なんでこの写真を選んでしまったの?
自民党総裁選に向け、支持者の気持ちをつかむはずが...
9月に予定されている自民党総裁選で、ただひとり安倍首相に楯突くライバルとなる可能性が極めて高い男、石破茂。
その石破氏が最近熱心なのが、インスタグラムやツイッター、フェイスブックなどのSNSだ。
「’12年の総裁選では、石破氏は一般の自民党員の得票では安倍氏を上回っていたものの、国会議員の得票で逆転され、自民党総裁の座を逃しました。
石破氏には、『国会議員の支持は少ないかもしれないが、多くの国民の共感を得ているのは自分』という自負がある。
だから、一般の有権者に興味をもってもらうべく、ネットでの情報発信に熱心なのです」(全国紙政治部記者)
ところが、この発信が思わぬところで”反発”を受けてしまった。
「石破氏は7月に入ってツイッターのトップ画面にネコを抱いている写真を使用しました。
一見、ネコ好きの”良い人”のようですが、よく見るとネコが嫌がっている。
しかも、ネコ好きからすればあり得ない抱き方をしているという指摘もあり、炎上しそうな雲行きです」(前出・記者)
石破氏は、なぜこの写真をアップしたのか。
「この写真はテレビ東京系の『田勢康弘の週刊ニュース新書』に出演した時に番組の看板だったタレント猫のまーごちゃんと撮ったもの。
石破自身は自宅も不在の時が多く、猫は飼っていません。
石破は最近インスタを始めたことで、連動してツイッターの画面も変えました。人柄がよくわかるような写真を探して、ネコを抱いているこの写真に変えたのです」(石破事務所関係者)
さて、石破氏に総裁選での勝算はあるのか。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう解説する。
「総裁選については、官邸が国会議員の票を固めていくだろうし、総理優位と見る向きが多い。ただ、支持も多いが不支持も多い、というのが安倍政権の特徴です。
西日本豪雨での対応でも西村康稔官房副長官がツイッターに上げた酒盛りの写真で風向きが変わりました。何が起こるか、まだまだわかりません」
「カメラを意識するあまりにネコと目線を合わせずに宙づりにしてしまっては、ネコの気持ちを不安にさせてしまいます。
ネコの正しい抱き方は、片手を腰に回し膝の上に乗せてください」(かまくらげんき動物病院・石野孝院長)
ネコじゃなくて有権者でも、目線も合わせずに政策だけ説かれては、不安になってしまう――。
ネットの空中戦も重要だが、まずは地上で目線を合わす。これが総裁選勝利の大切なポイントかもしれない。
石破氏ツイッターの壁紙写真。石破氏が抱いているネコは’14年に死んでしまった。
訃報を聞いた石破氏は弔電も打ったとか
日本には「猫好き有権者」が数千万人います
ネコの正しい抱き方も知らないようでは
「総理の器」とは言えませんにゃー =^_^=