43【文学読書】

夏休みの宿題はAIで

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アマゾンの商品ページを見ていたら、上のような本が並んでいた

小中学生の夏休みの宿題は、AI(人工知能)に任せようという内容の本

8月下旬になると、子供の夏休みの宿題を一家総出で仕上げるという、古き良き日本の夏の風物詩

それが今年から様変わりするかもしれない

読書感想文、自由研究、家族旅行の日記、・・・

AI(人工知能)に任せれば、あっという間に仕上がる

アタマの悪い学校教師は、宿題へのAI使用禁止とかピントのズレた対応をしているが、これからの学校教育の重点が、知識詰め込みからAI(人工知能)活用能力の修得へシフトしていくのは確実な情勢

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アタマの悪い学校教師は全部クビにして、教育はAIに任せる時代も目の前だ

上のような本がサラっと出るというのも、出版業界の激変を示している

ちょっと前までは本(紙の本)を出そうとすると、まず出版企画書を書いて出版社に提出し、編集者と何度も打ち合わせをして企画内容を修正し、それから原稿を書く

売れてない無名な著者だと、先に原稿を書き上げてから出版社に持ち込む場合もあった(たいていボツになる)

出来た原稿は校正やチェックを受け、場合によっては書き直し、さらに製版・印刷・製本などを経て、取次経由で書店の店頭に並ぶ

どんなに急いでも3か月以上、普通は1年くらいかかっていた

それが今の本(デジタル本)では、著者が出版企画を思いつくと、すぐに目次を作ってワープロなどで原稿を書き始める

書き上がったワープロ原稿のファイルをアマゾンへアップロードすると、すぐにWEB上で販売が始まる

原稿を書くのが速い著者なら、出版企画から販売開始まで1日で済んでしまう

編集者のチェックが入っていない場合が多いので、内容は玉石混淆で、ネット情報全般に言えることだが、読者(情報利用者)の「情報選別能力」が重要になってくる

この情報選別能力こそ、ネットリテラシーの核心だ

私は紙の本もデジタル本も出したけど、紙の本の印税(著者の収入)が本の売上の1割程度なのに対して、デジタル本では現状7割程度という違いも大きい

例えば1000円の本が1冊売れると、紙の本なら100円、デジタル本なら700円が著者の収入になる訳だ

出版社、取次、書店という伝統的な流通経路をすっ飛ばして中間マージンが無くなったせいだが、現状のデジタル本の流通販売をほぼ独占しているアマゾンが3割もの暴利をむさぼっている

この独占体制が崩れれば、著者の収入割合は、さらに増えるかもしれない

 (^_^;)

 

一夜城と福翁自伝

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先日、小田原の一夜城(石垣山城)に登りました

城の建物はありませんが、石垣の多くは残っており、駐車場の近くにパティシエ鎧塚俊彦(→)の「ヨロイヅカファーム」もありました

天下統一の総仕上げ、秀吉が北条攻めのために「一夜で築いた」と言われる城なので、急ごしらえのチャチな城かと思っていたら、一の丸、二の丸、天守閣まである壮大な城でした

これを一夜ではないにしても、わずか88日間(3か月弱)で築いたと言うからビックリ

城から小田原市街が一望できます

日本一堅固と言われていた北条の小田原城は平野に立つ平城なので、山の上に立つ一夜城(石垣山城)の天守閣から、秀吉は小田原城を見下ろしたのでしょうか

いきなりすぐ近くに壮大な城が出来たせいか、北条は戦意を失い、すぐに降伏しています

秀吉はその生涯で多くの名城を築いていて、「秀吉は建築家だった」と言う人もいる

海岸付近から歩いて標高260mまで、距離的には往復10キロ4時間くらい登り下りしたので、ほとんどは舗装された道路でしたが、かなりの脚力強化になったような気がします

家を出るときは雲っていて、その前数日間より涼しかったのですが、登っているうちに晴れてきて暑くなり、汗だくだくになりました

城から下る途中にあった自動販売機のポカリスエットが死ぬほど美味しかった

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行く前にグーグルマップ(↑)で下調べをしたら、松永記念館というのが目に付きました

