ミステリー

読書 ハーメルンの笛吹き男

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1284年6月28日の朝、ドイツ北部ハーメルンの街に異様な服装の男が現れて、笛を吹いた

すると街の中の子どもたちが、家々から出てきて男の周りに集まり、そのまま男に連れられて街の外に出て、130人が姿を消した

これが有名なハーメルンの子ども失踪事件

悲嘆に暮れた親たちは、街の重大事件として記録に残した

やがて話に尾ひれが付いて、ドイツを代表する伝説となってゆく

本書は、この伝説の背後にある事実関係を探ることで、推理小説のように興味を引きながら、中世の都市における人々の社会、生活、楽しみ、苦悩、時代精神を探っていく

社会の最底辺で呻吟しながら生きた人々が、どのような気持ちで毎日を生きていたのかが、少しずつ伝わって来る

ドイツ中世史を探る著者が、ドイツの資料館で、歴史文書をコツコツと探る姿

そこには、歴史が紡ぎ出される作業というものが実感できる

(^_^;)

 

阿部 ハーメルンの笛吹き男 _03

 

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▲現在のハーメルン 奥の尖塔がマルクト教会

 

レバノンで大爆発 死者数十人

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 レバノンと言えばゴーンの逃亡先

  自業自得とはいえ ゴーンは

 つくづく運に見放されてる  (^_^;)

 

レバノンの首都ベイルート中心部に近い港湾地区の倉庫で8/4、大規模な爆発が発生した。

治安当局によると50人以上が死亡したほか、負傷者も2750人を超えた。

当局によると、死者はさらに増える見通し。

爆発現場ではがれきの中から生存者を救出したり、死者を捜索する作業が続いている。

レバノン内務相は現時点の情報で、爆発力が極めて高い物質が現場の倉庫に保管されており、それが爆発したとの見解を示した。

レバノンと対立関係にあるイスラエルは爆発への関与を否定した。

ソーシャルメディア上に掲載された映像には、現場付近から巨大な煙が立ち上る様子が映っている。

目撃者の情報では住宅のガラスが砕け散り、バルコニーが崩れ落ちるなどの被害が出ているという。

ディアブ首相はテレビ演説で「関与した者に代償を払わせる」とし、爆発した倉庫の保管品についても詳細を明らかにすると述べた。

米ホワイトハウスのマクナニー報道官は、トランプ政権がベイルートで発生した爆発を巡る状況を注視していると明らかにした。

 

 

 

 

 

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訃報 三浦春馬さん

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 もしかしてAさんなのでは?

  とゆーウワサも出てますが

 そんなどうでもいい理由で

  自殺しますかねぇ?  (T_T)

 

俳優の三浦春馬さんが18日、死去した。30歳だった。

三浦春馬さんはこの日正午すぎ、東京・港区の自宅で首をつった状態で発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。

三浦春馬さんの自宅からは遺書とみられるものが見つかっており、警視庁は自殺とみて慎重に調べている。

 

▼事件現場

 

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読書 秘密結社テンプル騎士団

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読んでみたら、余りにも内容が無いのでビックリした

普通なら途中で読むのをやめるレベルだが、短いので最後まで読んでしまった

十字軍の守護者として清貧にスタートしたが、やがて調子に乗ってカネを集め、堕落してつぶされたアホな集団として描いている

いくら何でも、そんなに単純な話ではないだろう

読者を馬鹿にしているような本だ

ヽ(`Д´)ノ

読書 ユダヤ教

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シリーズ「世界の宗教」全8巻のうちの1冊

ユダヤ教についての、最も正統的な入門書だと思う

10年くらい前に1回読んだが、頭の整理をしたくなって、今回再読した

特に訳者(剛平)の造詣が非常に深く、訳文もこなれていて読みやすい

失われたユダヤ10支族が古代日本に渡来して秦氏を名乗ったという説があるが、偶然の一致か?

