▲モンテーニュの読書室(librairie)
21歳の日本人の6割は、まったく本を読まない。
文部科学省が10/13に公表した令和4年の「21世紀出生児縦断調査」でこんな結果が出た。
同じ若者が小学生だった当時よりも読書量が大きく落ち込んでおり、交流サイト(SNS)や動画投稿サイトの普及が一因と指摘されている。
文部科学省は
「読書は人生の豊かさにつながる
図書館の整備などを通して
読書の習慣付けを後押ししたい」
とした。
文部科学省は、平成13年に生まれた特定の子供に、毎年多岐にわたる質問をして、その変化を調べている。
今回は約2万2千人分の回答を分析した。
「この1カ月に読んだ紙の書籍(本)の数」との質問に「0冊」と答えたのは62・3%。
「1冊」19・7%、「2、3冊」12・3%、「4冊以上」5・8%だった。
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文部科学省が「読書は人生の豊かさにつながる」と言っているのは、間違いではないが、読書に限定する必要はないと思う
スポーツは人生の豊かさにつながる
旅は人生の豊かさにつながる
仕事は人生の豊かさにつながる
人間関係は人生の豊かさにつながる
コスプレ(→)は人生の豊かさにつながる
他人に迷惑をかけず、しかも本人には楽しい(または有意義な)何かをすれば、たいてい人生の豊かさにつながるものだ
文豪の永井荷風(→)は「人生に三楽あり」と言った
それは酒と女と読書だった
作家なので読書が入るのは当然かもしれない
酒を人生の楽の一つにしている人は多かろう
女を三楽に入れているのは、いかにも荷風だ
ただ荷風の場合、それは単なる交際やセックスにとどまらず、のぞき趣味などかなり変態の色彩を帯びている
何を人生の楽にするかは、各個人が勝手に決めればいいことだ
人生に三楽どころか、二楽も一楽も無い、まったく無いというのは少々悲しい
現在の日本のような、平和で自由で豊かな国に生まれて、何も楽しみを見つけられないというのは、余りにも悲し過ぎる
しかしそれも個人の自由、他人が本人に向かってとやかく言うことではない
話を読書に戻すと、読書は単なる趣味だ
本を読む読まないは、100%個人の自由だ
ただ私が一緒に酒を飲むなら、読書を趣味にしている人と飲みたい
なぜなら本を読まない人は、たいてい話題が貧困で、会話の相手として詰まらないからだ
誰と一緒に酒を飲む飲まないは、100%私の自由だ
(^_^;)