朝陽同窓会 会長年頭ご挨拶 

異業種集団のさらなる連携強化

―創立100周年の好機を活かそう―

朝陽同窓会 会長 垂水 尚志(新宿高校15回生)

288818354652新年明けましておめでとうございます。

昨年は、同窓会長として関連の行事、会合、説明会のほぼすべてに出席しました。活動するに伴い、100周年記念 事業を成功させるには若手会員の同窓会への関心を高めることが必須であり、そのためにも朝陽同窓会を異業種集団として位置づけ、その特徴を活かした活動を することの必要性を強く認識するようになりました。機会あるごとにこの点を強調してきました。

100周年記念事業は成功させたいものです。目下、特に実行 委員会委員長には、大変な努力をしていただいております。私は、委員長とともに募金のための会社訪問を始めました。会員の皆様には、本年も益々ご健勝でお 過ごしいただき、同窓会の活性化にご尽力いただくことをお願いします。新年を迎え、日頃、考えていることを紹介します。

さらなる連携強化の必要性
クラス会、同期会は、年次によって差はあるものの盛んに行われており、支部同窓会や他校との交流も継続的に行われています。最近の同窓会会報の充実ぶり がその状況を明確に物語っています。こうした親睦を深める活動をさらに進めていくことが連携強化の基本です。一方、年に一度の同窓会総会の参加者を見ると 若手が極めて少ないのが現状です。

私自身、50歳を過ぎ相応の年になってから高校同窓会への関心が芽生えてきたことを考えますと、心配することはないのか も知れません。しかし、これは非常にもったいないことであると言わざるを得ません。私がこのような考えを持つようになったのは、50歳前後からいくつかの 異業種交流会に参加し、そこで得た情報や人脈が、公私にわたり少なからず役立ったことを経験してきたからです。

若いうちからこのような交流会に参加し、あ るいは自らが会を作り交流会を活用することを強くお勧めします。講演会、シンポジウム、演奏会、各種ボランティア活動などを年次を超えて実践し、また、在 校生の保護者や一般社会を対象にすればその活動の意義はより高いものになります。同窓会活動をビジネスにつなげるという発想もあるでしょう。同窓会運営の 責任者の一人として、知恵を出さねばならないと思います。

同窓会入会の勧誘の要点
同窓会入会の勧誘を続けています。近年、卒業時に同窓会への入会が選択できるようになったこともあり、新規の同窓会員が減少の傾向にあります。これは 異業種集団のさらなる連携強化を目指している私を含む関係者にとっては、憂慮すべき事態です。

私は同窓会事務局長とともに、機会があるごとに在校生やその 保護者の皆さんに、同窓会が在校生をいかに支援しているかを説明し、そして、卒業後は共に同窓会活動を推進しようと提唱してきました。昨年、学校側のご尽 力もあり、入学時から同窓会費を3年に分割して納入していただく制度ができ動き始めました。昨年の入学前指導に際しては、生徒と保護者に、「2万人を超え る先輩が、皆さんの高校生活を支援し、将来は一緒に同窓会活動を活発にすることを期待しています。

当面は同窓会を大いに利用していただきたい。同窓会とし てももっと知恵を出したい」とお伝えしました。昨年の11月には3年生とその保護者に別々の機会に、前述の異業種交流会の意義を説明し、親睦を深めるだけ ではない異業種集団としての同窓会活動の重要性を強調しました。昨年11月、同窓会事務局の労作である会員名簿が数年ぶりに発行されました。多くの貴重な 情報を含んでおり、同窓会入会の効用はこれだけでも十分に理解していただけるでしょう。

異業種集団の特徴を活かす
大学の場合、卒業生は自動的に同窓会員になり、会員の職種は類似したものとなるのが通常です。高校の同窓会の場合は、より多様な職種の会員の集合であ るという特徴があり、異業種の会という性格が強くそれだけに会員間の交流の意義は大きいと思います。女生徒が多いという本校の最近の状況を考えると、従来 とは異なった視点の同窓会活動が必要かも知れません。

創立100周年記念事業の中でクラブハウスの確保を重視しています。地区同窓会、同期会の開催は盛ん に行われておりますが、より幅広い活発な交流のためには、常時集まることのできる場所があることが望ましいと考えています。もちろん、異業種集団の中の同 職種の交流という点についても配慮が必要であると思います。

創立100周年は連携強化の好機
昨年春、創立100周年記念事業を成功させるための募金活動を開始しました。平成27年12月7日現在、800人を超える会員にご寄付を頂いておりま す。目標額にはほど遠い額ですが、今後とも寄付のお願いを地道に継続して参ります。

一方、同窓会運営の基本的役割を持つ代表幹事会への固定した出席年次、 年会費納入者数の少なさなどの実態が明らかになり、6年後の創立100周年に向けて、同窓会活動持続のための根幹にかかわるこの状況を是正する必要があり ます。こうした状況への関係者の危機感から、昨年11月14日(土)に創立100周年記念事業決起大会を新宿のレストランで開催しました。

22回生の厚生 労働大臣の祝辞(代読)があり、続いてPTA会長、100周年記念事業実行委員会委員長、発起人代表、顧問の会および新宿会(新宿高校元教師の会)からご 挨拶をいただきました。さらには、支部代表やクラブOB・OG代表、代表幹事代表の決意表明がありました。また、母校の音楽科教諭指揮による朝陽合唱団の 合唱、出席者全員による校歌斉唱、34回生のエールで決起集会は盛り上がりました。

若手会員の参加もあり、まさに100周年記念事業の一環であったといっ ても過言ではありません。朝陽同窓会のさらなる連携強化に向けて効果的な集会でした。当日の参加者はもとより、会の準備をしていただいた皆様に心より感謝 申しあげます。

なお、本年の総会は5月28日(土)14時より、母校3階視聴覚室で開催されます。

多数の方の参加をお待ちしています。

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