95【地球エリア】

全米ライフル協会

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 銃と弁護士は、とてもよく似ています

  物理的に戦う時の武器が銃ですし

  法律的に戦う時の武器が弁護士です

 敵が持てば、自分も持たざるを得ません

周囲がみんな銃を持っている社会で、自分だけ銃を持たないという決断は、簡単に出来ることではありません

アメリカの社会は男性原理が強いので、家族のいる男性は、自分の力で家族を守ろうとする意識が非常に強いです

例えば強盗に入られて家族を殺された場合、日本の男性はたいてい被害者として発言しますが、アメリカですと、家族を守れなかった自分を責める発言が大きくなります

日本よりも治安が悪く、みんなが銃を持っていて、しかも日本ほど警察が頼りにならない訳ですから、アメリカの男性が家族を守ろうとすれば、何としても銃が必要になります

今回の訴訟も、銃の所持を禁止せよという話ではありません  (^_^;)

 

6535817米国ニューヨーク州の司法長官レティシア・ジェームズ(→)は8/6、全米ライフル協会(NRA)による資金の長年にわたる不正使用が、ニューヨーク州法と連邦法に違反しているとし、全米ライフル協会(NRA)の解散を求める訴訟を起こした。

ニューヨーク州の司法長官レティシア・ジェームズ(→)は、全米ライフル協会(NRA)の幹部が不正に数十億円規模の私腹を肥やして散財し、全米ライフル協会(NRA)に対しての人々の信用を損ねたと告発している。

これに続き、ワシントンD.C.のカール・ラシーン(Karl Racine)司法長官も、同様の理由で全米ライフル協会(NRA)を提訴した。

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特に問題とされているのは、全米ライフル協会(NRA)のウェイン・ラピエール(Wayne LaPierre、←)副会長など4名の幹部が、家族や友人らを伴って度重なる贅沢三昧をしてきたことだ。

例えば、度々プライベートジェット機での豪華絢爛な海外旅行、理事会の承認を得ずに自身に発行した1700万ドル(約17億円)と180万ドル(約2億円)の雇用契約書、ガールフレンドへ100万ドル(1億円)の用途不明の支払いなど、汚職の一部だけ聞いても「やりたい放題」だ。

この結果、2015年には約2800万ドル(約29億円)の黒字だったのが、18年には3600万ドル(約38億)の赤字に転落し、3年間で6400万ドル(約67億円)の損失をもたらしたされる。

司法長官のレティシア・ジェームズ(Letitia James)は民主党派で、18年の中間選挙運動中に全米ライフル協会(NRA)を「テロリスト組織」と名指しし、調査を誓った人物だ。

調査は翌19年2月から行われ、今回の訴訟はその調査結果を元にしたもの。

「全米ライフル協会(NRA)は影響力が非常にあるため、

 何十年にもわたって不正行為が暴かれずにきた。

 このような詐欺集団は解散しなければならない!

と、司法長官のレティシア・ジェームズ(Letitia James)は声明を出している。

これに対して全米ライフル協会(NRA)側は

「この訴訟は政治的な動機によるもので、

 銃の暴力に対して銃で身を守る権利に対する攻撃だ」

とし、反訴を提起した。

バージニア州に本部を置く全米ライフル協会(NRA)は、もともと1871年に非営利団体としてニューヨークで創設した(ニューヨーク州の司法長官がNRAに対して規制権限を持っているはこのためだ)。

以来、全米ライフル協会(NRA)は500万人以上の会員を擁し、アメリカでもっとも影響力のある銃の権利を主張するロビー活動団体、保守派圧力団体として知られる。

米国でどれだけ不条理な銃撃事件や乱射事件が起こり、罪のない人々が命を落とそうとも、銃規制が一向に進まないのは、全米ライフル協会(NRA)が政権と癒着しているからだ。

今回のニュースを聞いた人々からは、さまざまな声が聞こえてきた。

「全米ライフル協会(NRA)は長年、数々の法律違反をしてきた

 犯罪者により運営されているマンモス組織だ」

とジェームズ氏を擁護する人。

また、全米ライフル協会(NRA)が銃の権利を擁護する唯一の団体ではないことから

「おそらくそんなことはないだろうが、ここが解散したところで

 ガン・オーナーズ・オブ・アメリカ(GOA)などほかにも強力な団体がある。

 全米ライフル協会(NRA)ただ1つの問題だけではない」

「損失額について取り返せることがあっても、全米ライフル協会(NRA)や

 この国から銃を取り上げることは絶対にできないだろう」

などだ。

また、修正第2条(合衆国憲法で保障されている武器保有権、1791年成立)については支持するが、全米ライフル協会(NRA)の支持者ではないという年配の男性はこのように語った。