巻末にある、訳者による参考文献解題は、とてもよく行き届いている

これからユダヤ教の研究を進めたい人には非常に役に立ちそうだ

今のところ私には、ユダヤ教の研究に残りの人生を捧げる気は無いけれど

(^_^;)

読書 魔女とカルトのドイツ史

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イタリアでルネサンスの文化が花開いていたころ、多少のズレはあるが、ドイツ(神聖ローマ帝国)では、宗教改革と魔女狩りが「花盛り」であった

生真面目で律儀、仕事は正確なんだけど、なんとなく余裕がなく、陰鬱で、不機嫌そう、というようなマイナスイメージも付きまとう

そして20世紀、ヒトラーが先頭に立って、派手にやらかしてくれた

とにかく、ドイツ人は何かが違う!

日本も一時は組んだし、明治の日本はお手本にしたこともあるけど、この何かが違う感じは何だろう?

これをドイツにおけるカルト集団の歴史の中で解き明かしている

ひと言で言えば、カルトにハマり易い国民性、民族性

その背景には、合理的な表層文化の裏に潜む、非合理主義の基層文化、ドロドロしたデモーニッシュな心理、キリスト教文化に抑圧されたゲルマン精神

社会が大変動して、ドイツ人が強いイライラに陥ると、これらがまた噴き出してくるかもしれないよ

((((;゚д゚))))

 

読書 日本ユダヤ超文明FILE

日本ユダヤ超文明FILE 雑誌ムー特集号1009 _01

日本ユダヤ同祖論というものがある

日本人とユダヤ人は、先祖が同じであるとする、かなり荒唐無稽な説なのだが、本書にはその「証拠」が山ほど集めてある

ユダヤ民族の歴史に12の支族が登場するが、そのうち10支族は今から2700年前にこつ然と歴史から姿を消し、行方不明になっている

この10支族が東へ東へと何世紀も旅(移住)を続け、ついに日本にたどり着いたというのが日本ユダヤ同祖論の骨子

日本にたどり着いた彼らは秦氏と名乗り、養蚕技術を伝えるなど、大和朝廷に多大な貢献をした

日本の古代史における秦氏の存在は間違いないのだが、問題は秦氏の先祖がユダヤ民族であるかどうか

正統な歴史学者から見れば、一種のトンデモ学説だと思うが、これが意外に面白く、中には信ぴょう性を感じさせるような「証拠」もある

日本では余り注目されていないが、イスラエルでは10支族の末裔探しが国家レベルで進められており、駐日イスラエル大使が必死に「証拠」集めをしたりして、日本との温度差が感じられる

(^_^;)

 

読書 魔女と聖女

池上 魔女と聖女 ヨーロッパ中・近世の女たち  -_01

 

魔女狩りが凄惨を極めた時代(15~17世紀)は、一方では聖女が崇拝された時代でもあった

聖書における魔女の原型が、ヘビに誘惑されてアダムに知恵の実を食べさせたイブなら、聖女の原型は、処女のままイエスを生んだとされている母マリア

しかし魔女と聖女は紙一重だった

聖女ジャンヌダルクは、魔女として火あぶりになった

中世のキリスト教会は徹底した男性の組織であり、その世界観において神と人間の関係を構成するとき、女性の位置づけに非常に苦労したようだ

男性(教会)にとっての女性は、まず性欲の対象であり、男には出来ないこと(出産など)をする貴重な存在であると同時に、何やら理解しがたい不気味な存在でもあった

それが強迫的に極端化した場合、聖女として崇拝するか、または魔女として嫌悪した

崇拝の対象と嫌悪の対象は、実は非常に近い関係にあるらしい

天皇家と賎民に妙なつながりがあったことが、日本の中世史でも指摘されている

現代社会でも、それまで差別されていた集団が、いつの間にか特権階級に転化する現象が見られる

(^_^;)

 

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▲魔女として火あぶりになった、聖女ジャンヌダルク

美化して描かれてますが、実際は全裸で焼かれました

 

読書 魔女の恐怖

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15~17世紀のヨーロッパでは、数十万人(人数は諸説あり)が「魔女」として処刑された

