平均年齢62・3歳。演者の大半がオレンジ世代という「六本木男声合唱団倶楽部(ロクダン)」の総勢約120人が来年1月、初のオリジナルミュージカル 「ウェスト・サイズ・ストーリー」を上演する。
“本家”の「ウエスト・サイド・ストーリー」から50年後。
65歳以上になった元不良少年たちが集まる老人ホームを舞台にした老人たちの葛藤劇だ。
ロクダンは作曲家の三枝成彰氏が団長で、元首相、政治家、会社社長、弁護士、キャスターら50 代以上の著名人を中心としたメンバーで構成。
2000年から国内外で公演を行っているが、ミュージカルは初めて。
昨年12月から稽古を始め、土日には11 時間ぶっ通しで猛特訓を重ねている。
殺陣師を付けた本格的な稽古に「体が思うようについていかず、けが人も続出」と元日本テレビのフ リーアナウンサー、小倉淳氏(56)。一方、出演メンバー最年長の元WOWOW会長、佐久間曻二氏(83)は「ダンスを踊って足が軽くなった。ゴルフのス コアも上がったよ」と意気ケンコーだ。
ロクダンは全員男性。そのため約半数の女役は男性がスカートや女性用カツラを着けて歌い踊る。「イスに座ると、ぴたりと足が閉じるようになった」(女役の俳優、林和夫氏=58)そうだ。
老人ホームの介護長役を演じる弁護士、ケント・ギルバート氏(62)は、「このミュージカルには生活を楽しくするヒントがある。稽古は重労働ですが、この舞台を見て、何歳からでも楽しめるし、新しいことを始められるんだと希望をもってもらえればうれしい」と話している。
公演は東京・渋谷Bunkamuraオーチャードホールで。
2015年1月14日午後7時、15日午後1時、7時の3回公演。
S席2万円からC席6000円までチケットは各プレイガイドで発売中。
60過ぎたら 不良になろう (^_^;)