▲移動前 ▼移動後
昨年8月に本館が閉館したホテルオークラ東京(東京都港区虎ノ門)の建て替え工事に伴い、隣接する美術館「大倉集古館」を移動させる曳家工事が6月1日、行われた。
外観を守るため、レールを敷いて油圧ジャッキで押す大がかりな手法が採用され、午前に始まった作業は夕方に完了し、6メートル50の移動を無事終えた。
集古館は、ホテル創業者・大倉喜七郎の父喜八郎が1917年に設立した国内最初の私立美術館とされる。
国宝3点を含む約2500点の美術品を所蔵しており、建物は国の有形文化財にも登録されている。
現在は休館中で、2019年に再開を予定している。
この日は、美術館やホテルの関係者らが見守る中、午前10時から作業を開始。
ジャッキが圧力をかけると、建物(約3000トン)の下に設置された車輪がゆっくりとレールの上を滑り、午後6時頃に作業を終えた。
時速およそ1メートル (^_^;)