▲アルゼンチンで3月2日に撮影されたパンスターズ彗星
六本木でもパンスターズ彗星見えた
パンスターズ彗星(すいせい)の観察会が12日、東京都港区の六本木ヒルズ屋上で開かれ、集まった天文ファンら50人が、夕暮れ時の空で繰り広げられた天体ショーを楽しんだ。
午後6時ごろ、西の空にかすかに尾を引く彗星が望遠鏡で捉えられた。あいにく肉眼では見えなかったが、集まった人たちは交代で望遠鏡をのぞき込みながら、雲の間に見え隠れする光に「見えた、見えた」「本当だ」と歓声を上げた。彗星はゆっくりと沈み、30分ほどで見えなくなった。
港区から参加した小沢敦子さん(51)は「東京の都心で夜景と彗星が同時に楽しめ、とても感動した」と笑顔で話した。
国立天文台によると、彗星は当初の予測ほど明るくない。現在は日の入り後の西の空に見えるほか、3月下旬から4月上旬は日の出前の東の空でも見ることができるという。
南半球の人たちは現在、夕方にパンスターズ彗星を双眼鏡や裸眼で見ることができる。そして3月7日(米国時間)からは、ついに北半球でも観察できるようになる。
この彗星の正式名は「C/2011 L4」。(太陽から4天文単位以内の)内部太陽系に近づくにつれて、アマチュア天文家たちの期待が高まっていた。
パンスターズという名前は、2011年にこの彗星を発見したハワイの望遠鏡システム「Pan-STARRS:Panoramic Survey Telescope And Rapid Response System」から取られたものだ(小惑星、彗星、変光星などを発見するために、4台の望遠鏡で継続的に全天を観測している)。
パンスターズ彗星は3月10日に地球に最も近づき、地球と太陽の平均距離を表す1天文単位よりわずかに遠いほどの距離になる。北半球の天文ファンたちは3月7日以降、日没の少しあと、太陽が沈んだ方向にパンスターズ彗星を見ることができる。
彗星を見るには、街明かりから離れた、障害物がなく、雲のない場所を探して、西の地平線のすぐ上を見るといい。
彗星は数日後には太陽の光によって見えなくなるが、3月12日か13日には三日月の近くに再び現れる(カメラの出番だ!)。
その後、彗星は3月末まで見ることができ、4月以降には次第に見えなくなる。
徳永ママ 宇宙のお勉強 しましょー (^_^;)