50【サイエンス】

大規模言語モデルSwallow 産総研と東工大が公開

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ChatGPTに始まった最近のAI革命は、現在も着々と進行中で、ネット空間から収集した膨大なデータを日々「学習」し、その知的能力を飛躍的に高めています

その能力向上スピードが余りにも速いので、人間の知的能力がAIによって完全に凌駕(りょうが)される日(Singularity)も近いと言われています

それが人類にとって天国になるか地獄になるか、まだ予断を許さないようですが、AIの能力向上は24時間365日続いています

特に日本語の自然言語解析に必要な大規模言語モデル(LLM)が新たに開発されたというニュースです

((((;゚д゚))))

 

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12/19、産業技術総合研究所と東京工業大学の研究チームは、言語モデル「Swallow」を公開した。

「Swallow」は、米Metaが開発したLLM「Llama 2シリーズ」をベースに、日本語能力を改善させた、日本語に強い大規模言語モデル(LLM)

研究チームは、非営利団体「Common Crawl」が収集配布しているアーカイブ(2020~2023年に収集した約634億ページ)から日本語のテキストを独自に抽出・精錬し、約3121億文字(約1.73億ページ)からなる日本語のデータベース(コーパス)を構築した

詳細はここをクリック

 

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「Swallow」という名称、たぶん東工大のマーク(→)から来ていると思います

産総研にも東工大出身者が多いですからね

四角い枠が東工大の「工」、中央のツバメ(Swallow)が「大」を表しています

来年、医科歯科大との統合で東京科学大学になると、このマークも変わるのかもしれません

(^_^;)

 

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ヴァイオリンの弦は弓が当たっていない場所で折れ曲がる

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▲高速度カメラによる弦の動き

 

ヴァイオリンの音は、弦と弓(弓毛)がコスレて出ていることは、シロウトの私でも知っていますが、そのとき

弦は弓が当たっていない場所で折れ曲がる

という不思議な動きをしているそうです

100分の1秒単位の動き(メカニズム)なので、人間の目では追えませんが、高速度カメラで明らかになっています(上の図)

弓毛が触れていない場所で、弦がかなりハッキリ曲がっているのが分かります

高速度カメラの無い時代から、一流の演奏者はこのメカニズムを「直感的に把握」しながら演奏しているのでしょうね

さらに19世紀、この動きを予言(理論化)した物理学者(ヘルムホルツ)もいました

下の絵は北斎の富嶽三十六景の中の、有名な「神奈川沖浪裏」ですが、現代の高速度カメラで撮影すると、波しぶきの瞬間的な形がこの絵に酷似しているそうです

高速度カメラの無い時代に、北斎には波しぶきの瞬間的な形が見えたようです

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驚くべき動体視力と言うべきか、天才が対象を「直感的に把握」する能力が発揮されているように思われます

哲学者ヘーゲルは「フクロウは夕暮れに飛ぶ」
と言いました

芸術の世界でも、直感に遅れて理論化が為されるようです

(^_^;)

 

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▲葛飾北斎 富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」

詳細はここをクリック

 

八王子市役所にクマ出没

▲八王子市役所

 

昨日12/7の夕方、八王子市役所の近くでクマが出没した。

警視庁八王子署員が現場に駆けつけたところ、クマはいなかったが、市民がスマートフォンで撮影した動画にクマが映っているのを確認した。

八王子署によると、クマは1頭で体長などは不明。

現場は浅川沿いにあるグラウンドで、八王子市が住民や学校に注意を呼びかけている。

 

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つい数日前(12/3)に、多摩ファミ定期演奏会に出かけた八王子に、なんとクマ出没!

八王子市は高尾山など山岳部も含んでいるが、昨日クマが出たのは市役所から500mくらいで、完全に市街地

多摩ファミ定期演奏会のあったJCOMホール目利きの銀次から、わずか2キロくらいしか離れていません

クマは時速50キロで走れますから、2キロなんて数分です

危うく「クマファミ」になるところだった

((((;゚д゚))))

 

▲赤い点線の内側が八王子市 かなり広い(186km²)

世田谷区(58km²)、山手線内側(63km²)の3倍もある!

