43【文学読書】

訃報 半藤一利

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今年は昭和史を読んでみようかなと思っていたのですが、その矢先に重要な語り部を失った気分です

永井荷風の研究家としても知られ、上のテレビは半藤さんが荷風を扱ったもの

呉市海事歴史科学館(愛称:大和ミュージアム)の名誉館長でした

(T_T)

 

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「日本のいちばん長い日」など、昭和史に関するノンフィクション作品を多く手がけた、作家の半藤一利(はんどう・かずとし)氏(→)が亡くなったことが1/12分かった。

90歳だった。昭和5年、東京生まれ。

昭和28年、東大文学部を卒業し、文芸春秋新社に入社。

編集者として「連合艦隊の最後」の著者、伊藤正徳氏を担当し資料集めや取材をする中で、昭和史への造詣を深める。

昭和40年には大宅壮一編として、玉音放送までの一日を描いた「日本のいちばん長い日-運命の八月十五日」を発表。

平成7年に「決定版」として、自身の名義で改訂された。

文芸春秋では「文芸春秋」「週刊文春」編集長や専務などを歴任。

司馬遼太郎氏との交流も長かった。

平成5年「漱石先生ぞな、もし」で新田次郎文学賞、平成10年に「ノモンハンの夏」で山本七平賞、平成27年に菊池寛賞を受賞。

妻でエッセイストの末利子さんは夏目漱石の孫。

 

▲映画「日本のいちばん長い日」(2015年版)予告編

 

▲映画「日本のいちばん長い日」(1967年版)予告編

 

読書 Google Apps Script

Webデータ自動メール通知アプリを作ってみよう!_ Google Apps Scriptで簡単、手軽にスクレイピング_01

Googleが提供しているサービスには、Googleドライブ、Gメールなど色々ありますが、しょっちゅう使っていると手作業が面倒になり、自動処理したくなります

「Google Apps Script」(GAS)は、そのような自動処理をプログラムする簡易言語です

例えば、毎日見ているWEBニュースで、ある条件(特定のキーワードを含むとか)に合致したら、そのニュース記事を自分あてに自動でメールさせたり出来ます

GASは、JavaScriptがベースなので、文法も非常に簡単

ただし非常に複雑な自動処理をさせようとすると荷が重くなり、Pythonなど別な言語を使うことになり、これを突き進めると、いま話題のAI(人工知能)になってくる

本書は、そんな大げさな話ではなく、日常的な作業を自動化して便利にしましょうということで、GASの紹介をしています

GAS利用じゃないんだけど、以前から「新宿高校」というキーワードを含むニュースを自動検索させて、見つかったら自動でメールしてもらっています

このブログに時々載せている、新宿高校関係のニュースは、そうやって見つけたものが多いです

(^_^;)

 

読書 教説と手紙

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快楽主義者のことをエピキュリアンと呼ぶが、エピクロスはその元祖

快楽主義という言葉のイメージとは逆に、人生の雑事を「苦」と考え、それからの解放を「快」としたので、その哲学の理想はむしろストア哲学(禁欲主義)に近い

大欲は無欲に通じるという禅の境地や、涅槃(欲望から解放された悟り)を理想とした原始仏教の境地にも似ている

人間(特に男)は若いうちは肉体的欲望の奴隷となりやすいので、老年こそ欲望から解放された、人生の最も充実した時代としている

その規範をひと言で言えば

 「隠れて生きよ」

となって、世間の雑事に煩わされることなく、なるべく俗人に出会うことの少ない場所で静かに生きることを勧めている

ここまで来ると、老荘の無為自然の境地にも近くなり、深山幽谷に住む仙人のような生き方になる

エピクロスは非常に多くの著作を書いたが、そのほとんどは隠滅してしまい、現在残っているのはディオゲネス・ラエルティオスが「ギリシア哲学者列伝」に残した引用(つまり本書)だけとなっている

この時代の哲学は、自然哲学(世界観、のちの自然科学)と人生哲学(人生観、いかに生きるべきか)から成っているが、自然哲学は古代原子論(アトム)による説明で、現代人には少々退屈

人生哲学は、のちの哲学が非常に難解になったのに比べると単純明快で、現代人にも親しみやすい

本書には3つの手紙が含まれているが、最初の2つは主に自然哲学なので、ここで退屈して読むのをやめてしまうともったいない

3つ目の手紙(メノイケウス宛の手紙)から読むのがいいと思う

(^_^;)

 

 

