上の写真は、鎌倉長谷寺で演奏する徳永慶子さんです
仏像とヴァイオリンという異色の組み合わせ
毎年この季節になると、長谷寺の仏前コンサート、「長谷寺 NIGHT TABLE」(ディナーショー形式)が開催されているそうで、ニューヨーク在住の慶子さんが出演のために里帰りします
今年は10月12日に慶子さんの演奏があります(詳細はここをクリック)
背後の仏像は、十一面観音菩薩像
721年に二体が彫り上げられ、うち1体は大和長谷寺(奈良県)の本尊となりました
もう1体は、開眼供養をした行基によって海中へ奉じられ、15年後に相模国(神奈川県)の沖合に忽然と現れ(木造ですから水に浮きます)、鎌倉長谷寺の礎となりました
浅草の観音さまのご本尊にも、似たような話がありましたね
それにしても15年も海面を漂い、よく原型をとどめていたものです
721年に彫られたとすると今年で1304年、非常に歴史ある仏像なのですが、上の写真では黄金色で輝いているように見えますね
途中で焼けて作り直されたとの説もありますが、それでも数百年は経ている
仏像は完成直後は金箔を貼って光り輝いているのが普通(だからご本尊安置の建物を「金堂」と呼ぶ)
やがて長い年月で「風化して」、多くの仏像は黒光りした、良く言えば威厳と風格のあるお姿になっています
上に「風化して」と書きましたが、正確には信者が御利益にあずかろうとして仏像を「なでなで」し、金箔が剥がれ落ちたというのが実情のようです
鎌倉長谷寺の十一面観音菩薩像が今でも光り輝いているのは、金箔を張り直してメンテナンスしてるから?
ちなみに仏教国タイの仏像は、ほぼすべて金箔で光り輝いています
タイでは信者が仏像の御利益にあずかろうとする場合、仏像を「なでなで」するのではなく、金箔を上に貼ってゆくからで、そのための金箔をお寺で売っていたりします
里帰りした慶子さん、徳永パパママがお住まいの横浜桂台徳永邸で、「ご自宅コンサート」も開催するのかな?
(^_^;)~♪
小杉さん、
詳しいご案内をありがとうございました。一昨年に続き長谷寺の観音堂で奉納演奏させていただきます。お堂の中は音が響き渡って荘厳な雰囲気になります。
また長谷寺の観音像についての故事来歴についても調べていただきありがとうございます。奈良の長谷寺のご本尊の分身であるとは知りませんでした。
浅草寺も隅田川から観音像を漁師が網にかけたとか川崎大師も弘法大師像を海から引き揚げたとか似たような伝説がありますね。
信者が船で運んで来たのではありがたみが少ないので示現されたという来歴にされたのでしょうね。
ちなみに横浜での自宅コンサートの予定は今のところありません。
徳永パパ
ご返事ありがとうございます
最近、年のせいか仏教に興味が出て
(宗教と言うより哲学として面白い)
いろいろ読んでいます
最近読んだ中では
宮元啓一「ブッダが考えたこと」
が面白かったです
https://mkosugi.com/2508miyamotobudda.pdf
(^_^;)~♪