千葉県民「もう家はあきらめた」

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▲先日の台風15号で屋根が吹き飛んだ新宿高校の館山寮

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9月に上陸した台風15号の爪痕が残る千葉県内では、11日午後7時半現在、全54市町村のうち42市町村で避難所が開設された。

自宅が壊れたまま、新たな台風を迎える被災者らは、避難所で不安な夜を過ごした。

館山市の避難所となった市立房南学園には台風15号の被害が大きかった布良(めら)、相浜両地区の高齢者ら約190人が避難した。

両地区の住民776人のうち65歳以上が約6割を占める。

地区内の漁港の岸壁には高波が押し寄せ、市は11日、マイクロバスを出して避難を助けた。

台風15号で屋根が飛んだ自宅で、比較的被害が少なかった一室に母、弟と身を寄せていた青木秀竜(ひでたつ)さん(59)は避難所で

「次の台風も規模が大きいと聞き、もう家はあきらめた

 60年近く住んでいるが、こんな被害は初めてだ」

と肩を落とした。

台風15号によって海に面した窓ガラスが割れて施設内が水浸しになった富津市の観光商業施設「ザ・フィッシュ」。

飲食店や物産販売店が入る施設の一部店舗が4日に再開したばかりだった。

11日から再び休業し、鈴木裕士社長(58)は

「来月1日の全面再開に向けて急ピッチで

 準備をしている時に、また台風なんて」

と修理中の施設内を見回した。

 

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