「私の幼少時は各家庭に銃器が普通にあった。

 第2次世界大戦後、男にとって身近なものとなり、

 攻撃や防衛用から娯楽性の高いものへと取って代わった。

 全米ライフル協会(NRA)は責任ある所持の重要さを十分に伝えることなく、

 銃器の拡散だけに専念してきた。 銃器は携帯電話や車とは違う。

 誰もが必要としているものではない」

と、全米ライフル協会(NRA)が利益だけを追求するがために、闇雲に銃が拡散されてきたことに異議を唱えた。

全米ライフル協会(NRA)の長年の盟友であるトランプ大統領は、今回の訴訟について、全米ライフル協会(NRA)を擁護する姿勢を見せている。

多額の損失額は、これまで起こった数々の訴訟に対する資金として充てられたものだとし、ホワイトハウスで記者団に対しこのように語った。

「(訴訟は)まったくひどい話だ。 全米ライフル協会(NRA)は

 本社を(今のワシントンD.C.近くから、より大きな銃社会である)テキサスに

 移すべきだろう。

 ここでの人々の非常に素晴らしく美しい生活を引率してはどうだろうか」

 

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▲テキサス州の銃砲店

 

【弁護士バージョン】

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周囲がみんな弁護士を雇っている社会で、自分だけ弁護士を雇わないという決断は、簡単に出来ることではありません

アメリカの社会は男性原理が強いので、家族のいる男性は、自分の力で家族を守ろうとする意識が非常に強いです

例えば不法行為で家族の身体や財産を侵害された場合、日本の男性はたいてい被害者として発言しますが、アメリカですと、家族の身体や財産を守れなかった自分を責める発言が大きくなります

日本よりも訴訟が多く、みんなが弁護士を雇っていて、しかも日本ほど共同社会(世間)が頼りにならない訳ですから、アメリカの男性が家族を守ろうとすれば、何としても弁護士が必要になります

(^_^;)

 

レバノン 死者135人

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 硝酸アンモニウムは 簡単には引火しないけど

  万一引火したら 非常に恐ろしい!

 テロ対策も含めて 日本国内での保管状況を

  早急にチェックして欲しい!  ((((;゚д゚))))

 

8/4にレバノンの首都ベイルートで起きた大規模爆発は、同国経済の混乱に拍車をかけそうだ。

3月にデフォルト(債務不履行)を宣言し、新型コロナウイルスが追い打ちとなって激しいインフレで食料不足も懸念されていた。

爆発は経済活動をまひさせ、市民生活をさらに追い込む恐れがある。

爆発は4日午後6時ごろ、ベイルート中心部に隣接する港で起きた。

レバノンのメディアによると少なくとも135人が死亡し、数千人が負傷した。

最大30万人が家を失い、都市の半分に及んだ被害の総額は推定約3000億円超に上ると、知事が5日明らかにした。

マルワン・アブド(Marwan Aboud)知事は

「現在家を失った人は25万~30万人いると思う」

と述べ、爆発の被害総額は30億~50億米ドル(約3000億~5000億円)と推定されると語った。

東日本大震災の、建築物の全壊・半壊は40万戸、避難者は約47万人でしたので、今回の爆発の被害が、とんでもない規模だったことが分かります  ((((;゚д゚))))

また、エンジニアや技術班らによる被害状況の正式調査はまだ行われていないが、港湾地区で発生したこの爆発の被害はベイルートの半分に及んだとみられると述べた。

犠牲者の数は膨らむ可能性がある。

アウン大統領は5日に緊急閣議を開き、2週間の国家非常事態宣言を出す考えを示している。

アウン氏は4日に、肥料や爆弾の原料として使われる硝酸アンモニウム2750トンが当局に押収された後、6年間にわたって安全対策が不十分なまま保管されていたと、述べた。

