ハロウィンは、ヨーロッパを起源とする民俗行事。
ケルト人の1年の終りは10月31日で、この夜は死者の霊が家族を訪ねたり、精霊や魔女が出てくると信じられていた。
これらから身を守るために仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いていた。
これに因み、31日の夜、カボチャ(本来はカブ。スコットランドではカブの一種の「スィード (swede) 」を用いる。)をくりぬいた中に蝋燭を立ててジャックランタン (Jack-o’-lantern) を作る。
ジャックランタン (Jack-o’-lantern)
魔女やお化けに仮装した子供達が近くの家を1軒ずつ訪ねては
「トリック・オア・トリート(Trick or treat. ご馳走をくれないと悪戯するよ)」
と唱える。
家庭では、カボチャの菓子を作り、子供たちは貰ったお菓子を持ち寄り、ハロウィン・パーティーを開いたりする。
お菓子がもらえなかった場合は報復の悪戯をしてもよい。
ハロウィンのために仮装した子供たち
ハロウィンという語そのものから連想すると、カトリックあるいはキリスト教の行事と誤認されがちであるが、本来、ハロウィンとキリスト教は無関係である。
そもそも魑魅魍魎が跋扈するハロウィンの世界は、福音を説くキリストの教えと相容れるものではない。
日本では、クリスマスと同じ単なるお祭りで、近年ではコスプレの祭典と化している。
ハロウィンのためにコスプレした大人たち
2007年10月27日にはJR山手線、大阪環状線に数十人のグループが押し寄せ、車内の蛍光灯を外す、網棚の上に寝転ぶ、他の乗客とトラブルを起こすなどして電車を遅延させるなど暴徒化する者もいた。
これらの度を越した悪戯が、お菓子をもらえなかったことによる報復(上記参照)に由来するものであるかは定かではない。