 

▲八王子市の西側は山岳部だが、クマが出たのは中央の市街地

 

▲JCOMホールや「目利きの銀次」から、わずか2キロくらい

 

 

▲クマに勝てるのはプーチンだけ

 


▲国内史上最悪の獣害事件『三毛別羆事件』

 

創楽と受楽 人生の楽しみと「仕事一筋」

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ホンダの創業者、本田宗一郎は65歳で引退した

この引退にもいろいろドラマがあるのだが、それは置いて、引退後のエピソード

本田宗一郎は「仕事一筋」で生きてきた人なので、引退して家にいてもすることが無い

まだ65歳だから元気はある

人に勧められて、世間でいわゆる「趣味」と呼ばれるものをいろいろ始めてみたのだが、どれもイマイチ退屈で飽きてしまい困ったそうだ

逸話として聴いた(読んだ)話なので、どこまで事実なのか、困ってからどうしたのか、その辺の詳しいことは知らない

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ただ本田宗一郎にとって、

仕事一筋」(新しいものを創造する楽しさ)

の世界は、

趣味」(出来上がった作品を味わう楽しさ)

の世界に比べると、次元が異なるほど底抜けに楽しかったのではないかと思う

趣味にも創造的な要素はあるが、やはり仕事のそれとは次元が違うのだろう

仕事からそのような底抜けの楽しさを感じ取れる人は、おそらく少数派だ

だが優秀なエンジニア、ビジネスマン、創業者、研究者、芸術家などには、そんな人が少なくないように思われる

仕事を通じて自分で何かを創り出し、それを見たり感じ取ったり出来る人は幸せだ

工場の流れ作業のような単純作業がツライのは、それを感じ取ることが難しいからだ

 

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文豪の永井荷風(→)「人生に三楽あり」と言った

読書と酒と女だそうだ

彼はかなり自分勝手な人間で、他人の都合など構わず、人生の楽しみを味わい尽くしたような感じの人だ

そんな人の言葉なので、それなりに真実味がある

だが荷風が本当に楽しかったのは、文章を書くことだったと思う

読書と酒と女というのは、その合間の、やや息抜きのような楽しみ

どんなに楽しいことでも、そればかりずっと続けていると集中力が持たなくなったり、一時的に飽きてきたりするので、息抜きというのは必要だ

私は、人生の知的な楽しみには2種類あると思っている

創楽(そうらく):自分で何かを創り出す楽しみ

受楽(じゅらく):他人が創り出したものを味わう楽しみ

創造には苦しみの側面もあると思うが、それでも創楽の真髄に触れると、受楽など詰まらなく感じて、せいぜい息抜き程度になるのかもしれない

天才は創楽を味わう、と言うより、創楽を味わって「仕事一筋」に生きたから、結果として世間から「天才」と呼ばれるようになったようにも思える

「仕事一筋」などと聞くと、世間の平凡な人は「無趣味の詰まらない人間」をイメージすることが多いだろうし、確かにそんな人間もいると思う

だが実は「仕事一筋」の人の中に、「人生の本当の楽しみを味わい尽くしている人」がいるのではあるまいか?

何かに挑戦して失敗した人を見て、批判したりあざ笑ったりする人がいるが、そんなあざ笑う人こそ「人生の本当の楽しみ」から最も遠いところにいるように思える

(^_^;)

 

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Gメール・アドレスへのメール送達不能問題

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今年の夏あたりから、

Gメールのメルアドにあてた

私からのメールが送達不能になる

という問題が発生していました

仕方ないので、LINEをしている人へはLINEで連絡したりして何とかしのいでいましたが、LINEをしていない人へは、ほとんどコミュニケーションが不可能な状態に陥っていました

昨日ネットでいろいろ調べたら、

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この不具合(送達不能)が

世の中で広く発生している

ことが分かりました

特にPCメールソフトにサンダーバード(Mozilla Thunderbird)を使っていると、不具合になることが多いようです

私もメールソフトにサンダーバードを使っています

直接の原因は、Googleがセキュリティを高めるために、今年の夏あたりからGメールの機能変更をしたことにあるようです

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さらにその原因には、セールスメールを何十万通も大量に送信するような悪質なスパム業者などがいて、Googleなどネットインフラの側でも、やむをえずセキュリティ機能を高めている事情があるようです

ただそのせいで多くのユーザーにとって、

メールがどんどん使いにくくなっている

のも事実

メールを使うための設定などがセキュリティ対応でドンドン複雑化して、多くのユーザーの手に余る状態になり、結果として

ネット・コミュニケーションの主流が、メールから

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SNS(LINEなど)へと移りつつある

ようにも見えます

LINEなどのSNS業者が、メールを敵視して、メールを使いにくくさせるために、スパムをバラまいているんじゃないかと邪推したくもなります

 