誰かが「あの女は魔女だ!」と告発すれば、すぐに本人を逮捕して厳しい取り調べが始まり、拷問による「自白」で火あぶりの刑になるか、拷問に耐えられずに死んだ

日本で言えば村八分になるような村の迷惑者だけでなく、ちょっと変わった人や、人付き合いの悪い人は、片っ端から魔女であるとして告発され、焼き殺された

14世紀までのヨーロッパは農業改革で経済が成長し、比較的豊かだったのに対し、15世紀からその反動で経済成長が止まり、飢餓が表面化した

大衆にイライラが蓄積し、そのはけ口としてスケープゴートが要求され、その具体的な行動が魔女狩り(集団ヒステリー)となった

イタリアでは華やかなルネサンス運動が進められていたが、その一方でヨーロッパの貧しい人々には、相互不信と疑心暗鬼が満ち満ちていた

残忍さではヨーロッパで一番と言われるスペインでは、異端審問によってイスラム教徒やユダヤ人が大量に告発され、村や町の広場で公開処刑されていたので、それがイライラのガス抜きとなり、魔女狩りは非常に少なかった

魔女狩りが最も徹底的に実行されたのはドイツで、当時のドイツの貧困と飢餓によるイライラの蓄積と、教会によって決められたルール(魔女を告発せよ!)を厳格に遵守するドイツ人の民族性によって、魔女狩りは空前の規模で粛々と遂行され、数十万人が焼き殺された

これと似た状況に陥ったのが20世紀のドイツで、第一次大戦での敗戦による天文学的な戦後賠償でドイツ経済は混迷疲弊し、大衆のイライラが鬱積してスケープゴート探しが始まり、ヒトラー独裁政権が登場してスケープゴートにユダヤ人が選ばれ、600万人が殺された

ユダヤ人を攻撃したのはヒトラーやナチス党員だけではなく、村や町にいる普通のドイツ人たちが、ユダヤ人を告発してガス室へ送った

現在のアメリカに広がっているデモや暴動の嵐も、中国コロナによる外出禁止や経済の混乱で、大衆にイライラが蓄積していることと無関係とは思えない

今の日本で、マスクをしていない人を攻撃する「正義の人」が増えているらしいが、このような人は魔女狩りが始まったら、真っ先に魔女を告発するタイプの人かもしれない

魔女狩りの当時、「魔女は人間の性欲を刺激して、悪魔の世界に引きづりこむ」という迷信がはびこり、性欲は魔女に誘惑された証拠として罪悪視された

そのせいか、今でもキリスト教徒には極端に性欲を罪悪視する人が多く、性欲を抑圧した反動としてオカルトにのめりこんだり、異常性欲に走る人もいる

((((;゚д゚))))

 

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▲魔女裁判で水責めの拷問をしている

水で腹が膨れると、棒で腹を叩いた

中央の男が自白調書を書いている

 

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▲イライラした黒人たちが、白人のおばあさんに暴行している

これは中世の話ではなく、今月(2020年6月)の出来事です

 

映画 怪獣大戦争

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1965年公開、ゴジラシリーズの第6作

時代は高度経済成長の真っただ中で、生活水準の向上が感じられる

当初のシリアスなムードは消えて、完全に娯楽映画路線

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このころ流行っていた「シェー」をゴジラが演じるなど、ややサービス過剰

ストーリーは日米合作でSFを取り入れ、X星人の地球侵略にゴジラとラドンが巻き込まれ、キングギドラも登場するが新怪獣は無し

X星人が余りにも人間臭かったり、地球人より文明度が上という割には、素人発明家の作った音響機械で致命的弱点をさらすなど、何だか安っぽくなったなぁという感じもする

ゴジラシリーズ毎年1本という、量産体制の無理が出始めているのか

テレビの普及による映画全体の斜陽化もあって、観客動員数も第3作(キングコング対ゴジラ)の1120万人をピークに漸減傾向

それでも513万人を動員してるから、ゴジラ人気は大したものです

(^_^;)