水墨を使った独自の抽象作品で国際的に知られる美術家の篠田桃紅(しのだ・とうこう、本名満洲子=ますこ)さんが3/1、老衰のため東京都内の病院で死去した。107歳だった。
葬儀は近親者で済ませた。喪主はめい、爽子(そうこ)さん。
中国東北部(旧満州)の大連生まれ。
幼少から書を始め、第2次世界大戦後、文字を解体した抽象表現「墨象」に取り組んだ。
1956年に渡米し、ニューヨークを拠点にシカゴやパリなど欧米で個展も開いた。
1958年に帰国し、東京・芝の増上寺大本堂の壁画やふすま絵を手掛けるなど精力的に活動を続けた。
エッセイストとしても活躍。
著書に日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した「墨いろ」などがある。
映画監督の篠田正浩さんはいとこ。
▼20歳のころ
浅田真央ちゃんに似てますね (^_^;)