60【旅と散歩】

読書 「おかげまいり」と「ええじゃないか」

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おかげまいり」は、江戸時代に起こった伊勢神宮への集団参詣

数百万人規模のものが、およそ60年周期(「おかげ年」と言う)で3回起こった

ええじゃないか」は、特に最後の回(慶応3年・1867年)で発生した集団乱舞だが、これは明治元年の前年

著者は1912年生まれの京大出身の歴史学者なのだが、ガチガチのマルクス教信者のようで、階級闘争に結びつかないと価値を認めないようなところがあり、本書が刊行された1968年ころの時代精神(70年安保闘争のころ)が伝わって来る

観光旅行など多くの人には夢のような話だった江戸時代に、伊勢神宮めざして数百万人規模で「民族大移動」をしたという事実に驚く

伊勢神宮の近隣はもとより、遠く九州や東北地方からも、みんな歩いて伊勢をめざした

当時の人口(3000万人くらい)を考えると、長距離を歩ける者の3人に1人くらいが、民族大移動に参加したことになる

60年周期とすると、1867年の次は1927年(昭和2年)で、この時は金融恐慌など社会不安は大きかったが、「おかげまいり」は起きなかった

しかし、少し後に満州事変が起きて日中戦争に突入していくが、このころ日本軍は連戦連勝で、大日本帝国の支配地が広がることに熱狂して提灯行列する国民も少なくなかった

その次は1987年(昭和62年)で、バブルの真っただ中、日本中が狂喜乱舞した時代

さらに次は2047年ですけど、それまで生きてるかな~?

(^_^;)

 

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▲ええじゃないか踊り

 

▲伊勢神宮

 

映画「ええじゃないか」

 

▲バブルのころのジュリアナ東京

お姉さんたち 今は還暦くらい?  (^_^;)

 

▲最近の伊勢神宮への集団参詣

 

京王線の歴史

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「京王電車沿線名所図絵」1930年

京王線の始発駅である新宿は今、JR線の西側の地下にあります。

しかし現在の地に落ち着くまで、駅は改称と移転を繰り返しました。

当時の新宿の中心を目指して延伸するも、戦災が暗い影を落とします。

東京の私鉄には、かつて意外な場所が始発駅だったという路線がいくつか存在します。

始発駅の場所が変わる場合、背景には様々なドラマがあります。

今回は京王線新宿駅の例を見てみましょう。

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リニアを掘る

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  どんな岩盤でも切り崩して進む

   トンネル掘削機シールドマシンですが

 「静岡県」という非常に硬い岩盤

   には歯が立たないようです  (^_^;)

 

東京の地下およそ80mの地点で、「ドリル新幹線」の組み立てが始まりました。

品川駅の南側にいま、直径およそ30m、深さ約80mという巨大な穴が開いています。

JR東海が進めているリニア中央新幹線の建設拠点のひとつで、その開業後は非常口などになる「北品川非常口」です。

リニア中央新幹線は、起点の品川駅から、橋本駅(神奈川県相模原市)付近に建設される次の神奈川県駅(仮称)まで、全区間が地下深くを行く長さ36.9kmもの「第一首都圏トンネル」になっています。

この「第一首都圏トンネル」を掘削すべく、JR東海は現在、北品川の深く巨大な穴の底でトンネル掘削機「シールドマシン」を組み立て中。

7/21には、マシン先端に装備されるパーツ、無数の刃で岩盤を削っていく「カッターヘッド」が、穴の底へ降ろされました。

この地下深くで組み立てられたシールドマシンが、カッターヘッドをドリルのように回転させ、地中を水平方向に掘っていくことで、第一首都圏トンネルが造られていきます。

なお、分かりやすいよう「ドリルのように」と表現しましたが、カッターヘッドは尖っておらず、直径14mの巨大な円盤状で、約300トンもの重量があります。

巨大なため、穴の底には4分割して降ろされました。

この北品川非常口(北品川工区)で組み立てられているシールドマシンは、36.9kmある第一首都圏トンネルの全区間を掘削するわけではなく、まず北品川非常口から等々力非常口(川崎市中原区)までの8.2km、続いて北品川非常口から品川駅までの1.0kmが掘削担当区間です。

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リニア中央新幹線の建設では複数のシールドマシンが稼働し、トンネルを掘削していきます。

なお、この工区の建設は静岡県を通らないので、何の問題もなく、予定通りに進んでいるとのこと。

静岡県知事・川勝平太

デザインも、このシールドマシンのポイントです。

白色のボディ、青色のカッターヘッド、新幹線車両をイメージしたそうです。

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▲新幹線車両がイメージされた北品川工区のシールドマシン

このシールドマシンの掘削速度は、1日で在来線車両1両分の20m、日によっては新幹線車両1両分の25mを考えているとのこと。

月あたりでは、16両編成の東海道新幹線の長さに相当する400mの掘削を計画しているといいます。

なお、この北品川非常口があるのは、初の新幹線である「東海道新幹線」と、初の在来線である「東海道線」、そして「日本の鉄道の父」と呼ばれる井上 勝(1843~1910)が眠る東海寺大山墓地に囲まれた場所。

