塾講師のみなさんにアンケートをしてもらい、高校受験生の皆さんに勧めたい高校のランキングを作ってみました。塾が勧めたい高校のランキング上位には、必ずしもトップクラスの進学校が入るとは限りません。
塾講師は受験のプロ。相当数の説明会に参加し、数多くの通学する保護者や生徒の評判を聞いています。そんな彼らが「教え子にこの高校なら勧められる!」と自信を持って推す高校はどんな学校でしょうか?
選ぶ基準は「大学受験に熱心」「進学実績が上がっている」といった点だけでなく「部活動や行事も盛ん」「生徒や保護者の満足度が高い」といった基準に達している高校です。
そして、数々の私立高校や都立高校を押しのけ見事一位を勝ち取ったのが、新宿区にある都立新宿高校です。
新宿高校の進学実績はビックリするぐらいの躍進ぶりです。
入学時の偏差値と比べて、とにかく出口の進学実績が良い!今年入学する生徒が高校を卒業する3年後には、さらに進学実績は伸びているでしょう。この出口の良さの秘訣は何でしょうか?
新宿高校といえば「予備校いらずの充実した大学受験指導」が一番の魅力です。教員は公募選抜を経て合格した受験指導力のある教員のみを配置。通常授業は、国語・数学・英語・理科(化学・物理)のすべてが学力に応じた習熟度別少人数授業です。
これを聞いたみなさんはえっ?と思うでしょう。いまどき基礎や発展に分かれた習熟度別授業は珍しくありませんよ。他の都立高校や私立高校でもたいていやっています。でも、主要科目のほぼすべてで習熟度別、しかも少人数の授業を実施している高校は東京で新宿高校ぐらいです。 主要科目の全部で習熟度別授業と少人数授業を合わせて実施するには、教員の数がたくさん必要です。私立高校がそれをやろうとしても、人件費が掛かってしま うためできません。しかし、新宿高校は都立高校ですからそれが可能なのです。そのうえ、公募で選抜を合格した教員のみです。難関大学進学に重点を置くどの私立高校よりも、個々の学力や希望進路に応じたきめ細かな教育が新宿高校は可能なのです。
クラスは通常クラスのほかに、学力上位層を集めた特進クラスもあります。土曜日の午後(新宿高校は土曜日も午前授業あり!)や放課後に学力不振者の補習が随時おこなわれ落ちこぼれの防止が図られているだけでなく、より高いレベルの勉強をしたい生徒のために、特進クラスもあるのです。
入学直後にはセミナー合宿が開かれ、学習習慣の確立がはかられます。2年生と3年生では、希望者を対象とした勉強合宿も実施されています。夜8時まで自習室も解放されています。
驚くのが長期休業中の講習体制。夏休みや冬休みには、大手予備校をはるかにしのぐ数の受験対策講座が無料で実施されています。
実際にどのような講習が開かれているのかは、ここをクリックしてみてください。「センター試験古文演習」「復習生物」「難関私大英語」「東大英語演習」「英語口語表現集中講座」「世界史論述対策」…本当に多種多彩です。そして何より講座数が多い!
さらによく見ると、夏期講習と冬期講習だけでなく秋期講習まであります!秋の短い休みにも講習が開かれているから驚きです。
予備校の講座より優れている点は何でしょうか?もちろん、真っ先に挙がるのは費用でしょう。なんといっても講習はすべて無料。予備校に通うと 費用がかかりますし、私立高校では1講座1000円など有料の学校も多いようですが、新宿高校の講習はいくら取ってもタダです。時間の節約にもなります。 1~2年生は夏休みに部活動などで学校に通う生徒が多いですが、部活動が終わってから予備校に通うのは大変。新宿高校なら、部活動の休み時間や部活終了後 に移動せずそのまま講習を受講できます。また、まったく見知らぬ先生ではなく、普段教えてもらっている新宿高校の先生が教えてくれるという安心感もあるで しょう。好きな先生の講座をたくさん取るのもアリです。
生徒のみならず保護者の満足度も大変高いのは、大学受験を熟知する予備校講師を招いた大学入試説明会などを開いて、予備校へ通わなくても最新の大学入試状況を知ることができることもあるでしょう。
そして実際、新宿高校で予備校に通う生徒は少なく、3年生になって通うにしても「苦手な生物だけ予備校で単科で取って、あとは全部学校の講習」というような生徒がほとんどです。「予備校いらずの新宿高校」これが新宿高校人気の理由です。
こんなに書くと、あたかも新宿高校が「勉強一色の高校」「行事や部活は盛んではない」といった印象を持つかもしれません。しかし、たいていの 受験生は、大学受験に熱心であっても、部活動や行事も充実した学校に進学したいと思っているはずです。新宿高校が生徒からも塾からも支持されている本当の 理由―それは、大学受験指導がとても熱心にもかかわらず、部活動や行事もとても盛んだからなのです。
一般的に、大学受験に力を入れている学校ほど、部活動や行事に力を入れていません。特に私立高校はそうです。都内では、なんと部活動が禁止の私立高校もあるのです(ちょっとヒドイ!)。
新宿高校は受験に力を入れているけれど、部活動や行事は非常に活気があります。参加率は9割ですから、10人に9人は部活動に入っているのです。関東大会に進む部活動も少なくありません。行事も大変盛り上がります。運動会、戸山戦、球技大会、臨海教室、朝陽祭、マラソン大会、合唱コンクールなど、一年を通じて行事がたくさんあります。新宿高校といえば、やっぱりライバル校の戸山高校と戦う戸山戦が有名ですね。臨海教室も戦前から続く大変伝統ある行事です。
極めつけは、新宿駅から徒歩5分という驚くほど良い立地に、ピカピカで最新設備の校舎。7階には温水プールもあります。
進学塾の間では、新宿高校が都立の進学指導重点校に追いつくのは時間の問題といわれています。これからも新宿高校はますます進化を続け、魅力的な学校になっていくことでしょう。