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■現在発生している問題と取り得る対応:

(Gメール以外のアドレス&サンダーバード)→(Gメールアドレス)

送信側がGメール以外のアドレスから、メールソフトのサンダーバードを使って、受信側のGメールアドレスにあててメール送信すると、送達不能になる

A)メール送信側が取り得る対応:

(A-1)メールソフトにサンダーバード以外を使って送信する

(A-2)Gメールアドレスを使って送信する

B)メール受信側が取り得る対応:

(B-1)Gメール以外のメールアドレスを使う

(B-2)SNS(LINEなど)を使う

受信側としては、必ず対応しなければならない状況ではありません

ただ、気が付かないうちに、一部の送信者からのメールが届かなくなっている可能性はあります

送達不能の場合、送信側には送達不能連絡がありますが、受信側には何の連絡もありませんからね(送達不能だから当然だけど)

 

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■メール送信側としての私の対応:

(A-1)はいろいろ大変なので、とりあえず(A-2)で、

今までのメルアドから送達不能になった人には、

Gメールアドレスを使って再送信する

ことにしました

Gメール以外のアドレスと同じように、Gメールアドレスを使って、サンダーバードから送受信することは可能です

Gメールは非常に多機能ですし、他のGoogleサービスを使うにはGメールアドレスを取得する必要があるので、私もGメールアドレスを持っていますが、

Gメールは非常に多機能すぎて少々使い勝手が悪い

ところもあり、今のところ私はGメールアドレスをメインのメルアドにするのを躊躇(ちゅうちょ)しています

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ただ今回のようなことがあったので、もしかすると今後は、メインのメルアドをGメールアドレスに変えるかもしれません

(Googleの策略に、まんまと乗せられているような気もしますが・・・)

(^_^;)

 

東工大学長が女性アワード「HeForShe賞」受賞

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▲東工大 大岡山キャンパス 本館

 

東工大の入試で女性枠を設けることについて、男女差別とかの批判もあるようですが、私は良い取り組みだと思います

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研究開発の世界では

異種交配が創造力をかき立てる!」

と言われていますが、世の中の究極の異種交配が女と男であることは間違いありません

私が大学生のころ学科の教授が、

「今年の学部生は雰囲気が違うなぁ」

と言ったのを覚えています

いつもの学年は男子学生ばかりだった学科に、その年は女子学生が一人含まれていたことを意識しての発言だったようです

日本は製造現場での品質管理と効率性を通じて、世界でも有数の豊かで自由な先進文明国になることができました

これからの先進文明国に必要なのは、何よりも科学技術分野での卓越した創造性(研究開発力)です

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何か新しいことをすれば、日本の大手マスコミ(朝日→、毎日、TBS、NHK)みたいな

「自分は何もせんで、批判ばかりする連中」

というのが不可避的に必ず発生します

そんな社会のダニみたいな連中は無視して、新しい時代をドンドン切り開いてもらいたいものです

(^_^;)

 

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女性アワード「WOMEN AWARD 2023」

Forbes JAPAN主催で、その個人部門で

東工大学長の益一哉が「HeForShe賞」(→)

を受賞しました。

HeForShe賞は、WOMEN AWARD個人部門の中で唯一の男性への賞です。

ジェンダー平等推進を呼びかけ、行動を起こした男性に贈られます。

 

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東工大学長 益一哉(←)のあいさつ

このたびは「HeForShe賞」を賜り深く感謝申し上げます。

受賞の理由として、東工大が2024年度入学の入試から、これまでにない規模で「女子枠」というポジティブな取り組みに踏み切ったとあります。

東工大の女性学生の割合は、学部で13%程度です。

東工大は東京医歯大と統合し、2024年秋に「東京科学大学」となります。

今回の受賞を契機に、女性活躍を含む多様性をより尊重し、推進します。

皆様と共に成長し、より良い未来を築いてまいります。

 

御苑にカブトムシ大量発生

 

今夏大きな話題になったのが、カブトムシの大量発生です。

中でも新宿御苑では都心にもかかわらず、一時は1本の木に50匹近いカブトムシが集まり、樹液を吸っている姿がSNS上に投稿され、“伝説の木出現”などと注目を集めました。

いったい、都会のオアシスに何が起こったのでしょうか。

取材を進めると意外な事実が浮かび上がってきました。

詳細はここをクリック