50【健康管理】

人工肛門体験

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がんと診断されて生活が激変する患者。どう受け入れ何を思ったのか。直腸がんを患い人工肛門のある身体になった漫画家の内田春菊さん(58)に聞いた。

激痩せも便秘も、半年ほど前から始めた糖質制限ダイエットの影響とばかり思っていた。

2015年末、漫画家の内田春菊さんは、ようやく足を運んだ近所の医者にこう言われた。

「一刻を争う。治療すれば助かるから、大丈夫」

がんだと言われたようなものだった。

紹介された病院の予約は1週間後だったが、翌日には産婦人科の主治医が自分の勤める病院で受診できるよう手配してくれた。

そこで内田さんは、肛門(こうもん)からわずか2センチの位置に直腸がんがあることと、人工肛門になる可能性を告げられた。

「がんは、『あっ、意外と早かったな』くらいの印象。周りにがんをやった知り合いはいっぱいいるので、自分もいつかはなると思っていた。でも人工肛門は考えたことがなかったから、ビックリですよ! これから先、暮らしがかなり変わりそうなイメージだったので、『それは大変そうだな』と思いました」

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新宿高校『新宿折をり』

寺尾和子さん(新宿高校20回生)が1月19日発行の『進路部通信―新宿折をり』第31号に

「短期間日本を離れたことで人生観や価値観が一変」と題して寄稿されました。

寺尾さんは、薬学部を出て大手製薬企業に入ったものの、「自分のやりたいことは他にあるのでは」と10年間悩み続けた後、『薬剤師以外の仕事で生きよう』と決心。

先ずは英語力を、と英国に短期語学留学して猛勉強、その後日本に戻って英検1級を取得したそうです。

英語力を身に着けたことで、それまで知らなかった世界が広がり、人生観、価値観が一変したと語られています。

そして、30代後半に国際的医学出版社に転職。

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有賀さつきアナ 急逝

c0e868b4e055abb390a957109934bb9f 明るく奔放なキャラクターで「女子アナブーム」の火付け役となった元フジテレビアナウンサーの有賀さつき(ありが・さつき)さんが死去していたことが4日、分かった。52歳。東京都出身。

取材では1月末に他界。詳しい死因などは明らかになっていないが、昨年から闘病していたという。

アイドルアナの先駆者らしく病気を公表せず、最後まで笑顔でテレビに出続けた。

あまりに早い旅立ちだった。有賀さんは4日未明の日本テレビの通販番組「日テレポシュレ」にも昨年収録済みの映像で出演していただけに、衝撃は大きい。

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 50代でも 40代でも 亡くなる方は亡くなる

 60代の自分が生きてるのが 不思議な感じがします (T_T)

 

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離別男性の死亡率

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配偶者の有無で言えば、未婚者も死別者も同様のはずなのに

ソロ社会問題について論じると、どうしても未婚化に話が集中しがちです。

それはもちろん大きな問題ですが、実は忘れてはいけないポイントは「結婚したとしても結局はソロに戻る」という問題です。

たとえ配偶者がいたとしても2人同時に亡くなってしまうことはまれですし、離婚によって独身に戻ることもありえます。

今回は、そうした死別・離別に伴うソロ化の問題について取り上げたいと思います。

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MRIの強力な磁力で死亡

親族の見舞いで病院を訪れた男性が、磁気共鳴画像装置(MRI)の強力な磁力に引き寄せられて死亡する事故が起きた。警察が29日、発表した

事故は27日夜、インドの都市ムンバイにあるナイル(Nair)病院で発生。警察が出した声明によると、男性は酸素ボンベを抱えて室内に入り、磁力により装置へ引き寄せられたという。