荷風64歳の大みそか

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 断腸亭日乗、昭和17年大みそかの日記

  荷風数え64歳 戦争で生活しにくさが増し

 長生きはしたくなし などと言っている

  でも79歳まで生きたけど

 (^_^;)

 

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▲荷風とお歌

荷風が芸者であった関根歌(芸者名、鈴龍、すずろう)を身請けするのは、荷風48歳(昭和2年)のときである。

映画「濹東綺譚」にも、「おうた」として登場する。

断腸亭日乗によれば、自分はすでに老いたので妾を囲うこともないが、21歳のお歌がしきりに芸者をやめたいと願うし、借金もわずか五百円程度だから身請けしたとしている。

だが、それは照れ隠しで、老境にさしかかった荷風(当時の48歳は初老)は、若いお歌に惚れた。

40年以上続いた荷風の日記「断腸亭日乗」の面白いところは、荷風が人を褒めなかったこと。

いや、けなしてばっかりだ。

その荷風が日乗で褒めた回数を数えたことはないが、荷風の研究家によれば、10回にも満たないらしい。

その荷風が珍しく、お歌を褒めている。

お歌は、荷風が足掛け5年間に渡り、最も長く付き合った愛人で、荷風はお歌のことを、

「最近では、かくの如き妾気質(めかけかたぎ)も珍らしき(中略)

 かくの如き可憐なる女に行会いしは、誠に老後の幸福といふべし」

 (『断腸亭日乗』 昭和3(1928)年2月5日)

と、荷風らしい言い方で最上級の賛辞を与えている。

さらに荷風は、お歌が世の悪風に染まらず、活動写真も好まず、針仕事や拭き掃除に精を出し、一日中たすきを外すことがなく、昔より下町の女によく見られる世帯持の上手なる女のようだ、などと褒めまくるのである。

これは、荷風とお歌の相性がよかったのではないかと思う。

いかにカサノヴァ荷風とはいえ、富松や八重次のような本物の芸者(芸のある玄人)と毎日膝を突き合わせていれば、疲れるのかもしれない。

それに対し、お歌のように日陰者でありながら着物の一枚も欲しいと云わない女性は、荷風にとって砂漠のオアシスのようなものであったのだろう。

だから、お歌が勤めていた川岸屋(芸妓屋)があった麹町3番町(現在の九段そば)の近くに最初は間借りさせていたが、荷風が住んでいた偏奇館のそばに移らせている。

現在の六本木一丁目あたり、日比谷線神谷町駅の近くの2階建て。

何も荷風の自宅である偏奇館の近くなら、一人暮らしの自宅に同居させればよいと思うのだが、偏奇館は世間に知られていたから都合が悪く、荷風はお歌の引越先を隠れ家として「壺中庵」と名付けた。

荷風は若いころ、慶応大学文学部の教授をしていたが、妾宅から教室へ出かけることも多かった。

日乗には壺中庵記として、陽が高くなっても

「雨戸一枚、屏風六曲のかげには、不断の宵闇ありて、

 つきせぬ戯れのやりつづけも、誰はばからぬこのかくれ家」

とある。

淫靡な世界が垣間見れる、さすが荷風先生。

だから、お歌が待合を持ちたいと望んだときの荷風は、新婚の亭主のように、お歌のために炊事道具や客用の食器などを揃える。

ところが、そのお歌との蜜月も3年で終わる。

結局、荷風は一か所に停泊する船ではなかった。

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* * * * * * * * * *

 

上の文章では、荷風がお歌に飽きて捨てたような印象を持つかもしれないが、実はお歌には年齢の近い恋人が出来ていた

しかし世話になった荷風にそれを切り出しにくく、ついに仮病を使って、荷風に諦めさせる作戦に出た

荷風はお歌を心配して知人の医者に見せるが、なんとお歌はその医者をもダマし通して、「もう長くはあるまい」などという誤診をさせる

まったく

「恋愛において、女は常にプロだが、男はアマチュアである」

というフランス人の言葉が思い出される

しかし別れた後も荷風とお歌は、時々会って旧交を温め、荷風が亡くなるまで、大人の関係を持続させている

いい話だなぁ

(^_^;)

 

青銅器が作れる

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 発見当時は 卑弥呼のいた邪馬台国か!

