坂本龍一 ミュージシャン

毎日新聞「母校を訪ねる」シリーズ

平成28年6月から毎日新聞に「母校をたずねるー新宿高校」が、毎週一度、掲載されます。

記事には毎回卒業生が一人取り上げられ、在校中のエピソードや卒業後の活躍のようすなどを語ります。

以下に記事の一覧をお知らせします。

卒業生の欄をクリックして記事本文をご覧ください。

 

連載回 毎日新聞紙面掲載日 卒業生(卒業回)
平成28年6月 3日 坂本龍一(22)
平成28年6月10日 柴田 和子(9)
平成28年6月17日

 

8回くらい 連載される予定です (^_^;)

 

毎日新聞「母校を訪ねる」シリーズ

WS0000001969年度卒

 「母校をたずねる」は今月から、東京都立新宿高校(新宿区内藤町)編を連載します。

日本を代表する大繁華街の一角にある同校は、政治や文化など幅広い分 野で時代のリーダーを輩出してきました。

初回は、平和や環境問題などへの幅広い発言でも知られる音楽家、坂本龍一さん(64)=1969年度卒=が、その 高校時代を語ります。

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 小学2年で引っ越した世田谷区(東京都)では、当時、「新宿高に行く」というのはある種のステータス。当時の世田谷は田んぼに蛇がいたり、ツクシが生えていたりする自然あふれる場所。そんな田舎の子にとって、新宿という大都会に通うことは大きな変化でした。

  入学後まずしたのは、事前に調べた新宿のジャズ喫茶約30軒を、1カ月かけて全部まわったこと。うち2軒を気に入りました。人生で一番映画を見た時期で もあります。印象的なのはジャン・リュック・ゴダールの「気狂いピエロ」。人生で一番好きな映画です。音楽の勉強もしました。当時珍しかった現代音楽を聴 かせてくれる催しに、1人で足を運びました。

 印象に残る先生は、現代国語の前中昭先生です。最初の授業で衝撃 を受けました。「俺はお前たちに興味がない」なんて言って。びっくりして、でも面白いと 思って、授業が終わって職員室に追いかけていきました。そうしたら向こうも面白がってくれたのか、以来、友達みたいな関係になりました。彼が病気の時、コ ンサートで「マエナカにささげる」と言って演奏したこともあります。亡くなってしまいましたが、彼が当時話した言葉の意味が今になってわかったり、いまだ に大きな存在です。

 学生運動の影響も受けました。1年生の4月、登校したら3年生が頭から血を流している。聞くと、機動隊にやられて帰ってきたという。ショックを受けて「これは、やらなきゃだめだ」と、全国的なデモに何度も足を運びました。

  3年生だった1969年11月5日、定期テストや制服の廃止などを求めて校長室を占拠しました。クラスメートの塩崎恭久くん(厚生労働相)や馬場憲治く ん(マルチクリエーター)も一緒です。当日は朝からやる約束だったんですが、僕は遅刻した。母親が起こしてくれなくて……。まあ、そのくらい甘ちゃんだっ たんですよ。いろいろな先生と話し合いました。皆さん真摯(しんし)に対応してくれ、結局、全ての要求が通りました。

 新宿高らしさ、といって一番に思うのは「バンカラ」ということ。下駄をはいてしょうゆで煮しめたような制帽をかぶり、腰に手ぬぐいをつけた先輩など、戦前の旧制高校の雰囲気が多分にあった。

 日比谷高や戸山高はお坊ちゃん的な感じだけど、新宿はバンカラ。でも優秀な生徒がたくさんいて、雑多さと知性が同居している学校でした。音楽はもちろん、考え方、人とのつきあい方、映画。今につながる全てが新宿高で培われました。

 60年代の終わりの、今でいうサブカルチャーが成熟してきた時代。その中心が新宿だった。多様性とか新しい価値観のるつぼのような場所に、ただでさえ多感な10代後半の時期に居ることができて、ラッキーでした。

  今の若い人と話すと、すばらしいと思います。一見主張しないような子でも、話してみると、とてもしっかりしていて、大人をよく見ている。ただ、今の日本 はとても心配な状況です。脱原発や安保法制反対を訴えるのは、子どもたちが将来、よりひどい状況にさらされるとしたら、それは今の大人の責任だと思うか ら。言うべきことは言わなければならないと思っています。

 

生徒伸び伸び 自主性尊重の歴史

 「全員指導者たれ」。新宿高で今も引き継がれる、阿部宗孝・初代校長が打ち出した校是だ。1922(大正11)年、東京府立六中(旧制)として開校した同校は、時代の影響を受けて変化しつつも、その精神を受け継いできた。

  戦中には軍国主義の波にのみ込まれたが、戦後はいち早く教員の間に教育民主化への機運が高まった。60年代には毎年100人前後が東京大に進学する全国 屈指の進学校となったが、当時の教員が「生徒は伸び伸びと遊び、いつ勉強しているのかと不思議だった」と振り返るほど、生徒の自主性を尊重した教育が行わ れた。