もしかして「電力の鬼」松永安左エ門?(→)と思ったら、まさにその通りで、松永が晩年を過ごした邸宅が没後に記念館になっています

一夜城に登った帰りに寄ろうと思ったのですが、暑さでその気が失せ、次回の楽しみにしました

現在の民営電力会社地方分割9社体制は松永の主張によるもので、旧国鉄のような公営1社全国独占体制を考えていた当時の政界の動きを封じて、自由競争体制による効率経営を実現しました

その後の国鉄の腐敗堕落と大赤字、さらに分割民営化への国家的大混乱を考えると、いかに松永に先見の明があったかが分かります

現在もまだ1社独占体制を続けて底なしの腐敗堕落(ケタはずれの高給&高受信料)の極みに達している公共放送NHKも、早く解体整理してもらいたいものです

小田原から帰宅して、松永の著書「人間福沢諭吉」を読みました

その中で松永は、福沢諭吉を「日本史上の三大偉人」として持ち上げています(残り二人は、聖徳太子と弘法大師空海)

松永が慶應義塾に在学したころまだ福沢諭吉は存命中で、三田のキャンパス内にあった福沢の自宅に松永はたびたび押しかけ、直接の薫陶を受けています

特に面白かったのは、松永と福沢の最初の出会いの場面

慶應義塾で教授に廊下ですれ違う時に丁寧なお辞儀をしていた松永に向かって、粗末な服装をした変なじいさんが近より、

「教師に向かって、そんな丁寧なお辞儀をするな!」

と言うのです

「三尺下がって師の影を踏まず」という伝統的価値観が生きていた時代に、それとは真逆なことを言う変なじいさんに松永は驚くのですが、それが福沢でした

福沢が言うには、

「ここ慶應義塾において

 教師も学生も共に学問する仲間だから同列で

 身分の上下などは無いし、あっては困るんだ!」

ということでした

松永の著書「人間福沢諭吉」は、「福翁自伝」からの引用が多いので、いままた「福翁自伝」を読み始めています

「福翁自伝」を読むのは今回で3回目ですが、グイグイ引き込まれるような面白さ

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最初に読んだのは大学時代、江藤淳先生(→)の授業「福翁自伝を読む」でこの自伝の存在を知りました

私は江藤淳先生から「直接の薫陶」は受けておりませんが、多大な影響を受けています

次に読んだのは30代の半ば、そして今回と、それぞれ感じるところが微妙に違います

福沢諭吉は66歳で亡くなっており、「福翁自伝」が書かれたのは63歳のとき

明治時代の63歳は、立派に「翁」だったのですね

いま「福翁自伝」の半分ほど読み終えたところで、貧乏書生がいきなり咸臨丸による万延元年遣米使節団トップのところへ押しかけて「私も乗せて行ってください」と頼むあたり、福沢の押しの強さを感じます

「日本史上の三大偉人」の一人、空海が遣唐使船に便乗するのと似ています

そして使節団トップが「ああ、いいよ」と簡単にOKするのですが、国家を代表する外交使節団に、どこの馬の骨とも分からぬ貧乏書生が紛れ込めたことに驚きです

福沢の洋学知識や押しの強さもさることながら、当時の牧歌的な雰囲気も感じます

このときの咸臨丸の艦長が勝海舟で、通訳としてジョン万次郎も同乗していた

関西育ちの福沢諭吉と、チャキチャキ江戸っ子の勝海舟は、ウマが合わなかったようで、「福翁自伝」でも勝海舟のことを余り良くは書いていません

空海も福沢も、行った先で文献を買いまくって日本へ持ち帰り、日本のその後の文明化に多大な貢献をしています

 

古本屋で県民性の本を買う

吉田東洲 日本風土記 2023年03月01日08時41分30秒_01

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いつも前を通る古本屋には、店先の百円コーナーに大量の本が並べてあります

昨日、ふと立ち止まって見ていたら、上のような古本があったので買いました(他に4冊、ぜんぶ1冊100円)

以前に買った本が大量に「積ん読」になっていたりするので、最近は本を買うことが少なくなりました

しかも大抵の本は、アマゾンで注文すればすぐに(1~2日くらい)で送られてくるので、街の本屋で買うことは本当に少なくなった

そのせいで本屋が壊滅的に減っているのは悲しいことなのですが、やはりアマゾンの便利さにはなかなか勝てない(文明とは「便利さ」のことだと思います)

