細く長くか 太く短くか
究極の選択 (^_^;)
大みそかに食べるものといえば「年越しそば」を思い浮かべる人が多いと思いますが、「うどん県」香川県では、どうなのでしょうか。
「年越しうどん」とネットで検索してみると、年越しならぬ「年明けうどん」が出てきました。
香川県内のうどん店や製麺業者で作る「本場さぬきうどん協同組合」(高松市)の「年明けうどん普及委員会」事務局に聞きました。
Q.香川県は別名「うどん県」ですが、県民は大みそかに「年越しそば」を食べるのでしょうか。
それとも「年越しうどん」を食べるのでしょうか。
担当者「『年越しうどん』という言葉は特にないと思いますが、香川県では普通に、年越しにうどんを食べる人はいます。
私の家も、年越しにはそばではなく、うどんを食べます。
一方で、うどん店でも年末、おそばを売っているところがあります。
好みによって、うどんとそばを食べ分けていると思います」
Q.「年明けうどん」というものがあると聞きました。いつから、どのような経緯で始まったのですか。
担当者「2008年に製粉組合などが集まって、高松市で『世界麺フェスタ』というイベントを開きました。
『せっかく集まったので、うどんの今後の普及のために何かしていこう』と話し合い、そこで出たのが『年明けうどん』でした。
翌2009年から『白いうどんに紅(あか)い具』をのせ、紅白めでたい感じにして食べる『年明けうどん』を提唱し、徐々に定着してきました」
Q.それ以前はなかったのですか。
担当者「初詣の帰りにうどんを食べる、ということは普通にあったと思いますが、紅い具をのせることを定義として『年明けうどん』としたのは2009年からです」
Q.「年明けうどん」を食べる期間や、決まりはありますか。
担当者「1月1日から1月15日、小正月までを『年明けうどん』を食べる期間としています。
『白いうどんに紅い具』ということだけが定義なので、家庭でも簡単に作れます。
紅い食べ物なら何でもOKで、梅干しでも、ニンジンやかまぼこ、エビ、エビ天でもOKです」
Q.どのくらいのうどん店で食べられますか。
担当者「香川県内の100店以上で食べられます。
東京や大阪でも提供している店があります。期間は店によって違いますので、『年明けうどん』公式サイトなどで確認してください」
「年の終わりも始まりもうどん」という人がいるとは、さすが「うどん県」です。
全国的には「年越しはやっぱりそば」という人が多いでしょうが、来る2019年の始まりに「年明けうどん」を試してみるのは、いかがでしょうか。