世界的な指揮者で、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の公演などで来日したこともあるニコラウス・アーノンクールさん(86)が6日までに引退を表明した。
自身のホームページで明らかにした。
アーノンクールさんはベルリンで生まれ、オーストリア南部グラーツで育った。
ウィーン交響楽団のチェロ奏者として活躍した。
ホームページでは「体力的な問題で今後の予定をキャンセルした」と引退の理由に言及。
「舞台に立つ私たちと客席の皆さまの間で特別な深い関係が生まれ、一緒に幸せな発見をしてきた」と感謝の気持ちを表した。
自筆メッセージ
親愛なる聴衆のみなさま。
私の身体の力が及ばないため、今後の計画を断念いたします。いま、大きな思いが湧き起こってきます。舞台上の私たちと、会場にいらっしゃるみなさ まとの間には驚くべき深い関係が生まれました。私たちは幸せな発見共同体となったのです! この先も、その多くが残り続けるでしょう。今年のチクルスは、 今までと同じく、私の意志通りに行われますので、みなさまの変わらないご支援をお願いいたします。
ニコラウス・アーノンクール