上の本は、昭和42年(1967年)発行ですから、半世紀以上も前の本です

当時の日本全国の県民性を扱っています

私は歴史がダイスキで、その中でも特に普通の人々(平民とか農民とか庶民)の生活や生き方の習慣、世界観がどんなだったかに興味があります

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柳田國男(→)や折口信夫らによって始められた民俗学のテーマですね

千葉県の佐倉市には、国立歴史民俗博物館(↓)というのがあって、日本の各時代の風俗習慣を実物展示しています

10年くらい前に見学に行ったのですが、展示量が膨大でとても1日では見切れず、また行きたいと思っています

今でも我々の日々の生活やものの見方考え方には、江戸時代やそれ以前から続く風俗習慣が根強く残っていて面白い

しかも風俗習慣には地域性があって、今でも関東と関西では別の国かと思うようなことがありますよね

これをさらに細かく分けて「県民性」として見ているのが本書のテーマです

交通や通信が発達して、県民性がだんだん薄れていくのは社会の必然ですが、完全に消え去るには、まだ長い時間(何世紀も)かかるような気がします

  (^_^;)

 

国立歴史民俗博物館

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そのときの写真へ

 

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子ネコ誘拐事件?

▲上の動画と下の事件は、何の関係もありません

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動機がよく分からない、不思議な事件ですね

飼い主に対する嫌がらせでしょうか?

まさか身代金目的?

単純にカワイイくて欲しかったのなら

猫屋(ペットショップ)で買えばいいし、お金が無ければ

保健所で処分されそうな子ネコを助けに行けばいい

(・_・?)

 

他人の飼っている子猫1匹を強奪(誘拐)し、その際、飼い主にけがを負わせたとして高知県警須崎署は12月6日、南国市の会社員の男(50)を強盗致傷容疑で逮捕した。

共犯者がいる可能性があるなどとして、同署は認否を明らかにしていない。

男は10月30日13時50分頃、須崎市浦ノ内の駐車場で、高知市の50歳代男性が飼育する子猫を奪って車に乗り込み、急発進。

追いかけてきた男性を転倒させて、膝に軽傷を負わせた疑い。

同署は余罪などを調べるとしている。

 

カセットボンベ爆発 女性客が重体 「お好み焼き焼肉かるろす」

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▲「お好み焼き焼肉かるろす」

 

カセットコンロは非常に便利ですし、正しく使っていれば安全です

でも加熱した鉄板の上に、さらにカセットコンロを置けば、爆発する可能性があります

臨時の高校生バイトなど慣れない店員だったのかな?とも思いましたが、そうではなくて、店内で働いていたのは店主とその妻の二人だけ、客も二人でした

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疑問1:なぜ鉄板で焼肉を焼かなかったのか?

疑問2:なぜ危険だと、誰も気づかなかったのか?

疑問3:こんな危険な方法で、いつも焼肉を提供してるのか?

疑問4:もう一人いた客は、なぜ無傷だったのか?

特に疑問4が不思議です

二人が同じテーブルなら、一人は重傷で一人は無傷って、ちょっと考えにくい

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無傷の一人は、トイレにでも行っていたのでしょうか?

たまたま一人焼肉の客が二人いて、テーブルは別だった?

あるいは事故を装った、計画的な・・・?

世の中には、ミステリアスなことが多いです

  ((((;゚д゚))))

 

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12月1日19時すぎ、兵庫県伊丹市西台の「お好み焼き焼肉かるろす」で爆発音がして、食事をしていた60歳くらいの女性客が意識不明の重体です。

カセットコンロのボンベが破裂したとみられ、警察が当時の状況を詳しく調べています。

女性が座っていたのは、鉄板のあるテーブル席。

鉄板でお好み焼きを焼いて食べたあと、店員にカセットコンロを鉄板の上に乗せてもらい、焼き肉を食べていたところ、ボンベが破裂しました。

店内には女性客を含めて客が2人と、店主とその妻の合わせて4人がいましたが、女性のほかにけがをした人はいませんでした。

 

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宮台真司、首を切られる 都立大教授

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首を切られたというので、都立大の教授を解雇されたのかと思いました

