地震予知失敗で初公判=過失致死罪で起訴の科学者ら-イタリア・ラクイラ
イタリアからの報道によると、2009年4月に死者309人、被災者12万人以上を出した中部ラクイラ地震で、地震を予知できず住民 に警告しなかったとして過失致死罪で起訴された科学者ら7人の初公判が20日、ラクイラの地裁で開かれた。
地震予知の失敗で刑事責任を問われるのは極めて 異例。
7人は地震予知や被害を評価する政府委員会の専門家6人と防災庁幹部。
ラクイラで続いていた微震の評価分析を地震の6日前にしておきながら、大地震につながる可能性はないと結論付けたことで、住民に甚大な被害が出たとして起訴された。
また、ラクイラ市などは7人に対し、5000万ユーロ(約52億3000万円)の損害賠償を求めている。
ただ裁判をめぐっては、地震予知が現時点では技術的にほぼ不可能であることから、多くの専門家が「科学を裁くことは出来ない」と強く反発している。
(^_^;) それでも地球は動いている