トランプ米大統領は「攻撃」の可能性に言及した。

被害は首都中心部の広い範囲に及ぶ。

ブラジル紙によると、現場から数キロメートル離れたカルロス・ゴーンの自宅も損傷した。

レバノン経済は隣国シリア内戦や原油安による湾岸経済の失速で低迷し、3月には償還期限を迎えた国債のデフォルトを宣言した。

新型コロナの感染拡大もあり、通貨レバノンポンドの実勢レートは対ドルで昨秋の5分の1の水準になった。

現金不足の銀行では預金の引き出しが制限され、激しいインフレが生じている。

懸念は食料不足にまで及び、失業率は3割を超えるとみられる。

レバノンは食料を輸入に頼っており、爆発した港が玄関口だった。

国境を接するのは内戦下のシリアと、敵対関係にあるイスラエルで陸上輸送は困難だ。

ただ、イスラエルは爆発を受け、支援の意思を示している。

ディアブ首相は経済危機を脱しようと、国際通貨基金(IMF)や旧宗主国のフランスなどに支援を求めていたが、条件となる経済改革に抵抗し、協議は難航していた。

3日には政府の無策を批判してヒッティ外務・在外居住者相が辞任を表明するなど、政治的な混乱も広がっていた。

レバノン経済の危機は、18の宗派が権力を分け合う硬直的な政治や腐敗が招いた側面も大きい。

2019年秋には大規模な反政府デモが起き、ハリリ前政権が退陣に追い込まれた。

7日には05年に起きた前首相の父ハリリ元首相の暗殺事件の判決公判が予定されており、対立は激化する恐れもある。

 

読書 ハーメルンの笛吹き男

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1284年6月28日の朝、ドイツ北部ハーメルンの街に異様な服装の男が現れて、笛を吹いた

すると街の中の子どもたちが、家々から出てきて男の周りに集まり、そのまま男に連れられて街の外に出て、130人が姿を消した

これが有名なハーメルンの子ども失踪事件

悲嘆に暮れた親たちは、街の重大事件として記録に残した

やがて話に尾ひれが付いて、ドイツを代表する伝説となってゆく

本書は、この伝説の背後にある事実関係を探ることで、推理小説のように興味を引きながら、中世の都市における人々の社会、生活、楽しみ、苦悩、時代精神を探っていく

社会の最底辺で呻吟しながら生きた人々が、どのような気持ちで毎日を生きていたのかが、少しずつ伝わって来る

ドイツ中世史を探る著者が、ドイツの資料館で、歴史文書をコツコツと探る姿

そこには、歴史が紡ぎ出される作業というものが実感できる

(^_^;)

 

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▲現在のハーメルン 奥の尖塔がマルクト教会

 

ゴーン邸 壊れる

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war_terrorist▲国際逃亡犯罪者カルロス・ゴーンの豪邸

 

一応は事故と報道されてますが

 レバノンは反政府勢力が活発に活動しており

テロの可能性もあります  ((((;゚д゚))))

 

レバノンの首都ベイルートの港で8/4に起きた大爆発で、国際逃亡犯罪者カルロス・ゴーンの豪邸も被害に遭った。

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ゴーン妻のキャロル・ナハス(偽証容疑で逮捕状、→)が同紙に明らかにした。

ゴーン妻ナハスは、

「私たちは無事だが、家が壊れた

 ベイルート中が壊れてしまった」

と語った。

ブラジルのグロボ紙も、別の親族の話として、豪邸のドアと窓が破損したと報じた。

ゴーン夫婦が生活する豪邸は、港から約5キロの場所にあるという。

ゴーンは、レバノン、フランス、ブラジルの国籍を持っている。

 

レバノンで大爆発 死者数十人

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 レバノンと言えばゴーンの逃亡先

  自業自得とはいえ ゴーンは

 つくづく運に見放されてる  (^_^;)

 

レバノンの首都ベイルート中心部に近い港湾地区の倉庫で8/4、大規模な爆発が発生した。

治安当局によると50人以上が死亡したほか、負傷者も2750人を超えた。

当局によると、死者はさらに増える見通し。

爆発現場ではがれきの中から生存者を救出したり、死者を捜索する作業が続いている。

レバノン内務相は現時点の情報で、爆発力が極めて高い物質が現場の倉庫に保管されており、それが爆発したとの見解を示した。

レバノンと対立関係にあるイスラエルは爆発への関与を否定した。

ソーシャルメディア上に掲載された映像には、現場付近から巨大な煙が立ち上る様子が映っている。

目撃者の情報では住宅のガラスが砕け散り、バルコニーが崩れ落ちるなどの被害が出ているという。

ディアブ首相はテレビ演説で「関与した者に代償を払わせる」とし、爆発した倉庫の保管品についても詳細を明らかにすると述べた。

米ホワイトハウスのマクナニー報道官は、トランプ政権がベイルートで発生した爆発を巡る状況を注視していると明らかにした。

 

