて斬新であり、魅力的なものです。

 

北斎は、70歳を過ぎても、精力的な活動を行っていました。80歳の時に火災にあい、長年、書き溜めた、すべての写生帳を失うという悲劇に遭遇 します。そのとき、北斎は、唯一、筆1本を握って、しばらくは割れた徳利を筆洗いとして、細々と絵を書いたといわれています。その後も、多くの作品を描 き、90歳でなくなりました。最晩年の作品は「富士越龍図」という富士山と龍を描いた、出世を意味する、めでたい絵です。

 

物、は、失われることがあります。まわりの評価、価値観も、変わることがあります。しかし、そのようなことに、とらわれることはないのです。何 が大切なのか、自分はどう生きるのか、その答えは、一人ひとり、皆さんが、自分で行動し、自分で考えて見つけてください。本校教職員一同、皆さんの前途 を、心から応援しています。

 

卒業式は、厳粛な雰囲気の中で整然と行われました。卒業生の表情は皆明るく、輝いていました。前日の卒業式予行では、体育優良生徒、文化活動優良生徒等の表彰や、皆勤賞の表彰を行いました。3年間皆勤賞は24名であり、昨年度よりも増加しました。卒業生全員の未来に幸あれと、心から祈っております。

 

みんないい大学に受かったかな? (^_^;)

 

 

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新宿高校 創立90周年

 

2012年9月29日(土)

学校主催<記念式典>:午前10時~ 新宿高校の体育館

同窓会主催<祝賀会>:午後6時~  青山ダイアモンドホール

 

▲新宿高校の体育館

 

▲青山ダイアモンドホール

 

■祝賀会(案)
・日時  午後6時~9時
・会場  青山ダイヤモンドホール  地下鉄「表参道」駅に直結
・参加  300名
・招待者 歴代校長・PTA会長(80周年以降)、旧教職員(10年以上勤務)、戸山、立川、両国、小田原の各高校同窓会会長
・会費  一般10,000円、学生5,000円
・土産  校章入りの饅頭と『90周年記念誌』

 

祝賀会の式次第(案)
・司会       秋山事務局長(15回)
・挨拶       会長・校長・PTA会長
・六声会演
・乾杯       最年長・最年少代表幹事
・懇談
・新宿高校の歩み  プレゼンテーション  吉村さん(7回)
・業間体操     鈴木裕太さん(25回) 狭いので舞台の周りで有志参加
・健児の歌     山本俊次郎さん(5回・六声会)
・万歳三唱          橋本副会長(9回)
・閉会の辞      菊池副会長(14回)

 

なお朝陽同窓会の役員人事で、新副会長に27回生の宮坂雅子さんが推薦を受け、承認されたそうです。副会長の任期は平成24年5月26日から1ヵ年です。

 

(^_^;) 我々のころ創立50周年だったのに、もう90周年

 

バス停 都立新宿高校前

 

新宿WEバスは、新宿駅周辺を循環する便利なバスで、運賃は100円

西口から東口へ、東口から南口へ、バス停は全部で16箇所。

新宿は狭いようで広い街。

西口・東口の移動が億劫なものですが、WEバスを使って、少しばかりの寄り道をするのはいかがでしょうか?

 

今回は「都立新宿高校前」停で下車。

周辺を歩いて、「一番!」と思うものを探してみました。

バス停の名前になっている都立新宿高校に到着。

間近で見るとかなり大きいですね。建物の形も面白い。

こちらは大正10年に東京府立第六中学校として創立した由緒ある学校。

昭和25年の学制改革に伴い東京都立新宿高等学校と改称するとともに、男女共学になりました。

いまの校舎は平成16年に完成したものだそうですよ。

 

