ジャンヌダルク死後の百年戦争を舞台とするマンガ作品
全ページカラーで、作者安彦良和(やすひこよしかず)の芸術的な画風が素晴らしい
一人の少女が男装して、ジャンヌの生まれ変わりのように、数奇な運命をたどる
勝利王シャルル7世は臆病で小心な人物として、その息子ルイ11世は悪役ながら魅力的な人物として描かれている
フランスの国土は戦乱で荒廃するが、群雄割拠していた封建諸侯は没落し、国王を中心とする中央集権フランス国家が成立していく
(^_^;)
▲パリ市内のジャンヌダルク像
ジャンヌダルク死後の百年戦争を舞台とするマンガ作品
全ページカラーで、作者安彦良和(やすひこよしかず)の芸術的な画風が素晴らしい
一人の少女が男装して、ジャンヌの生まれ変わりのように、数奇な運命をたどる
勝利王シャルル7世は臆病で小心な人物として、その息子ルイ11世は悪役ながら魅力的な人物として描かれている
フランスの国土は戦乱で荒廃するが、群雄割拠していた封建諸侯は没落し、国王を中心とする中央集権フランス国家が成立していく
(^_^;)
▲パリ市内のジャンヌダルク像
表題にひかれて読んだけど、内容は乏しかった
ヨーロッパのお城と言うと、現在では旅の名所にもなって、ロマンチックなイメージもあるけど、しょせんは戦争の砦なので、住みやすい場所ではなかった
(^_^;)
読んでみたら、余りにも内容が無いのでビックリした
普通なら途中で読むのをやめるレベルだが、短いので最後まで読んでしまった
十字軍の守護者として清貧にスタートしたが、やがて調子に乗ってカネを集め、堕落してつぶされたアホな集団として描いている
いくら何でも、そんなに単純な話ではないだろう
読者を馬鹿にしているような本だ
ヽ(`Д´)ノ
シリーズ「世界の宗教」全8巻のうちの1冊
ユダヤ教についての、最も正統的な入門書だと思う
10年くらい前に1回読んだが、頭の整理をしたくなって、今回再読した
特に訳者(秦剛平)の造詣が非常に深く、訳文もこなれていて読みやすい
失われたユダヤ10支族が古代日本に渡来して秦氏を名乗ったという説があるが、偶然の一致か?
巻末にある、訳者による参考文献解題は、とてもよく行き届いている
これからユダヤ教の研究を進めたい人には非常に役に立ちそうだ
今のところ私には、ユダヤ教の研究に残りの人生を捧げる気は無いけれど
(^_^;)
著者は、禅にあこがれて来日25年、日本で禅寺の住職をしているドイツ人
日独双方の思考や行動の違いを、ユーモラスに書いているが、本当に水と油ほど違うので、大変だったんだろうなぁ、と思う
著者はドイツ人の国民性を、ヨーロッパの中でもかなり特殊と見ていて、それはゲルマン民族が農業を始めるのが遅く、割と最近まで野蛮な生活をしていたせいだと考えている
ドイツ人の心の中には獰猛なイノシシが住んでいて、普段は理性的に生きていても、ときどきそのイノシシが暴れだすのだと言う
なかなかうまい例えだと思う
(^_^;)
旅行ガイドですが、歴史や文化についての説明が詳しい
半世紀以上前の1965年発行なので、東西ドイツ分裂状態の雰囲気が伝わって来る
その20年前に第二次大戦で徹底的に破壊されたはずだが、日本と同様に「奇跡の復興」なのか、中世を感じさせる美しい街並みが蘇っている
中央集権のフランスと異なり、地域の特色が際立っているドイツは、場所が変われば別な国のようだと言っている
大雑把に言えば、北部はゲルマンそのもので謹厳実直だがちょっと暗い、南部はラテンっぽくなり明るい
(^_^;)
著者は、ドイツ人と一緒に働いた日本人
ドイツ人の人生観は「人生は険しいもの。懸命に働いて糧を得よ」に尽きると言う
徳川家康の人生訓みたいだな
大体、よく言われているドイツ人の特徴が書いてある
特にドイツ人は仕事の計画、もっと言えば一人一人への仕事の分担とスケジュールを細かく決めることに最大のエネルギーを注ぐそうだ
これがきちんと出来上がると、あとはスムーズに進む
途中で想定外のことが起きて計画通り進まなくなると、日本人のように柔軟に軌道修正しないので、計画修正に手間がかかるらしい
内容的に、さほど深いことは書いてない
(^_^;)
地球物理学者・竹内均が旧約聖書を読み、それと考古学の発掘成果を照らし合わせ、さらに過去数千年にわたる気候変動や天変地異との関係を考察したユニークな本
そして旧約聖書は単なる神話ではなく、かなりの部分が事実に対応していると結論する
若い頃から毎日一定枚数の原稿書きを自分に課し、その成果が積もり積もって著書450冊という、奮闘努力の人
学園紛争当時、ゲバ棒もった学生が大学入口を封鎖(ロックアウト)していたが、竹内教授は毎朝それよりずっと早く大学に来て研究しているので、「あの先生だけはしょうがない」と諦めたという逸話がある
著者(→)は、東大教授退職後は雑誌「ニュートン」の編集長をつとめたほど啓蒙熱心なので、文章は非常に読みやすい
2004年に亡くなられているが、ご存命ならば、今月7/2で100歳
(^_^;)
かつてスペインは、ユダヤ教徒、キリスト教徒、イスラム教徒という「一神教三兄弟」の混在する土地だった
キリスト教の極端な宗教的非寛容は、15世紀には、先鋭化、制度化されて、異端裁判(異端審問)が始まる
「洗礼(改宗)か、死(火あぶり)か」の決断を、ユダヤ教徒は迫られる
多くのユダヤ教徒が、キリスト教への改宗を選択し、マラーノ(豚)と呼ばれるようになる
改宗した後もマラーノには差別と弾圧があり、心の中はキリスト教とユダヤ教に引き裂かれる
異端裁判官は「正義の人」として、神の名のもとに何らの罪悪感もためらいもなく、何万人もの異端者を生きながらに、火あぶりの刑に処した
やがて死の恐怖は、改宗したマラーノにも迫り、ポルトガルへ、さらにイベリア半島の外へと、逃避と流浪の旅が続く
キリスト教の残忍な異端裁判制度は、その後300年以上、つい最近まで続いていた
本書は、そのようなマラーノたちの足跡をたどる旅日記風に書かれている
((((;゚д゚))))
スペインの異端裁判官(大審問官)
枢機卿フェルナンド・ニーノ・デ・ゲバラ
イタリアでルネサンスの文化が花開いていたころ、多少のズレはあるが、ドイツ(神聖ローマ帝国)では、宗教改革と魔女狩りが「花盛り」であった
生真面目で律儀、仕事は正確なんだけど、なんとなく余裕がなく、陰鬱で、不機嫌そう、というようなマイナスイメージも付きまとう
そして20世紀、ヒトラーが先頭に立って、派手にやらかしてくれた
とにかく、ドイツ人は何かが違う!
日本も一時は組んだし、明治の日本はお手本にしたこともあるけど、この何かが違う感じは何だろう?
これをドイツにおけるカルト集団の歴史の中で解き明かしている
ひと言で言えば、カルトにハマり易い国民性、民族性
その背景には、合理的な表層文化の裏に潜む、非合理主義の基層文化、ドロドロしたデモーニッシュな心理、キリスト教文化に抑圧されたゲルマン精神
社会が大変動して、ドイツ人が強いイライラに陥ると、これらがまた噴き出してくるかもしれないよ
((((;゚д゚))))