 

 

 

 

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読書 中世の再発見

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このお二人の著書は、今までに何冊か読んできたが、その対談というので大いに興味をそそられた

網野氏は1928年生まれで日本中世史が専門、阿部氏は1935年生まれでドイツ中世史が専門、ともにすでに鬼籍に入られている

どちらも日本の歴史学会の非主流といった立ち位置だったので、既存の学会への批判もあり、傷をなめ合うような場面もある

この対談は1982年なので、網野氏は54歳、阿部氏は47歳、学者として脂が乗り切ったところ

これから研究すべきテーマが次々に登場して、歴史学の将来への情熱が伝わって来る

ヨーロッパでは、11世紀前後からカトリック教会の影響力が深く浸透したために、人々の生活や意識が劇的に変化し、世界的に見て極めて特殊な社会になった

日本では、そのような劇的な変化を経ずに幕末まで来たが、明治維新でそのような特殊なヨーロッパ文化を「人類の普遍的文明」として受容したために、逆に日本文化の特殊性が際立って意識されるようになった

その辺の事情を、中世に遡って明らかにしましょう、ということのようです

網野氏は「無縁」、阿部氏は「贈与」という概念を中心に、中世史を分析する

例えば、人々が集まって飲み食いする宴会が、過去数百年の歴史の中でどのように変化してきたか、その変化の要因は何か

現在の我々の生活習慣やものの考え方の中にも、古代や中世の影響が脈々と流れているようです

(^_^;)

読書 西洋中世の愛と人格

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日本人を説得して何かをさせるには「みんなやってますよ」と言えというのは、ジョークだけではなく、実生活でもよく体験する

日本人の自我の支えには、自分を取り巻く人間関係があり、それを日本では昔から「世間」(せけん)と呼んできた

日本人が最も恐れるのは、世間から爪はじきされることであり、世間の中で恥をかくことを恐れるので「恥の文化」とも呼ばれている

このような世間主義文化の対極にあるのが、西欧風の個人主義文化であり、「罪の文化」とも言われている

「日本人は個人主義が確立してない」などと偉そうに言う「進歩的文化人」が、少し前まではいたものだが、さすがに最近では、頭の悪い高校生くらいしか、こんなことは言わなくなった

いま大騒ぎになっている中国コロナ問題では、世間主義文化の方が、うまく対応しているように感じる

しかし、日本人の日常行動を現在でも広く規定している世間主義文化の中身となると、実は曖昧模糊としていて、よく分からないところが多い

政治家が不祥事を起こしたりすると「世間をお騒がせして申し訳ない」などと言って謝る

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なぜ世間を騒がすことがいけないのか、たぶん外人さんには理解できないだろうし、日本人だってよくわかっていない

少なくとも、「世間を騒がすな」などという法律は無い

著者はヨーロッパ中世史が専門なので、逆に西欧風の個人主義文化にメスを入れ、それがカトリック教会によって過去何百年もかけて人工的に(強制的に)つくられた文化であることを示し、それとの比較の中で、日本の世間主義文化を解明しようとしている

この著者の本は割と読みやすいのだが、本書は専門家向けに本気で書いたようなところもあり、読むのに少し骨が折れた

(^_^;)

 

海外逃亡犯罪者ゴーン

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 日本に戻ってきたら

  凶悪犯罪者として

 20年くらいぶち込まれるかな?

