焼鳥どん

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偶然入ったこの店で、初めてこの煮込みを見たとき、つい「アホか!」と口走りそうになった。

それくらいこの店の「鶏の煮込み」は衝撃的だった。

だいたい煮込みなのに小鉢ではなく、小丼にたっぷりという盛りがおかしい。

しかもスープを口に運んでまた驚いた。

澄んでいるのに濃厚な鶏のだしがブワッと口の中に広がる。

しかも鶏肉はホロホロと崩れるほど柔らかいのに、しっかりとその身に味を残している。

どういうことだ…。と驚いて店主に聞いてみると、実はこの煮込み1人前あたり、250グラムという大量の鶏もも肉を使っているという。

しかもその鶏肉を少しの水と日本酒で半日かけてコトコト煮込み、仕上げに昆布で味を調えるという手のかけよう。

それだけ素材をぜいたくに使えばスープの味も深くなるし、少ない水で煮出しているから肉にもしっかり味が残る。

いや調理の理屈はわかる。だが、それだけの素材と手をかけた煮込みを1人前380円で出している。意味がわからない。

しかも一時期は通販まで手がけていた。当時のお値段、5食セットで1980円。

「店舗で好評だったので、通販もやってみたものの、梱包まで手が回らなくて。いまはお休み中です」

店主自らが仕込みから通販の梱包まで…。手が回るわけがない。

そんなおかしな店の名前は

「焼鳥どん」

もともとは東京・板橋で開業し、現在は荻窪店駒込店を合わせて3店舗を構える小規模焼鳥チェーンだ。

焼鳥も1本80円と格安。

にも関わらず、仕込みをきっちり行い、1本1本焼き上げる。

各店でメニューは少しずつ違うが、全店炭火焼きで鶏の煮込みも共通メニューだ。

と、原稿を書いていたら、当の店主からLINEが飛んできた。

「こんちゃーす! 板橋店、手狭になったので閉店しました。24日に西巣鴨に移転して新店オープンします!」

軽いなあ…。

ともあれ、7月24日、「焼鳥どん」西巣鴨店(都営三田線西巣鴨駅すぐ)が開店しました。

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 少し前のZAKZAK(夕刊フジ)の記事ですね

  とにかく焼き鳥全品1本80円は激安!

 ささみ以外は全品80円だった あのテング酒場

  微妙に値上げしてますよ  (^_^;)

 

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▲テング酒場の焼き鳥メニュー

 

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