そこから2021年度初頭、この「ドリル新幹線」が、初の超電導リニア路線「中央新幹線」のトンネルを掘り始める予定です。

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梅雨明け

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 いよいよ ニッポンの夏

  始まりますねー  (;^_^;;;)

 

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読書 すてきな旅「フランス」

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1964年に出た、歴史や文化に詳しい旅行ガイド

半世紀以上前に定価2400円だから、かなりの豪華本

ヤフオクで古本を安く買ったんだけどね

海外旅行先の人気ナンバーワンで、「すてきな旅」シリーズ全14巻のトップバッター

先日読んだ地方色豊かな「ドイツ」と比べると、まさにパリ一点豪華主義の国だなぁと感じる

西洋史と人類文化の展覧会場のようなパリの街、かなり以前に半月ほど旅したが、また行きたくなってくる

左の写真(←)を見ても分かるけど、凱旋門ってホントに、ゴジラがくぐれるくらいデカいです

(^_^;)

 

新宿駅の東西自由通路

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 西新宿帝国(昼の街)と

  歌舞伎町帝国(夜の街)が

 ひとつになるかな~?

  (^_^;)

 

分断された東西の新宿駅が東西自由通路で結ばれた。

1日に約350万人が利用する世界一の巨大ターミナル、新宿駅。

新宿駅前は、高層ビルが立ち並び都庁がある官庁街の西口と、「夜の街」として最近批判されがちな歌舞伎町を擁する東口で、大きく顔が変わる。

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駅構内の複雑さでも有名な「迷宮(ラビリンス)」に19日、駅の東西を直通する自由通路が完成した。

新宿駅が「迷宮」とされたゆえんは、東西が分断されていたことが大きい。

直線なら約100メートルの距離にもかかわらず、改札を通らず行き来するには、駅北側の地下道「メトロプロムナード」を通るか、地上に出て南口前の甲州街道などを回るしかなかった。

これまでは16路線が壁のように駅を分断させ、東西の行き来は遠回りを余儀なくされていたが、自由通路によって移動時間が短縮される。

完成した「東西自由通路」は全長約100メートルの地下通路。

場所は「北通路」の名称でJR線の改札内コンコースだったが、幅が約17メートルから約25メートルにまで拡大された。

東口改札は跡形もなく撤去され、道幅が広く、白が基調の天井や床も相まって新宿駅とは思えない広々とした印象だ。

20日午後でも改札を抜けた利用客から「すごい。広くなった」と驚きの声が漏れ、写真を撮る人も多い。

自由通路の開通に伴い、これまでの東口改札は「東改札」、西口改札は「西改札」と呼び方を変え、それぞれ自由通路に面する位置に移設した。

 

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芸大名誉教授が倫理違反?

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▲出品作「銀河鉄道」

 

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▲「ソウル・フラワー・ユニオン」のCDジャケット

 

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▲出品作「銀河鉄道」(左右反転

 

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 学者とか芸術家の世界って

  内部はドロドロの足の引っ張り合いが

 多いですからねー  (^_^;)

 

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日本美術院は7/19までに、東京芸大名誉教授、日本美術院理事で日本画家の宮廻正明(→)が「第75回春の院展」に出品した作品に同院の倫理規則に違反する行為があったとして、理事の辞任を勧告、1年以上の謹慎処分とした。

出品作「銀河鉄道」を「院の作家としての道義上の責任として看過できないもの」と認定。

宮廻さんも自身の公式サイトで謝罪している。

横浜市内で17日から同展が開催。

「銀河鉄道」はポスターに掲載され、数日前からツイッター上で、ロックバンド「ソウル・フラワー・ユニオン」のCDジャケットに使用された写真と構図が酷似しているなどと指摘されていた。

来場客から疑義があがり、同院は18日に臨時理事会を開いて処分を決めた。

出品作は撤去された。

出品作は、乗り物のようなものから身を乗り出した女児を描いた絵画。

 

▼宮廻正明の釈明(自身のHPより)

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読書 曲げないドイツ人 決めない日本人

★曲げないドイツ人 決めない日本人_ ドイツ人僧侶が語る日本人の才能 (サンガ新書)_01

著者は、禅にあこがれて来日25年、日本で禅寺の住職をしているドイツ人

日独双方の思考や行動の違いを、ユーモラスに書いているが、本当に水と油ほど違うので、大変だったんだろうなぁ、と思う

著者はドイツ人の国民性を、ヨーロッパの中でもかなり特殊と見ていて、それはゲルマン民族が農業を始めるのが遅く、割と最近まで野蛮な生活をしていたせいだと考えている

ドイツ人の心の中には獰猛なイノシシが住んでいて、普段は理性的に生きていても、ときどきそのイノシシが暴れだすのだと言う

なかなかうまい例えだと思う

(^_^;)