 全国の大学で学園紛争が激化する中、東京の真ん中にある新宿高はその影響を強く受けた。一方で67年度から、受験戦争解消を名目に都立高の学校群制度(81年度で廃止)が導入され、中学生は進学する高校を自由に選択できなくなった。

  これを機に東大などへの進学者は減少した。それでも「生徒が伸び伸びとしている印象は今も変わりません」と、卒業生が運営する新宿高の「朝陽同窓会」事 務局長、西出紀久さん(71)=62年度卒。西出さんは長女も87年、同校に入学。生き生きとした生徒たちの姿は「自分の在学当時のままだった」と話す。

 90年代以降は「都立高を復活させよう」との流れが強まった。新宿高は2003年、進学重視型単位制高校となり、07年には都の「進学指導特別推進校」 に指定。土曜日授業や補習、補講の実施など、大学受験を重視した指導を強化している。=次回は10日に掲載します

http://mainichi.jp/articles/20160603/ddl/k13/100/012000c

 

人物略歴

さかもと・りゅういち

  1952年東京都生まれ。東京芸術大を経て78年「千のナイフ」でソロデビュー。同年「イエロー・マジック・オーケストラ」(YMO)結成。映画「戦場 のメリークリスマス」で英国アカデミー賞、「ラストエンペラー」でアカデミーオリジナル音楽作曲賞、グラミー賞などを受賞。環境や平和問題への言及も多 く、森林保全団体の創設なども行う。2014年7月、中咽頭(いんとう)がんを公表したが、治療と療養を経て15年、映画「母と暮せば」と「レヴェナン ト:蘇えりし者」の音楽制作で復帰を果たした。

 

榊原さん 熊さん

情報ありがとー (^_^;)

 

坂本龍一「20世紀の音楽」

WS000000第1回 新しい響きと作曲技法の誕生…シェーンベルク,ヴェーベルン,ベルク

第2回 ヨーロッパ周辺国と新世界の音楽…ストラヴィンスキー,バルトーク

第3回 第2次世界大戦後の前衛音楽…ブーレーズ,ケージ,クセナキス

講師は、新宿高校出身の坂本龍一

小沼純一(早大文学学術院教授)

浅田彰(京都造形美大教授)

岡田暁生(京大人文科学研究所教授)

ディレクター 前田聖志,石原淳平(第2回のみ共同)

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MacPeople 坂本龍一

さかもとりゅういちMacPeopleにて好評連載中の「ユザーンの川越コンピューター学園」。

10回目のゲストは世界で活躍す る音楽家の坂本龍一さん! 超大物の登場で、今月はMacPeople本誌の表紙と巻頭も飾っています。

 

今月の転入生:坂本龍一

’52年生まれ、東京都出身。幼いころから作曲を学び、大学在学中から本格的に活動開始。ソロとして活動する一方、「イエロー・マジック・オーケストラ」 (YMO)に参加して人気を得る。テクノポップ、ワールドミュージックといった分野での活躍のほか、オペラや映画音楽の作曲・プロデュースなど、活動は多 岐に渡る。環境問題や平和問題に関する発言や活動も多く、独特の存在感で常に注目を浴びる存在

 

「反抗してブラックジーンズで学校に行ってたよ」

ユザーン 学生服はいままでに着たことがありました?

坂本 中学・高校と着てたよ。でも高校2年生くらいから、もう着るのやめちゃったんだよね。

ユザーン それ、勝手にやめちゃってもいいものなんですかね。

坂本 いや、ダメだと思うけど、反抗して。ブラックジーンズで学校に行ってたよ。

ユザーン そんな人、校内にほかにいました?

坂本 いなかったね。

ユザーン そうでしょうね(笑)。だいたいブラックジーンズ自体そのころそんなに浸透していませんよね。

坂本 たぶんあんまりなかった。

ユザーン じゃあ、オシャレだったんですね。

坂本 うん、オシャレだった(笑)。

 

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坂本龍一の教育実習

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若き日の坂本龍一作品

先日、記録ファイル整理中、坂本龍一OBが教育実習に来た年=昭和48年(1973年)の新宿高校学園祭

管弦楽部(SPO )のために書いてくれた

偶然性の音楽《グループの為の反応》が出てきました。

2枚組でしたが、後半はどうしても見つかりません。

当時のジアゾ式青写真コピーは保存性が悪く、消えかかっていましたので、やっとの思いでクリーニング。初演した元部員に見てもらったのが次の図形譜です。

学園祭当日、部員有志を急遽集めて演奏したのですが、私・野村は有志募集の仲介人役。

演奏を面白がって聴いていただけなので、読譜・奏法がどのように指示されたのか記憶がありません。

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スコラ 坂本龍一 音楽の学校

 

gnj1103220506003-p1NHKeチャンネルで坂本龍一さん(22回生)の番組「スコラ 坂本龍一 音楽の学校」が毎週金曜日午後11時から放送されます。

シーズン1.2に続くシーズン3で今回は映画音楽編、オーケストラ編、アフリカの音楽編の3テーマを取り上げます。

 

大島渚監督の葬儀で 泣いてましたね (T_T)