伊達政宗の、非常に有名な漢詩(↓)です
シンプルですが、実に味わい深いなぁと思います
東京都心の日比谷公園のあたりが、伊達藩の江戸上屋敷で
晩年の政宗は、ここで江戸幕府相手の外交関係の安泰維持に心を砕きつつ
私生活では、趣味の世界に生きて、平和な時代の余生を大いに楽しみました
「伊達」がオシャレの代名詞になるくらい、芸術的センスにも富んでいました
江戸時代初期には、戦国の夢と野心が捨てられず
幕府と諍いを起こして改易(お家とりつぶし)になった大名も多かったのですが
政宗はサッと頭を切り替えて、太平の世に順応したようです
(^_^;)
馬上少年過ぐ
世平らかにして白髪多し
残躯天の赦す所
楽しまずして是を如何にせん
戦場に馬を馳せた青春の日々は遠く過ぎ去った。
今や天下は泰平。俺の髪の毛はすっかり白くなった。
生き残ったこの身の処し方くらい
どうしようと天は許してくれる。
楽しまないでどうするというのだ。
▲江戸の大名屋敷のイメージ 江戸東京博物館
これは50万石だった越前福井藩の上屋敷がモデル
伊達藩は62万石だったので、これより大規模か