“日本一の温浴施設”を競う「第2回おふろ甲子園」で、山梨県笛吹市石和町の入浴宿泊施設「クア・アンド・ホテル石和 石和健康ランド」が優勝し た。
東日本からは初の日本一。覆面調査や公開決勝などをへて、接客・サービスなどの質の高さが、全国から参加した41施設の中で最も優れていると評価され た。
■「喜び」アピール
「おふろ甲子園」は、健康ランドやスーパー銭湯、日帰り温泉などの業界団体「ニッポンおふろ元気プロジェクト」(事務局・埼玉県ときがわ町の温泉道場)が昨年から開催。従業員が、夢や誇りを持って働けることを目的としている。
今年は、昨年を15施設上回る41施設がエントリー。石和健康ランドは、覆面調査員による予選と訪問ヒアリングの準決勝をへて、上位6施設に選出された。
「いい風呂」にかけて11月26日に東京都渋谷区の渋谷公会堂で開催された公開決勝では、上位6施設がそれぞれの施設の魅力を20分間でプレゼンテーショ ン。石和健康ランドは、約110人の全スタッフが事前に書いた作文の中から発表者を選び、「地域で一番、『喜び』が集まる場所を目指してきた」とアピール した。主催事務局によると、一般観覧客と業界関係者ら約700人による投票で、最多票を獲得した。
■「新たなスタート」
石和健康ランドは、24種類の入浴風呂や県内最大級の岩盤浴設備、水着ゾーン、エステルーム、和洋中の食事を楽しめる大広間などを持ち、宿泊施設も完備している。年間利用客は県内外から約30万人。
サービスの向上・改善策として、初めての利用客には、希望によってリストバンドに専用タグを付け、従業員から積極的に案内や声かけを行う。芦沢哲 支配人は「利用客の大半がリピーターであることに、従業員が慣れっこになってはいけない。そのための取り組みでもある」と説明。また、館内にアンケート箱 を置き、利用客から寄せられた意見を週1回の会議で長野など他県の系列施設の従業員とも共有している。
富士山が世界文化遺産に登録され、 今後は県外からの観光客が増えることが見込まれる。芦沢支配人は「開業25周年の節目に、日本一となることができ、うれしい。日ごろのサービスの取り組み と熱意が伝わった。これに満足せず、新たなスタートと受け止め、利用客一人一人に喜んでもらえるよう誇りをもって励みたい」と話している。
石和健康ランド 健康ランドやビジネスホテルを経営するクア・アンド・ホテル(甲府市丸の内)が運営する。入館料は中学生以上1995円、小学生~3歳 児945円。宿泊は5800円(入館料込み)から。系列施設に、信州健康ランド(長野県塩尻市)▽駿河健康ランド(静岡市)▽甲府プリンスホテル朝日館 (甲府市)。石和健康ランド(電)055・263・7111(山梨県笛吹市石和町松本868)。
太田くんを囲む会で
石和温泉 行きました (^_^;)