1948年、イングリッド・バーグマン(→)、2時間25分の大作
舞台は15世紀のフランスの百年戦争で、今風に言えば英仏戦争なんだけど、当時はまだ英仏ともに国家意識が確立していなかった
監督がヴィクター・フレミングなので、「風と共に去りぬ」に雰囲気が似ている
前半はジャンヌが「神の声」に目覚め、ダラケきった軍隊に喝を入れ、イングランド側を打ち破る
後半は一転して、敵軍に捕まった後のジャンヌの異端裁判を描く
バーグマンは1915年生まれ、この映画のころは32歳くらい
ジャンヌは12歳で「神の声」を聴き、19歳で火あぶりになったから、年齢的にはちょっとキツイんだけど、何とかなっちゃうところが超一流女優
それにしてもバーグマンとグレースケリー(→)、よく似てますね
米国映画なので、プロテスタントの立場からなのか、ジャンヌを火あぶりにしたカトリック聖職者を、徹底的に悪役の偽善者として、実に憎々しげに描いている
歴史的事実から言えば、魔女狩りで無実の者を火あぶりにしたのは、プロテスタントの方がはるかに多かったらしいですけどね
(^_^;)
▲火あぶりの刑