新宿高校定時制の卒業式と閉課程式に出席して
朝陽同窓会 幹事長 吉村悟(7回生)
平成22年3月6日(土)の午後4時から定時制の第62回の卒業証書授与式が視聴覚教室で行われ、4年の課程を経た27名の生徒が卒業いたしました。
さらに同日の5時半より同じ場所で定時制の閉課程式典が開催され、85年の歴史に終止符を打つこととなりました。
今後は富士高校、杉並高校、武蔵高校、三鷹高校の各都立高校定時制課程とともに都立荻窪高校に移り、新しいタイプの昼夜間定時制高校として生まれ変わることとなります。
新宿高校の定時制は大正13年4月にその前身である私立東京第六中夜学校として開校いたしましたが、そのきっかけは前年に起きた関東大震災です。
東京が焼け野原となり、親を失った子供や親が失職して働かざるを得なかった子供を見て、当時の府立六中の先生方が「給与は要らない。場所だけ貸してほしい。」と東京府に頼みこんで私立東京六中夜学校を立ち上げ、ボランティアで教えたのが始まりです。
その後昭和8年に東京府立第六中学校夜間中学、昭和16年に東京府立興国中学校と改称し、昭和18年に東京都立第六中学校第二部を併設し、昭和23年に東京都立第六新制高等学校定時制課程、昭和25年に東京都立新宿高校学校定時制課程となり、現在に至っています。
昭和28年には20学級、生徒数がほぼ千人に達し、昭和40年の初めまでこの状態が続きました。
今日に至るまで卒業生は約9千人で、北斗同窓会を組織し現在も活躍しております。
我々昼間部に学んだ者にとっては時間こそ違え、同じ学び屋で勉強した仲間であり、定時制の閉課程は時代の流れとは言え大変寂しいものがあります。
今後朝陽同窓会は北斗同窓会とより緊密な連絡を取り、ともに手を携えて諸活動を共有してゆきたいと思います。
北斗同窓会の皆様、これからもよろしくお願いします。