犯人が正気で、かつ本気で狙ったのなら、確実に仕留めるはず

命が助かったということは、サイコパスとかメンヘラ系の犯罪かもしれません

  ((((;゚д゚))))

 

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宮台真司(みやだい・しんじ)が、首を切り付けられました。

宮台真司は、東京都立大学の人文社会学部教授で、現代社会や戦後思想などが専門。

警視庁によりますと11月29日16時半まえ、東京・八王子市の東京都立大の南大沢キャンパスで

「都立大の中で、男性が顔を切られた」

と目撃者の男性から110番通報がありました。

キャンパス内の路上にいたところ、頭を後ろから殴られたうえ、刃物のようなもので首を切られて病院に搬送されました。

命に別状ないということです。

 

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▲都立大の南大沢キャンパス

 

野地さんの記事

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 熊さん、情報ありがとー

  (^_^;)

 

菓子大手のシャトレーゼの社内には120人の「社長」がいる。

シュークリーム社長やどらやき社長など、商品ごとの責任者が「社長」だ。

なぜそうした経営体制をとるようになったのか。

創業者の齊藤寛会長に、ノンフィクション作家の野地秩嘉さんが聞いた――。

 

* * * * * * *

 

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齊藤は会社に「プレジデント制」を導入した。

「事業を10億くらいの規模に分けて、

 その責任者をすべて『社長』にすればいい。

 そう思ったのです」

事業規模を数億円程度に分けて、それぞれに社長(プレジデント)を置く。

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ゴルフ場ならばひとつのゴルフ場がひとつの会社だ。

工場であればシュークリームの製造ラインの責任者が「シュークリーム社長」になる。

どらやきの製造ラインであれば、どらやき社長(プレジデント)だ。

営業部門であれば10店舗から20店舗の統括者であるグループ長が社長(プレジデント)となる。

詳細はここをクリック

 

逮捕 KADOKAWAの角川歴彦会長

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▲次男で常識人の角川歴彦さん

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角川歴彦さん(↑)には、個人的に思い出があります

もうかなり以前になりますが、出版流通の将来についてのお考えを伺うためにKADOKAWA(当時の角川書店)を訪問し、一対一で2時間ほどインタビューさせていただいたことがあります。

当時の角川書店は、角川歴彦さんの兄である天才肌の角川春樹さんがトップで、かなり思い切った(やや破天荒な)出版経営や社会活動をなさっていました

当時の角川歴彦さんは、どちらかというと目立たない脇役で、角川春樹さんの補佐役という感じでした

事前に、どんな感じの人なのか調べたら

「兄のハルキと違って、常識人だよ」

という評判でした

その通りインタビューは順調に進み、ふと角川歴彦さんのデスクの上を見たら、当時のパソコン、富士通「FM7が置いてありました

「いま、パソコンの勉強を始めたところなんだよ」

とのこと

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その後、兄の角川春樹さんが事件を起こして経営から退かれ、弟の角川歴彦さんが会社のトップになった訳です

あのとき経営者自ら勉強したパソコンやネットの知識が、その後の出版の枠を超えた事業展開に、大いに役立ったのかもしれません

(^_^;)

 

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▲本体とキーボードが一体化した、富士通「FM7

 

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東京オリンピック・パラリンピックのスポンサー契約をめぐる贈収賄事件で、東京地検特捜部は、出版大手、KADOKAWAの角川歴彦会長(79)が、大会組織委員会の高橋治之元理事(←)に、総額6900万円の賄賂を提供していたとして、新たに贈賄の疑いで逮捕しました。

東京地検特捜部の調べによりますと、角川歴彦会長は大会のスポンサー選定などで便宜を受けたことへの謝礼などとして、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)に去年までの3年間に総額6900万円の賄賂を提供したとして、贈賄の疑いが持たれています。

KADOKAWAは、2019年に国内で3番目のランクの「オフィシャルサポーター」として、組織委員会とスポンサー契約を結び、大会の公式プログラムやガイドブックなどの出版を手がけました。

角川歴彦会長は「角川書店」創業者の角川源義氏の次男(長男は角川春樹氏)で、数多くの映画製作に関わり、日本アカデミー賞の協会特別賞を受賞したほか、日本雑誌協会の理事長なども歴任しました。

 

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▲長男で天才肌の角川春樹さん

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