▲築地市場の落とし物には、冷凍マグロがある! (゜Д゜)
新しくスタートした豊洲市場では 市場警備員として
ネコを採用したら良いのではないでしょうか?
しばらく築地周辺の飲食店は 避けた方が無難かも (;´Д`)
83年の歴史に幕を閉じた築地市場では、10月11日から解体工事が始まります。
大量のネズミが周辺に拡散するのではないかと、周辺では不安が広がっています。
今月6日に営業を終えた東京 中央区の築地市場では、東京ドームの5倍にあたる敷地にある155棟の建物の解体工事が11日から始まります。
長年にわたって鮮魚や野菜を扱ってきた市場の敷地内には大量のネズミが生息し、市場を管理する東京都は、建物の構造が複雑なこともあって生息数は「推定困難」としています。
東京都は、ネズミの拡散を防ぐため市場の周辺に板や金網をはり、敷地内に400個の捕獲かごを設置するなどの対策を進めていますが、完全に封じ込めることは難しいとしています。
地元では解体工事によって餌や住みかを失ったネズミが周辺に拡散するのではないかと不安が広がっています。
市場に隣接する「築地場外市場」にあるたらこなどの魚卵を扱う専門店「田所食品」では、ネズミの侵入を防ごうと換気扇や換気口をトゲのついたシートや金網で覆ったり、隙間を開けないようにシャッターを改装したりして対策をとっています。
田所悟専務は
「食べ物を扱う店なので本当に困ります。市場が豊洲に移り、残った場外市場は一丸となって頑張ろうとしている時なのでなおさら心配です。できるかぎりの対策をやっていきますが、都には、ネズミを場内から出さないように対策をとってほしい」
と話していました。
築地市場を管理する東京都は、移転の準備が本格化した今年度以降、ネズミを捕獲する粘着シートやかご、ネズミを駆除する薬品を敷地内に置く対策をとってきました。
その結果、都によりますと、これまでに合わせて1700匹以上を駆除したということです。
現在は、市場の外周部にネズミの拡散を防ぐ板や金網、その内側には400個の捕獲かご、さらに地下で場外の雨水管とつながっている部分にはネットを設置しています。
一部のネズミは電線を伝って移動するため、場内の電線や配線を順次撤去するとしています。
東京都は、ネズミの駆除や死骸の処理で相談したい場合は、区や市町村の保健所に問い合わせてほしいとしています。
地元の中央区は築地市場のネズミを含めた「害虫駆除対策」として今年度の一般会計に3200万円を計上し、周辺の住民には1世帯につき10枚の粘着シートを配布しています。
東京都によりますと、築地市場には「ドブネズミ」と「クマネズミ」の2種類のネズミが生息しているということです。
「ドブネズミ」は大きいもので30cmにも成長する大きめの種類です。
湿った場所を好み、魚介類や人の食べ残しなど何でも食べる雑食で、築地市場の中でも水産物の売り場に多いとされています。
泳ぐことが得意で、下水管のほか公園や歩道の植え込みにも生息しています。
「クマネズミ」は15cmから20cmほどで、特に身軽なため電線を伝って拡散するおそれもあります。
穀類や種子など植物性の餌を好むため青果の売り場に多いとされ、警戒心が強く、特に駆除が難しいと言われています。
ネズミの駆除の業者などで作る「ねずみ駆除協議会」によりますと、ネズミは年に5~6回出産し、1回の出産で、ドブネズミは10匹前後、クマネズミは5匹程度の子どもを産むということです。
生後3か月で繁殖することが可能で、寿命は3年ほどだということです。
ネズミは衛生面の問題だけでなく、火事や停電につながるおそれもあります。
東京消防庁のまとめによりますと、東京都内でネズミが原因と確認された火事はデータのある平成8年から平成15年までの8年間で97件に上っています。
発生した場所別にみると、飲食店などの店舗が最も多く33件、次いで住宅やアパートなどが22件となっています。
平成25年3月には、東京電力福島第一原子力発電所で仮設の配電盤に入り込んだネズミが挟まってショートしたことから停電が発生し、使用済み燃料プールの冷却システムなどが最大29時間にわたって止まるトラブルも発生しています。
平成13年にはJR宇都宮駅構内の配電盤にネズミが入り込み、ショートして停電が発生し、東北新幹線の東京・盛岡間がおよそ1時間不通となりました。
ネズミの体には多くの病原菌があり、かまれたり体やふんに触ったりすると感染症を引き起こすケースもあるということです。
東京都は、ネズミの死骸を見つけたら、素手では触らずに手袋とマスクをして処理するよう呼びかけています。
また死骸は放置せず、新聞紙などでくるんだあと密閉できる袋に入れるとよいということです。
誤って触ってしまった場合には、しっかり手を洗ったうえでアルコールや除菌スプレーなどで消毒することが重要です。
このネズミが築地市場から移動してきたかどうかはわかっていませんが、これまで店を構えてから15年、ネズミが現れたのは数えるほどだったといいます。ネズミによる被害も出ていて、ペットボトルに入ったみりんやワインなどの調味料がかじられて中身がすべて漏れたり、商品として置いてあったインスタントラーメンや段ボールに入れてあったペットボトルのお茶がかじられ、廃棄せざるを得なくなったということです。
こうした被害を受けて、店を閉めている時間帯は店内に粘着シートを置いて、棚にある商品のほか食材や調味料はすべて冷蔵庫にしまう対応をとっているということです。
一方、店を開けている時はアルコール消毒や掃除をこれまで以上に徹底しているということです。
澤尾正一さんは「急にネズミが増えて大変です。電気のコードをかじられて火事にならないか心配ですが、自分の店は自分で守るしかないので、やれるだけの対策はやっていきたい」と話していました。
妻の喜美子さんは「飲食店なのでネズミの菌がいちばん心配です。これから本格的に解体工事が始まったらさらにネズミが増えないか不安です」と話していました。
築地市場の近くにある「築地六丁目町会」は、中央区から支給された粘着シートを住宅やマンションに配りました。
住宅の粘着シートにネズミがかかった場合、中央区では通常のゴミとしては出せないため、区は町会ごとにネズミの死骸を一時的に保管する専用の箱を設置しています。
この箱の中に死骸を入れて区が週に数回のペースで回収するということです。
ただ住民の間には、粘着シートにかかったネズミを住宅から離れた専用の箱まで運ぶことや、子どもやペットが誤ってシートに触ってしまうことへの不安の声もあります。
大長清高町会長は「市場にはかなりのネズミがいると聞いているので非常に不安ですし、粘着シートの使い方にも困惑しています。被害がひどくならないよう、みんなで知恵を絞っていきたいです」と話していました。
ネズミ駆除の業者などで作る「ねずみ駆除協議会」の矢部辰男会長によりますと、築地市場は魚や野菜の切れ端などの餌が豊富で、身を潜めることができる排水溝も数多くあり、ネズミの生息に適した環境のため、少なくとも数千匹は生息しているのではないかということです。
協議会や東京都によりますと、これまでも都内では、再開発のため繁華街の古いビルなどを取り壊した結果、ネズミが近隣の住宅街に移動して被害が出たケースがあるということです。
矢部会長は、築地市場に近い商店街だけでなく、銀座や新橋といった周辺の繁華街にも拡散するおそれがあると指摘しています。
矢部会長は「餌と住む場所がなくなったネズミは分散せざるを得なくなる。ネズミの定着を防ぐには、まずは餌となる食べ物をなくし、わなや薬を短期間に効果的に使って駆除することが望ましい」と話しています。