警察報道官はAFPに対し、「インド刑法第304条にのっとり、医師1人と職員1人を過失致死容疑で逮捕した」と明かした。

警察は初期情報に基づき、男性が運んでいた酸素ボンベが装置にぶつかって破損し、男性がボンベから漏れた液体酸素を吸い込んで死亡したとの見方を示している。

犠牲者のおじの話では、男性は職員からボンベを運ぶよう頼まれ、その際MRIの電源は落としていると説明されたという。

「そういった事故を防ぐべき職員が、装置の電源が入っている時に私の家族らに室内に入るよう促した。私たちはショックを受け、打ちのめされている」とおじは語った。

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 MRI検査を受けるときは

  金属に注意しましょう  ((((;゚д゚))))

 

寒さが侵入してくる

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 ふだんは部屋の中なら

  寒さなんか感じないで薄着でいるのですが

 ここ数日は外から寒さがやって来るようで

  室内でも厚着してます  ((((;゚д゚))))

 

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▲つげ義春「外のふくらみ」より

 

半世紀ぶりの寒さ

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▲満開の桜ではありません 新宿駅東口1/22

1月25日(木)朝の関東では、今季最強寒気の影響で強烈な冷え込みとなっています。

東京・府中では観測史上1位となるー8.4℃を記録。

東京はー4.0℃と、1970年以来48年振りのー4℃台。

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東京は最気温がマイナス4度

札幌は最気温がマイナス4度

 寒さのレベルが違いますね  ((((;゚д゚))))

 

逆流性食道炎によって起こる食道がん

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日本人の“新たな国民病”とも言える、逆流性食道炎について解説をしましょう。

reflux_img02逆流性食道炎は、胃酸や胃の内容物が食道に逆流することによって起きる食道の炎症です。

日本の環境が清潔になったことや、胃がんのリスクを下げるためにピロリ菌を積極的に除菌していったことによって、日本人のピロリ菌の感染率は激減しています。

ピロリ菌が起こす萎縮性胃炎のせいで低下していた胃酸の分泌量は、正常レベル近くまで戻ってきました。

加えて食生活の欧米化(高脂肪食)や過食によって、胃酸が過剰に分泌されるようになり、逆流性食道炎になる人が急増しています。

o0393016913346618581逆流性食道炎は様々な症状を引き起こしてQOL(Quality of life 生活の質)を落としてしまいますが、何より問題になるのは、「食道がんのリスクが上がる」という点です。

慢性的に炎症が続いている場所では発がんのリスクが上昇します。

これは、ピロリ菌による胃炎から胃がんが、ウイルス性肝炎から肝臓がんが生じることとまったく同じです。

逆流性食道炎が関与するのは、食道がんの中でも「腺がん」というタイプで、欧米の食道がんは、50%以上が「腺がん」です。

肥満の多い欧米では、逆流性食道炎からできる食道腺がんが増えていることが深刻な社会問題になっています。

つまり私たち医療者は、「胃がんのリスクを減らそう」とせっせとピロリ菌を除菌してきましたが、それが逆流性食道炎を増やし、結果的に食道腺がんのリスクを上げている可能性が出てきているのです。

この点に関して、実は全く予想外のことが起きているというわけではありません。

除菌が逆流性食道炎を起こし得るということは、もともと医療者の中でも懸念されていました。

ただし日本の場合、食道がんの90%以上が「扁平上皮がん」という別のタイプで占められています。

「腺がん」は食道がんのごく一部にすぎないため、「欧米人と違って、日本人は体質的に腺がんになりにくいのだろう」と楽観的に考え、あまり問題視されてこなかったのです。

ピロリ菌の除菌でやっぱり食道がんは増えている?

