都内でも有数の進学校として知られる都立新宿高校
■「自主・自律」の校訓を胸に文武両道を目指す
東京都新宿区にある東京都立新宿高等学校。東京大、一橋大、筑波大などの難関国公立大学の合格者も多数輩出する進学校の一つとしても知られている都立校だ。学校に掲げられる「自主・自律」の校訓に基づき、多くの部活動が文武両道を目標に日々の活動に励んでいる。
グラウンドの 地価の高さでは
日本一かもしれませんね (^_^;)
主砲としてチームを引っ張る荒川世那選手
■野球部の紹介
現在2年生6名、1年生10名の計16名が在籍。平日は他部と共用でグラウンドを使用するため、限られたスペースの中で練習に取り組んでいる。バックネットに向かっての打撃練習を行うなど、常に創意工夫の意識を持って練習の質を高めているのが大きな特徴だ。
■秋季大会を振り返って
秋季東京都大会は一次予選で府中東に3-4の惜敗。「8回に僕がワイルドピッチで与えた1点が決勝点。悔しかったですし、何よりチームメイトに申し訳なかったです」と投手としてこの試合を戦った遠藤照隆主将は悔しさを滲ませる。
■新チームを引っ張ってきた選手は?
新田和紀、荒川世那の2名を挙げた遠藤主将。「新田は走攻守全てでチームに貢献してくれました。チームの本塁打王になるパワーはもちろん、器用さも兼ね揃えた頼りになるバッターです。荒川は不動の4番。広角に打てる対応力と試合の流れを変える一発を期待できる選手です」とそれぞれ理由を語ってくれた。
■この冬の意気込み!
「現在のチームは強い新宿になれるかどうかの過渡期。この冬に、これから強い野球部になるための土台を自分達で作り上げたいです。そのために、一つ一つの言動を見直して、高い基準で動けるチームにしていきたいです。個人としては球速を130km/hに乗せて、ブロック予選を通過して当然と言われるような、周囲から認められるエースを目指します」と主将として、エースとして妥協なく練習に打ち込むことを誓った遠藤主将。高い意識でチームを引っ張っていく覚悟が滲み出ている決意表明だ。
うちの監督は自慢の存在
キーマンとして期待される小幡哲央選手
ここからは、酒井晴太捕手と小幡哲央遊撃手のお二人にお話を伺いました!
Q.秋の大会や練習試合が終わって見つけた課題を教えてください。
酒井:下位打線の攻撃力、内野陣の守備力向上が攻守それぞれ課題だと感じました。試合後半に追い上げる力や相手を突き放す決定力もまだまだ不足していると感じました。
小幡:チャンスで打席を迎えたとき、強気の姿勢を保てなかったことです。守備では簡単な打球でのミスを多くしてしまい、チームに迷惑をかけてしまいました。
Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください
酒井:捕手としてはスローイングの精度を高めたいです。具体的にはスローイングタイムを2.0~2.1秒に安定させたい。打撃では進塁打を意識して右方向に強い打球を打てるようにしたいです。
小幡:強豪校に負けない身体作りを進め、スイングスピードをアップさせたいです。守備ではベースとなる絶対的な基礎力を磨きます。
Q. 応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?
酒井:捕手の守備全般を見てほしいです!
小幡:劣勢でも常に声を絶やさず、チームを勢いづけるプレーをするので、そこを見てください!
Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?
酒井:選手同士だけでなく、選手と指導者の距離も近いところです。選手個々の特徴や性格を熟知している監督は自慢の存在です。選手間の『自分にも他人にも厳しく』という意識も強く、全員で成長するぞ!と強い意志を持って活動できている点も好きなところです。
小幡:それぞれが強い個性を持ちながらも、仲が良いところです。また、常にお互いの個性を引き出して、チーム全体で盛り上がれるところは他のチーム負けていないと思います。
Q. このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!
酒井:チームメイト、指導者、応援してくださる方々の期待を大きく上回る成長を遂げてみせます!
小幡:誰からも認められるチームの中心選手となり、勝利に貢献します!
酒井選手、小幡選手、ありがとうございました!
新たな自分を見つけよう!
野球教室に参加する都立新宿ナイン
ここから田久保裕之監督に伺いました!
Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。
「甲子園で通用するチーム」を目指しています。そのためにチームに古くから伝わる、“全”員野球、“全”力野球、“全”国野球の「新宿三全」の達成を目標にチーム作りに取り組んでいます。
Q. 秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。
「これ!」という冬のテーマは掲げていません。むしろ「冬練」という概念を持たないように気を付けています。
Q. 最後に、これから厳しい冬のトレーニングに挑む選手たちへメッセージをお願いします。
「新たな自分」を見つけられるのが今です。新たな技術、新たなフォーム、新たな練習にチャレンジすると、今までなかったものを手に入れられると思います。
田久保監督、そして都立新宿高校野球部の皆様ありがとうございました!
エースと主将を務める遠藤照隆選手