  と大騒ぎになった吉野ヶ里遺跡

 歴史オタクには たまらない魅力です

  (^_^;)

 

吉野ヶ里遺跡、1月〜2月限定で本物の青銅器作れるから超オススメ…

なんなら来年も行きたい…

鏡は超磨いたら写真(↓)みたいにピカピカになるよ…

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読書 人生の短さについて

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著者セネカは、1世紀に生きたローマ帝国の政治家で、ストア哲学を代表する人物

人生は短いのではなく、我々が雑用で人生を浪費しているのだと説いて、「多忙なる怠惰」を戒めている

明日死ぬつもりで今日を生きよ」というのは、ガンジーの言葉にもあるが、哲学の一つの到達点だろう

表題作のほかに「心の平静について」「幸福な人生について」が収められている

禁欲主義のストア派も、快楽主義のエピクロス派も、最終的に目指すところは、この「心の平静」というところに落ち着いているのが面白い

当時のギリシャ・ローマの時代精神を感じるし、時代を超えた普遍性をも感じる

本書を最初に読んだのは今から四半世紀前で、その後も折に触れて読み返し、今また読み直している

(^_^;)

 

読書 パソコン音楽制作入門

できる ゼロからはじめるパソコン音楽制作超入門_01

DTM(デスク・トップ・ミュージック)という、パソコンだけで行う、音楽の演奏や作曲のソフトがあるというので、その入門書を読んでみました

まあ言ってみれば「音楽のワープロ」といった感じでしょうかね

ワープロの使い方を覚えたからといって、すぐに小説を書ける訳ではないですが、文章の作成がいろいろと便利になります

同様に、パソコン音楽制作ソフト(DTMソフト)の使い方を覚えれば、すぐに「作曲」が出来る訳ではないが、音楽をいろいろといじくって遊ぶのは楽しそうです

まずDTMソフト「Studio One」が必要になる訳ですが、何と無料で入手できます(機能が充実した有料版もあるらしい)

本書の第1章は「DTMとは何か?」で、次の第2章がDTMソフト「Studio One」のダウンロードとインストールの仕方を説明しています

ダウンロードサイトの内容が変化しているようで、本書の説明とは多少異なるところもありましたが、さほど苦労なくダウンロードとインストールが出来ました

かなり巨大なソフトのようで、ダウンロードに光回線でも何分もかかりました

それで第3章は、「Studio One」の基本操作の説明です

ドラム、ベース、ギターなどの各パートのお試しブロックが用意されてるので、それらを適当に譜面上にアレンジしてやれば、何となく「曲」のようなものが出来上がります

ほとんどマウスだけで操作できる、お手軽お遊びモード

ここまでが本書の前半で、本日はここまで読んでオシマイにしました

本書の後半、第4章からは、各パートの細かい説明に入るみたいです

無料版とはいっても、かなり機能が豊富で、操作方法を一通り覚えれば、いろいろ楽しく遊べそうです

なお、下のサイトを見れば、この本を買わなくても済みそうです

https://sleepfreaks-dtm.com/category/for-beginner-studioone/

「Studio One」でググれば、もっといろいろ情報がありそう

(^_^;)

 

▼「Studio One」の基本操作画面

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読書 努力論

超訳 努力論_01

幸田露伴というと、尾崎紅葉とならぶ明治の文豪というイメージが強いけど、こんな成功哲学のような本も書いてるんですね

とにかく徹頭徹尾、努力の大切さを説いている

江戸時代の「殿様の子は殿様、足軽の子は足軽」という封建制度の呪縛から解き放された日本人の、努力して能力を発揮すれば上昇できるという明治の時代精神が感じられる

現在の日本は成熟した先進国なので、ちょっとシニカルな時代精神もあって、真正面から努力を礼賛するのを恥ずかしく思うような雰囲気もあるが、本書の努力論は清々しいほど単刀直入に、努力することを勧めている

原文は明治時代らしく、漢語が多用されていて読みにくいので、現代日本語に「翻訳」されていて、非常に読みやすくなっている

(^_^;)

読書 マイナンバー制度

大事なことだけすぐにわかる マイナンバー制度_01

マイナンバーカードを作ったので、使い方の注意点などを知ろうと思って読みました

特に驚くほどのことは書いてなかった

マイナンバーカードを作って、役所の窓口で受け取ろうとしたら(郵送は出来ないみたい)、窓口の予約がビッシリ埋まってて、なかなか予約できませんでした

コロナで全国民に10万円を配った影響で、カードを作ろうと考えた人が多いのかな

(^_^;)

玄関マーキング

玄関マーキング

自宅の玄関やポストに「〇」や「×」のようなマーキングサインは残されていませんか?

実は、それらのマーキングによって、あなたの生活情報が空き巣や訪問販売員に駄々洩れになっている可能性があります。

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