  (^_^;)

 

日産自動車の元会長で、レバノンに逃亡中の海外逃亡犯罪者カルロス・ゴーンは、7月13日にフランス検察当局から事情聴取のため出頭を求められたが、断ったことを明らかにした。

その理由は、国際手配されている中で、フランスへの渡航の往復で身の安全が保障される確信がないからというものだった。

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また、海外逃亡犯罪者ゴーンは11日に放送されたテレビ・インタビューの中で、逃亡先として選んだレバノンが

「日本にいるより1000倍よい」

などと必死になって強がった。

しかし現在のレバノンは、海外逃亡犯罪者ゴーンの安全を脅かしかねない状態。

レバノンでは、日々深刻化する貧困や経済格差の問題への怒りから反腐敗・反政府のデモが昨年10月から激しさを増している。

不正蓄財を行い、日本の法を破って逃亡して来た海外逃亡犯罪者ゴーンは、少なからぬレバノン人から、腐敗や不正のシンボルと見られている。

対外債務が世界で3番目に多いレバノンでは、3月に政府債務が900億ドルに達した。

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デフォルト(債務不履行)、つまり対外的な借金を返済できない状態に陥り、社会・経済がいよいよ危機的状態となっている。

レバノンには18の宗派が存在し、各宗派に政治権力・経済的利権が分配されているが、それぞれが権利を主張するために、公的部門が膨れ上がり財政を圧迫してきた。

既成政治家や官僚たちの腐敗も顕著で、それもまた反政府運動の重要な背景となっている。

7月3日、東京地検は犯罪者ゴーンを逃亡させた米国籍の2人の容疑者の身柄を引き渡すことをマサチューセッツ州の連邦地裁に請求した。

ドナルド・カベル治安判事は10日、2人の容疑者たちに関する日本の引き渡し請求を拒否する見込みは低いと述べた。

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海外逃亡犯罪者ゴーンは、自身の逃亡を支えた全員を支援するというが、米国で逮捕された2人の容疑者の身柄が日本に引き渡されれば、有罪は間違いない。

混乱が続くレバノンでは、海外逃亡犯罪者ゴーン自身も支援が必要な状態になっている。

内戦などの事態になれば、海外逃亡犯罪者ゴーンの身柄を日本に売り渡す反政府グループも現われるかもしれない。

 

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読書 ねむり姫の謎

浜本 ねむり姫の謎 糸つむぎ部屋の性愛学  -_01

「中世の暗黒時代」に、人々は何を楽しみに生きていたのか?

テレビも無い、本も無い、遊びに行く繁華街も無い中世ヨーロッパの田舎に生きる貧しい農民たちにも、楽しみの空間はあった

それが、糸つむぎ部屋

古くから糸つむぎ(綿花から糸を作る作業)は女性の仕事とされ、退屈な作業のウサ晴らしに、若い女たちは村の糸つむぎ部屋に集まって糸をつむぎ、その合間にいろいろウワサ話などオシャベリを楽しんだ

糸つむぎに行くと言えば、親たちも余りうるさいことを言わないので、それを口実に堂々と外出できた(親たちも若い頃、同じことをしていた)

若い女が集まっていれば、それ目当てに村の若い男も集まって来て、糸つむぎ部屋は若い男女の出会いの場となった

やがて男女の会話や歌や飲食、ダンスの場となり、キスや抱擁が始まり、時には乱交パーティーにも似た雰囲気になった

「暗黒時代」どころか、けっこう楽しそうだね

グリム童話に代表される、中世からの言い伝えは、糸つむぎ部屋を背景とする話が多い

性的な乱れを嫌う教会は、ときどき禁止令を出したりするが、まったく徹底されない

近代になって糸つむぎの場が工場に移るにつれて、村の糸つむぎ部屋は消えてゆく

日本の田舎でも、若者部屋とか夜這いの習俗は、つい最近まで残っていた

(^_^;)

 

読書 中世の星の下で

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海外旅行でいろいろな国の名所旧跡を巡るのは楽しいが、やがてそのような文化を生み出した国民性や民族性に興味が移って来る

同じように歴史を読んでいると、華々しい事件や変革の背後にある時代精神のようなものが知りたくなる

特に中世と言われる時代には、日本でも西洋でも、現在とはかなり異なる世界観や人生観、価値観があったはずだ

表面的に現代と比べると、かなり厳しい、つらく苦しい時代に見えるが、当時の人々は我々の住む現代(つまり彼らにとっての未来)のことなどまったく知らないし、今が「中世の暗黒時代」だと思って生きていたはずもない

そんな中世に生きた「ふつうの人々」の日常生活や心のヒダを探ろうとするエッセイ集

彼らは、どんなことを生きがいにして、何を恐れ、何を楽しみにして毎日を生きていたのか、それが少しずつ見えてくる

著者はドイツ中世史が専門の歴史学者で、一橋大学の元学長

(^_^;)