そして、どうやら逆流性食道炎による発がんが増え始めているようなのです。

この問題はメディアでもほとんど取り上げられていません。けれど上の図で分かる通り、増加傾向にあるのは明らかです。

もちろん、ここで増加した分がすべて、ピロリ菌の除菌によるものであるというわけではありません。

除菌が爆発的に行われるようになったのは2013年以降なので、そこから逆流性食道炎になって発がんしたとしたら時間軸が合いませんから。

おそらく、「ピロリ菌感染の自然低下→逆流性食道炎の増加」が、腺がんの増加として反映されているのでしょう。

ただし、この増加分が除菌とは無関係だとしても、「逆流性食道炎になれば、日本人でも腺がんが増える」ということは読み取れます。

つまり除菌によって逆流性食道炎になれば、タイムラグはあるものの、将来的に腺がんになるリスクが上がるだろうということです。

ここまで読み進めて、「医者に勧められるがままにピロリ菌の除菌をしたのに、どうしてくれるんだ!」と思った人もいるかもしれません。

患者数を比べてみると、現状では腺がんは食道がんの10分の1以下で、さらに食道がんが胃がんの5分の1程度です。

腺がんを多く見積もったとしても、胃がんの50分の1ということになります。

つまり、胃がんのリスクを減らすことの方が、優先順位は高いのです。

もちろん、ピロリ菌を除菌したら自動的に逆流性食道炎になるわけでもありません。

除菌によって胃酸が活発に分泌されるようになったとしても、あくまで本来あるべきレベルに近づくというだけです。

それが逆流するかどうかは、日頃の食生活の内容や量、肥満の程度などが大きく影響しています。

適切な生活習慣が守られていれば、簡単には逆流しません。

その上でも、この問題については、医療者もやや不用意だったのかもしれないと自戒を込めて考えています。

除菌で胃酸が増えることに加え、ご飯がおいしくなり、体重増加から逆流性食道炎になってしまったという人が結構います。

総合的に、ピロリ菌の除菌の必要性や妥当性は現状でも揺るぎませんが、除菌はしっかりとした生活習慣の指導とセットであるべきだったのでしょう。

さて、ではそのようなリスクをはらんだ逆流性食道炎になってしまったら、どうすれば良いでしょうか。

暴飲暴食、肥満は逆流性食道炎の敵

前述したように、発症には生活習慣が深く関わっているので、まずはその見直しから始めましょう。

暴飲暴食をしない、食後3時間以上空けてから就寝する、肥満の場合はダイエットをする、などが重要になってきます。

肥満の改善には運動が有用ですが、あまりに激しいトレーニングや筋トレは腹圧をかけて、むしろ逆流を助長するので注意が必要です。

仕事が忙しくて帰宅が遅く、どうしても夕食が遅くなる人もいると思います。

その場合、本来の夕食の時間に軽く食事を済ませ、帰宅後はごく少量を追加する方がいいでしょう。

生活習慣の改善で治らなければ、胃酸の分泌を抑える薬(PPIなど)が有効です。

世界中で逆流性食道炎の患者が増え続け、今や膨大な量のPPIが処方されています。

抗がん剤など高額な薬を抑えて、金額ベースでTOP10に入ることもあるほどです。

効果があるからこそ世界中で使用されているわけですが、あくまで薬なので、副作用に注意が必要です。

長期間服用すると、骨粗鬆症(特に女性)、腎臓病、特殊な腸炎、心臓病、肺炎、認知症のリスクが上昇すると言われています。

胃酸だって、必要があるから分泌されているのです。とにかく止めればいいというわけではありません。

自然の摂理に逆らえば、必ず何らかの反動は出てきます。

症状がおさまった後も、漫然と飲み続けるというのはお勧めできません。

つまり「薬を飲んでいれば暴飲暴食しても大丈夫」というわけはないのです。

症状が強い場合、PPIの内服が必要ですが、それと並行して生活習慣の改善に努め、最終的には逆流性食道炎からも薬からも卒業するのが、一番理想的なゴールなのです。

(参考文献)
逆流性食道炎ガイドライン
Lagergren J, et al. Symptomatic gastroesophageal reflux as a risk factor for esophageal adenocarcinoma. N Engl J Med. 1999;340:825-31.
Trivers KF, et al. Trends in esophageal cancer incidence by histology, United States, 1998-2003. Int J Cancer. 2008;123:1422-8.
天野 祐二、他. 本邦におけるBarrett食道癌の疫学―現況と展望― 日本消化器病学会雑誌 2015;2:219-231