今朝、西尾幹二氏が亡くなられた
享年89
ドイツ文学者で、保守系論客としても有名
初めて彼の文章に接したのは、新宿高校1年の時の現代国語の教科書に、彼の著書「ヨーロッパの個人主義」の一部が載っていたから
この本のまえがき冒頭に
「ひとはつねに自分にとって切実なことのみを語らねばならぬ」
などとあって、読者に挑戦するような論調
さっそく1冊買ってきて読み始め、何回も読んだようで、いま手元にある本書には傍線や書き込みがかなり入っている
副題に
「人は自由という思想に耐えられるか」
とある通り、
自由あるいは運命とどう対峙して生きるべきか?
を、日本の明治以降の近代化に絡めて論じている
当時の教科書はもう処分してしまったので、どこが載っていたのか分からないのだが、下の鷗外を引用した前後だったかもしれない