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新宿高校への入学試験結果

母校入試結果

平成24年度 入学者選抜の結果

推薦に基づく選抜 募集人員   64(男女を問わない)
応募人員 男子:100 女子:209 倍率:4.83
合格人員 男子: 11 女子: 53
学力検査に基づく選抜 募集人員    252(男女を問わない)
応募人員 (1日目) 男子:329 女子:317 倍率: 2.56
応募人員1日目+2日目) 男子:339 女子:328 倍率:2.65
最終応募人員 男子:318 女子:317 倍率:2.52
受検人員 男子:270 女子:299 倍率:2.26
合格人員 男子:136 女子:126 倍率:2.17
最終入学手続人員    男子:134 女子:126

 

 

ひたすら、国道6号線。

東日本大震災から1年を迎えるにあたり、日本演出者協会と笹塚ファクトリー(東京都渋谷区)は、2012年3月7~11日、被災地の高校生らが劇を上演するなどの共同企画「3・11~1年目の春」を同ファクトリーで開催する。

 7~9日は第1部として、短編演劇集「賢治のまなざし」を上演。東北の地を愛した宮沢賢治や被災地をテーマに首都圏の各劇団ユニットが短編の劇を演じる。

10、11の両日は第2部「フェニックスプロジェクトVol・4」として、福島県相馬市の相馬高校の生徒たちが舞台「今伝えたいこと」、同県郡山 市のあさか開成高校が「この青空は、ほんとの空ってことでいいですか?」、東京都の新宿高校が「ひたすら、国道6号線。」をそれぞれ上演。

また、10日は新国立劇場の宮田慶子・演劇芸術監督の司会で高校生らとアフタートーク。11日は震災発生時刻の午後2時46分に合わせて、全国の 高校生から寄せられた「100文字のメッセージ」を高校生たちが読み上げるリーディング企画を実施する。問い合わせは03・5909・3074へ。

都立新宿高校『ひたすら、国道6号線。』

原案:朝見たUMA 作:高木優希(生徒創作)★アマチュア創作脚本賞
上演台本が公開されていますひたすら、国道6号線。」(PDF)(2011/11/28追加)

都立新宿高校にめでたく合格したウッキウキの高校生男子(高木優希)。

「学業に励むか部活に没頭するか恋愛を充実させるか・・・いやその全部だ!」と意 気揚々と高校生活をエンジョイし始めます。

可愛い同級生女子とともに演劇部に入り、ちょっと怖くて乱暴な他の女子にからまれつつも、演劇部は全国大会に出 場。

して入試でも東大合格!なんと順風満帆な人生!!、の、はずだったのですが、次の幕で彼はいきなり牢屋(=脚立の下)に入れられていました。

1人の女子(怖い女子を演じていた人)がやって来て「自分は(お菓子の)ケーキだ」と名乗り、牢屋の彼に向かって、自分の体を生クリームでデコ レーションしろと言います。

鍵はなぜか開いていて、自分で牢屋から出ることができた男子は、ケーキ(女子の体)をデコレーションしたり、一緒に戦争ごっこ したりします。唐突で奇想天外な妄想タイムが始まりました。

舞台奥には真っ白の模造紙が貼られた壁が上下(かみしも)に2枚建っていて、その間はちょうどドア1枚分ほどの間が空いており、出はけ可能です。

壁の前には左側(下手)と右側(上手)に1人ずつ女子がいて、黒いペンで模造紙に図形を描きはじめます。牢屋にいる人物らは絵について一切言及せず、演技 と同時進行で絵は増えて行きます。
最初は○(丸)や□(四角)が並ぶだけで何の模様かわからないのですが、徐々に左側は地震と津波の被害を示す絵で、右側は福島第一原発を示す絵だとわ かってきます。

家族写真、ビルの上に乗っかった船、菊の花束をそなえる人、もくもくと煙を上げる、骨組みがあらわになった四角い建物・・・。

絵を描く女生 徒らの丁寧な手つきに、今苦しんでる人々、がんばっている人々への思いが込められているように見えました。

やがてケーキは「自分は完成したから売られるのだ」と言って、彼のもとを去ります。今度はそのケーキを食べたという見知らぬ少女が、面会に訪れま した。

少女は「何かを食べたら、それを作った人のことがわかる。あなたは罪を犯していないはず」と言い、男子が間違って逮捕されたことがわかってきます。

彼は国道6号線を走っていた時に捕まったようなのです。※このあたりのことはあまり覚えていません。警察権力の横暴を描いたのだろうとも解釈しました。

男子は牢屋を飛び出して走り出します。自分の空想の中に閉じこもる事をやめて、現実(=模造紙の絵)を見に行くことにしたのです。

自分の足で走っ ているのか自転車に乗っているのか判別できなかったのですが、終盤では彼の背後に少女もいたので自転車かもしれません。

どちらにしても自動車や飛行機では なく、自力で国道6号線を突っ走っていました。200キロ進むと、地震と津波で壊滅した街が見えました。橋桁しかない橋、砂まみれのぬいぐるみ。

そこから 20キロ進むと、警察官の姿が多くなり、足止めされました。

「管理区域だ」と言われます。さらにまっすぐ走ると福島第一原発が現れました。

演劇という嘘 (彼の妄想)の中で、たった数秒で福島第一原発に到着した時は、胸がぐしゃりと押しつぶされるような思いがしました。

男子「いびつな立方体」。
怪物「(赤く燃える原発を見て嗤いながら)想定外、だって!」
男子「想像力が、足りてなかったんだ。」

サザンオールスターズの「TSUNAMI」が流れる中、突然現れた怪物(ケーキ?演劇部女子?)と男子はぶつかり、取っ組み合い、暴れまわります (どういう文脈でこのシーンになったのかは失念)。

放送が自粛された悲しい有名ポップスをBGMに、言葉ではあらわせない熾烈な憤り(などのさまざまな感 情)を全身で表現してくれたように思いました。のたうちまわる、若く、か弱い体たち。

日本の子供たちが心にどれほどの傷を負ったのか、その深さは計り知れ ないとあらためて思いました。

愚かな大人に、醜悪な世界に絶望して、何もできない無力な自分にも絶望した男子と少女は、ピストルで何度も自殺を試みます。

でも空想(演劇)の中 では、死ねない。2人はお先真っ暗のどん底で挫折しますが、やがて、いま自分たちを絶望させた現実を見つめ、生きていくことを選びます。国道を走ってきた ように、また前を向いて走り始めました。

終幕。

 

(^_^;) さすが、芸術に強い新宿高校!

 

 

男声合唱 六中健児の歌

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健児の歌

     作詞 堀内 敬三

黎明の雲を破り さしいづる日のごと
明けし生気充てり 我等六中健児
いざ燃えよ朝日のごと 母校の光世にあらはせ
興国の鐘は響けり 興国の旗あがれり

建国の毅き力 こころに保ちて
新たなる御代を護る 我等六中健児
いざ築け強き日本 歴史の光なほ加へよ
興国の鐘は響けり 興国の旗あがれり

伏し仰ぐ大帝 御旨を畏み
神前の誓固し 我等六中健児
いざ励め祖国のため 誓ひし誠世に捧げよ
興国の鐘は響けり 興国の旗あがれり

湧き出る若き力 揺るがぬ意思もて
奮闘と努力やまず 我等六中健児
いざ進め撓まず往け 校旗を四方に輝かせよ
興国の鐘は響けり 興国の旗あがれり

 

新宿高校が止まらない

 

新宿高校の進学実績は止まることなく伸び続けている。

伸びている高校といっても、多くは上がったり下がったりしながら伸びていくものだが、新宿高校は勢いがありすぎて1年たりとも下がらない。伸び続けている。

新宿高校の勢いは、国公立大学の合格者数で見れば一目瞭然。

新宿高校の国公立大学合格者
2008年 37名(現役23名)
2009年 44名(現役30名)
2010年 59名(現役35名)
2011年 74名(現役67名)

どんどん増えている。どんどん増えているのだが、2011年の伸びが凄まじい。 続きを読む